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東京都が三連覇達成、四冠狙った神奈川県は準々決勝で千葉県に敗れる・第72回国民体育大会柔道競技会少年男子第2日

(2017年10月8日)

※ eJudoメルマガ版10月8日掲載記事より転載・編集しています。
東京都が三連覇達成、四冠狙った神奈川県は準々決勝で千葉県に敗れる
第72回国民体育大会柔道競技会・少年男子第2日
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少年男子優勝の東京都チーム。

愛媛県立武道館で7日から行われている第72回国民体育大会柔道競技会。大会第2日となる8日は少年男子(準々決勝~決勝)と成年男子(全試合)の競技が行われた。少年男子では東京都が3連覇を達成、メンバーを桐蔭学園高で揃えて高校タイトル四冠を狙った神奈川県は準々決勝で千葉県に2対0で敗れた。

戦評、コメント、入賞者と準々決勝以降の対戦詳細は下記。

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準々決勝、千葉県次鋒の岩下玄太が湯本祥真から豪快な右大外刈「一本」

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四冠を狙った神奈川県は準々決勝で千葉県に敗退。

【戦評】

高校四冠を狙った神奈川県が前述のとおり準々決勝で千葉県に苦杯。神奈川県は先鋒の半田颯がインターハイ60kg級王者の市川龍之介と引き分けて幸先のよいスタートを切ったものの、続く次鋒戦で湯本祥真が岩下玄太にまさかの大外刈「一本」(0:26)で敗れて様相一転。岩下の豪快な「一本」に勇気づけられた千葉県チームは中堅の板東虎之輔と副将の畠山竜弥が異様な粘りを見せ、神奈川県は本来得点源であるはずの村尾三四郎と関根聖隆が揃って引き分けに持ち込まれる非常事態に陥ってしまう。一本勝ちで代表戦に持ち込むしかない神奈川県大将の千野根有我だが、徹底して守りを固める大淵泰志郎を前に攻めあぐね、内股を仕掛けてバランスを崩したところを押し込まれて反対に隅落「技有」を失陥。結局大将戦も千葉県が制して最終スコアは2対0、試合後に神奈川県の鈴木寛人監督が「もう少し気迫を見せてほしかった」と語ったとおり、いまひとつ煮え切らない戦いぶりでの敗戦となった。

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準決勝、前戦で長岡季空に一本勝ちしている斉藤は続いて大淵泰志郎も左大外刈「一本」で一蹴。

決勝に勝ち上がったのは東京都と埼玉県。

東京都は準々決勝で広島県を3対1で破ると、続く準決勝では前戦で優勝候補の神奈川県を2対1で破っている千葉県に4対1の圧勝で勝利。2試合とも先鋒から中堅までの3年生3人がリードを作り、最後は大将に座る斉藤立が「一本」で試合を締めくくる盤石の内容での勝利であった。東京都は4年連続の決勝進出。

一方の埼玉県は準々決勝で熊本県を4対0で下し、準決勝では滋賀県に2対2の内容差で勝利。接戦となった準決勝ではチームの得点源である西願寺哲平と梅野雅崇がしっかりと得点を上げ、最後は大将の岩田歩夢が牧本聡真の攻勢を「指導2」の僅差負けに留めて内容勝ち。みごと決勝の畳へと辿り着いた。

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決勝、東京都先鋒の武岡毅が埼玉県の川上武士から肩車「技有」を奪う。

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決勝、東京都中堅の織茂友多郎が埼玉県の小和瀬竜司に縦四方固「一本」

東京都と埼玉県による決勝は、先鋒戦で武岡毅が肩車による「技有」で川上武士に優勢勝ちを収め、まずは東京都が1勝を先行する。塚本綾と西願寺による次鋒戦は双方積極的に攻め合うも引き分けに終わり、続く中堅戦は東京都の織茂友多郎に埼玉県・小和瀬竜司がマッチアップ。東京都の大将に斉藤立が控えていることを考えるとここで勝利を得ておきたい埼玉県であったが、この試合では織茂が寝業師の本領を発揮。大外刈と崩上四方固で「技有」2つをリードしての1分30秒過ぎ、いわゆる「足三角」の形から小和瀬を縦四方固「一本」(2:14)に仕留めてリードを2勝に広げる。

引き分ければ大将戦を待たずに東京都の優勝が決まる副将戦、ここは埼玉県の副将であるインターハイ100kg級チャンピオン梅野雅崇が意地を見せて道下新大に「指導3」反則(3:44)で勝利し。勝負の行方は斉藤と岩田歩夢による大将戦へと持ち越される。

岩田が「技有」で勝利すれば代表戦、「一本」ならば逆転優勝という状況であったが、斉藤はまったく隙を見せずに落ち着いた試合ぶりで岩田を圧倒。「指導2」の僅差による斉藤の勝利で試合が終わり、3対1での東京都の優勝が決まった。

今回の優勝で東京都チームは3連覇。先鋒と次鋒に経験豊富な実力者である武岡と塚本を置き、中堅には状況によって様々な役割を担える仕事人織茂、副将は誰とやっても「一本」を取れる可能性のある大物道下、そして大将には1年生エースの斉藤が睨みをきかせるという即席とは思えないチームとしての完成度の高さを見せての優勝であった。

