PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

【ROAD TO 高校選手権】第34回若潮杯争奪武道大会男子マッチレポート②準々決勝~決勝

(2018年1月26日)

※ eJudoメルマガ版1月26日掲載記事より転載・編集しています。
第34回若潮杯争奪武道大会男子マッチレポート②準々決勝~決勝
■ 準々決勝
eJudo Photo
準々決勝、東海大相模の中堅大村康太が安田学園・鈴木幸から袖釣込腰「技有」

eJudo Photo
安田学園は副将奥谷優佑の後袈裟固「一本」で追いつく。

eJudo Photo
代表戦、GS延長戦になると大村康太が俄然前進、金野晃大は次第に陣地を下げられる。

東海大相模高(神奈川) ①代-1 安田学園高(東京)
(先)有馬雄生×引分×小林翔太
(次)近藤悠瑞×引分×金野晃大
(中)大村康太○横四方固△鈴木幸
(副)谷内竜太郎△後袈裟固○奥谷優佑
(大)成澤登夢×引分×田邊勇人
(代)大村康太○GS指導2△金野晃大

東海大相模はエース榎田大人、一方の安田学園はポイントゲッターの今田光星を欠く試合。
東海大相模は前戦で失点した山本銀河をいったん下げ、近藤悠瑞を入れて布陣した。

東海大相模は戦力落ちたりとはいえ強豪県神奈川での代表権獲得が確定的、一方の安田学園はシードのない状態で臨む東京都予選では苦戦が予想される立場であり、事前予測としては東海大相模を推すべきカード。しかし東海大相模でこの日ポイントゲッターを務める大村康太が安田学園の前線の凹みである鈴木幸にかち合い、安田学園としては失点のダメージは最小限。よって試合は予想以上に揉めた。

先鋒戦は東海大相模で斬り込み役を務める有馬雄生が小林翔太を相手に取り切れず引き分け、次鋒戦は抜き役が期待された安田学園高のエース金野晃大が近藤悠瑞と引き分けて、前衛戦で差はつかず。中堅戦は大村康太が鈴木幸から2分9秒に右袖釣込腰で「技有」奪取。そのまま抑え込んで東海大相模が先制点を得たが、続く副将戦では安田学園の奥谷優佑が2分55秒に右払巻込で「技有」を得、後袈裟固「一本」に辿りついて試合をタイスコアに持ち込む。

大将戦は引き分けに終わり、勝敗の行方は代表者1名による決定戦へ。
この試合は東海大相模・大村康太が左、安田学園・金野晃大が右組みのケンカ四つ。金野は勝負技の右内股を連発して意欲的、本戦前半は相手の圧を掻い潜りながらこの技で主導権を得た感あったが終盤は疲労。GS延長戦になると大村の圧がまともに効くようになり、延長1分0秒、大村の左大内刈に金野が畳を割ったところで場外の「指導2」宣告。結果、大村の優勢勝ちで東海大相模がベスト4進出を決めることとなった。

eJudo Photo
国士舘高の次鋒・安藤稀梧が東海大札幌高・中村亮介から豪快な左大外刈「一本」。

国士舘高(東京) 3-0 東海大札幌高(北海道)
(先)藤永龍太郎×引分×越橋健介
(次)安藤稀梧○大外刈△中村亮介
(中)長谷川碧○内股△加藤亘真
(副)道下新大×引分×小竹守
(大)酒井陸○反則[指導3]△吉田岳

着々点を積み重ねた国士舘高の快勝。先鋒藤永龍太郎は越橋健介と「指導」1つずつを取り合っての引き分けだったが、次鋒戦では安藤稀梧が開始早々に大外刈「一本」を決めて先制。続く中堅戦でも長谷川碧が内股を連発して加藤亘真の陣地を下げ、まず1分42秒に場外の「指導」ひとつを奪取。相手の手が詰まった3分3秒にはついに内股で「一本」を獲り切り、ここでこの準々決勝の行方はほぼ決した。副将戦は道下新大が前戦の殊勲者小竹守と引き分けて勝ち抜け確定、大将戦は酒井陸が相手の「場外」、「首抜き」、「偽装攻撃」といずれもテクニカルファウルで「指導3」を奪うダメ押し。最終スコアは3-0だった。

eJudo Photo
天理高の副将中野寛太が杉之内暁を攻める

天理高(奈良) 3-1白鴎大足利高(栃木)
(先)水上世嵐×引分×齋五澤航介
(次)池田凱翔△反則[指導3]○長谷川明伸
(中)植岡虎太郎○優勢[技有・小外刈]△宇賀神圭太
(副)中野寛太○払腰△杉之内暁
(大)井上直弥○払腰△河村祥克

