PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

田嶋剛希がオール一本の圧勝で戴冠、女子は荒木穂乃佳が優勝を飾る・世界ジュニア選手権2017第3日4階級即日レポート

(2017年10月21日)

※ eJudoメルマガ版10月21日掲載記事より転載・編集しています。
田嶋剛希がオール一本の圧勝で戴冠、女子は荒木穂乃佳が優勝を飾る・世界ジュニア選手権2017第3日4階級即日レポート
(男子81kg級、90kg級、女子63kg級、70kg級)
■ 81kg級 マティアス・カッセが優勝、友清光は初戦で優勝候補ボボノフを破るも2回戦で敗れる
eJudo Photo
81kg級決勝、マティアス・カッセがトルパル・テプカエフから右方向の「韓国背負い」で「技有」を奪う。

eJudo Photo
81kg級1回戦、友清光がダブラト・ボボノフから右内股巻込「一本」。

(エントリー52名)

【入賞者】
1.CASSE, Matthias (BEL)
2.TEPKAEV, Turpal (RUS)
3.GRAMKOW, Tim (GER)
3.PARLATI, Christian (ITA)
5.SHEROV, Erlan (KGZ)
5.MCWATT, Stuart (GBR)
7.CHERKAI, Aleksandr (UKR)
7.D ARCO, Salvatore (ITA)

決勝に勝ち上がったのはマティアス・カッセ(ベルギー)とトルパル・テプカエフ(ロシア)。決勝は両者ノーポイントのままGS延長戦へともつれ込むが、最後はカッセが右方向の「韓国背負い」で「技有」(GS1:06)を奪って優勝を決めた。カッセの勝ち上がりは5試合を戦って一本勝ちがゼロ、GS延長戦での指導ポイント決着が2つという地味なものであったが、競った試合をしぶとく戦い抜くことで見事表彰台の頂点へと辿り着いた。

日本代表の友清光(国士舘大1年)は1回戦でブダペスト世界選手権で永瀬貴規(旭化成)に勝利して7位を獲得しているダブラト・ボボノフ(ウズベキスタン)と対戦、左袖釣込腰「技有」を奪われながらも相手が袖を掴んでいることを利用しての右内股巻込「一本」(3:05)で逆転勝ちを収めたが、続く2回戦でクリスティアン・パルラティ(イタリア)に小外掛「技有」を奪われて入賞に絡むステージまで勝ち上がることができなかった。

【3位決定戦】
ティム・グラムコフ(ドイツ)○反則[指導3](2:38)△エリアン・シェロフ(キルギスタン)
クリスティアン・パルラティ(イタリア)○優勢[技有・払巻込]△ステュアート・マクワット(イギリス)

【決勝】
マティアス・カッセ(ベルギー)○GS背負投(GS1:06)△トルパル・テプカエフ(ロシア)

【日本代表選手勝ち上がり】

友清光(国士舘大1年)
成績:2回戦敗退


[1回戦]
友清光○内股巻込(3:05)△ダブラト・ボボノフ(ウズベキスタン)

[2回戦]
友清光△優勢[技有・小外掛]○クリスティアン・パルラティ(イタリア)

■ 90kg級 田嶋剛希がオール一本勝ちで優勝、長井晃志は準々決勝で敗れるも3位を獲得する
eJudo Photo
90kg級決勝、田嶋剛希がロベルト・フロレンティーノから片手の右背負投「一本」。

eJudo Photo
90kg級3位決定戦、長井晃志がジャマル・ペトグレイブから右背負投「技有」

(エントリー45名)

【入賞者】
1.TAJIMA, Goki (JPN)
2.FLORENTINO, Robert (DOM)
3.TRIPPEL, Eduard (GER)
3.NAGAI, Koshi (JPN)
5.DIESSE, Aurelien (FRA)
5.PETGRAVE, Jamal (GBR)
7.SHEPEL, Vitalii (UKR)
7.JANDREEV, Shermukhammad (UZB)

田嶋剛希(筑波大2年)が決勝のロベルト・フロレンティーノ(ドミニカ)戦も含めた全試合で、それもすべて投技による「一本」をマークするという素晴らしい内容で優勝を飾った。

この日の田嶋は久々自身の持ち味を十分に発揮、低い身長と抜群のパワーを利して相手を一気に抜き上げる豪快な担ぎ技を次々披露。大学入学後は負傷もあって試合内容に閉塞感が漂いつつあった田嶋だが、それを一気に打ち破った感あり。神鳥剛(明治大2年)の負傷による代替出場というチャンスをみごとモノにしてみせた勝負強さも見事だ。

