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平成29年度全日本ジュニア柔道体重別選手権第1日男子4階級レポート

(2017年9月23日)

※ eJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。
平成29年度全日本ジュニア柔道体重別選手権第1日男子4階級(55kg級、60kg級、66kg級、73kg級)レポート
■ 55kg級・高野大地がノーマークから優勝、仲島聖悟は決勝で敗れて2年連続の2位
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55kg級決勝、髙野大地が右袖釣込腰で仲島聖悟を攻める

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仲島に「指導3」が与えられて高野の勝利が決まった

(エントリー19名)

【決勝まで】

決勝に勝ち上がったのは優勝候補と目された昨年2位の仲島聖悟(修徳高3年)とノーマークから大会をスタートした高野大地(国士舘大1年)。

仲島は2回戦から登場するとまずは福本征吾(近江高3年)に背負投「技有」で優勢勝ち。以降も準々決勝で吉本聖那(佐賀工高2年)を背負投「技有」(GS1:27)、準決勝で渡邉勇(東海大1年)を背負投「技有」(GS0:54)と全試合で得意の背負投によるポイントを得ての決勝進出。

一方の高野は通常よりも1試合多く戦わねばならないいわゆる「逆シード」配置からの勝ち上がり。1回戦で福田大晟(比叡山高1年)をGS延長戦での「指導2」(GS2:00)で下すと、2回戦もGS延長戦の末に佐藤史都(USA小倉塾)から小外掛「技有」(GS2:06)を奪って勝利。続く準々決勝では平田匠(鶴来高2年)に袖釣込腰「技有」で勝利してベスト4進出を決める。準決勝の相手は今年の全日本カデ王者である鷲見仁義(札幌山の手高2年)。高野はこの難敵からも背負投で「技有」をもぎ取って優勢勝ち。決勝の畳へと駒を進めることとなった。

【決勝】

髙野大地〇GS反則[指導3](GS3:41)△仲島聖悟

左相四つ。高野は先に引き手を得て左一本背負投に右袖釣込腰、左背負投と先手を取って投技を連発。35秒には早くも仲島に「指導1」が与えられる。ここから試合時間2分間際まで高野の一方的な攻めが続くが、ここまでなかなか釣り手を持てず得意の担ぎ技を出せなかった仲島が展開の打開を企図。不十分な組み手からでも左背負投を仕掛けるようになると試合は突如拮抗し、以降組み手争いによる1分近い膠着状態が続く。3分9秒、高野が左一本背負投で膠着を崩したことで仲島のみに消極的の「指導2」。状況は拮抗も、スコア上仲島は後がなくなってしまう。しかし、このあたりからスタミナが切れてきた高野の組み手管理が甘くなり、仲島が担ぎ技で崩す場面が目立ち始める。スコア上は高野優勢ながら試合の流れが仲島に傾いた状態で、試合はGS延長戦へともつれ込む。

延長戦では双方が交互に担ぎ技を仕掛け合う膠着が続き、ともにあと一歩が出ないまま時間が経過。試合は7分を超える大消耗戦へと発展する。GS3分41秒、左大内刈に左袖釣込腰と高野が連続で技を出したタイミングで主審はその攻勢を認めて仲島に消極的の「指導」を宣告。結果、「指導3」による仲島の反則負けで高野の優勝が決まった。高野は初の全国タイトル獲得。仲島は2年連続で決勝に敗れ、2位に留まった。

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55kg級優勝の髙野大地

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55kg級上位入賞者。左から仲島聖悟、髙野大地、鷲見仁義、渡邉勇。

【入賞者】
優 勝:髙野大地(国士舘大1年)
準優勝:仲島聖悟(修徳高3年)
第三位:鷲見仁義(札幌山の手高2年)、渡邉勇(東海大1年)

髙野大地選手のコメント
「決勝の相手は高校生だったので、大学生として負けられないなと思って戦いました。組んだ瞬間に力負けはしないとわかった。押さえるところをしっかり押さえた戦いができたと思います。勝つことができて嬉しいですが、今はまだ国士舘大の60kg級の選手たちには歯が立たちません。シニアでは増量して追いつけるよう、がむしゃらに頑張ります。今回の優勝は自信になりました。世界ジュニアでも頑張ります。」