白鴎大足利が次鋒に座ったポイントゲッター長谷川明伸の「指導3」奪取により先制。しかし天理の得点ブロックは中堅以降にあり、まず植岡虎太郎が小外刈「技有」で宇賀神圭太を破ると、続く副将中野寛太が払腰一撃「一本」を得てあっという間に勝ち越し。最終戦は井上直弥が河村祥克を払腰「一本」で抜き去り、スコアは3-1まで伸びた。天理は試合を重ねるごとに逞しさが増す印象、堂々のベスト4入り。

eJudo Photo
東海大仰星の大将内村秀資が西本翔からまず小内巻込で「技有」

eJudo Photo
内村が内股「一本」、この日はここまで全試合一本勝ち。

東海大仰星高(大阪) 3-0 神戸国際大附高(兵庫)
(先)柏野亮太○支釣込足△島健輔
(次)倉部隆成×引分×石山陽太
(中)本原颯人×引分×寺本靜矢
(副)福澤達矢○優勢[技有・内股]△謄川雄一朗
(大)内村秀資○内股△西本翔

近畿ブロックを代表する強豪同士の対戦。しかし先鋒戦で柏野亮太が支釣込足「一本」で島健輔を破り、盤面上これで東海大仰星の優位が決定的になる。東海大仰星はエース内村秀資を大将に置いており、あとはしっかりここまで試合を繋げば良しという順行運転が可能な状況。2戦を引き分けた後は福澤達矢が謄川雄一朗を内股「技有」で下してチームの勝利を確定、大将で登場した内村は内股「一本」で西本翔を屠ってフィニッシュ、最終スコアは3-0だった。

獲るべきところを獲り、我慢すべきところをしっかり耐えた東海大仰星の快勝。エース内村の連続一本勝ちは「4」まで伸びた。

結果決まった準決勝カードは、

国士舘高 - 東海大相模高
天理高 - 東海大仰星高

となった。

■ 準決勝
eJudo Photo
先鋒戦、藤永龍太郎が近藤悠瑞を崩し続ける。

この段階(ベスト4)で、ようやく全国大会出場当確レベルのチームのみでラインナップが埋められた。本年度若潮杯はここからが本番である。

国士舘高(東京) - 東海大相模高(神奈川)
(先)藤永龍太郎 - 近藤悠瑞
(次)安藤稀梧 - 谷内竜太郎
(中)長谷川碧 - 有馬雄生
(副)道下新大 - 大村康太
(大)酒井陸 - 成澤登夢

国士舘は斉藤立、東海大相模は榎田大人とともにエースを欠くが、その布陣の質量には数段の差がある印象。国士舘の戦力は、厚い。

盤面を眺めて、まず副将ポジションに道下新大と大村康太のポイントゲッター同士がマッチアップしていることがひときわ目を引く。戦力に差がある点取り試合において自軍のポイントゲッターの取り味が相手方のエース級を凌ぐことが難しい場合、挑む側としてはこの虎の子の1枚で相手方の布陣の凹みを突いて得点し、他で凌ぐロースコアゲームというプランがもっとも企図しやすい。榎田不在の中で得点役を担うべき大村がどちらかというと順行運転タイプで、力関係を覆すような意外性のある武器を持つ型の選手でないことを考えれば、このロースコアゲームプランの条件節に東海大相模の立場はぴったり当てはまる。しかし相手方のポイントゲッターと「虎の子」がかちあったこの配置は東海大相模にとってはこのプランとまさしく真逆、非常に厳しいもの。5戦通じて具体的な得点ポイントの見えないこの状況ではもはや論理的なゲームプランは立てづらく、初戦から力関係を超えるような意外な得点を続けることで1年生の多い国士舘の動揺を引き出す、「乱戦志向」以外に勝利の目はないと思われる。どの試合も自身の力以上のものを引っ張り出すような、プライドと覚悟、どこまで自身を高く買えるか良い意味での「思い込み」力が問われる戦いだ。

一方の国士舘としては、順行運転で十分勝ち切れる試合。ミスなく、取るべきところでしっかり得点を続ければ勝利に辿り着くという力関係のはず。後ろに仕事を流さず職責を全うする、責任感のみが課題の試合。

先鋒戦は国士舘・藤永龍太郎と東海大相模・近藤悠瑞ともに左組みの相四つ。組み手の殺し合いで試合が進み、山場ないまま1分24秒双方に「指導」。その後藤永が前に出て近藤苦しい体勢となるが、あくまで組み手の駆け引きで対処。藤永は明らかに相手に付き合い過ぎて時間を消費してしまい、ようやく良いタイミングの左体落で勝負に出たときには既に残り時間僅か30秒。この試合はこのまま引き分けに終わった。

eJudo Photo
国士舘の次鋒安藤稀梧は大技を連発、左内股を中心に谷内竜太郎を圧倒。

次鋒戦は国士舘・安藤稀梧が前戦の藤永の緩さと打って変わって試合が始まるなり猛攻。まず軸足を回しこんでの左内股、さらに引き出しの左内股、ケンケンの左内股に前技フェイントの左小外掛と1分30秒近くにわたって攻め続け、谷内竜太郎を圧倒。安藤が小外刈から「腰絞め」に繋いだ直後の1分39秒、ついに谷内に「指導」。以後は安藤が左内股に大外刈、谷内が散発ながら肘抜きの右背負投で抗するという展開となるが、終盤安藤が技をまとめて3分30秒谷内に「指導2」。安藤が谷内の粘りを攻め抜くことで突破、この試合は僅差の優勢で安藤の勝利となった。これで国士舘がまず1点を先制。

