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【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】「リネールの柔道」に変化ありや、多士済々の挑戦者たちのリーダーは原沢久喜、注目株はツシシヴィリ・男子100kg超級概況×有力選手紹介

(2017年9月2日)

※ eJudoメルマガ版9月2日掲載記事より転載・編集しています。
【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】「リネールの柔道」に変化ありや、多士済々の挑戦者たちのリーダーは原沢久喜、注目株はツシシヴィリ・男子100kg超級概況×有力選手紹介
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100kg超級実力推測マップ。中堅層の有力選手の多さにご注目頂きたい

敢えて、絶対王者テディ・リネール(フランス)以外の状況から稿を起こしてみたい。
トップを走るリネールは別格として、以降これを追う選手の状況が現在非常に面白い。とかく「リネールとその他」という構図で語られがちなこの階級であるが、少々潮目が変わりつつある。

ロンドン―リオ期の前半に階級上位を占めたラファエル・シウバ(ブラジル)、アダム・オクルアシヴィリ(ジョージア)、ファイセル・ヤバラー(チュニジア)といった強豪たちの力が落ちてきたタイミングと、イアキフ・ハモー(ウクライナ)、ダニエル・ナテア(ルーマニア)といった若手選手の力が伸びてきた時期とがちょうど重なり、この現象が顕在化した2016年初頭からの100kg超級は若手にベテラン、実力派に戦術派とタイプの異なる、それも非常に多くの選手の実力が拮抗した少々異様な状況が続いている。右傾「実力推測マップ」に挙げたそれぞれのタイプの豊かさと、人数の多さをぜひご覧頂きたい(これでも、リオ五輪で比類なき存在感を放ち、以後姿を表していないオール・サッソンが含まれていない)。これぞという選手の「量」は相当なもの、そしていずれも個性豊かで、一癖ある面白い選手ばかりだ。

ロンドン五輪直前の100kg超級、たとえば北京五輪までアクティブだった強豪たちがゴッソリ抜けた2010年東京世界選手権あたりの「リネール以外」の役者の貧弱さとレベルの低さを考えれば、もはや隔世の感がある。「リネールだけが強い」という前提条件を与えられた生態環境下でそれぞれが適応放散する時間が経過した結果、非常に面白い生態系が出来上がったと言って良いのではないか。中堅層の厚さが極まり切って役者の個性と量が揃った結果、現在スーパーメジャー大会以外のツアーの上位陣の顔ぶれは「日替わり」。鉄板で好成績を残しているのは、もはやリネール(フランス)と日本勢くらいだ。

この中堅以下の史上稀にみる混戦状況と、そして言うまでもなく非常に長いタームで繰り広げられている「リネールの時代」。この2つのアスペクトを以て現在の最重量級の様相は規定されるべきだ。

前置きが長くなってしまったが、本階級の見どころはこの2つに沿って、まずリネールが100kg超級で10回目となる世界一を獲得するのか、それとも誰かがそれを阻止するのかというメインテーマ、そして、群雄割拠のなかから誰が抜け出すのかというサブテーマに分けることができる。

これまで圧倒的な身体能力とそれに比して臆病とまで評される徹底的なリスク管理によって階級の頂点に君臨し続けてきたリネールだが、昨年のリオ五輪では準決勝でオール・サッソン(イスラエル)を相手に大苦戦の末に終了間際の隅返「技有」で辛勝、決勝では原沢久喜(日本中央競馬会)を相手に終盤逃げ続けての「指導2」優勢で勝利と、立て続けに微妙な内容の試合を見せてしまっている。

原沢との試合では、最重量級の五輪決勝という大舞台で現役の世界王者が投げを狙わず逃げ勝つという画面が「つまらない」という批判を浴び、今季からのルール改正の大きな要因のひとつとなった。リネールはその後大会に姿を見せておらず、今大会が五輪からの復帰戦となる。長期の休養を経た1年間でリネールの柔道がなんらかの変化を見せるのか、それともこれまで同様にリスク管理が生命線の柔道を披露するのか。「指導差」による本戦決着がなくなった現環境下での戦いぶりは、非常に興味深い。

リオ五輪でリネール相手に最も善戦したサッソンは、以降一切の大会に姿を見せておらず、今大会も欠場。このことから、序列的な意味での対リネールの1番手は原沢ということになる。原沢はリネールの苦手な選手の類型である左組み(ケンカ四つ)、担ぎ技主体というタイプからは外れており、勝利するには何らかの新たな技術を修得するか、正面から投げて勝つしかない。

