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阿部詩と舟久保遥香が圧勝V、男子は入賞なしに終わる・世界ジュニア選手権2017第2日4階級即日レポート

(2017年10月20日)

※ eJudoメルマガ版10月20日掲載記事より転載・編集しています。
阿部詩と舟久保遥香が圧勝V、男子は入賞なしに終わる・世界ジュニア選手権2017第2日4階級即日レポート
(男子66kg級、73㎏級、女子52㎏級、57kg級)
■ 66kg級 ダニエル・カルグニンが優勝、茂木才跡は初戦敗退に終わる
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66kg級決勝、ダニエル・カルグニンがアルチョム・シュトゥルバビンから右大内刈「技有」。

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茂木才跡はマニュエル・ロンバルドに右出足払「技有」を奪われ初戦敗退。

(エントリー52名)

【入賞者】
1.CARGNIN, Daniel (BRA)
2.SHTURBABIN, Artyom (UZB)
3.MAKHMADBEKOV, Somon (TJK)
3.NINIASHVILI, Bagrati (GEO)
5.JAVADOV, Yagub (AZE)
5.OMBARDO, Manuel (ITA)
7.CASES ROCA, Salvador (ESP)
7.VAN DER WERFF, Twan (NED)

パンナムジュニア選手権王者のダニエル・カルグニン(ブラジル)とアジアジュニア選手権王者のアルチョム・シュトゥルバビン(ウズベキスタン)の地域王者2人が決勝に進出。カルグニンが本戦終了間際に一本背負投の形に相手の腕を抱いた右大内刈「技有」を奪って優勝を決めた。カルグニンは2015年世界ジュニア選手権で3位、シニアカテゴリでも今年のパンナム選手権大会で2位を獲得している実力者。この日は5戦して一本勝ちが1つのみと決して圧倒的な内容ではなかったが、得意の担ぎ技を軸にしぶとく戦い抜いて優勝まで辿り着いた。

日本代表の 茂木才跡(中央大1年)は1回戦でマニュエル・ロンバルド(イタリア)に右出足払「技有」による優勢で敗退。入賞に絡むことは出来なかった。

【3位決定戦】
ソモン・マフマドベコフ(タジキスタン)○GS技有・大内刈(GS0:11)△ヤグブ・ジャヴァドフ(アゼルバイジャン)
バグラティ・ニニアシヴィリ(ジョージア)○GS反則[指導3](GS5:30)△マニュエル・ロンバルド(イタリア)

【決勝】
ダニエル・カルグニン(ブラジル)○優勢[技有・大内刈]△アルチョム・シュトゥルバビン(ウズベキスタン)

【日本代表選手勝ち上がり】

茂木才跡(中央大1年)
成績:1回戦敗退


[1回戦]
茂木才跡△優勢[技有・出足払]○マニュエル・ロンバルド(イタリア)

■ 73kg級 ヒダヤット・ヘイダロフが順当に優勝、石郷岡秀征はヘイダロフに敗れて2回戦敗退
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73kg級決勝、ヒダヤット・ヘイダロフがバラリ・シログルから腕挫十字固「一本」。

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73kg級1回戦、石郷岡秀征がクリストファー・ヴァグナーから右背負投「技有」。

(エントリー60名)

【入賞者】
1.HEYDAROV, Hidayat (AZE)
2.CILOGLU, Bilal (TUR)
3.KHAMZA, Didar (KAZ)
3.GRIGALASHVILI, Tato (GEO)
5.MANUKIAN, Hievorh (UKR)
5.LIMA, David (BRA)
7.NACU, Ion (MDA)
7.METIFIOT, Hugo (FRA)

今年のヨーロッパ選手権王者でブダペスト世界選手権でも5位を獲得しているシニアカテゴリの新星、ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)が順当に優勝。バラリ・シログル(トルコ)と対戦した決勝では相手が仕掛けた隅返を立ったまま受け切り、ぶら下がる形となった相手を跨いでの腕挫十字固「一本」(1:54)で優勝を決めた。この日のヘイダロフはクロスグリップや脇を差した状態など近い間合いでの組み手を多用、相手にカウンターを狙われる危うい場面も多く見られたが、長所である体幹の強さでこれらすべてに競り勝って表彰台の頂点へと上り詰めた。これでヘイダロフは若手世代の旗手という立ち位置を完全に固めた形だ。