この階級、日本ではリオデジャネイロ五輪王者であるベイカー茉秋(日本中央競馬会)以外に国際大会で結果を残せている選手がおらず、ブダペスト世界選手権では代表の派遣なしという憂き目に逢ってばかり。その中にあって田嶋の世界ジュニア奪取は久々もたらされた朗報であり、長身選手揃いのこの階級にあって下から潜って担げる田嶋はシニアカテゴリでも貴重な手札になり得る可能性がある。今後の戦いに注目だ。

もうひとりの代表選手であった長井晃志(日本体育大1年)は準々決勝で今年のヨーロッパジュニア選手権王者であるオーレリアン・ディエス(フランス)に大外刈「一本」(3:48)で敗れトーナメント本戦から脱落。それでも敗者復活戦と3位決定戦に勝利してしっかりと表彰台は確保した。

【3位決定戦】
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○横四方固(3:57)△オーレリアン・ディエス(フランス)
長井晃志○優勢[技有・背負投]△ジャマル・ペトグレイブ(イギリス)

【決勝】
田嶋剛希○横四方固(0:49)△ロベルト・フロレンティーノ(ドミニカ)

【日本代表選手勝ち上がり】

田嶋剛希(筑波大2年)
成績:優勝


[2回戦]
田嶋剛希○袖釣込腰(1:39)△ニコラ・ミカヴィッツァ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

[3回戦]
田嶋剛希○GS一本背負投(GS2:32)△ムハマドカリム・フラモフ(ウズベキスタン)

[準々決勝]
田嶋剛希○袖釣込腰(3:38)△エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)

[準決勝]
田嶋剛希○背負投(2:06)△ジャマル・ペトグレイブ(イギリス)

[決勝]
田嶋剛希○横四方固(0:49)△ロベルト・フロレンティーノ(ドミニカ)

長井晃志(日本体育大1年)
成績:3位


[1回戦]
長井晃志○崩袈裟固(3:55)△バツアイハン・テンギス(モンゴル)

[2回戦]
長井晃志○横四方固(3:21)△ヤクブ・オツィメク(ポーランド)

[3回戦]
長井晃志○反則[指導3](3:21)△ベンジャミン・ケンドリック(カナダ)

[準々決勝]
長井晃志△大外刈(3:48)○オーレリアン・ディエス(フランス)

[敗者復活戦]
長井晃志○GS足車(GS0:58)△シェルムハマド・ヤンドリエフ(ウズベキスタン)

[3位決定戦]
長井晃志○優勢[技有・背負投]△ジャマル・ペトグレイブ(イギリス)

■ 63kg級 荒木穂乃佳が優勝、全国警察選手権から3大会連続となる優勝を飾る
eJudo Photo
63kg級決勝、荒木穂乃佳がサンネ・フェルメールから右背負投「技有」。

(エントリー38名)

決勝に勝ち上がったのは日本代表の荒木穂乃佳(兵庫県警察)と今年のヨーロッパジュニア選手権王者であるサンネ・フェルメール(オランダ)。この一戦は荒木が得意の右袖釣込腰で「技有」を奪って快勝、みごとジュニアカテゴリ世界一の座を獲得することとなった。

荒木はこれで全国警察選手権から3大会連続の優勝。この日は決して調子が良いとは言い難い出来であったが、それでも持ち味である堅実な柔道で着実にポイントを獲得、今大会も見事表彰台の頂点へと上り詰めた。

毎度述べていることで恐縮だが、国内の63kg級は現在非常な混戦状態にある。荒木と、田代未来(コマツ)ら国内上位陣との間にはまだ大きな差があるように思われるが、その中に割って入ることができるのか、まずは講道館杯での戦いぶりに注目したい。

【入賞者】
1.ARAKI, Honoka (JPN)
2.VERMEER, Sanne (NED)
3.PIOVESANA, Lubjana (GBR)
3.EME, Clemence (FRA)
5.OBRADOVIC, Jovana (SRB)
5.HORLAVILLE, Yasmine (FRA)
7.GORISSEN, Jessica (NED)
7.OBRADOVIC, Anja (SRB)

【3位決定戦】
ルビアナ・ピオヴェサナ(イギリス)○GS反則[指導3](GS0:59)△ヨワナ・オブラドヴィッチ(セルビア)
クレモンス・エメ(フランス)○GS技有・一本背負投(GS1:56)△ヤスミーヌ・オルラヴィーレ(フランス)

