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ワールドマスターズサンクトペテルブルグ2017・第1日女子4階級プレビュー

(2017年12月15日)

※ eJudoメルマガ版12月15日掲載記事より転載・編集しています。
ワールドマスターズサンクトペテルブルグ2017・第1日女子4階級プレビュー
(48kg級、52kg級、57kg級、63kg級)
■ 48kg級 優勝候補多数の過密階級、渡名喜風南は難敵と連戦の過酷な配置
(エントリー15名)

パウラ・パレト(アルゼンチン)、近藤亜美(三井住友海上)、ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)とトップ選手3名が出場を回避。とはいえこの階級はもともと強豪が粒ぞろい。階級自体の層の厚さをそのまま反映した、非常にレベルの高いトーナメントが出来上がった。

優勝候補はブダペスト世界選手権で決勝を争った渡名喜風南(帝京大4年)とムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)の2名に、リオデジャネイロ五輪銀メダリストのジョン・ボキョン(韓国)を加えた3名まで。このなかでは渡名喜が最も過酷な配置を引くこととなった。渡名喜は1回戦で今年のアジア選手権で敗れた曲者カン・ユジョン(韓国)、準々決勝で大学の同期であるステファニー=アリサ・コヤマ(ブラジル)と、実力差以上に戦いにくい相手と連戦しなければならないタフな組み合わせ。純戦闘力からしてあくまで勝ち抜くのは渡名喜と予想するが、決勝ラウンド以上に厳しい戦いとなるはずだ。

ダークホースとしては10月のグランドスラム・アブダビ大会においてガルバドラフを破って優勝を飾ったイリーナ・ドルゴワ(ロシア)を挙げておく。地元開催の今大会でどのような試合を見せるのかにも期待したい。まずは準々決勝のジョン戦に注目だ。

【プールA】
第1シード:ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)
第8シード:シラ・リショニー(イスラエル)
有力選手:タシアナ・セザル(ギニアビサウ)

【プールB】
第4シード:イリーナ・ドルゴワ(ロシア)
第5シード:ジョン・ボキョン(韓国)
有力選手:マリーナ・チェルニアク(ウクライナ)、ヨアナ・ディオゴ(ポルトガル)

【プールC】
第2シード:渡名喜風南(帝京大4年)
第7シード:ステファニー=アリサ・コヤマ(ブラジル)
有力選手:カン・ユジョン(韓国)

【プールD】
第3シード:ミリカ・ニコリッチ(セルビア)
第6シード:ノア・ミンスカー(イスラエル)
有力選手:メラニー・クレモン(フランス)、エヴァ・チェルノヴィツキ(ハンガリー)

■ 52kg級 マイリンダ・ケルメンディが欠場、日本勢は角田夏実がグランドスラム東京大会の「追試」に挑む
(エントリー15名)

メダリスト級の強豪をずらり揃えて階級を牽引する日本勢からは角田夏実(了徳寺学園職)のみがエントリー。リオデジャネイロ五輪金メダリストで、今夏の敗戦(※志々目愛に敗れて銀メダル)まで絶対王者として君臨していたマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)も出場を見合わせたため、トーナメントのレベルは他階級と比べるとやや低めだ。

上位陣とそれ以外に大きな差がある階級の現状に鑑みると、優勝争いは角田、エリカ・ミランダ(ブラジル)、ナタリア・クズティナ(ロシア)の、ブダペスト世界選手権で表彰台に上がった3名に絞られていると考えて良いだろう。いずれも高い寝技技術を売りにしている選手たちであり、上位戦ではハイレベルな寝技の攻防が見られるはずだ。

今月頭のグランドスラム東京大会において、角田は準々決勝でアモンディーヌ・ブシャー(フランス)に「技有」2つを奪われ敗退、敗者復活戦でも同僚の志々目に「指導3」の反則で敗れて表彰台に辿り着くことができなかった。単独派遣となった今大会は角田にとっていわば「追試」であり、絶対に負けられない戦いのはず。世界選手権金メダリスト志々目、そしてグランドスラム東京で圧勝Vを飾った阿部詩と伍していくにはここで優勝するしかない。角田の覚悟を感じさせる戦いに期待したい。

【プールA】
第1シード:エリカ・ミランダ(ブラジル)
第8シード:アンジェリカ・デルガド(アメリカ)

【プールB】
第4シード:アレクサンドラ=ラリサ・フロリアン(ルーマニア)
第5シード:アモンディーヌ・ブシャー(フランス)
有力選手:アガタ・ペレンク(ポーランド)、エヴェリン・チョップ(スイス)

【プールC】
第2シード:ギリ・コーヘン(イスラエル)
第7シード:角田夏実(了徳寺学園職)
有力選手:エカテリーナ・グイカ(カナダ)

【プールD】
第3シード:ディストリア・クラスニキ(コソボ)
第6シード:ナタリア・クズティナ(ロシア)
有力選手:レカ・プップ(ハンガリー)、アストリーデ・ネト(フランス)

