PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】アギアールが一段違う力見せつけ2度目の優勝、健闘の梅木真美は銀メダル獲得・女子78kg級即日レポート

(2017年9月2日)

※ eJudoメルマガ版9月1日掲載記事より転載・編集しています。
【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】アギアールが一段違う力見せつけ2度目の優勝、健闘の梅木真美は銀メダル獲得・女子78kg級即日レポート
eJudo Photo
梅木真美とマイラ・アギアールによる決勝戦

eJudo Photo
GS延長戦、アギアールの右小内刈が「技有」

ハンガリー・ブダペストで行われている世界柔道選手権は31日、日程第5日の男子90kg級、女子70kg級と78kg級の競技が行われ、78kg級はマイラ・アギアール(ブラジル)が優勝した。

2014年チェリャビンスク世界選手権の金メダリストであるアギアールは、リオデジャネイロ五輪(3位)以後は長期休養、6月に試合の畳に復帰したばかり。その出来測りがたいところがあったが、初戦から強敵相手に得意の足技で一本勝ちを連発。クララ・アポテイカー(スロベニア)を大内刈「一本」、ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)を支釣込足「一本」、さらに事実上の決勝と目された準々決勝もオドレイ・チュメオ(フランス)から小内刈と一本背負投で2つの「技有」を奪った末に縦四方固「一本」と完勝。以降は準決勝で佐藤瑠香(コマツ)、決勝で梅木真美(ALSOK)と日本代表2人に連勝、2大会ぶり2度目の世界選手権制覇を成し遂げた。他とは実力が一段違うという印象の、圧勝だった。

梅木は前述の通り2位入賞。アギアールには敵わなかったが準々決勝までをすべて一本勝ち、準決勝も優勝候補の一角であるマルヒンデ・フェルケルク(オランダ)から大内刈「技有」で勝利するなど、一段成長した姿を見せてのメダル獲得劇だった。

佐藤は準決勝でアギアール、3位決定戦では格下と目されたカリエマ・アントマルキ(キューバ)に苦杯を喫し、4度目の世界選手権はまたしてもメダルに辿り着けぬまま終わった。

五輪で梅木真美に勝利して再び存在感を見せていたアビゲイル・エルデリー=ヨー(ハンガリー)は2回戦でアントマルキと対戦、GS延長戦の末に送足払「一本」で敗退、梅木との対戦は実現しなかった。五輪以降の新興勢力はいったいに振るわず、若手の旗手と目されたマリーイヴ・ガイ(フランス)も5位に終わった。

注目対決の準々決勝、アギアール対オドレイ・チュメオ(フランス)戦を振り返っておきたい。この試合はチュメオが右、アギアールが左組みのケンカ四つ。アギアールがこの日冴えている右小内刈を蹴り込むとチュメオ真裏に崩れて1分35秒「技有」。以降チュメオが圧力志向に舵を切り、残り27秒でアギアールに首抜きの「指導2」が与えられるところまで歩を進めるが、再開直後の突進をアギアールが右背負投に捉えて2つ目の「技有」失陥。投げられた瞬間チュメオは力を抜いてあきらめのポーズ。アギアールが崩上四方固に抑え込むと早々に「参った」を表明する。ムラ気のチュメオが試合を投げたか、はたまた負傷かは定かならぬところだったが、チュメオは敗者復活戦を棄権。入賞なしで大会を終えている。

入賞者リスト、準々決勝以降のスコアと3位決定戦以降および日本代表選手全試合の戦評は下記。

■ 78kg級
eJudo Photo
78kg級メダリスト。左から梅木、アギアール、アントマルキ、パウエル。

(エントリー31名)

【入賞者】
1.AGUIAR, Mayra (BRA)
2.UMEKI, Mami (JPN)
3.ANTOMARCHI, Kaliema (CUB)
3.POWELL, Natalie (GBR)
5.SATO, Ruika (JPN)
5.VERKERK, Marhinde (NED)
7.GALEONE, Assunta (ITA)
7.TCHEUMEO, Audrey (FRA)

【準々決勝】
マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)○GS指導2(GS2:53)△アッスンタ・ガレオーニ(イタリア)
梅木真美○三角絞(1:23)△カリエマ・アントマルキ(キューバ)
マイラ・アギアール(ブラジル)○縦四方固(3:52)△オドレイ・チュメオ(フランス)
佐藤瑠香○GS体落(GS0:41)△ナタリー・パウエル(イギリス)