一方、海外勢で対リネールという点から注目したいのは、袖口を駆使した柔道で突如ブレイクを果たした新星グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)。ツシシヴィリは今年3月のグランドスラム・バクー大会において、抜群の安定感を誇る「不沈艦」シウバから袖釣込腰「一本」奪うなど圧倒的な内容で勝利、続いて出場した4月のヨーロッパ選手権でも同様のスタイルで勝ち上がって優勝、見事今年のヨーロッパチャンピオンに輝いた。この袖口を用いたスタイルは世界中で一大センセーションを巻き起こしており、今大会最も注目されている選手の1人だ。組み手や技も左右が利き、かつ担ぎ技主体ということで、対リネールの1番手に押す声も多い。リネールも既に相当警戒しているようで、6月に講道館で行われた国際合宿では直接乱取りを行って研究している姿が目撃されている。

本階級のサブテーマである誰が集団から抜け出すのかという観点からも、新進でいまだ序列に組み込まれていないツシシヴィリは面白い存在で。はたしてヨーロッパ選手権の勢いのまま上位定着を果たすのか、それとも階級の序列に飲み込まれてしまうのか。いずれの場合にもこの選手からは目を離すことができない。

冒頭でも述べた通り本階級はこれまでに類がないほど上位と下位の実力が伯仲しており、組み合わせを見ずに純競技力の高低だけで特定の選手を推すことはもはや不可能。選手感の相性など組み合わせが非常に重要な意味を持つため、まずはこれに注目したい。

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王子谷剛志(日本)

王子谷剛志(日本)
OJITANI Takeshi
25歳 1992/6/9
WR:9位 組み手:右組み
得意技:右大外刈
使用技:右払腰、右内股、左袖釣込腰

全日本選手権2連覇者(2016年、2017年)。2014年に全日本選手権を制しながらも前年の成績不良により世界選手権への出場が叶わず、リオデジャネイロ五輪にも2015年グランドスラム東京大会で敗れた時点で選外となって出場することができなかった。しかし、2016年の全日本選手権で優勝をかざると11月の講道館杯から今年4月の全日本選手権まで出場大会に全勝。文句のつけようがない成績を示して初の世界選手権代表の座を掴んだ。

最大の武器はどんな状況でも決して止まらない前進圧力。前に出続けることで相手にミスを起こさせ、そこに力強い一撃を叩き込む。ブルドーザーのように前進しながら繰り出す右大外刈は重量級の大型選手でも刈り取ってしまう威力を有している。また、器用な選手であり奇襲技として逆技の左袖釣込腰を備えている。

【おもな戦績】
全日本選手権 優勝3回(2014年、2016年、2017年)
2017年4月 選抜体重別選手権 優勝
2017年2月 グランドスラム・パリ 優勝
2016年 グランドスラム東京 優勝

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原沢久喜(日本)

原沢久喜(日本)
HARASAWA Hisayoshi
25歳 1992/7/3
WR:10位 組み手:右組み
得意技:右内股、右大内刈
使用技:右大外刈

日本が待ち望んだ本格派。「組んで、投げる」というスケールの大きい柔道を貫き続けることで日本大在学中に急成長、日本中央競馬会に進んだ2015年4月にはついに最高峰大会である全日本柔道選手権を制するに至った。柔道スタイルはクラシカルだが、アンコ型が多い東アジアの重量級選手には珍しく身長191センチ、体重120キロの恵まれた体に中量級なみの運動能力を搭載するアスリートタイプの選手である。2014年11月から国際大会では7連勝をマーク、絶対王者テディ・リネールを追う1番手として世界の注目を集めている。

得意技は抜群の切れ味と破壊力を誇る右内股。一警戒されて掛からない時期もあったが、抱き付きながらケンケンで追いかける右大内刈を身に着けたことで、内股を警戒して組み合おうとしない相手からもコンスタントにポイントを奪えるようになった。

【おもな戦績】
2016年 リオデジャネイロ五輪 2位
2015年 全日本柔道選手権 優勝
2014年11月から2016年2月まで国際大会7大会連続優勝

【最近の成績】
2017年4月 全日本選手権 3回戦敗退
2017年4月 選抜体重別選手権 3位
2017年2月 グランプリ・デュッセルドルフ 2位

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テディー・リネール(フランス)

テディー・リネール(フランス)
RINER Teddy
28歳 1989/4/7
WR:14位 組み手:右組み
得意技:右大外刈、右内股、浮技、引込返、隅返
使用技:右大内刈、、右払腰、支釣込足、小外刈