eJudo Photo
長谷川碧が有馬雄生を攻める。

中堅戦は東海大相模・有馬雄生、国士舘・長谷川碧ともに左組みの相四つ。体格に勝る長谷川が柔道衣を引っ掴むと有馬は肘抜きの左背負投で応戦。しかし以後長谷川は慌てずに圧を掛け続け、左内股で攻め続ける。長谷川の左内股に有馬が伏せて潰れた1分30秒、有馬に消極的との咎で「指導1」。長谷川さらに圧力を掛けて有馬を場外際に追い詰めると左内股、有馬の柔道衣が脱げてこれは決まらなかったが、直後の1分54秒には有馬に「指導2」が宣告されることとなる。長谷川が引き続き前へ、有馬は背負投と小内刈で抗するが圧力に逆らえず場外にはじき出されること多々。残り1分が近づいたところで長谷川が左内股を連発して技をまとめると、主審もはやこれまでと試合を止めて有馬に3つ目の「指導」を宣告。試合時間は2分54秒、ここで長谷川の勝利が決まった。

eJudo Photo
道下新大が大村康太の払腰を返すが、投げ切れず。

eJudo Photo
酒井力が右払巻込、体を早く捨ててしまい投げ切るには至らず。

副将戦は東海大相模・大村康太、国士舘・道下新大ともに左組みの相四つ。道下は前へ、大村が右袖釣込腰に左払腰と放ちこの前進を先手攻撃で剥がす、という形で試合は進む。道下なかなか形が作れないまま出足払と後の先狙いで時間を消費してしまい、大村の「回り払腰」を返し損ねた3分過ぎには業を煮やしたベンチから「二つ持ちなさい」と激しい檄が飛ぶ。しかし試合の様相は変わらず、双方無理をしない印象のままこの試合は引き分けに終わった。1戦残したこの時点でスコアは2-0、ここで国士舘の勝利が確定。

大将戦は成澤登夢が左、酒井陸が右組みのケンカ四つ。酒井は釣り手を上から持って右大内刈、右払腰に出足払と着々技を積み、右払腰から右内股と技を継いだ直後の1分23秒には成澤に「指導1」。以後も酒井は出足払に払腰と攻撃は続けるものの決して無理はせず、成澤もこの構図を敢えて崩す意志は見られず。この試合も引き分けに終わり、試合は最終スコア2-0で国士舘の勝利に終わった。

国士舘高(東京) 2-0 東海大相模高(神奈川)
(先)藤永龍太郎×引分×近藤悠瑞
(次)安藤稀梧○優勢[僅差]△谷内竜太郎
(中)長谷川碧○反則[指導3]△有馬雄生
(副)道下新大×引分×大村康太
(大)酒井陸×引分×成澤登夢

両軍通じて攻撃ポイントが1つもなし、すべてが「指導」累積で決まった一番。盛り上がりに欠けた試合ではあるが、ということは大枠「無理せず力を発揮すれば勝利に辿り着くはず」という国士舘のシナリオで進んだ試合と総括するのが妥当である。力関係に勝る国士舘にとってはそもそも試合を「盛り上げる」ような乱戦は、少なくともこの試合の勝利だけを考えればまったく必要ない。穏当に試合を終わらせたい国士舘、乱戦以外に勝ちようのない東海大相模という事前構図を考えれば、国士舘の、スコア以上の圧勝と言えるだろう。

まず目立ったのは東海大相模のあまりの大人しさ。戦力に勝ることを自覚した国士舘が力押しをせずリスクを最小限に「スコア」のみを獲りに来たことによって、あるべき反作用が生まれなかったという側面はあろうが、それにしても誰もが大枠総体としての負けを受け入れたかのような、消極的順行運転の連続で5戦を終えてしまったことは非常に残念である。戦力に劣る代であることは仕方なし、エース榎田の欠場で意気消沈していたであろうことも想像に難くないが、唯一王者桐蔭学園に対抗し得る力を持ちながら全国の檜舞台を踏むことが出来なかった(金鷲旗大会は2位)前代の悔しさを晴らすような試合をしてくれるのではないか、高校選手権のシード権を得んがためこの大会はなんとしても連覇という覚悟で戦ってくれるのではないか、と周囲が抱いたであろう期待には全くそぐわない内容であった。この段階でスコアをまとめ「大負けだけはしない」試合をしたとして、いったい後に何が残るのであろうか。双方がどんなに相手の力が上でも勝ちに行き、どの代も必ず揉める神奈川県予選が間近に迫る中、果たしてこれで王者・桐蔭学園の心胆を寒からしめるような試合が出来るのであろうか。率直に言って物足りない一番であった。

