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鍋倉那美が圧勝2連覇、最重量級は稲森奈見が復活橋本朱未下して2年連続V・第47回全日本実業柔道個人選手権第2日女子

(2017年9月8日)

※ eJudoメルマガ版9月8日掲載記事より転載・編集しています。
鍋倉那美が圧勝2連覇、最重量級は稲森奈見が復活橋本朱未下して2年連続V・第47回全日本実業柔道個人選手権第2日女子
11月の講道館杯全日本体重別選手権の予選を兼ねる第47回全日本実業柔道個人選手権大会は最終日の8月27日、ベイコム総合体育館(尼崎市)で男子3階級(90kg級、100kg級、100kg超級)、女子4階級(63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級)の競技が行われた。

女子は全員が2度目以上の優勝、4階級中3階級が連覇と有力選手が順当に力を発揮した1日だった。63kg級の鍋倉那美(三井住友海上)と78kg超級の稲森奈見(三井住友海上)が連覇、78kg級の濱田尚里は4連覇を果たした。70kg級は安松春香(ALSOK)が3年ぶりの戴冠。

各階級の概況と決勝の戦評、入賞者リストの優勝者のコメントは下記。

■ 63kg級・鍋倉那美が圧勝で2連覇果たす
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63kg級決勝、鍋倉那美が佐藤みずほから大外返「技有」

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2連覇達成の鍋倉那美

(エントリー22名)

【決勝】
鍋倉那美(三井住友海上)○優勢[技有・大外返]△佐藤みずほ(三井住友海上)

決勝に勝ち上がったのは第1シード配置からスタートした前年の覇者鍋倉那美(三井住友海上)と、ダークホースの若手・佐藤みずほ(三井住友海上)。

鍋倉は2回戦から登場すると津田舞花(十全会回生病院)を大外刈「一本」(0:06)で一蹴、以降は準々決勝で工藤千佳(JR東日本)を袖釣込腰「一本」(0:24)、準決勝で太田晴奈(自衛隊体育学校)を横四方固「一本」(1:09)と全試合早々に「一本」を奪う素晴らしい内容で決勝進出。

一方の佐藤は最大の勝負どころとなった準々決勝で、一昨年の覇者で昨年の準優勝者である貝沼麻衣子(JR東日本)を「指導3」の反則(2:56)で破り、準決勝では小向桃江(VILLAGE)を小内刈「一本」(0:21)に仕留めて決勝進出を果たした。

同所属同士の対決となった決勝は右相四つ。両者十分な組み手が作れない膠着状態が続き、ポイントの変動がないまま試合時間だけが刻々経過する。2分40秒、佐藤が右大外刈を仕掛けると、鍋倉はこれを両手で引き手を持った左払腰の形で巻き込み返して大外返「技有」獲得。以降鍋倉は佐藤の追い上げを凌ぎ切ってクロージング。互いを良く知るもの同士の厳しい戦いだったが、勝負どころでしっかりポイントを挙げた鍋倉がみごと2連覇を果たした。

【入賞者】
優 勝:鍋倉那美(三井住友海上)
準優勝:佐藤みずほ(三井住友海上)
第三位:太田晴奈(自衛隊体育学校)、小向桃江(VILLAGE)

鍋倉那美選手のコメント
「はじめから調子が良くて本当かなと思うくらい。普段手合わせしていない選手ばかりだったので自分がどれだけ(強いの)かと不安な部分はありました。決勝も相手が強いのはわかっているのでやるだけだなと。勝つことに意味があると自分に言い聞かせて試合に臨みました。。これまで国内で勝ち切ることができなかったので、これからもっとしっかり、意識を高く持って戦っていきたい。

■ 70kg級・安松春香が3年ぶりの優勝、前田奈恵子はまたも決勝で涙
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70kg級決勝、安松春香が前田奈恵子から袖釣込腰「技有」

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3年ぶり優勝の安松春香

(エントリー18名)

【決勝】
安松春香(ALSOK)○袈裟固(3:16)△前田奈恵子(JR東日本)

決勝に進出したのは安松春香(ALSOK)と、昨年まで2年連続で2位を獲得している前田奈恵子(JR東日本)。安松は初戦を不戦勝で勝ち上がると、以降は準々決勝で向井あすか(日本エースサポート)に送襟絞「一本」(GS1:15)、準決勝で西願寺里保(コマツ)に大外返「一本」(GS0:18)といずれもGS延長戦の末の一本勝ちを並べて決勝進出。一方の前田は初戦となった2回戦で新森涼(コマツ)にGS延長戦「指導2」(GS3:40)といきなり消耗戦からのスタート。以降は準々決勝で森山智恵(JR九州)に「技有」優勢、準決勝で柿澤史歩(三井住友海上)に「技有」優勢とフルタイムの試合をしっかり戦い切って決勝へと駒を進めて来た。