21世紀の柔道界を代表する桁外れの実績を持つ柔道モンスター。「リネールの時代」を駆け抜ける、柔道というジャンルの垣根を超えたスポーツ界の大スターである。身長204cm、体重137kgの恵まれた体に中量級なみのアスリート能力を詰め込み、その能力をまず「組み勝つこと」に注ぎ込み、然る後に投げに掛かって仕留める。技術自体に異次元性はないが、この身体で「やるべきこと」をしっかり為した結果誰も勝てない高みに達していると喝破できる。リオデジャネイロ五輪で優勝を飾ってから本大会までは1年間試合に出場しておらず、今大会でどのような柔道を披露するのかに注目が集まる。

【おもな戦績】
2016年 リオデジャネイロ五輪の
2012年 ロンドン五輪 金メダル
2007年~世界選手権100kg超級7連覇中

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グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)

グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)
TUSHISHVILI Guram
22歳 1995/2/5
WR:2位 組み手:左組み
得意技:左袖釣込腰、右袖釣込腰
使用技:左大外刈、右大外刈、左内股、左払腰、左腰車

今年3月のグランドスラム・バクー大会で「袖口グリップ」からの左右の袖釣込腰を駆使して優勝を飾ったジョージアの新星。今年のヨーロッパ選手権でも優勝を飾っており、左右の担ぎ技が効くそのスタイルから打倒リネールの1番手の呼び声も高い。立技から寝技への際に仕掛ける腕挫十字固も得意としている。

【おもな戦績】
2017年4月 ヨーロッパ選手権 優勝
2017年3月 グランドスラム・バクー 優勝

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ラファエル・シウバ(ブラジル)

ラファエル・シウバ(ブラジル)
SILVA Rafael
30歳 1987/5/11
WR:18位 組み手:右組み
得意技:右内股、右払巻込
使用技:右大内刈、右一本背負投

五輪2大会連続銅メダリスト(ロンドン大会、リオデジャネイロ大会)。階級屈指の巨体とその圧力をテコに、徹底した巧みな組み手管理で「指導」を重ねる。巨体を活かした右の巻込技も得意としている。使用頻度は多くないが右一本背負投を繰り出すこともある。投げずば勝てない現在のルールの下でやや成績が下降してきており、最近は組み手圧殺だけではなく投技を繰り出す場面も増えてきている。最近は30秒程度限定で連続攻撃を行う稽古をしているという情報もあり、GS突入後の「指導」奪取によるトドメ手段としてこれを用意していることは間違いないだろう。

【おもな戦績】
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2013年 リオデジャネイロ五輪 2位
2012年 ロンドン五輪 3位

【最近の成績】
2017年5月 グランドスラム・エカテリンブルグ 7位
2017年3月 グランドスラム・バクー 7位
2017年2月 グランドスラム・パリ 3位

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ダニエル・ナテア(ルーマニア)

ダニエル・ナテア(ルーマニア)
NATEA Daniel
25歳 1992/4/21
WR:8位 組み手:右組み
得意技:右払巻込、右払腰、
使用技:右大外刈、隅落、左小外掛、裏投

2016年ワールドマスターズ・グアダラハラ大会優勝者。階級屈指の巨漢。体を生かした右払巻込が最大の武器。率直に言って体が大きいだけの心が弱い選手という印象であったが、前述のワールドマスターズにおいて巨体を捨てての豪快な巻き込み技で「一本」を連発。原沢久喜(日本中央競馬会)を破るなどして一気に階級上位の強豪という評価を得た。表彰台候補として臨んだリオデジャネイロ五輪では考えすぎるあまり柔道のスケールがダウン。2回戦でアブドロ・タングリエフ(ウズベキスタン)に敗れて表彰台には絡めなかった。以降この府のスパイラルから抜け出すずに不調が続いている。

【おもな戦績】
2016年 ワールドマスターズ・グアダラハラ 優書
グランドスラム・アブダビ 優勝2回(2014年、2017年)

【最近の成績】
2017年6月 ヨーロッパオープン・ブカレスト 優勝
2017年3月 グランドスラム・エカテリンブルグ 7位

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ファイセル・ヤバラー(チュニジア)

ファイセル・ヤバラー(チュニジア)
JABALLAH Faicel
29歳 1988/5/1
WR:26位 組み手:右組み
得意技:右大外刈、浮技
使用技:右払腰、右払巻込、支釣込足