国士舘の側も、大人しかった。負けない柔道を叩きこまれているチームの性格ゆえか1年生中心チームの慎重さゆえか、大勝出来る試合を敢えてリスクなく小差の試合のままで終えるその戦いぶりはあたかもチームが老成して周囲との力関係が定まり切った夏季シーズン終盤戦のよう。この先の伸びしろを養うはずの新人戦期としては率直に言って少々物足りない。自らを高く買っていないとも、新人戦期の試合としては物分かりが良すぎるとも、ふるまいの射程距離が短すぎるとも感じられた。エース斉藤立抜きで戦うという興味深い条件節が与えられたこのシリーズで国士舘が養うべきは、果たしてこういった「手堅い戦い」なのであろうか。松尾杯と同様の疑問ぬぐい切れぬ一番であった。

eJudo Photo
準決勝、天理高の先鋒・水上世嵐が東海大仰星高・福澤達矢に大内刈「一本」で勝利。

eJudo Photo
天理高の次鋒・植岡虎太郎が倉部隆成から左小外刈「技有」。

eJudo Photo
大将・中野寛太が柏野亮太を左大外刈「一本」に仕留めて試合をまとめる。

天理高(奈良) 4-0 東海大仰星高(大阪)
(先)水上世嵐○大内刈(3:30)△福澤達矢
(次)植岡虎太郎○横四方固(2:37)△倉部隆成
(中)山中瞭×引分×本原颯人
(副)井上直弥○浮落(3:10)△内村秀資
(大)中野寛太○大外刈(1:19)△柏野亮太

対称的に動きの多かった第2試合、西の強豪同士がマッチアップした一番は天理高が大勝。

先鋒戦は天理・水上世嵐が右、東海大仰星・福澤達矢が左組みのケンカ四つ。水上が下から突いて担ぎを狙い、福澤が上から持って左内股を狙う形で試合が推移。水上が誘う形から脇を差しあった近距離戦も度々あり、互いが得点を意識した非常に意欲的な試合。最後はこの形での腰の入れ合いから水上が一気に向き直って右大内刈、相手に乗り上げるように浴びせ倒し「一本」。

次鋒戦は右相四つ。開始からこの日の天理の牽引車・植岡虎太郎が幾度となく強引な片襟背負投で倉部隆成を高く担ぎ上げる。35秒、防戦一方の倉部に消極の「指導1」。直後、倉部の手が植岡の目に入ってしまいしばし試合が中断。しかしこれでかえって集中力を高めたか、再開するなり植岡が遠い間合いからの左小外刈。倉部が崩れると刈り足が離れてしまったが、それでも強引に押し込んで「技有」を獲得。そのまま横四方固で抑え込み「一本」。天理、あっという間の2点先制で試合の行方は早々に見えた感あり。

中堅戦は天理・山中瞭が左、東海大仰星・本原颯人が右組みのケンカ四つ。両者積極的に技を仕掛けるも決定打が出ず。1分20秒、山中に消極の「指導1」、2分20秒には反対に本原に消極の「指導1」、2分34秒に本原に極端な防御姿勢で「指導2」とじわじわ反則ポイントが積み重なるが、試合の趨勢は変わらず。体格に勝る山中やや優勢のまま、この試合は引き分けに終わった。

副将戦は右相四つ。天理・井上直弥が身長180センチ体重130キロ、対する東海大仰星のエース内村秀資は173センチ74キロ。序盤は体格に勝る井上が圧倒、奥襟を叩いての圧殺を効かせて1分10秒と1分32秒と立て続けに「指導」を獲得する。追い込まれた内村は奮起、奥襟を持っての強気の攻めを見せ、井上の巨体を度々ぐらつかせて会場を大いに沸かせる。しかし残り50秒に内村が放った右小内刈を井上が振り返して、浮落「一本」。スコアはついに3-0、これで天理の勝利が確定する。

大将戦は左相四つ。既にチームの負けが決まっている柏野亮太は一矢報いようと大駒中野寛太に対して積極的な攻勢に出る。しかしこれが中野の取り味を逆に引き出す形となり、30秒過ぎに奥襟を得た柏野が深く左大内刈に飛び込むと、中野これをしっかりと抱き止めて大内返「技有」。しかし柏野は以後もあくまで退かず攻撃姿勢、続く展開でも奥襟を叩くと、勝負に応じた中野は相手の脇下を引き手で掴んで左大外刈一撃。相手の上に乗り上げるように投げ切って「一本」。

スコアは衝撃の4-0。天理、予選リーグの東北高戦に並ぶこの日のチーム最多得点で準決勝を勝ち切り、勢いに乗って決勝進出決定。

結果決まった決勝カードは、

国士舘高 - 天理高

となった。

■ 決勝
eJudo Photo
決勝戦も国士舘高はオーダーを変えず

eJudo Photo
天理高は中野寛太を大将に据えて布陣した。

eJudo Photo
決勝が開始される。

東西の強豪による今季初対決。開示されたオーダー順は下記。

国士舘高(東京) - 天理高(奈良)
(先) 藤永龍太郎 - 水上世嵐
(次) 安藤稀梧 - 植虎太郎
(中) 長谷川碧 - 山中瞭
(副) 道下新大 - 井上直弥
(大) 酒井陸 - 中野寛太

