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愛知県が13年ぶり3度目の優勝、激戦ブロック勝ち上がり波に乗る・第26回日整全国少年柔道大会

(2017年10月8日)

※ eJudoメルマガ版10月8日掲載記事より転載・編集しています。
愛知県が13年ぶり3度目の優勝、激戦ブロック勝ち上がり波に乗る
第26回日整全国少年柔道大会
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優勝の愛知県チーム

都道府県選抜の五人制(4年生・5年生・5年生・6年生・6年生)で団体戦の少年柔道日本一を競う第26回文部科学大臣杯争奪日整全国少年柔道大会(主催・公益財団法人日本柔道整復師会)が8日、講道館で行われ、愛知県が13年ぶり3度目の優勝を飾った。決勝は2-1で岐阜県を破った。

3位には静岡県と熊本県が入賞し、ベスト4のうち3チームを東海ブロック勢が占めた。大会は広島県と福岡県が初戦で、秋田県、神奈川県と大阪府が2回戦までに潰しあうなど有力チームが序盤で激突し、3位以上のチームが過去2年間とすべて入れ替わるという大混戦。その中で「厳しいブロックに配されたが、うまく波に乗れた」(佐野恵監督)愛知県の勢いが他に勝った形となった。

優秀選手賞には愛知県から冨田猛瑠と名郷颯馬の2名、ほか鈴木魁人(岐阜県)、沖山智(静岡県)、東家龍樹(熊本県)の計5名が選出された。

決勝の戦評と監督と選手のコメント、入賞者および準々決勝以降の対戦詳細と全試合の結果は下記。

※試合時間2分。国際柔道連盟試合審判規定(2014-2016)、「少年大会特別規定」を採用。「指導」は2つ以上の差がついた場合に「僅差」の優勢勝ちを認める。

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決勝が開始される

【戦評】

決勝は愛知県と岐阜県、東海ブロック勢同士の戦いとなった。

愛知県は1回戦で鹿児島県を3-0、そして大接戦となった2回戦で愛媛県を2-2の代表戦の末に下すと波に乗り、3回戦ではここまで神奈川県と大阪府を下してきた強敵・秋田県に2-1で完勝。準々決勝は全国小学生学年別大会王者の副将・木原慧登を擁する広島県に大将冨田猛瑠の一本勝ちで勝ち越して2-1で勝利。準決勝は静岡県を先鋒からの3連勝で圧倒し、3-0のこれも完勝で決勝進出を決めた。

一方の岐阜県は2回戦で沖縄県を4-1、3回戦で埼玉県を2-0と快調なスタート。準々決勝は青森県と三重県が同居する難しいブロックを勝ち上がってきた宮崎県を3-1で下し、準決勝ではエースの副将・鈴木魁人が「一本」で決勝点を挙げて熊本県に3-1で勝利。安定感ある戦いぶりで決勝進出の栄を得た。

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岐阜県が次鋒田中佑哉の谷落「一本」で先制

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中堅戦、愛知県の名郷颯馬が井上雅也から払腰「一本」

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副将戦、愛知県の若山将吾が鈴木魁人の猛攻を耐え抜き引き分け。

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大将冨田猛瑠が残り数秒で吉井なつみを袈裟固「一本」に捉える。

迎えた決勝、先鋒戦は愛知・黒野琢磨(東海少年柔道教室)と岐阜・後藤洸樹(岐阜北柔道クラブ)ともに右組みの相四つ。この試合は黒野が組むなり低い左一本背負投に座り込むことを続け、徹底的な手数攻勢で組み合いを拒否。後藤は「指導1」を失った49秒から奮起、右内股巻込を2度放って反撃に出るが残り30秒から再び黒野が組み際に左右の一本背負投を連発。ほとんど組む時間のないまま2分が過ぎ去りこの試合は引き分けに終わる。

次鋒戦は岐阜・田中祐哉(岐阜北柔道クラブ)が大多和心(大石道場)の小外刈に反応、得意の谷落に食いついてわずか9秒で「一本」奪取。先制点は岐阜の手に落ちる。

しかし中堅戦では愛知・名郷颯馬(稲沢柔道会)が奮起、積極的な試合を展開。ケンカ四つの井上雅也(岐阜北柔道クラブ)を前技フェイントの左小外掛と左内股で追い詰めると56秒の組み際に左払腰一閃、鮮やか「一本」を奪う。これで試合はタイスコア。

副将戦は愛知・若山将吾(大治柔道育英会)が右、岐阜・鈴木魁人(瑞浪修徳館)が左組みのケンカ四つ。岐阜のポイントゲッター鈴木は左足車に大内刈、両襟の左内股と大技を連発するが自身の仕事を理解した若山は動揺せず、右払腰に右体落、組み際の大内刈と的確に技を撃ち返して主審に「指導」を宣告する暇を与えず。結果この試合は引き分けとなり、スコア1-1のまま勝負の行方は大将戦に引き継がれる。

大将戦は愛知・冨田猛瑠(東海少年柔道教室)、岐阜・吉井なつみ(吉井道場)とも右組みの相四つ。冨田は両襟の内股に奥襟を叩きながらの大内刈と取り味のある技を繰り出し続けるが、吉井の足腰の安定感は抜群。頭を下げられても、後ろにのけぞらされても崩れ切らずに両の足を畳に着けたまま粘り、落ちるときにはしっかり腹ばい。残り19秒で吉井に「指導」が与えられたものの得点の匂いは漂わず。しかし誰もが代表戦を意識した最終盤、冨田が思い切った右払巻込。吉井またもや受け止めるが、冨田は腕を離さず転がし切る。いったん完全に技が止まったゆえポイントの宣告には至らなかったが、機と見た冨田は腕を離さずそのまま抑え込みに移行。体勢を見極めて首を抱えなおし、袈裟固で「一本」奪取。