アフリカ選手権100kg超級4連覇者(2013年?2016年)。かつて階級屈指のパワーを誇っていたパワーファイター。全日本選手権で準優勝して最盛期にあった石井竜太の膝を真横からの右大外刈で破壊した選手といえば記憶されているファンも多いハズ。最近は柔道のベースであったパワーが衰えてきており結果を出せずにいる。昨年来飛び道具として背中を抱いての横車も用いる。

【おもな戦績】
2016年 リオデジャネイロ五輪 1回戦敗退
2013年 リオデジャネイロ世界選手権 3位
アフリカ選手権 4連覇者(2013年?2016年)

【最近の成績】
2017年2月 グランドスラム・パリ 7位

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アダム・オクルアシヴィリ(ジョージア)

アダム・オクルアシヴィリ(ジョージア)
OKRUASHVILI Adam
28歳 1989/1/1
WR:位15 組み手:左組み
得意技:裏投、抱分、横車、左外巻込
使用技:左一本背負投、左大内刈、左「韓国背負い」

2015年アスタナ世界選手権3位。丸みを帯びた巨体を生かした、相手に抱きついての裏投が最大の武器。2013-2014年前半シーズンにはこの「裏投げダルマ」属性を存分に発揮し階級の主役であった。周囲が裏投を警戒し始めたこと、また担ぎ技への脆さが露呈したことで攻略法が確立されて以後一時期低迷。2015年シーズンからは相手の手首をロックして転がる変則左外巻込や、相手にぶら下がるようにもたれ掛かる左大内刈も使用している。レヴァニ・マティアシヴィリ(ジョージア)やグラム・ツシシヴィリ(ジョージア)など人材が次々と現れるジョージアの柔道シーンにあって、なぜか弾き出されそうになる度に結果を出して踏みとどまり続けている。

【おもな戦績】
2015年 アスタナ世界選手権 3位
2015年 ヨーロッパ選手権 優勝

【最近の成績】
2017年4月 ヨーロッパ選手権 2位
2017年3月 グランプリ・トビリシ 優勝

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イアキフ・ハモー(ウクライナ)

イアキフ・ハモー(ウクライナ)
KHAMMO Iakiv
23歳 1994/6/11
WR:20位 組み手:左組み
得意技:左背負投(片襟)、左大外刈、左小外掛、裏投、抱分、
使用技:浮技、隅返、右大内刈

2015年アスタナ世界選手権銅メダリスト。浮技、隅返といった捨身技を最も得意としている。片襟から放つ切れ味鋭い左背負投も大きな武器。後の先の技も非常に得意で不用意に体を捨てると抱分や裏投で放り投げられてしまう。奇襲技として右大内刈も持っており、世界ジュニア選手権ではこの技で小川雄勢から「技有」を奪っている。

【おもな戦績】
2016年 リオデジャネイロ五輪 2回戦敗退
2015年 アスタナ世界選手権 3位

【最近の成績】
2017年6月 グランプリ・フフホト 7位
2017年4月 グランプリ・デュッセルドルフ 7位

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ダヴィド・モウラ(ブラジル)

ダヴィド・モウラ(ブラジル)
MOURA David
30歳 1987/4/24
WR:1位 組み手:
得意技:巴投、左一本背負投
使用技:左内股

ブラジルの2番手選手。リオデジャネイロ五輪へは代表争いに敗れて出場ならず。得意技は重量級とは思えない技の切れ味を誇る巴投。「横巴」の形を得意とする。担ぎ技も使用する器用な選手であり、大味な柔道スタイルの選手が大い100kg超級においてひときわ異彩を放っている。

【おもな戦績】
2015年 パンナム選手権 優勝
2014年 チェリャビンスク世界選手権 5位

【最近の成績】
2017年6月 グランプリ・カンクン 優勝
2017年5月 グランドスラム・エカテリンブルグ 優勝

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ロイ・メイヤー(オランダ)

ロイ・メイヤー(オランダ)
MEYER Roy
26歳 1991/6/4
WR:23位 組み手:右組み
得意技:右一本背負投、右袖釣込腰、右大内刈
使用技:右大外刈、右小内刈、右内股、右浮腰、支釣込足、隅落

ワールドマスターズ2大会連続3位。階級を代表する背負投ファイター。右組みだが引き手で袖を持つことは殆ど無く、引き手で襟を持ち右一本背負投を狙う片手の形が基本形。パワーもあり、両襟からの右大内刈や右大外刈で相手を揺さぶることも多い。

【おもな戦績】
2016年 リオデジャネイロ五輪 7位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 5位
ワールドマスターズ 2大会連続3位

【最近の成績】
2017年4月 ヨーロッパ選手権 3位
2017年3月 グランドスラム・バクー 7位

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ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)

ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)
KRAKOVETSKII Iurii
25歳 1992/8/27
WR:13位 組み手:右組み
得意技:右内股
使用技:右小内巻込、支釣込足、裏投、左浮落

短い手足を活かした軽快な動きとそこから生み出される技のキレが最大の武器。左に一度腰を切ってからの右内股が得意技。左方向への支釣込足や、支釣込足と同じ理合での左浮落も巧い。動作のひとつひとつからセンスを感じさせる選手だ。

【おもな戦績】
2017年 グランプリ・アンタルヤ 2位
2016年 リオデジャネイロ五輪 7位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 7位

【最近の成績】
2017年 アジア選手権 3位

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バルナ・ボール(ハンガリー)

【おもな戦績】
2015年 アスタナ世界選手権 7位
2015年 ワールドマスターズ・ラバト 2位
2012年 ロンドン五輪 7位

【最近の成績】
2017年5月 グランドスラム・エカテリンブルグ 5位
2017年3月 グランドスラム・バクー 2位
2017年2月 グランプリ・デュッセルドルフ 3位

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キム・スンミン(韓国)

キム・スンミン(韓国)
KIM Sungmin
30歳 1987/6・29
WR:11位 組み手:右組み
得意技:右払巻込、左浮落
使用技:右払腰、横落、右大外刈、右大外巻込、右小外掛、左小外掛

2011年パリ世界選手権3位。もともと巻き込み一辺倒だったが、パワーの衰えとともに様々な技を使用するようになった。柔道の味や面白さという点では実は現在がキャリア最高到達点にある。組み際に仕掛ける横落などは取り味十分。昨年からは小内刈の位置に支釣込足を打ってから、脇を掬って胸を合わせる西潟健太式の浮落も多用するようになった。今年のアジア選手権では七戸龍(九州電力)を破って優勝を飾っている。

【おもな戦績】
2015年 アスタナ世界選手権 5位
2012年 ロンドン五輪 5位
2011年 パリ世界選手権 3位

【最近の成績】
2017年6月 グランプリ・フフホト 3位
2017年5月 アジア選手権 優勝

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>ウサンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)

ウサンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)
KOKAURI Ushangi
25歳 1992・1・10
WR:21位 組み手:右組み
得意技:右小外掛、左小外掛
使用技:右大外刈、右内股、右内股巻込、右払腰、右払巻込

上昇気運にある若手。かなりパワーがあるようで、相手を固定してからの強引な巻込技や、小外掛で崩してから強引に押し込んでのポイントが多い。

【おもな戦績】
2016年 ワールドマスターズ・グアダラハラ 5位
2016年 グランプリ・アルマティ 2位

【最近の成績】
2017年7月 ヨーロッパオープン・ミンスク 2位
2017年6月 ヨーロッパオープン・ブカレスト 2位

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スタニスラフ・ボンダレンコ(ウクライナ)

スタニスラフ・ボンダレンコ(ウクライナ)
BONDARENKO Stanislav
30歳 1987/8/29
WR:6位 組み手:右組み
得意技:右小外掛、右払腰

ウクライナの2番手選手。かつてはそれほど目立った存在ではなかったが、今年に入ってから調子を上げており、ワールドツアーで度々上位進出を果たしている。最大の武器はそのパワーであり、それを生かして背中を抱えた状態から繰り出される右小外掛は抜群の破壊力を持っている。

【おもな戦績】
2017年6月 グランプリ・フフホト 5位
2017年3月 グランドスラム・バクー 3位
2017年3月 グランプリ・トビリシ 2位

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ナイダン・ツブシンバウヤル(モンゴル)

ナイダン・ツブシンバウヤル(モンゴル)
NAIDAN Tuvshinbayar
33歳 1984/6/1
WR:なし 組み手:両組み
得意技:右一本背負投、右小内巻込、横落、肩車
使用技:右背負投、横掛

北京五輪100kg級金メダリスト。腕力と体幹の強さ、スタミナは健在で消耗戦になると危険。ルール変更とともに柔道スタイルを変化させてきており、現在は密着して圧を掛けつつ「指導」を狙う相撲柔道と右一本背負投と右小内巻込が主体の担ぎ技スタイルを使い分けている。横落や肩車もあり組み際には注意が必要。今年に入ってから100kg超級に階級変更

【おもな戦績】
2008年 北京五輪 優勝
2012年 ロンドン五輪 2位

文責:林さとる/古田英毅

※写真は権利者の許諾を得て掲載しています

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