天理はこの日絶好調の植岡虎太郎を前衛に派遣、井上、中野と最重量級の2枚を後衛にまとめた。理想のプランは、植岡で取り、中盤で粘り、後衛2枚で試合を締めること。最悪の場合でも1点差以内なら大将席に座るインターハイ100kg超級王者の中野寛太でもう1度勝負を仕掛けることが出来る2ブロック作戦だ。最大の大駒である中野を最後衛に配置できることにベンチの自信、より具体的には植岡への信頼の高さが感じられる配置。

一方の国士舘は招待試合シリーズの慣例通りにオーダー順を動かさず。どの選手も実力的に相手に極端に劣るポジションはなく、斉藤立抜きでもその陣容に目立った凹みはない。どこからでも勝負を仕掛けられるオーダーと評して差し支えないだろう。とはいえ、天理の大将に中野が座っていることには相応のプレッシャーがある。中野が遮二無二取りにくるような状況になった場合酒井が耐え切ることはかなりハードルが高く、であれば前衛4枚でで、出来得れば2点のリードを得てしまいたいところ。どこで、誰が取りに行くのか、まさしく今シリーズの課題である「斉藤以外」の覚悟と責任感が問われる試合。

eJudo Photo
先鋒戦、藤永龍太郎が出足払で前進

eJudo Photo
藤永の体落に水上頭から突っ込むがポイントには至らず

先鋒戦は国士舘・藤永龍太郎が左、天理・水上世嵐が右組みのケンカ四つ。この試合は藤永が前に出ては、出足払を核に体落、内股と放って攻勢。水上あるいは場外に追い詰められて辛うじて体を入れ替え、あるいは膝を着かされながらも寝技で凌いでと粘り続ける。2分31秒藤永が釣り手を抱え込んでの左体落で水上を畳に落として伏せさせ、続いて2分54秒には左内股一撃。作用脚を突っ込んで回旋を呉れると水上は手を畳に着いてなんとか回避、直後水上に「指導1」。水上は時折担ぎ技を見せるものの得点の予感は薄く、以後も試合は大枠藤永が支配。しかし藤永これ以上ギアを上げることなく、終盤は左内股に水上が右背負投を合わせ始めたこともあってかややペースダウン。ひとまず試合を壊さずに繋ぐという体で鉾を収めてタイムアップ。後半の少々意外な藤永の退潮により、先鋒戦は引き分けに終わった。

eJudo Photo
次鋒戦、序盤は安藤が左内股を連発して攻勢

次鋒戦は国士舘・安藤稀梧が左、天理・植岡虎太郎が右組みのケンカ四つ。安藤がまず左内股で思い切った先制攻撃。以後は安藤が上から、植岡が下から釣り手を持っての引き手争いが続き、58秒双方に片手の「指導」。

ここからは安藤が積極的に攻撃、1分24秒には釣り手の肘を激しく振って相手のブロックを剥がし、左内股を2連発。さらに1分50秒にも再び釣り手を振っての左内股、これは崩しが足りず投げ切れなかったがこのあたりから安藤の攻勢は明らか。

eJudo Photo
残り時間僅か、安藤の左小外掛を植岡が後まわり捌きの背負投に切り返す

eJudo Photo

eJudo Photo

eJudo Photo
植岡立ち上がって投げ切り、「技有」

安藤さらに左内股、さらに2分14秒にはこの技をフェイントにしての左小外掛を放ってペースアップ。しかしこの技を右背負投に切り返した植岡は反攻の手ごたえを得た様子。2分41秒には安藤が組み手を得るなり前技フェイントを鋭く効かせた出足払を入れるが、タイミング絶妙と思われたこの技に植岡過たず右背負投を合わせてあわやという場面を作る。

直後の植岡の右背負投を安藤がまたいで受けてしまうミスもあり、このあたりから試合の流れはやや植岡の側に傾き掛けた印象。

そして引き分け濃厚となった最終盤、安藤が再びフェイントを効かせて左小外掛。植岡が一瞬ぐらつき、手ごたえを得た安藤は歩を進めひときわ深く刈り込む二段攻撃に打って出る。しかしこれがかえって致命傷。植岡が右足を掛けられたままそのまま踏ん張り、軸足を大きく振って右背負投を仕掛けると重心を掛けて投げに掛かっていた安藤の体はこれを避け切れず崩れてしまう。安藤外側に重心を逃がし一瞬両者の顔が畳に着く形で技は潰れかかるが、植岡これを許さずあくまで立ち上がっては投げ切り、決定的な「技有」。