【敗者復活戦】
カリエマ・アントマルキ(キューバ)○小外刈(GS0:55)△アッスンタ・ガレオーニ(イタリア)
ナタリー・パウエル(イングランド)○不戦勝△オドレイ・チュメオ(フランス)

【準決勝】

梅木真美○優勢[技有・大内刈]△マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)

マイラ・アギアール(ブラジル)○優勢[技有・背負投]△佐藤瑠香(日本)

【3位決定戦】

ナタリー・パウエル(イギリス)○大内刈(3:10)△マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)
左相四つ。パウエルが背中を持つ得意の形で圧を掛け、フェルケルクが担ぎ技でこれを凌ぐという構図で試合が展開。1分19秒、圧を嫌って畳に伏せたフェルケルクに偽装攻撃の咎で「指導」が与えられる。さらに1分46秒、右奥襟を得て組み勝ったフェルケルクが自ら場外に出てしまうミスを犯し、2つ目となる「指導」を失う。後のなくなったフェルケルクは偽装攻撃による「指導」失陥のリスクがある得意の担ぎ技連発戦法に蓋をされてしまい、以降は正面から組み合って試合を進めるようになる。3分8秒、パウエルが背中を抱いた両襟の形で相手を場外際まで追い込むと、フェルケルクは右脇を差してこれを凌ごうとする。しかし、フェルケルクの釣り手の支えが外れたことで空間が生まれ、パウエルはそこに飛び込んで左大内刈。両袖の拘束を効かせたハンドル操作で押し倒して文句なしの「一本」。パウエルが見事3位を獲得した。

eJudo Photo
3位決定戦、カリエマ・アントマルキが佐藤瑠香から谷落「技有」

カリエマ・アントマルキ(キューバ)○優勢[技有・裏投]△佐藤瑠香(日本)
アントマルキが左、佐藤が右組みのケンカ四つ。アントマルキは釣り手で背中を叩き、左小外掛で攻撃。しかし佐藤はこれを体捌き良くかわして引き手での右袖確保を継続、結果1分4秒には引き手で袖、釣り手を内側から高く持つという完璧な組み手を作り上げる。アントマルキの釣り手は肩裏に引っかかっているのみ、佐藤が例えばこの日度々決めている右体落を仕掛けるには絶好の形と思われたが、しかし佐藤まったく仕掛けず。いつでも攻められるはずの優位を「ただ続けるだけ」という体で消費して時間が推移、実に29秒をこのまま過ごす。そして1分34秒、佐藤が為した選択は良い位置で掴んでいる釣り手をわざわざ放しての右一本背負投。ペレスは自由になった左を駆使してこれを抱き抱えて止めると、いったん持ち上げ、左足を流して谷落で決めに掛かる。佐藤吹っ飛んで「技有」。

このまま続いた寝技の攻防に「待て」が掛かった時点で残り時間は2分14秒。佐藤前に出続けるがアントマルキは取り合わず、あっという間に時間が過ぎ去る。残り1分、アントマルキが先んじて裏投。リードに関わらずリスクを冒すミスであったが、被り返した佐藤僅かに出足が遅れ「待て」。

残り1分を過ぎても佐藤はスクランブルを掛けず。アントマルキが技を仕掛けると都度丁寧に切り、激しく前には出るものの手順自体は変えずに釣り手から持っては片手で前進、遮二無二煽ることを続ける。ここで「指導」を取っても勝利は覚束ないはずで少々不可解な選択。残り23秒、片手で押し込むとアントマルキは当然ながら払巻込に潰れて試合を流すが、佐藤は「なぜ組まない」とばかりに両手を挙げてアピール。以後佐藤は「待て」が掛かるたび、開始線ではなく相手にすぐ組み付ける位置まで足を運んで再開を待ち、度々主審の注意を受ける。残り3秒でアントマルキに「指導」ひとつが与えられたが大勢にはまったく影響なく、このままアントマルキの勝利が決まった。

