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グランドスラムアブダビ2017・第3日5階級プレビュー

(2017年10月27日)

※ eJudoメルマガ版10月27日掲載記事より転載・編集しています。
グランドスラムアブダビ2017・第3日5階級プレビュー
(男子90kg級、100kg級、100kg超級、女子78kg級、78kg超級
■ 90kg級 強豪が多数参戦、クコルとグヴィニアシヴィリがトーナメントの軸
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優勝候補筆頭はグヴィニアシヴィリ

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第1シードは欧州王者アレクサンダー・クコル。

(エントリー21名)

【プールA】
第1シード:アレクサンダー・クコル(セルビア)
第8シード:ザッカリー・バート(カナダ)

【プールB】
第4シード:ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)
第5シード:ママダリ・メディエフ(アゼルバイジャン)

【プールC】
第2シード:クリスティアン・トート(ハンガリー)
第7シード:ダヴィド・クラメルト(チェコ)

【プールD】
第3シード:コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)
第6シード:ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)
有力選手:ヤキョー・イマモフ(ウズベキスタン)

階級のトップ層からは2015年ワールドマスターズ・ラバト大会王者のベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)と今年のヨーロッパ選手権チャンピオンであるアレクサンダー・クコル(セルビア)が参戦。このほかにも2014年チェリャビンスク世界選手権2位のクリスティアン・トート(ハンガリー)や現在アジア選手権2連覇中のコムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)など多数の有力選手が顔を揃えた。

優勝候補はグヴィニアシヴィリ。ブダペスト世界選手権では3回戦でミハエル・ツガンク(スロベニア)の隅返を受けた際に顔面から畳に落ちてしまい所謂「ブリッジ反則」で敗れてしまったが、映像を見る限りこれはほとんど事故のようなもの。今大会の参加者にはベイカー茉秋(日本中央競馬会)や前述のツガンクといったグヴィニアシヴィリが苦手としているスタミナ耐久型の選手はおらず、対戦が予想される有力選手は組み手と技の切れで戦う技巧派ウストピリヨンに、地力勝負が中心で正面から力を伝えやすいトートと比較的戦い易い選手ばかり。やはりこの選手が優勝への最短距離にいる。

■ 100kg級 グランドスラムの名に恥じぬ豪華トーナメント、優勝候補の最右翼はミクロス・サーイエニッチ
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好調のミクロス・サーイエニッチ。

(エントリー21名)

【プールA】
第1シード:エルハン・ママドフ(アゼルバイジャン)
第8シード:トマ・ニキフォロフ(ベルギー)
有力選手:アレクサンドル・イディー(フランス)、イワン・レマレンコ(UAE)

【プールB】
第4シード:キリル・デニソフ(ロシア)
第5シード:ミクロス・サーイエニッチ(ハンガリー)
有力選手:カール=リヒャード・フレイ(ドイツ)、ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)

【プールC】
第2シード:マイケル・コレル(オランダ)
第7シード:ホルヘ・フォンセカ(ポルトガル)
有力選手:ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)

【プールD】
第3シード:ヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)
第6シード:ペテロ・パルチク(イスラエル)

フィジカルエリートが揃った100kg級は時期や規模に関わらずハイレベルな陣容になることが多いが、今大会もその例に漏れず強豪が大量に出場する、グランドスラムの名に恥じない豪華トーナメントとなった。

世界大会の表彰台経験者だけでもエルハン・ママドフ(アゼルバイジャン)、トマ・ニキフォロフ(ベルギー)、イワン・レマレンコ(UAE)、キリル・デニソフ(ロシア)、カール=リヒャード・フレイ(ドイツ)、ヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)と実に6人が参加しており、このほかにも近頃成長著しいミクロス・サーイエニッチ(ハンガリー)、技の威力だけならば階級ナンバーワンとの呼び声高い業師ホルヘ・フォンセカ(ポルトガル)、鍛え抜かれた肉体としぶとい柔道スタイルが売りのマイケル・コレル(オランダ)など優勝の可能性のある選手が所狭しと詰め込まれている。

勝ち上がりを予想することは難しいが、直近の成績から考えれば第4シードまでの4人にサーイエニッチとフォンセカを加えた6人を優勝候補として挙げることができる。なかでもサーイエニッチは5月のグランドスラム・エカテリンブルグと9月のグランプリ・ザグレブ大会を連続で制しており、その間に行われたブダペスト世界選手権でも優勝したウルフ・アロン(東海大4年)から唯一技によるポイントを獲得している。恐らく現在選手としての充実期を迎えており、今大会優勝候補の最右翼だ。

■ 100kg超級 優勝候補は本格派に変貌遂げたシウバ、復帰直後のサッソンの出来にも注目
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復帰2戦目のオール・サッソン。

(エントリー16名)

【プールA】
第1シード:ラファエル・シウバ(ブラジル)
第8シード:ベンジャミン・ハーメグニース(ベルギー)

【プールB】
第4シード:ウサンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)
第5シード:ロイ・メイヤー(オランダ)
有力選手:シリル・マレ(フランス)

【プールC】
第2シード:アンドレイ・ヴォルコフ(ロシア)
第7シード:マチェイ・サルナッキ(ポーランド)

【プールD】
第3シード:オール・サッソン(イスラエル)
第6シード:アリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)