決勝は左相四つ。袖口を絞り合っての組み手争いが終盤まで続く。2分51秒、安松が低い左袖釣込腰に飛び込むと、懐深くへの侵入を許してしまった前田は為す術なくごろりと前転するように転がって「技有」。安松は投げ終わりの形から拘束を緩めずに袈裟固に繋ぎ、3分16秒に「一本」。安松は2014年以来3年ぶりとなる優勝、前田は3年連続の2位に沈んだ。

【入賞者】
優 勝:安松春香(ALSOK)
準優勝:前田奈恵子(JR東日本)
第三位:柿澤史歩(三井住友海上)、西願寺里保(コマツ)

安松春香選手のコメント
「初戦は思った以上に舞い上がってしまって息が上がってしまったのですが、それ以降は相手をしっかり見ながら戦うことができたと思います。この階級は私より若い選手も出てきていますが、意地を出して頑張りたい。先のことは見ずに一つ一つの試合に全力で挑みたいです。」

■ 78kg級・濱田尚里が4連覇達成
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濱田尚里が片腕を極めながら引込返

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吉村静織を抑え込んで一本勝ち

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4連覇達成の濱田尚里

(エントリー14名)

【決勝】
濱田尚里(自衛隊体育学校)○横四方固(3:13)△吉村静織(三井住友海上)

決勝は3年連続の同一カードとなる濱田尚里(自衛隊体育学校)対吉村静織(三井住友海上)。

ベスト4の顔ぶれも昨年と変わらず、濱田は準決勝で高山莉加(三井住友海上)と対戦。この「技有」優勢でこの強敵をしっかり下して決勝進出を決めた。一方の吉村も昨年と同じく日高美沙希(ミキハウス)と準決勝でマッチアップ、勝負どころとなったこの試合を肩固「一本」(2:34)で制して濱田の待つ決勝の畳へと駒を進める。

決勝は濱田が右、吉村が左組みのケンカ四つ。濱田は試合が始まるなり前に出て圧を掛け、主導権を握る。吉村が技を仕掛けると、その度に濱田が潰して得意の寝技で激しく攻めるという攻防が続き、2分37秒、守勢に回った吉村に「指導」。直後の展開、濱田は今度も吉村の技を潰すと左腕を極め、後方に引き込んで横四方固。腕を完全に固められた吉村は動くことができずに3分13秒「一本」。濱田の4連覇、そして吉村の3年連続2位が決まった。

【入賞者】
優 勝:濱田尚里(自衛隊体育学校)
準優勝:吉村静織(三井住友海上)
第三位:高山莉加(三井住友海上)、日高美沙希(ミキハウス)

濱田尚里選手のコメント
「今日戦った相手は強い人ばかりでしたが、その中で優勝出来て良かったです。決勝で対戦した吉村さんは、講道館杯で一度負けていたので『取り返そう』と挑みました。前回戦った時は考えながら戦って返されてしまったので、今回は相手の出方を考えるのではなく、どんどん攻めることを意識しました。サポートも沢山していただいて、大阪まで応援に来てくださった皆さんの声が力になりました。来年は世界選手権の代表になれるよう頑張ります。」

■ 78kg超級・稲森奈見が連覇、決勝は復活なった橋本朱未を下す
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78kg超級決勝、稲森奈見が橋本朱未から出足払「技有」

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2連覇の稲森奈見

(エントリー13名)

【決勝】
稲森奈見(三井住友海上)○優勢[技有・出足払]△橋本朱未(コマツ)

昨年の覇者稲森奈見(三井住友海上)は3年連続となる決勝の畳。対するは実業団体の畳で存在感を発揮、今春から復調傾向にある橋本朱未(コマツ)。

稲森は準決勝で最大の敵と目された山本沙羅(ミキハウス)を「技有」優勢で破っての決勝進出。一方の橋本は勝負どころと目された準々決勝で児玉ひかる(三井住友海上)を「指導3」の反則(GS2:30)で下し、準決勝では町純香(ミキハウス)を横四方固「一本」(3:38)で撃破して初めての決勝の畳へと辿り着いた。

上背のない稲森に長身の橋本と対称的な両者の対決は、右相四つ。試合は一貫して上から奥襟を狙う橋本とこれを防ぐ稲森という構図で進行する。1分17秒に二本を得て良い形を作った稲森が左の出足払を仕掛けると、崩れて両足を浮かせた橋本は尻から着地。稲森はしっかりとこれを押し込んで「技有」を獲得する。試合終盤は逆転を期す橋本が激しく攻めて稲森から「指導2」まで引き出すが、ここで試合終了。稲森が見事大会2連覇を達成した。


【入賞者】
優 勝:稲森奈見(三井住友海上)
準優勝:橋本朱未(コマツ)
第三位:山本沙羅(ミキハウス)、町純香(ミキハウス)

稲森奈見選手のコメント
「今日は組み手が遅かったので、そこが課題です。これからは一つ一つの試合を勝って、来年こそは世界選手権の代表になりたい。講道館杯でも優勝したいです。」

※ eJudoメルマガ版9月8日掲載記事より転載・編集しています。

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