■ 57kg級 芳田司とドルジスレン・スミヤの再戦に期待、両者ともに準々決勝に山場あり
(エントリー16名)

階級の主要選手が一通り揃い、これぞワールドマスターズという非常に豪華なトーナメントが完成した。最大の見どころはドルジスレン・スミヤ(モンゴル)と芳田司(コマツ)による決勝の実現なるかどうかと、その様相。ブダペスト世界選手権の決勝では12分56秒の大消耗戦の末にドルジスレンが勝利したカードだが、もし実現すれば今回も白熱した好勝負となること間違いなしと思われる。あの敗戦以降技の引き出しを増やした芳田が似ても焼いても食えないドルジスレンのしぶとさをどう攻略するのか、注目したい。

両者はともに準々決勝に山場があり、ドルジスレンはグランプリ・デュッセルドルフ大会決勝で敗れた来歴のあるテレザ・ストル(ドイツ)、芳田は所属の先輩でありブダペスト世界選手権では大苦戦を強いられたレン・チェンリン(台湾)とそれぞれ対戦が組まれることが濃厚。どちらも勝利自体は揺るがないと思われるが、どのように勝ち上がるかで両者のこの日のコンディションを測ることができるだろう。まずはこの2試合に注目したい。

【プールA】
第1シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第8シード:テレザ・ストル(ドイツ)
有力選手:ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)

【プールB】
第4シード:エレン・ルスヴォ(フランス)
第5シード:ノラ・ヤコヴァ(コソボ)
有力選手:ダリア・メゼツカイア(ロシア)、クォン・ユジョン(韓国)

【プールC】
第2シード:芳田司(コマツ)
第7シード:レン・チェンリン(台湾)
有力選手:アンナ・ボロフスカ(ポーランド)、ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)

【プールD】
第3シード:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
第6シード:ミリアム・ローパー(パナマ)
有力選手:ヨワナ・ロギッチ(セルビア)、ネコダ・スミス=デイヴィス(イギリス)

■ 63kg級 田代未来と鍋倉那美がクラリス・アグベニューに挑む
(エントリー15名)

グランドスラム東京出場を直前で回避したブダペスト世界選手権王者クラリス・アグベニュー(フランス)がワールドマスターズに降臨。ともに階級のツートップを形成してるティナ・トルステニャク(スロベニア)が欠場したため、階級を貫く対立構造は「アグベニュー対日本勢」と規定すべきだ。日本勢はそれぞれ田代未来(コマツ)が準決勝、鍋倉那美(三井住友海上)が決勝でアグベニューに挑む。

女子日本代表の増地克之監督は、絶対王者マイリンダ・ケルメンディとの対戦相性がそのまま代表決定の行方を左右するという52kg級同様に、この階級では純戦闘力以上に「アグベニューとやれるか」を大きな基準とすることを度々口にしている。まず対戦することが大前提だが、もしここで勝てないまでも可能性を感じさせる戦いを繰り広げることが出来ればば、来年度世界選手権代表選考に与える影響は計り知れない。

田代は準々決勝でアリス・シュレシンジャー(イギリス)、鍋倉は準決勝でマルティナ・トライドス(ドイツ)と強敵との対戦が組まれているが、なんとしてもアグベニュー戦までは勝ち上がりたいところ。特に鍋倉は1回戦で渡邊聖未(フィリピン)、準々決勝でともにブダペスト世界選手権3位のバルドルジ・ムングンチメグ(モンゴル)とアガタ・オズドバ=ブラフ(ポーランド)の勝者と、予選ラウンドから難敵との対戦が続く厳しい配置となっており、ここを勝ち抜くことがまずは第一のミッションだ。

ブダペスト世界選手権では代表の派遣が見送られた本階級だが、来シーズンのメダル獲得に向けてここで戦線に日本勢の楔を打ち込んでおきたいところ。田代と鍋倉の奮闘に期待したい。

【プールA】
第1シード:クラリス・アグベニュー(フランス)
第8シード:アンドレヤ・レスキ(スロベニア)
有力選手:ユール・フランセン(オランダ)

【プールB】
第4シード:アリス・シュレシンジャー(イギリス)
第5シード:田代未来(コマツ)
有力選手:ハンナ・マーティン(アメリカ)、エカテリーナ・ヴァルコワ(ロシア)

【プールC】
第2シード:マルティナ・トライドス(ドイツ)
第7シード:ルーシー・レンシャル(イギリス)
有力選手:ダリア・ダヴィドワ(ロシア)、マグダレナ・クルサコワ(オーストリア)

【プールD】
第3シード:鍋倉那美(三井住友海上)
第6シード:バルドルジ・ムングンチメグ(モンゴル)
有力選手:キヨミ・ワタナベ(フィリピン)、アガタ・オズドバ=ブラフ(ポーランド)


文責:林さとる/古田英毅

※ eJudoメルマガ版12月15日掲載記事より転載・編集しています。

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