【決勝】
荒木穂乃佳○優勢[技有・背負投]△サンネ・フェルメール(オランダ)

【日本代表選手勝ち上がり】

荒木穂乃佳(兵庫県警察)
成績:優勝


[2回戦]
荒木穂乃佳○横四方固(1:35)△シャンテ・ラブシャグネ(南アフリカ)

[3回戦]
荒木穂乃佳○GS技有・大内返(GS0:08)△エミリー・バート(カナダ)

[準々決勝]
荒木穂乃佳○GS指導2(GS1:00)△イェシカ・ホリッセン(オランダ)

[準決勝]
荒木穂乃佳○後袈裟固(3:31)△クレモンス・エメ(フランス)

[決勝]
荒木穂乃佳○優勢[技有・背負投]△サンネ・フェルメール(オランダ)

■ 70kg級・シニアヨーロッパ選手権2位のジョヴァンナ・スコッチマッロが優勝、青柳麗美はベスト8から連敗で表彰台を逃す
eJudo Photo
70kg級決勝、ジョヴァンナ・スコッチマッロがアレクサンドラ・サマルジッチの右払腰を返して「技有」を獲得。

eJudo Photo
70kg級3位決定戦、青柳麗美は3位決定戦も腕挫十字固「一本」で落として5位。

eJudo Photo
優勝候補のエルビスマール・ロドリゲスは1回戦でマルティナ・エスポージトに袖釣込腰「一本」を奪われまさかの初戦敗退。

(エントリー38名)

【入賞者】
1.SCOCCIMARRO, Giovanna (GER)
2.SAMARDZIC, Aleksandra (BIH)
3.POLLERES, Michaela (AUT)
3.WILLEMS, Gabriella (BEL)
5.SANTANA, Ellen (BRA)
5.AOYAGI, Remi (JPN)
7.JAGER, Hilde (NED)
7.KUKA, Loriana (KOS)

今年のシニアヨーロッパ選手権の準優勝者ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)と3月のグランドスラム・バクー大会で3位を獲得しているアレクサンドラ・サマルジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)という実績上の上位候補2人が決勝まで勝ち上がり、サマルジッチの右払腰を払腰返で切り返したスコッチマッロがこの技で「技有」を得て優勝を果たした。

両者はともに技による「一本」がなく、結果こそ得たものの内容的なインパクトはいまひとつ。もシニアで階級上位を張るレベルに至るためには明らかにもう一段乗り越えなければならない壁があるという印象だった。

日本代表の青柳麗美(環太平洋大2年)は準々決勝でエレン・サンタナ(ブラジル)に腕挫十字固「一本」(2:22)で敗退。敗者復活戦を勝ち上がって3位決定戦へと進出したが、ここでもガブリエラ・ウィレムス(ベルギー)を相手に腕挫十字固「一本」(0:51)失い表彰台に辿り着くことができなかった。また、優勝候補と目されていたエルビスマール・ロドリゲスはマルティナ・エスポージト(イタリア)に右袖釣込腰「一本」(0:40)で敗れて、初戦で姿を消した。

【3位決定戦】
ミヒャエラ・ポレレス(オーストリア)○横四方固(2:04)△エレン・サンタナ(ブラジル)
ガブリエラ・ウィレムス(ベルギー)○腕挫十字固(0:51)△青柳麗美

【決勝】
ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)○優勢[技有・払腰返]△アレクサンドラ・サマルジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

【日本代表選手勝ち上がり】

青柳麗美(環太平洋大2年)
成績:5位


[1回戦]
青柳麗美○大外刈(0:19)△ルイーズ・ケリー(ニュージーランド)

[2回戦]
青柳麗美○横四方固(1:23)△ナイレリス・フエンテス(キューバ)

[3回戦]
青柳麗美○優勢[技有・大外刈]△マディナ・タイマゾワ(ロシア)

[準々決勝]
青柳麗美△腕挫十字固(2:22)○エレン・サンタナ(ブラジル)

[敗者復活戦]
青柳麗美○送襟絞(3:42)△ロリアナ・クカ(コソボ)

[3位決定戦]
青柳麗美△腕挫十字固(0:51)○ガブリエラ・ウィレムス(ベルギー)

※写真は権利者の許諾を得て掲載しています

文責:林さとる/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版10月21日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.