日本代表の石郷岡秀征(筑波大1年)は2回戦でヘイダロフと対戦し、肩車「技有」を奪われて敗退。厳しい組み合わせの一方で名を揚げるチャンスでもあったが、シニア世界選手権5位の壁はやはり厚かった。

【3位決定戦】
ディダール・ハムザ(カザフスタン)○GS片手絞(GS2:39)△ヒヴォルフ・マヌキアン(ウクライナ)
タト・グリガラシヴィリ(ジョージア)○GS技有・内股巻込(GS0:52)△ダヴィド・リマ(ブラジル)

【決勝】
ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)○腕挫十字固(1:54)△バラリ・シログル(トルコ)

【日本代表選手勝ち上がり】

石郷岡秀征(筑波大1年)
成績:2回戦敗退


[1回戦]
石郷岡秀征○横四方固(1:05)△クリストファー・ヴァグナー(オーストリア)

[2回戦]
石郷岡秀征△優勢[技有・肩車]○ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)

■ 52kg級 阿部詩が圧勝、決勝は前田千島との日本人対決を制す
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52kg級決勝、阿部詩が前田千島から左大内刈「技有」を奪う。

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決勝、開始早々に阿部が右袖釣込腰で前田を投げる。回り過ぎたためにノーポイントであったが、常に「一本」を狙う阿部の姿勢が強く見えた一撃だった。

(エントリー34名)

【入賞者】
1.ABE, Uta (JPN)
2.MAEDA, Chishima (JPN)
3.RACIU, Cleonia (ROU)
3.AZIZOVA, Nazakat (AZE)
5.BLAVIER, Myriam (BEL)
5.BISHRELT, Khorloodoi (MGL)
7.PUREVSUREN, Buyankhishig (AZE)
7.SCHIOPU, Catalina (ROU)

阿部詩(夙川学院高2年)と前田千島(三井住友海上)の日本勢2人が揃って決勝に進出。決勝は阿部が大技一発を狙い前田がこれを凌ぎながらチャンスを窺うという構図となり、前田が背中側に回り込んだところに阿部が振り向きながらの左大内刈を合わせて「技有」奪取、この一撃で優勝を決めた。

阿部は準決勝までの4試合をすべて「一本」(反則含む)で決めるという素晴らしい内容での優勝。決勝でも開始早々の右袖釣込腰で前田を一回転させる(回りすぎてポイントにはならなかった)など終始一貫して力強い技で「一本」を狙い続けた。前田の粘りによってオール一本勝ちこそ逃したが、全試合を通じて阿部と対戦相手の力関係はハンターと獲物のそれ、もはやジュニアカテゴリで阿部と戦える選手は見当たらない。ブダペスト世界選手権で志々目愛と角田夏実が決勝を争うなどシニアでも非常に競技レベルの高い日本の52kg級だが、阿部がその一角に割って入るところまでは間違いないだろう。

一方敗れた前田も序盤は低調だったが、尻上がりに調子を上げて3回戦以降はいずれも「一本」や複数の「技有」を奪っての勝ち上がり。阿部との決勝対決実現は実力に鑑みて妥当な結果だった。

【3位決定戦】
クレオニア・リチウ(ルーマニア)○優勢[技有・浮腰]△ミリアム・ブラフィール(ベルギー)
ナザカット・アジゾワ(アゼルバイジャン)○GS反則[指導3](GS0:40)△ビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)

【決勝】
阿部詩○優勢[技有・大内刈]△前田千島

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3回戦、阿部詩がベティーナ・テメルコワから右袖釣込腰「技有」。

【日本代表選手勝ち上がり】

阿部詩(夙川学院高2年)
成績:優勝


[2回戦]
阿部詩○腕緘(0:18)△ベネディクテ・ベツェングエ=メコンゴ(カメルーン)

[3回戦]
阿部詩○崩上四方固(1:33)△ベティーナ・テメルコワ(イスラエル)

[準々決勝]
阿部詩○内股(0:20)△ブヤンヒシグ・プレフスレン(アゼルバイジャン)

[準決勝]
阿部詩○反則[指導3](4:00)△ビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)