佐藤は不可解な試合ぶり。ほぼ一方的に組み勝っているにも関わらず攻めずに30秒近くを消費、しかも為した選択はこの優位からわざわざ手を放しての一本背負投。一発逆転を狙うしかない時間帯でもリスク管理の手順を崩さず、勝利に届きようもない「指導」奪取に舵を切り、さらに組み勝っている時間をあれだけ無為に過ごしたにも関わらず時間がもったいないとばかりにほとんど場外際で再開を待ち、主審に注意を受けるチグハグな戦いぶり。アントマルキは「なぜ組み負けているのに相手が来ないのだろう」とむしろ不思議だったのではないだろうか。戦いに理なく、勇気なし。残念ながらメダル逸は妥当な結果。

【決勝】
マイラ・アギアール(ブラジル)○GS優勢[技有・小内刈](GS0:11)△梅木真美(日本)
左相四つ。アギアールが開始7秒に組み手とは逆、右で片襟を差した右小内刈でまず先制攻撃、以後は袖の絞り合いとなる。アギアールが支釣込足で梅木にたたらを踏ませた攻撃ことをきっかけに奥襟を確保、ここから横変形での圧の掛け合いとなり、結果相手の釣り手を絞ったまま技が止まった梅木に「極端な防御姿勢」による「指導」が与えられる。経過時間は59秒。以後も圧力の掛け合いと組み手のやりなおしが続くが、一貫してアギアールが優位。奥襟圧力に苦しくなった梅木、アギアールの膝車に混ぜ込んでその釣り手の下を潜り抜けるが、十数秒経過してからこれを咎められることとなり、1分45秒に梅木に首抜きの咎で「指導」。以後も得点こそ生まれないものの、一貫してアギアールが試合を引っ張り続け、2分27秒には膝車で大きく梅木を浮かせる場面も作って優位継続。残り25秒から梅木が片襟を差して大内刈、内股と技を積み、膠着打開の意欲を評価したか主審は残り24秒で主審アギアールに防御姿勢の咎による「指導」を宣告。アギアールが反則ポイントで1つアドバンテージを持ったまま、試合はGS延長戦へ。
延長開始早々、アギアールが組み際に右小内刈。試合開始時に見せた一撃と相似の形、右で片襟を差した一撃に梅木崩れ落ちて「技有」。これでアギアールが2度目の世界選手権制覇を決めた。
組み合い、圧を効かせることで強敵を倒し続けて来た梅木だが、アギアールには通じず。ケイラ・ハリソンと長年トップ2を形成して来たこのレベルの選手はやはり地力が一段違うという印象だった。ただし梅木が決勝まで勝ち残った地力は本物。強さゆえに決勝まで勝ち上がり、強さ比べに敗れたという印象であり、組み合わせに恵まれて優勝の栄を得た2015年大会に比べると明らかに成長が見えた大会であった。

eJudo Photo
準々決勝、梅木真美が立ち掛けたカリエマ・アントマルキを三角絞に引きずり込む

【日本代表選手勝ち上がり】

梅木真美(ALSOK)
成績:2位


[1回戦]
梅木真美(日本)○上四方固(2:31)△サマンタ・ソアレス(ブラジル)
左相四つ。ソアレスが梅木の右釣り手を抑えると、梅木すかさず巻き込み様の動作で切り離し、次いで奥襟を確保する手堅い手順を続ける。梅木がガッチリ二本持つとソアレスの動きが止まり、24秒「指導」。
以後も梅木は同様の手順で奥襟を確保、ゆするように圧を掛け続ける。小外刈、内股と片足技を仕掛けはするものの、両足をまったく畳から離さないまま前進を続けているという印象。梅木の面で押しつぶすようなプレッシャーにソアレス耐えかねて潰れ、1分53秒「指導2」。
直後梅木が釣り手で奥襟、引き手で袖を一方的に抑える理想的な組み手を作り出す。一間あって左払巻込に飛び込むとこれが決まって「技有」。梅木はそのまま上四方固、ソアレスはあきらめた様子でほとんど抵抗せず「一本」。

[2回戦]
梅木真美(日本)○崩上四方固(0:43)△ヘ・フルゼン(中国)
開始早々にヘが抱きつき谷落。梅木ゆっくり崩れて引き倒されてしまうが、そこから相手の片腕をロックして引込返。淀みなく手順を進め、抑え込んで「一本」。