【準々決勝】
仲島聖悟(修徳高3年)○GS技有・背負投(GS1:27)△吉本聖那(佐賀工高2年)
渡邉勇(東海大1年)○GS技有・俵返(GS1:18)△岸陽道(若松商高3年)
鷲見仁義(札幌山の手高2年)○大外刈(3:42)△平方大喜(修徳高3年)
髙野大地(国士舘大1年)○優勢[技有・袖釣込腰]△平田匠(鶴来高2年)

【敗者復活戦】
岸陽道○優勢[技有・背負投]△吉本聖那
平田匠○GS技有・大内刈(GS2:30)△平方大喜

【準決勝】
仲島聖悟○GS技有・背負投(GS0:54)△渡邉勇
髙野大地○優勢[技有・背負投]△鷲見仁義

【3位決定戦】
鷲見仁義○裏固(1:30)△岸陽道
渡邉勇○優勢[技有・小外掛]△平田匠

【決勝】
髙野大地〇GS反則[指導3](GS3:41)△仲島聖悟

■ 60kg級・杉本大虎が決勝で武岡毅を破り優勝、初の全国タイトルを獲得する
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60kg級準決勝、武岡毅が古賀玄暉から浮落「技有」を奪う

(エントリー19名)

【決勝まで】

有力選手多数の激戦区。武岡毅(足立学園高3年)と市川龍之介(習志野高3年)のインターハイ王者2人に古賀玄暉(日本体育大1年)と山本達彦(東海大2年)の全日本カデ優勝経験者、樋口裕大(天理大2年)ら55kg級出身者までを入れると計7人もの全国制覇経験者が顔を揃えた。このタフなトーナメントを決勝まで勝ち上がったのは武岡と今年のブレーメン国際大会を制した杉本大虎(日本体育大2年)。

武岡は初戦で菅原大斗(国際武道大2年)を大外刈「一本」(0:59)で破ると、準々決勝では山本から大外落「一本」(2:10)を奪ってベスト4進出。準決勝の相手は同じくここまで2試合連続の一本勝ちで勝ち上がってきている古賀。武岡は勝負どころとなったこの試合に「指導2」対「指導1」の指導1差ビハインドからGS延長戦で浮落「技有」(GS2:09)を決めて逆転勝ち。みごと決勝の畳へと駒を進めた。

対する杉本は初戦で佐藤龍樹(桐蔭横浜大2年)を袖釣込腰「一本」(0:52)で一蹴、準々決勝でも昨年の55kg級王者・徳本千大(大阪体育大1年)からGS延長戦の末に袖釣込腰「一本」(GS0:41)を奪ってベスト4入りを決める。準決勝では前戦で市川を袖釣込腰「一本」(0:21)の秒殺で破って会場を驚かせた樋口と対戦、この試合をGS延長戦の払巻込「技有」(GS1:11)で制して決勝への勝ち上がりを決めた。

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60kg級決勝、杉本大虎は担ぎ技による先手攻撃で武岡毅を封殺

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勢い良く組み付いた武岡を杉本が鋭い右一本背負投「一本」に仕留める

【決勝】

杉本大虎○一本背負投(2:54)△武岡毅

右相四つ。上から目線の試合が身上の武岡は奥襟を得ての密着を狙うが、杉本は奥襟を持たれるそばから右一本背負投や右背負投を放ってこれを許さない。1分25秒、武岡が奥襟を得たことで膠着が生まれ、両者に「指導1」が与えられる。以降も武岡は密着を志向して積極的に前に出るが、杉本は返されるリスクの少ない担ぎ技での先手攻撃を徹底。武岡にほとんど反撃を許さぬまま着々手数を積み、2分10秒には武岡に消極敵の咎で「指導2」が追加される。なんらかの形で展開を打開せねばこのまま「指導3」失陥が濃厚な武岡だが、さらにここから杉本の右一本背負投で終わる展開を2度連続で許してしまう。2分6秒、我慢の利かなくなった武岡が怒気を発して勢い良く奥襟を狙いに飛びかかると、杉本はこれを待ち構えて鋭い右一本背負投。組み付いた勢いと技の勢いが乗算されて武岡は勢い良く畳上を一回転。文句なしの「一本」で杉本の初優勝が決まった。杉本は隙のない試合運びで武岡を翻弄、最後は「一本」を奪う完璧な内容で初の全国タイトルを獲得。一方の武岡は杉本の徹底した先手攻撃の前に自身の柔道が出せず、実力を十分に発揮することができなかった。