世界無差別選手権を目前に控えて多くの選手が出場を回避。それでも、時期を考慮すれば十分に選手が揃った面白いトーナメントだ。

優勝候補1番手はブダペスト世界選手権で内股「一本」を連発して本格派へと変貌を遂げたラファエル・シウバ(ブラジル)。その対抗馬はリオデジャネイロ五輪銅メダリストであるオール・サッソン(イスラエル)だ。サッソンは今月前半に行われたグランプリ・タシケント大会で復帰を果たしたばかり。同大会では有力選手との対戦は決勝のユーリ・クラコベツキ(キルギスタン)戦のみであったが、しっかりと左袖釣込腰「技有」優勢で勝利を収めている。休んでいる間に打倒リネール1番手の座をグラム・ツシシヴィリ(ジョージア)に奪われてしまった感があるが、リオ五輪で最も王者テディ・リネール(フランス)を追い詰めたのはサッソンであり、ツシシヴィリの方法論は明らかにあのリオ五輪セミファイナルの影響を濃く受けている。世界無差別選手権にもエントリーしており、復調の度合いを測るには今大会は格好の機会となるはずだ。

また、今大会には100kg級のシリル・マレ(フランス)もエントリーしている。世界無差別選手権に向けた調整であろうが、大型選手に対してどのような戦いぶりを見せてくれるのか非常に楽しみだ。まずは初戦のロイ・メイヤー(オランダ)戦に期待したい。

■ 78kg級 ブダペスト世界選手権王者のマイラ・アギアールが参戦
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マイラ・アギアールが参戦、もちろん優勝候補の筆頭だ。

(エントリー11名)

【プールA】
第1シード:マイラ・アギアール(ブラジル)
第8シード:ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)

【プールB】
第4シード:アビゲイル・エルデリー=ヨー(ハンガリー)
第5シード:マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)

【プールC】
第2シード:ナタリー・パウエル(イギリス)
第7シード:ヤーデン・メイヤーソン(イスラエル)

【プールD】
第3シード:フッシェ・ステインハウス(オランダ)
第6シード:サマンタ・ソアレス(ブラジル)

本階級最大のトピックはブダペスト世界選手権王者であるマイラ・アギアール(ブラジル)の参戦。時期を考えると来月の世界無差別選手権に向けた調整ではないかと(いまのところエントリーリストには載っていないが)ついつい勘ぐってしまう。

また、今大会にはアギアール以外にもマルヒンデ・フェルケルク(オランダ)とフッシェ・ステインハウス(オランダ)のオランダの2枚看板を始め、ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)、アビゲイル・エルデリー=ヨー(ハンガリー)、ナタリー・パウエル(イギリス)といった上位選手が多数参加しており、上位陣が大会出場を絞りがちな本階級にしてはちょっと考えられないような豪華さとなっている。

優勝候補はもちろんアギアール。しかし、第1シードでありながら勝ち上がりの中途にはマルツァーン、フェルケルク(ヨー)と強豪選手ばかりが配置されており、さすがのアギアールでも一筋縄ではいかないはず。予選ラウンドから見逃せない注目カードの連続となりそうだ。

■ 78kg超級 優勝候補はアルセマン、キンゼルスカとの大型対決がトーナメント最大の見どころ
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アルセマンの調整のほどやいかに、今大会は第2シード。

(エントリー8名)

【プールA】
第1シード:テッシー・サフェルコウルス(オランダ)
第8シード:マリア・シェケロワ(ロシア)

【プールB】
第4シード:ヤスミン・クルブス(ドイツ)
第5シード:ベアトリス・ソウザ(ブラジル)

【プールC】
第2シード:マリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)
第7シード:クセニア・チビソワ(ロシア)

【プールD】
第3シード:イリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)
第6シード:サラ・アドリントン(イギリス)

参加者がちょうど8人という小規模トーナメント。グランドスラムでありながら初戦敗退でも敗者復活戦に進出できる、下位選手にとってはお得な大会となった。

優勝候補は2013年と2014年の世界選手権で2位を獲得しているマリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)とブダペスト世界選手権3位のイリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)、そして同大会の3位決定戦でキンゼルスカに敗れて表彰台を逃したテッシー・サフェルコウルス(オランダ)の3人。サフェルコウルスはこの階級ではめずらしいアスリートタイプの担ぎ技ファイターだ。

絶対的な実力ではアルセマンが頭ひとつ抜けているが、この選手は調子の波が激しく、もし不調であればキンゼルスカの巨体にあっさり巻き込まれて負けてしまう可能性も考えられる。アルセマンとキンゼルスカのどちらが決勝まで進むのか、その権利を賭けた大型選手2人による準決勝が本トーナメント最大の見どころだ。

なお、無風地帯となっている上側の山からはサフェルコウルスの勝ち上がりがほぼ確実であり、キンゼルスカが勝利した場合には決勝カードが前述のブダペスト世界選手権3位決定戦の再現となる。前回は「技有」ポイントをリードしたキンゼルスカがガス欠で満身創痍になりながらもサフェルコウルスの追い上げを「指導2」までに抑えて勝利しているが、今度の対戦ではサフェルコウルスも戦い方を変えてくるはず。もし実現すればこちらもアルセマン対キンゼルスカに負けず面白い試合となるだろう。

文責:林さとる/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版10月27日掲載記事より転載・編集しています。

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