この時点で残り時間は僅か2秒。中盤まではむしろ安藤がどの時点で得点を挙げるかが焦点とすら思われた、大枠安藤ペースであった試合は取り返しようのない時間帯で様相一変。安藤痛恨の失点、植岡殊勲の得点で天理が1点を先制することとなった。あくまで投げを狙い続けた植岡の執念が勝った一番。

中堅戦は国士舘・長谷川碧、天理・山中瞭ともに左組みの相四つ。山中は、国士舘の失点のショックを突くかのように試合が始まるなり圧力を掛けて前へ。左小内刈に左払腰と積極的に技を積み、34秒長谷川に「指導1」。前戦最終盤における降ってわいたかのような突然のリードは場をかえって荒らしかねないものであったが、山中が直後に企図したこのラッシュと反則ポイント奪取はまさしく正解。この山中の序盤の攻撃を以て、「仮」の状態で宙を漂っていた天理の優位が盤面全体に固着された感あり。

eJudo Photo
中堅戦、山中瞭は遮二無二攻め込みまず「指導」1つを引き出す。

eJudo Photo
最終盤、長谷川猛然と前に出るが時すでに遅し。

国士舘、気が付けば基準点である中野寛太登場まで残された試合はあと2戦しかなく、戦前考えられた安全圏である「2点差」を得ることはもはや不可能。どころか時間が1秒過ぎるごとに天理の勝利が近づくという非常に苦しい状況に追い込まれた。順行運転で勝ち切れるはずの試合から一瞬でコインの目が裏返った苦しい状況で開始されたこの試合、長谷川の出遅れが盤面に与えた負の影響は大きい。

ここでようやく奮起した長谷川圧力を掛けて前に出るが、山中はハンドル操作で弾き返して長谷川を伏せさせ、反撃のきっかけを与えず。続いて長谷川左内股を仕掛けるも山中は跨いで回避、以後は散発傾向の長谷川の攻撃の引き潮を突いては左大内刈に左払腰、さらに「回り払腰」とイキの良い技を仕掛けて畳を快走。長谷川は体格に勝り、かつ相四つという優位を組み手に生かせないまま山中に上手く立ち回られてしまっている印象。取り返すどころか、2つ目の「指導」失陥の危機となる。

2分30秒過ぎに長谷川が支釣込足、これで山中が崩れ伏せていったん「指導」宣告のタイミングは遠のく。直後長谷川が前に出ると山中はその圧力をうまく自身の力に変換して左払腰、耐えた長谷川が左内股に切り返す。このまま長谷川は前技と支釣込足のコンビネーション、山中は機を見ての思い切った大外刈と試合は攻め合いのまま膠着。国士舘ベンチからは状況の悪さと、それでもスクランブルに出られぬ長谷川の煮え切らなさに繰り返し激しい叱咤の声が飛ぶ。ようやく長谷川がペースを上げた最終盤の残り17秒に山中が「指導」1つを貰うが大勢には影響せず、この試合は引き分けに終わった。国士舘、中野登場までのタイムリミットはさらに縮まり残すはあと1試合、しかもスコアはビハインドと非常に苦しい状況。

eJudo Photo
道下新大は大外刈、足車と得意の膝を狙う攻撃を見せるが、中盤以降井上は揺るがず。

副将戦は1年生対決、国士舘・道下新大が左、天理・井上直弥が右組みのケンカ四つ。井上が釣り手を下から突いて粘る構えを見せるが、道下は強引な左足車一撃、長谷川が膝を着いて「待て」。道下は以後も相手の膝を狙った左大外刈、左足車を中心に攻め立て、1分30秒には左足車で井上をひときわ大きく崩して攻勢。井上は右払腰で抵抗を試みるが、2分1秒にはこれを道下の左体落で切り返され、潰れて「待て」。

大枠道下優位だがしかしなかなか決定打自体は生まれず、井上は次第にその技に慣れはじめている様子。2分27秒に道下が放った左足車で井上が「回らない」まま流れた攻防では、道下にはもはや井上を投げる手札がないのではという印象が強く漂うに至る。道下はその後も足車の鉾を収めず攻め続けるも、井上の側も右払腰を繰り出して決して陣地を譲らず、この試合はスコア生まれぬまま引き分け。井上がミッションを達成した形で、ついに天理が1-0のリードを得たまま試合は大将戦へと引き継がれることとなる。勝敗の行方はこの時点でほぼ見えた感あり。

eJudo Photo
中野寛太は手堅く試合を進め、機を見ては左大外刈を繰り出す。

大将戦は国士舘・酒井陸が右、天理・中野寛太が左組みのケンカ四つ。実力に勝る中野がリードを背にリスクのない戦いを選択したこともあり、スコアの切迫感に比して熱量の少ない試合。酒井前に出ては右払腰、あるいは右払巻込を仕掛けて潰れ、中野は要所で良い技を見せて万が一にも「指導」を失うことのなきよう展開をしっかり繋ぐという絵が続く。中野は2分8秒に出足払で酒井を転ばせ、3分13秒にも良いタイミングの左大外刈、続いて左体落と効果的な攻めを見せるが敢えて無理押しをせずに淡々と試合を進める。酒井にこの構図を覆すだけの攻めの質量はなく、残り14秒でクロージング態勢に入った中野に「指導」ひとつが与えられたのみで試合は終了。この試合は引き分けに終わり、ついに天理の優勝が決まった。

