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ベイカー茉秋が強化合宿に復帰、順調な回復ぶり見せる・全日本男子強化合宿

(2018年1月10日)

※ eJudoメルマガ版1月10日掲載記事より転載・編集しています。
ベイカー茉秋が強化合宿に復帰、順調な回復ぶり見せる・全日本男子強化合宿
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乱取りを終え、仕上げの「返し技の投げ込み」をこなすベイカー茉秋

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乱取りではウルフアロンの充実ぶりが目を引いた

8日から行われている全日本男子強化合宿、9日は国士舘大学で行われている重量級(90kg級、100kg級、100kg超級)の練習が報道陣に公開され、強化選手たちが乱取り中心の充実した稽古を披露した。

ひときわ報道陣の注目を集めたのは、昨年4月の全日本選抜体重別で肩を負傷し、手術を受けたベイカー茉秋(日本中央競馬会)。今回から強化合宿に復帰したばかりで現状は「70%か80%くらい」(本人談)とのことだったが、良い表情で乱取りをこなし、井上康生監督も「他とは違う感覚がある」と語った独特のセンスを見せつけて存在感を放っていた。

乱取り稽古では、これも負傷のため12月のグランドスラム東京を欠場していたウルフアロン(東海大4年)の充実が目を引いた。肩車に内股と鋭い技を連発、囲み取材でも「世界選手権連覇も大きな目標だが、去年決勝で敗れた全日本選手権制覇を狙いたい」と意気軒高だった。

オーバートレーニング症候群から立ち直りつつある原沢久喜(日本中央競馬会)も精力的に乱取りをこなしていた。こちらも現状を「8割くらいまで来ている」と自己分析。「オリンピックのときの自分にこだわらず、今自分に必要なことを考えていきたい」と、復帰戦となるグランドスラム・デュッセルドルフ(2月23日~25日)を見据えていた。

井上康生監督と、ベイカー茉秋選手、原沢久喜選手のコメントは下記。

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ベイカー茉秋選手のコメント
「(-負傷、手術後ここまでの経過を教えてください)4月に右肩を手術した後は、車の揺れだけで痛い、横になって寝れないというような状態。上半身が使えないのでまず自転車を漕いだり、下半身のトレーニングからはじめて、やっと走れるようになるまで3か月くらい。9月からはウエイトトレーニングです。もともとウエイトと柔道で作った体なので、1日2回練習していたところから急に3か月何もしなかったらやっぱり落ちる。日常生活も出来ないくらいなので、ベンチプレスは(重りなしの)バーだけでも持ち上がらなかった。体重も82kgまで落ちました。10月28日に稽古を再開して、まずは母校(東海大浦安高)の中等部の生徒との乱取りから始めました。今は実業団の選手と乱取り出来るようになって、70%か80%くらいまで上がって来た。怖さはやっぱりありますけど、だいぶ良い状況です。(-入院、リハビリ期間はどんなことを?)本を読んだり、柔道の動画を見たりしてはいましたが、柔道からは離れていました。動画見るのが好きなので、ヒョードルの映像を見たりとか(笑)。(-金メダリストとしてのモチベーションを保つのは大変と他選手もコメントしています。この点については?)16年間ずっと夢見てて、21歳でそれをかなえて。口では「五輪連覇」と言っていたけど、その覚悟もなかなか持てなくて怪我をしてしまった。オリンピック前に9回亜脱臼していたところが、完全脱臼。ただ、この期間柔道から離れて、色々なことを考えて、柔道が好きなんだなと自分でもわかった。今は手術して良かったなと思っています。(-世界選手権では上位陣の顔ぶれがだいぶ変わりました。大混戦の90kg級をどうとらえていますか?)優勝したセルビアの選手はジュニアから上がって来た選手ですが、まったく予想していませんでした。2位のツガンクはローマで1回試合をしたことがありますが、30秒くらいでこちらが勝っていて、これも予想外。『入れ替わったな』とも思いますが、オリンピック組がまだ調子を上げていないというのもあると思うので、彼らはこれからまた出てくるんじゃないかと思っています。(-ルールも変わり、リオまでの自分のスタイルと、これからの自分をどう考えていますか?)投げなければ勝てないルールですが、『投げられなければ負けない』ということでもあります。投げはもちろん、受けをしっかり磨いていけば勝ちに繋がると思っています。そういう意味では、これまでの自分のスタイルと大きく変わるところはないです。(-2018年はどんな年に?)オリンピックが終わって色々な経験をして『這い上がっていくしかない』と思っています。イチから、挑戦者のつもりで畳に上がっていきます。『手術して良かった』と思えるようになれたらいい。2020年の東京五輪が一番の目標ですが、今年と来年の世界選手権を獲って向かっていくのが理想。まずは目の前のグランドスラム・デュッセルドルフと選抜体重別で結果を残して、世界選手権に向かっていきたい」