杉本は中学2年生(熊本・天明中)で55kg級2位、3年時に60kg級2位と全国大会で結果を残し、高校時代も誰もが認める強豪だったが激戦区東京に在籍(日体大荏原高)していたこともありタイトルの獲得には手が届かず。これまで待った時間が長すぎたか、意外にもコメントは「ホッとしています」と落ち着いたものであったが、初の全国制覇に感無量の面持ちであった。

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60kg級優勝の杉本大虎

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60kg級上位入賞者。左から武岡毅、杉本大虎、山本達彦、古賀玄暉。

【入賞者】
優 勝:杉本大虎(日本体育大2年)
準優勝:武岡毅(足立学園高3年)
第三位:山本達彦(東海大2年)、古賀玄暉(日本体育大1年)

杉本大虎選手のコメント
「一度も全国で勝てていなかったのでホッとしています。やってきて良かったです。最後の技は自然に体から出ました。シニアでも戦えるようになりたいです。決勝は接戦になると思っていました。本当は後輩の(古賀)玄暉と戦いたかったです。それは今度の機会ですね。同期の(阿部)一二三にはかなりサポートしてもらいました。今は手の届かないところにいるなと感じます。普段の練習では投げられることが多いです。特別な変化があった訳ではないのですが、これまで何か足りないと思いながらコツコツやってきたので、結果が出て嬉しいです。」

【準々決勝】
古賀玄暉(日本体育大1年)○横四方固(2:43)△山口竜生(西日本短大附属高3年)
武岡毅(足立学園高3年)○大外落(2:10)△山本達彦(東海大2年)
樋口裕大(天理大2年)○袖釣込腰(0:21)△市川龍之介(習志野高3年)
杉本大虎(日本体育大2年)○GS袖釣込腰(GS0:41)△徳本千大(大阪体育大1年)

【敗者復活戦】
山本達彦○背負投(0:43)△山口竜生
市川龍之介○GS指導2(GS3:50)△徳本千大

【準決勝】
武岡毅○GS技有・浮落(GS2:09)△古賀玄暉
杉本大虎○GS技有・払巻込(GS1:11)△樋口裕大

【3位決定戦】
山本達彦○GS技有・一本背負投(GS0:41)△樋口裕大
古賀玄暉○GS技有・小内刈(GS0:55)△市川龍之介

【決勝】
杉本大虎○一本背負投(2:54)△武岡毅

■ 66kg級・ダークホース茂木才跡が優勝、連覇狙った原田誠丈は初戦で姿消す
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66kg級決勝、茂木才跡が左一本背負投で萩尾悠貴を攻める

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決勝、残り時間7秒に茂木が切れ味鋭い左小内刈で「技有」を奪う

(エントリー19名)

【決勝まで】

昨年の本大会覇者である原田誠丈(福岡大3年)が2回戦で萩尾悠貴(明治大2年)に背負投「一本」(4:00)を奪われ初戦敗退。荒れ模様となったトーナメントを決勝まで勝ち進んだのは原田を破った萩尾と茂木才跡(中央大1年)の2人。ともにこれまで目立った実績がない、ダークホース同士の対戦となった。

萩尾は愛知産業大三河高出身、2015年の東海総体を制しているが全国大会では結果を残せておらずこの決勝がキャリア最大の檜舞台。この日は前述のとおり初戦となった2回戦で原田を破るアップセットを演じて大会をスタート、続く準々決勝では高野滉大(国際武道大2年)を腕挫十字固「一本」(3:00)で下してベスト4進出を決める。迎えた準決勝は前戦で湯本祥真(桐蔭学園高3年)をGS延長戦での背負投「技有」(GS2:24)で破っている長尾昂拓(大牟田高3年)と対戦、この試合は「技有」を奪い合ってGS延長戦へともつれ込む激戦となったが、最後は一本背負投「技有」(GS0:22)をもぎ取って勝利。前年の優勝者を破った勢いを維持したまま、決勝進出を果たした。

一方の茂木も2013年全国中学大会55kg級ベスト8、2015年全国高校選手権60kg級ベスト8(1年時)、2016年インターハイ出場(2回戦敗退)と全国大会には常に顔を出し続けてきた好選手だが、こちらもタイトル奪取に近づくレベルの活躍はこの日が初めて。初戦で水戸大生(比叡山高3年)に一本背負投「技有」で勝利すると、準々決勝では昨年の本大会1回戦で敗れている長倉力斗(山梨学院大2年)に背負投「技有」でリベンジを果たしてベスト4進出。準決勝では清家裕馬(鹿屋体育大2年)からGS延長戦で「指導2」(GS2:07)を奪って勝利を収め、決勝の畳へと駒を進めた。