[決勝]
阿部詩○優勢[技有・大内刈]△前田千島

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1回戦、前田千島がコハリーヌ・マーカス=テベリオンから右大内刈「技有」。

前田千島(三井住友海上)
成績:2位


[1回戦]
前田千島○優勢[技有・大内刈]△コハリーヌ・マーカス=テベリオン(フランス)

[2回戦]
前田千島○GS指導1(GS0:26)△ジェシカ・リマ(ブラジル)

[3回戦]
前田千島○腕挫十字固(0:56)△クラウディア・シエスリク(ポーランド)

[準々決勝]
前田千島○腕緘(2:13)△ナザカット・アジゾワ(アゼルバイジャン)

[準決勝]
前田千島○優勢[技有・引込返]△ミリアム・ブラフィール(ベルギー)

[決勝]
前田千島△優勢[技有・大内刈]○阿部詩

■ 57kg級 舟久保遥香が全試合一本勝ちで2連覇を飾る
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57kg級決勝、舟久保遥香がルハグヴァトゴー・エンフリーレンを右小内刈で大きく崩す。

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舟久保はそのまま「舟久保固め」の手順で寝技を展開して縦四方固「一本」を獲得する。

(エントリー40名)

【入賞者】
1.FUNAKUBO, Haruka (JPN)
2.LKHAGVATOGOO, Enkhriilen (MGL)
3.KIM, Jisu (KOR)
3.LIBEER, Mina (BEL)
5.KIM, Ji Hye (PRK)
5.TOPOLOVEC, Tihea (CRO)
7.KARCHAYEVA, Aiida (KAZ)
7.STARKE, Pauline (GER)

舟久保遥香(三井住友海上)が全試合一本勝ち(反則含む)という素晴らしい内容で世界ジュニア選手権2連覇を達成した。
舟久保は5試合中4試合で得意の寝技による「一本」を獲得。となると代名詞である「舟久保固め」が誰の脳裏にも思い浮かぶことと思うが、この日この作りから抑え込んだ試合は決勝のみ。他の3試合では肩を抱いて浴びせ倒す、あるいは腕緘や引込返から引き込む形からしっかりフィニッシュにたどり着いており、展開力の向上が明らか。生命線である足技も寝技の起点として効果的に機能しており、充実の内容であった。

立技でのポイント獲得がひとつもなかったことなどシニアのトップレベルで活躍するためにはまだまだ課題もあるが、全日本ジュニアで3連覇を逃した嫌な流れを断ち切った、意義ある1日であったと総括すべきだろう。講道館杯での戦いぶりに注目したい。

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3位決定戦、キム・チスがキム・ジヘから左大内刈「技有」。

韓国代表として出場していた今年のアジアジュニア選手権王者のキム・チス(韓国・夙川学院高2年)は準決勝で舟久保に「指導3」の反則(1:46)で敗退。続く3位決定戦でキム・ジヘ(北朝鮮)をGS延長戦での大内刈「技有」(GS1:12)で下して、表彰台は確保した。

【3位決定戦】
キム・チス(韓国)○GS技有・大内刈(GS1:12)△キム・ジヘ(北朝鮮)
ミナ・リベール(ベルギー)○GS指導2(GS4:10)△ティヘア・トポロヴィッチ(クロアチア)

【決勝】
舟久保遥香○縦四方固(2:14)△ルハグヴァトゴー・エンフリーレン(モンゴル)

【日本代表選手勝ち上がり】

舟久保遥香(三井住友海上)
成績:優勝


[2回戦]
舟久保遥香○横四方固(2:54)△イチンホルロー・ムンフツェデフ(アゼルバイジャン)

[3回戦]
舟久保遥香○縦四方固(2:30)△ヨリエン・フィッシャー(オランダ)

[準々決勝]
舟久保遥香○縦四方固(1:44)△パウリーヌ・スターク(ドイツ)

[準決勝]
舟久保遥香○反則[指導3](1:46)△キム・チス(韓国)

[決勝]
舟久保遥香○縦四方固(2:14)△ルハグヴァトゴー・エンフリーレン(モンゴル)

※写真は権利者の許諾を得て掲載しています

文責:林さとる/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版10月20日掲載記事より転載・編集しています。

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