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井上康生・全日本男子監督のコメント
「(-テーマを『挑戦』と書かれましたが?)確実にというか現実というか、まずやるべきことを1つずつ積み上げて、世界選手権とアジア競技大会でしっかり結果を残して2020年に繋げる年。その中でも色々なシステム、新しい取り組みをスタートさせていかなければいけない年ですので、そういう意味では一番良い言葉はやはり『挑戦』だと思います。(-ベイカー茉秋選手が復帰しました。印象は?)充電して来たな、という表情をしていますよね。第一線に戻って来た喜びを隠さずに過ごしています。この1年いままでにない挫折を味わって来たことが感じられますし、一回り人間としても成長出来るのではないかと思っています。勝負の世界は厳しいですが、これを次に繋げていって欲しい。状態も思ったよりもいい。もちろん稽古と試合は違いますし、試合勘というところでは蓋を開けてみるまでまったくわかりませんが、稽古を見る限りでは順調。やはり感覚的なところで他の選手とは違う能力を持っているなと感じます。(-原沢久喜選手について?)順調に回復してきているのではないかと、表情からは感じます。試合でプレッシャーが掛かったり環境が変わったりするとどう出るかわからないので、一つ一つやるべきことをやらせていくしかない。年末年始に直接話をしましたが、本人は今の自分が置かれている環境をより厳しくしていかないと2020年はないと思っている。確かに時間はないのですが、慌てさせず、やるべきことをやらせていくしかないですね。(合宿に参加していない、王子谷剛志選手と大野将平選手については?)この合宿は2月の欧州シリーズに向けての準備が大きな目的で、この合宿でガンガンやること自体が目的ではない。羽賀(龍之介)もですが、十分経験のある選手たちですので、何が必要かは十分わかっていると思います。本人と今の状態と今後について話し合って、決めました。(-カヌー競技のドーピング事件について?)ドーピングについては定期的に講習を行っており、年末も行ったばかり。こういうケースでは防ぎようがないのではないか、という質問も選手から出ているが、意識づけをしっかり、対策をしっかりやっていくしかない。ドーピングについては毎年新しい情報が出てきて、若い選手や知識の薄い選手は海外からの情報を錯覚してしまう可能性がある。間違った知識なのかどうか判断できるように、しっかり材料を与えて意識付けしていくことが大事と思っています。」

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原沢久喜選手のコメント
「(-オーバートレーニング症候群について、どのくらいから変調を感じていましたか?) 急にではなく、徐々に進んでいたようです。世界選手権の前も体がなにかおかしいな、というのはありました。体の疲れが抜けなかったり、稽古中に頻繁に息が上がる。試合前なので、『緊張しているのかな』とか「追い込めているな』にくらいに思ってしまっていました。エレベーターが混んでいて階段を使うと少し上っただけでものすごくきつかったり。世界選手権から戻ってきたらもう普通に歩いたりするだけでも息が上がって、これはおかしいなと検査を受けました。(-検査の結果は?)数値で異常が出るというより、むしろ心臓や肺に異常が見当たらないのにその症状が出るからわかる、という感じです。鬱的な症状は出ていなかったので重症ではなかったのだろうと思います。 (-その後休めましたか?)1か月くらい休みました。リフレッシュが大事といわれて、本当にウォーキングをするくらい。焦りもあり、トレーニングや稽古をやりたくなるのですが、自分に言い聞かせてしっかり休みました。体重は4,5キロ落ちましたね。(-現在の状態は?)8割くらいまで来ていると思います。デュッセルドルフまでには良い状態に仕上がると感じています。若い選手も出てきているので焦る気持ちもありますが、まわりを見過ぎず、自分のなすべきことをしっかりやっていきたい。去年は、オリンピック前の追い込みをもう1回やれば調子があがると思い込んでいて、過去を追い掛け過ぎていた。今年はオリンピックの時の自分にこだわらず、今の自分がどうしていけばいいかを考えたい。(あらためて東京五輪に向けて?)今までは、なんとなくオリンピックに出たいなという感じでやって来たところがある。自分の柔道への思いを整理する時間も持てましたし、これからは日々の生活でもっと柔道にしっかり向き合ってやっていこうと思います」

※ eJudoメルマガ版1月10日掲載記事より転載・編集しています。

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