これでスコアは2-1。劇的な勝ち越しで愛知県が優勝を決めることとなった。

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優勝の愛知県チーム

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準優勝の岐阜県チーム

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第三位の静岡県チーム

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第三位の熊本県チーム

【入賞者】

優 勝:愛知県
準優勝:岐阜県
第三位:静岡県、熊本県
敢闘賞:広島県、徳島県、宮崎県、奈良県
フェアプレー賞:愛知県、宮城県、山形県、岩手県
優秀選手賞:冨田猛瑠、名郷颯馬(愛知県)、鈴木魁人(岐阜県)、沖山智(静岡県)、東家龍樹(熊本県)

愛知県・佐野恵監督のコメント
「波に乗れば強いチームと思っていました。初戦、2回戦と厳しい戦いを勝ち抜いて、まさしくその良い方向に流れが向いたと思います。メンバーが決まってから幾度か合同練習をやって、1つのチームにまとまるようにと心がけてきましたが、思い通りに良いチームワークができたと思います。決勝の前には、普段からやっていることを悔いなくやろうとだけ話しました。全員が頑張りましたが、冨田が取るべき時にしっかり取ってくれたのが大きかったと思います」

愛知県・冨田猛瑠選手のコメント
「小学生最後の大きな大会で優勝出来てうれしい。決勝は残り時間が少なくなったけど、自分なら絶対取れると最後まで信じて戦いました。将来は世界で活躍出来る選手になりたいです。」

岐阜県・篠田善晴監督のコメント
「体が大きくないチームですが一戦一戦動きが良くなり、気持ちも盛り上がり、予想以上の戦いをしてくれました。決勝の大将戦も勝負に出たところでのことなので、よくやったという気持ちしかありません。選手を褒めてあげたいです。」

【準々決勝】

愛知県 2-1 広島県
(先)黒野琢磨×引分×坂本勝太郎
(次)大多和心〇横四方固△三河内陸至
(中)名郷颯馬×引分×中祖俊輔
(副)若山将吾△横四方固〇木原慧登
(大)冨田猛瑠〇横四方固△阿河大和

静岡県 ①代-1 徳島県
(先)川合遼×引分×三ツ石恵翔
(次)渡邊誉一×引分×近藤こころ
(中)眞田諒太△横四方固〇中道咲桜
(副)沖山智〇横四方固△三ツ石大剛
(大)杉山彪馬×引分×紙永雄大
(代)沖山智〇優勢[判定3-0]△紙永雄大

岐阜県 3-1 宮崎県
(先)後藤洸樹〇優勢[有効・抑込※]△鈴木叶太
(次)田中佑哉×引分×荒川琉正
(中)井上雅也〇優勢[有効・小外掛]△橋本凌悟
(副)鈴木魁人〇抑込※△甲斐大詩
(大)吉井なつみ△小外刈〇工藤悠祐

※公式記録ママ

熊本県 2-0 奈良県
(先)鶴山海月〇合技△松葉朱生
(次)田中希空×引分×杉村悠希
(中)佐藤弘崇×引分×辺方寿希
(副)緒方寛明〇大外返△上田賢真
(大)東家龍樹×引分×水掫瑞紀

【準決勝】

愛知県 3-0 静岡県
(先)黒野琢磨〇優勢[有効・一本背負投]△川合遼
(次)大多和心〇優勢[技有・払腰]△渡邊誉一
(中)名郷颯馬〇払巻込△眞田諒太
(副)若山将吾×引分×沖山智
(大)冨田猛瑠×引分×杉山彪馬

岐阜県 3-1 熊本県
(先)後藤洸樹〇崩上四方固△鶴山海月
(次)田中佑哉〇内股△田中希空
(中)井上雅也×引分×佐藤弘崇
(副)鈴木魁人〇合技△緒方寛明
(大)吉井なつみ△小外刈〇東家龍樹

【決勝】

愛知県 2-1 岐阜県
(先)黒野琢磨×引分×後藤洸樹
(次)大多和心△谷落〇田中佑哉
(中)名郷颯馬〇払腰△井上雅也
(副)若山将吾×引分×鈴木魁人
(大)冨田猛瑠〇袈裟固△吉井なつみ

【1回戦】

愛知県 3-0 鹿児島県
秋田県 4-0 神奈川県
京都府 3-1 山梨県
広島県 2-1 福岡県
大分県 3-2 群馬県
宮城県 1-0 岡山県
東京都A 2-0 石川県
長崎県 2-1 滋賀県
青森県 4-1 高知県
宮崎県 5-0 和歌山県
香川県 4-0 新潟県
沖縄県 3-2 山形県
東京都B 2-0 北海道
奈良県 3-0 富山県
福井県 5-0 鳥取県
兵庫県 4-0 岩手県

【2回戦】

愛知県 ②-2 愛媛県
秋田県 ②-2 大阪府
広島県 1-0 長野県
山口県 3-0 大分県
静岡県 3-2 宮城県
茨城県 3-0 長崎県
青森県 3-2 三重県
宮崎県 2-1 栃木県
埼玉県 2-1 香川県
岐阜県 4-1 沖縄県
島根県 2-1 東京都B
奈良県 5-0 佐賀県
熊本県 3-0 福井県
兵庫県 1-0 千葉県

【3回戦】

愛知県 3-0 静岡県
広島県 2-1 京都府
静岡県 2-1 山口県
徳島県 1-0 茨城県
宮崎県 2-1 青森県
岐阜県 2-0 埼玉県
奈良県 3-1 島根県
熊本県 ②代-2 兵庫県

取材・文:古田英毅

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