eJudo Photo
優勝決定の瞬間の天理ベンチ

eJudo Photo
試合終了後、選手に訓示する齋藤涼監督

天理高(奈良) 1-0 国士舘高(東京)
(先)水上世嵐×引分×藤永龍太郎
(次)植岡虎太郎○優勢[技有・背負投]△安藤稀梧
(中)山中瞭×引分×長谷川碧
(副)井上直弥×引分×道下新大
(大)中野寛太×引分×酒井陸

天理の気迫勝ち。大きく言って、この試合に掛ける覚悟が国士舘のそれを一段上回っていたことを最大の勝因に挙げてまず間違いないかと思われる。「ここで優勝するしか本番でのシード権獲得の道はない」(齋藤涼監督)との言葉通り、全員が非常に巻き上がった試合ぶりだった。次鋒戦、形上の不利をかこちながらも最後まで投げを狙い続け、残り数秒で決勝点をもぎ取った植岡の働きにこれは端的。国士舘の5人の中で唯一リスクを厭わず勝負に出るタイプの安藤がマッチアップした配置上のチャンスを過たず生かしたその勝負勘の良さ、まことに見事であった。

そして天理のこの気迫に抗するだけのものを、国士舘は明らかに持っていなかった。自身の負けだけはないという状況のまま、どこか後ろに仕事を流したような藤永と長谷川の試合ぶりはその典型。天理を「敵失」で利したと評されても仕方がない、自身の平均値の枠を出ない、順行運転に過ぎた戦いぶりであった。無理やりに勝負どころを作れば十分得点可能であった藤永、意外な失点の直後の大事な時間帯に出遅れてビハインドを固定してしまう「指導」を許した長谷川、スクランブルに出られぬまま動的膠着の流れに甘んじた道下、力関係の差を感じたゆえか負けが決まった状況でも投げ合いを挑まぬ酒井と、あまりにも手堅過ぎる、失敗を恐れる戦いの連続がチーム総体としての敗戦を呼んだと言って良いだろう。
いつか取れるだろうと仕事を他人に流すうちに決定的なポイントを失い、追い掛けようとしたところがスクランブルの準備が誰の体内にもないという非常にまずい試合。完敗であった。

これは単に試合展開上のミスにとどまらず、実は人材揃っているはずの国士舘が抱える、構造的弱点と言えるかもしれない。今季の国士舘のラインナップにあって、良くも悪くも攻め抜くことで自分を表現するような攻撃型の選手は2人いる。この試合には出ていない斉藤立と、この日次鋒を務めた安藤稀梧だ。両者がともに高校から加入した新戦力であり、脇を固める選手がことごとく生え抜きの国士舘育ちであることが少々気に掛かる。団体戦における「負けない」戦い方を骨身に染み込まされている生え抜き組は、リスクを厭わずリミッターを外して攻めまくるような試合は、実は得手ではないのではないか。この後、全国ナンバーワンの取り味を誇る斉藤というピースが加わることで完成するというチーム構成上のエクスキューズはあるが、果たしてこの大人しい、ただでさえ学年差をもっとも気にしがちな新人戦期の1年生たちが、あの「自分が取るほかチームの勝利はない」と全員が異常な覚悟で畳に上がっている桐蔭学園の村尾三四郎、賀持喜道、千野根有我の2年生トリオとまともに戦うことが出来るのだろうか。
この試合で失点した安藤は、責められない。どころか「どこかで取らなければ自軍の勝ちはない」と見極めて勝負に出たその振る舞いはまさしく正解であったとすら評したい。ゆえに、勝利の条件に即してキッチリ行動した安藤が失点し、試合を一種流した他選手が「負けはしなかった」というこの皮肉なスコアから、1年生たちが誤ったメッセージを受け取ることを危惧する。全国制覇に至るにはまだまだ埋めるべきピースが多いはずのこのチーム。もしも選手の心中に、斉藤が入れば状況が変わる、ゆえにこの戦いかたは間違いでなかった、との誤った総括があるのであれば、頂点に辿り着くことは難しいだろう。

天理の今代は、予想以上に骨の太いチーム。唯一相手がリスク覚悟の勝負に来た次鋒戦をしっかり取り切った植岡の勝負勘の良さ、大会通じて尻上がりであったことで見せた対応能力の高さと逞しさ、大駒中野寛太の保有、そして何より全軍に染みた規律。中野以外の戦力がカギと目された今代の天理だが、全勝で今大会を終えた植岡虎太郎を中心に、十分全国大会を勝ち抜くだけの地力があると見る。