決勝と同時に行われていた3位決定戦では準々決勝で神奈川県を破る活躍を見せた千葉県が4対0で滋賀県に快勝。先鋒戦で市川が福田大悟に払巻込「技有」優勢、次鋒戦で岩下が水戸大生に小外刈「技有」優勢と先に2勝をリードし、板東と西岡大起による中堅戦の引き分けを受けた副将戦で畠山が山本健司から豪快な大腰「一本」(3:18)を奪い勝利を決めた。大将戦でも大淵が牧本に大内刈「技有」優勢で勝利して最終スコアは4対0。全選手が試合ごとに状況に応じた役割を果たし、先鋒の市川以外に絶対的な大駒がいないなかでチームワークよく表彰台を獲得した。

入賞者と準々決勝以降の対戦詳細、優勝監督のコメントは下記。

【入賞者】
(エントリー47チーム)

優 勝:東京都
準優勝:埼玉県
第三位:千葉県

東京都・岩渕公一監督のコメント
「今年は去年に比べておとなしいチームです。一時はどうなるかと思いましたが、3年生3人に1年生2人という構成のなかでチームワークが生まれました。勝負師は意地がないとダメ。選手には『お前たち意地があるだろ。絶対に(桐蔭学園の)四冠を阻止するぞ』と言いました。去年も出場している武岡と塚本はいつも真面目で、闘志と責任感がある。決勝は先鋒戦を取ることで良い流れで戦えました。大将の斉藤は3日前の練習で肩を怪我して本調子ではなかったのですが、その割にはよくやってくれたと思います。」

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準々決勝、東京都先鋒の武岡毅が広島県の出口嘉人から谷落「一本」。

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準々決勝、東京都大将の斉藤立が長岡季空から左大外刈「技有」。

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斉藤はそのまま袈裟固で抑え込み金鷲旗のリベンジを果たす。

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準決勝、東京都の次鋒塚本綾が岩下玄太を巴投「一本」に仕留める。

【準々決勝】

東京都 3-1 広島県
(先)武岡毅○谷落(1:49)△出口嘉人
(次)塚本綾×引分×松山葵偉
(中)織茂友多郎○横四方固(3:07)△山本寛生
(副)道下新大△横四方固(1:44)○神垣和他
(大)斉藤立○袈裟固(2:49)△長岡季空

千葉県 2-0 神奈川県
(先)市川龍之介×引分×半田颯
(次)岩下玄太○大外刈(0:26)△湯本祥真
(中)板東虎之輔×引分×村尾三四郎
(副)畠山竜弥×引分×関根聖隆
(大)大淵泰志郎○優勢[技有・隅落]△千野根有我

滋賀県 3-1 愛知県
(先)福田大悟○崩袈裟固(3:30)△杉浦冬唯
(次)水戸大生○優勢[技有・払巻込]△片山航希
(中)西岡大起×引分×大西陸斗
(副)山本健司△優勢[技有・体落]○弓削凛月
(大)牧本聡真○隅返(1:37)△大石由

埼玉県 4-0 熊本県
(先)川上武士×引分×堀田拓
(次)西願寺哲平○崩袈裟固(2:41)△松見拡和
(中)小和瀬竜司○崩袈裟固(2:29)△木村祐大
(副)梅野雅崇○優勢[技有・払巻込]△星田大希
(大)岩田歩夢○崩上四方固(3:05)△酒井重忠

【準決勝】

東京都 4-1 千葉県
(先)武岡毅○優勢[技有・小内刈]△市川龍之介
(次)塚本綾○巴投(1:00)△岩下玄太
(中)織茂友多郎○優勢[僅差]△板東虎之輔
(副)道下新大△隅落(0:59)○畠山竜弥
(大)斉藤立○大外刈(0:53)△大淵泰志郎

埼玉県 ②-2 滋賀県
(先)川上武士×引分×福田大悟
(次)西願寺哲平○袖釣込腰(2:24)△水戸大生
(中)小和瀬竜司△優勢[僅差]○西岡大起
(副)梅野雅崇○優勢[僅差]△山本健司
(大)岩田歩夢△優勢[僅差]○牧本聡真

【3位決定戦】

千葉県 4-0 滋賀県
(先)市川龍之介○優勢[技有・払巻込]△福田大悟
(次)岩下玄太○優勢[技有・小外刈]△水戸大生
(中)板東虎之輔×引分×西岡大起
(副)畠山竜弥○大腰(3:18)△山本健司
(大)大淵泰志郎○優勢[技有・大内刈]△牧本聡真

【決勝】

東京都 3-1 埼玉県
(先)武岡毅○優勢[技有・肩車]△川上武士
(次)塚本綾×引分×西願寺哲平
(中)織茂友多郎○縦四方固(2:14)小和瀬竜司
(副)道下新大△反則[指導3](3:44)○梅野雅崇
(大)斉藤立○優勢[僅差]△岩田歩夢

取材・文:林さとる

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