【決勝】

茂木才跡○優勢[技有・小内刈]△萩尾悠貴

左相四つ。茂木は試合が始まるなり勢い良く組み付き、右袖釣込腰で先制攻撃。そのまま右袖釣込腰に左一本背負投と左右の技を繰り出してまず手数で相手を圧倒する。萩尾も左大内刈に左背負投と技を出すものの、茂木の勢いの前に守勢に回ってしまい2分13秒に消極的の咎で「指導1」。これ以降も茂木が積極的に技を出し続け、3分21秒には萩尾に消極的との咎で「指導2」が追加される。スコア上後のなくなった萩尾が前に出ると、残り8秒に茂木が両手で引き手の袖口を持って引き出しの左小内刈。重心を攻撃に移し切っていた萩尾はこれに対応出来ず尻から落下、茂木はしっかり最後まで押し込んで決定的な「技有」を獲得する。この時点で残り時間はほとんどなく、そのまま試合が終了。試合開始当初から攻撃志向を全面に押し出していた茂木が「技有」優勢で勝利を収め、自身初となる全国大会での優勝を果たした。

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66kg級優勝の茂木才跡

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66kg級上位入賞者。左から萩尾悠貴、茂木才跡、湯本祥真、長倉力斗。

【入賞者】
優 勝:茂木才跡(中央大1年)
準優勝:萩尾悠貴(明治大2年)
第三位:湯本祥真(桐蔭学園高3年)、長倉力斗(山梨学院大2年)

茂木才跡選手のコメント
「実感はまだないですが、優勝できて嬉しいです。中・高はベスト8だったので、壁を破ることができました。60kg級から階級を上げて2、3年くらいです。中央大にはいま有名選手がいませんが、これをきっかけに盛り上げていければと思います。今日は去年初戦で負けた選手と2回戦で当たることになっていたので、その試合には勝とうと思っていました。シニアでも勝てるようになりたいです。」

【準々決勝】
萩尾悠貴(明治大2年)○腕挫十字固(3:00)△高野滉大(国際武道大2年)
長尾昂拓(大牟田高3年)○GS技有・背負投(GS2:24)△湯本祥真(桐蔭学園高3年)
茂木才跡(中央大1年)○優勢[技有・背負投]△長倉力斗(山梨学院大2年)
清家裕馬(鹿屋体育大2年)○小内刈(3:41)△辻岡佑大(天理大1年)

【敗者復活戦】
湯本祥真○優勢[技有・大内刈]△高野滉大
長倉力斗○GS反則[指導3](GS2:03)△辻岡佑大

【準決勝】
萩尾悠貴○GS技有・一本背負投(GS0:22)△長尾昂拓
茂木才跡○GS指導2(GS2:07)△清家裕馬

【3位決定戦】
湯本祥真○GS反則[指導3](GS2:55)△清家裕馬
長倉力斗○優勢[技有・大内刈]△長尾昂拓

【決勝】
茂木才跡○優勢[技有・小内刈]△萩尾悠貴

■ 73kg級・石郷岡秀征が野上廉太郎との同門対決を制して優勝、階級変更後初のタイトルを獲得
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73kg級準決勝、GS開始直後に野上廉太郎が古賀颯人から右大外刈「技有」を奪う

(エントリー19名)

【決勝まで】

60kg級と同様に人材豊富で非常に層が厚い本階級。決勝にはともに筑波大の1年生である野上廉太郎(筑波大1年)と石郷岡秀征(筑波大1年)が勝ち上がった。関東ブロック予選決勝と同じ顔合わせ、この際は石郷岡がGS延長戦の小外刈「技有」で勝利しているカードである。

野上は昨年度のインターハイ王者。この日は初戦で橋本涼真(甲南大2年)に「技有」2つを奪った末の「指導3」反則(3:29)で勝利すると、準々決勝では前戦で塚本綾(日体荏原高3年)を「指導3」の反則(2:17)で破っている福岡賢晃(福岡大2年)を大腰「一本」(3:06)に仕留めてベスト4入り。古賀颯人(日本体育大2年)との対戦となった準決勝ではGS延長戦の開始直後に大外刈「技有」(GS0:09)を奪って勝利を収め、決勝への切符を手に入れた。