とりわけ評価しておきたいのは、「自分を高く買う力」。優勝決定の瞬間、さもこれが当然であるかのように、一仕事終わった充実感を漂わせつつも全員が一種淡々と立ち上がり、周囲と馴れ合わずに開始線に向かう様には規律とともに使命感の高さ、この優勝が当日波に乗ったことによるフロックではなく「狙って獲った」ものであることが如実に感じられた。国士舘に足りない使命感、東海大相模に足りない己を高く買う力、桐蔭学園が持ちえない凹凸のない選手層と、実は他校にないものを持っている。非常に練度の高い、一種昭和の匂い漂う大人のチームだ。爆発力に欠ける点は否めないが、これは抜き試合レギュレーションにおける中野と植岡の試合ぶりを観察してみての評価となるだろう。

天理は国士舘を破った今大会の勝利により、全国高校選手権本番のシード校ピックアップはほぼ確実。あとは近畿ブロック大会(近畿高等学校柔道新人大会)優勝が至上命題だが、今大会で同ブロックのライバルである東海大仰星高を4-0の大差で下していることを鑑みるにこれは実現の可能性が相当に高いはず。若潮杯、近畿ブロック大会の2タイトル制覇を根拠に「四つ角」シードは堅いだろう。

第32回若潮杯武道大会は、天理高の実に第2回大会以来となる、32年ぶり3度目の優勝を以て決着。都道府県代表権獲得が危ういレベルのチームと、極めて少数の強豪チームという二極分解構図で争われた今大会、そのラインナップだけを見ればまったく盛り上がらないままに終わっても仕方のない非常に苦しいものであったが。まさしくその「少数の強豪」の目玉である天理の躍進というドラマに救われた形。伝統校・天理が復活の狼煙を挙げた、そして桐蔭学園と国士舘のマッチレースと目されていた今代に新たな優勝候補として西の強豪・天理が名乗りをあげた、今期の高校柔道界の重要なターニングポイントとなる大会であった。

入賞者と天理高・齋藤涼監督および国士舘高・岩渕公一監督のコメント、準々決勝以降の結果は下記。

文責:古田英毅
取材:古田英毅、林さとる

eJudo Photo
優勝の天理高

【入賞者】
(エントリー16チーム)

優 勝:天理高(奈良)
準優勝:国士舘高(東京)
第三位:東海大仰星高(大阪)、東海大相模高(神奈川)

天理高・齋藤涼監督のコメント
「出場する招待試合は若潮杯だけで、他の大会には出ていない。桐蔭学園が他の大きな大会をすべて勝ってくる中で、この若潮杯が本当に欲しかった。全国大会で勝つためにはある程度良い位置(シード)を得ることが大事なので、これ一本に絞って優勝を狙っていました。今日の戦いは選手にとってもいい励みになったと思います。(-決勝を振り返って?)次鋒は獲って欲しいと思っていました。最後にああやって投げる形は想像していましたが、時間内になんとか間に合いましたね。中野には、チームの勝ちが大事と敢えて無理をさせずしっかり終わらせる試合をしてもらいました。(-今日1日を振り返って?)植岡が全試合勝ってくれたのはやはり大きかった。力のある選手なので、じゅうぶんこれくらいはやってくれると思っていました。全体としては予選リーグは期待を込めて1年生の池田を起用、まだまだ経験がないところがあったのですが、準決勝から山中を入れて、以降本人も周囲も落ち着いて戦ってくれました。取るところは取る、分けるところは分けるとしっかり仕事をしてくれたと思います。(-井上選手の頑張りも目立ちましたね?)1年生でまだまだ甘さがあるのですが、体もありますし、3月までにさらにしっかり鍛えたいと思います。(-全国大会に向けて?)『しぶとく』ですね。天理の『一本』を獲る柔道も大事ですが、勝とうと思えばそうとばかりも言っていられない。中野を中心に、組み合わせをしっかり見て、しぶとく戦って優勝を狙います。」

国士舘高・岩渕公一監督のコメント
「1年生3人は巧さがあるがまだ力がない。そういうところで押し気味に試合をやられてしまっている。本番まで体力、寝技、これをしっかりやっていかないと。時間はあまりないが、間に合わせないとしょうがないよ。(-全国大会に向けて?)優勝を狙えないことはないが、全体に勝負強さが足りない。安藤も巧いし内股が良いが、どうしてもしぶとさがあと一歩足りない。ただ今年は、チームとしては悪くない。斉藤が戻って戦力アップするし、あと3か月しっかり頑張ります。」

【準々決勝】

東海大相模高(神奈川) ①代-1 安田学園高(東京)
国士舘高(東京) 3-0 東海大札幌高(北海道)
天理高(奈良) 3-1 白鴎大足利高(栃木)
東海大仰星高(大阪) 3-0 神戸国際大附高(兵庫)

【準決勝】

国士舘高(東京) 2-0 東海大相模高(神奈川)
天理高(奈良) 4-0 東海大仰星高(大阪)

【決勝】

天理高(奈良) 1-0 国士舘高(東京)

※ eJudoメルマガ版1月26日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.