対する石郷岡は66kg級で全日本カデ優勝、インターハイ3位の実績を残して来た強豪、この日はいわゆる「逆シード」配置からのスタート。1回戦で後藤大介(慶應義塾大1年)をGS延長戦での「指導3」反則(GS1:01)で下すと、2回戦では松山直暉(柳ヶ浦晃3年)を僅か1分での横四方固「一本」(1:00)に仕留めてベスト8入り。準々決勝の相手は今年の全日本カデ選手権王者にして世界カデ選手権でも2位を獲得している実力者中橋大貴(大成高2年)。この試合は中橋が試合中に負傷したため途中棄権(1:35)となり、石郷岡が準決勝へと駒を進めることとなる。迎えた準決勝の相手は前戦で大吉賢(日本体育大1年)を横四方固「技有」で下して勝ち上がってきた今年の高校王者・村上優哉(神戸国際大附属高3年)。石郷岡はこの強敵にGS延長戦の「指導2」(GS0:47)で競り勝ち、大学の同期である野上が待つ決勝へと辿り着いた。

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73kg級決勝、石郷岡秀征が野上廉太郎を右体落で攻める

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石郷岡が左「一本大外」で野上から「技有」を奪い勝利

【決勝】

石郷岡秀征○GS技有・大外落(GS0:41)△野上廉太郎

ともに茨城県出身で筑波大の同期でもあるライバル対決は石郷岡が右、野上が左組みのケンカ四つ。お互いに手の内を良く知る者同士、双方なかなか十分な組み手を作ることができない。激しい組み手争いが繰り広げられるが、石郷岡が左一本背負投に巴投、右背負投と技を出し続けたことで2分20秒、野上に消極的の「指導1」が与えられる。リードを許した野上はペースを上げて左内股に左大内刈と連続で技を放って攻勢を仕掛け、3分22秒には相手の袖を絞って防御した咎で石郷岡に「指導1」。以降大きな動きがないまま本戦が終了、両者「指導1」を失ったタイスコアのまま試合はGS延長戦へと突入する。GS40秒、石郷岡は釣り手のみを持った状態から思い切り良く左「一本大外」。野上は足を外してこれを逃れようとするが、石郷岡は腕のロックを緩めずに最後まで引き落とし切って左大外落「技有」を獲得。同期対決を制した石郷岡が階級変更後初となる全国タイトルを獲得した。

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73kg級優勝の石郷岡秀征

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73kg級上位入賞者。左から野上廉太郎、石郷岡秀征、村上優哉、古賀颯人。

【入賞者】
優 勝:石郷岡秀征(筑波大1年)
準優勝:野上廉太郎(筑波大1年)
第三位:村上優哉(神戸国際大附属高3年)、古賀颯人(日本体育大2年)

石郷岡秀征選手のコメント
「決勝の相手は同じ茨城県出身で小さい頃から戦ってきた同門。やりづらかったですが勝つことができて良かったです。気持ちの勝負になると思っていました。最後の技は体が勝手に動きました。インカレに講道館杯と続きますが、まだ1年生なので自分の良い柔道をして頑張りたいです。66kg級から階級を上げて、73kg級では自分はまだまだ。ひとつひとつやっていって最後には勝ちたい。世界に通用するような技を作りたいです。」

【準々決勝】
野上廉太郎(筑波大1年)○大腰(3:06)△福岡賢晃(福岡大2年)
古賀颯人(日本体育大2年)○反則[指導3](3:31)△松山葵偉(近畿大附属広島高福山校3年)
村上優哉(神戸国際大附属高3年)○優勢[技有・横四方固]△大吉賢(日本体育大1年)
石郷岡秀征(筑波大1年)○棄権(1:35)△中橋大貴(大成高2年)

【敗者復活戦】
福岡賢晃○優勢[技有・肩車]△松山葵偉
大吉賢○不戦△中橋大貴

【準決勝】
野上廉太郎○GS技有・大外刈(GS0:09)△古賀颯人
石郷岡秀征○GS指導2(GS0:47)△村上優哉

【3位決定戦】
村上優哉○片羽絞(2:01)△福岡賢晃
古賀颯人○GS反則[指導3](GS2:43)△大吉賢

【決勝】
石郷岡秀征○GS技有・大外落(GS0:41)△野上廉太郎

取材・文:林さとる/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。

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