[準々決勝]
梅木真美(日本)○三角絞(1:23)△カリエマ・アントマルキ(キューバ)
左相四つ。梅木の圧力を受けることを嫌ったアントマルキが袖を絞り込んで防御し、24秒「指導」。アントマルキは45秒に釣り手をクロスに入れて抱きつきの小外掛。梅木崩れてポイントかと思われたが、主審はこの技の効果を認めず。
1分過ぎ、梅木が引き手で襟、釣り手で奥と圧力が利く形を作り出すと、支釣込足で蹴って寝勝負に持ち込む。梅木の寝技の怖さを知るアントマルキはすぐに立とうとしたが、梅木は中腰になり掛けたアントマルキを無理やり横三角の形で転ばせ、脚でがっちり首を拘束して崩上四方固の形を作り出す。「抑え込み」宣告が為されるなり、絞めを効かされたアントマルキは耐え切れず「参った」表明。梅木快勝でベスト4入り決定。

[準決勝]
梅木真美(日本)○優勢[技有・大内刈]△マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)
左相四つ。梅木は右構えから引き手で襟を持ち、釣り手で奥を叩いて両襟の状態で相手を激しく圧する。非常に単純な組み立てだが、梅木の組み力の前にフェルケルク何もできず。58秒、これを凌ごうと袖口を絞ったフェルケルクに「指導」が与えられる。以降も梅木はまったく同じ手順で左奥襟を得て相手を圧殺。フェルケルクは右組みにスイッチし、右一本背負投で掛け潰れてと延命を図るが苦しい時間帯が続く。3分過ぎ、梅木が腰を切りながら追い込むと、フェルケルクは堪らず膝をついて掛け潰れを試みる。しかし梅木はこのチャンスを逃さず左大内刈で押しつぶして「技有」を獲得。その後も一方的に組み勝って何もさせないまま試合終了を迎え、2大会連続となる決勝進出を決めた。

[決勝]
梅木真美(日本)△GS優勢[技有・小内刈](GS0:11)〇マイラ・アギアール(ブラジル)

※前述のため省略

eJudo Photo
1回戦、佐藤瑠香がアナスタシア・タルチンから体落「一本」

佐藤瑠香(コマツ)
成績:5位


[1回戦]
佐藤瑠香(日本)○一本[横四方固](1:46)△アナスタシア・タルチン(ウクライナ)
佐藤が右、タルチンが左組みのケンカ四つ。序盤タルチンの内股に佐藤が崩れてしまう場面があり、タルチンが再び背中を抱いての左内股を見せた1分5秒、佐藤に「指導」。
佐藤は釣り手を内側から突いて間合いを作るが、タルチンは長いリーチを利して捌き、ペースを崩さず。1分33秒、二本持った佐藤は内側から突いた釣り手を捩じって、相手を腰の入れ合いに誘う。応じたタルチンが腰を乗り越えようとした瞬間、佐藤が狙いすまして右体落。タルチン放物線を描いて落ち「技有」。佐藤は相手の腕を引き寄せて横四方固、15秒を過ぎたところで一度「解けた」が宣告されたが、がっちり抑え直して「一本」。

[2回戦]
佐藤瑠香(日本)○GS優勢[指導2](GS0:50)△アナマリア・ヴァグナー(ドイツ)
右相四つ。長身のヴァグナーに対し佐藤はまず釣り手を絞る防御志向からスタート。ヴァグナーは引き手で袖を得ながらの左出足払、相四つ横変形の絞り合いから勇を鼓しての右大外刈で先制攻撃。後手を踏んだ形の佐藤だが、それでも横変形で自らの頭を下げてまず相手の釣り手を絞ることに腐心。1分25秒佐藤に「指導」。以降佐藤は左一本背負投に活路を求め、作りをそこそこにまず入り込むことで展開を修正。いずれもすっぽ抜け、あるいは潰れてしまうが手数が認められて2分54秒ヴァグナーに「指導」。
直後佐藤が右体落を押し込み、横四方固の形から腕緘で搾り上げる。あと数秒待てば試合終了がありえる形だが、主審は「待て」。終盤はヴァグナーが大外刈で良く攻め、タイスコアのまま試合はGS延長戦へ。
延長戦、佐藤は左一本背負投を連発。30秒過ぎからは高い位置からの左内巻込に切り替えて一方的に掛け続けることを志向。いずれも投げ切れなかったが、50秒主審がヴァグナーに「指導2」を宣告して試合終了。

[準々決勝]
佐藤瑠香(日本)○一本[体落](GS0:41)△ナタリー・パウエル(イングランド)
パウエルが左、佐藤が右組みのケンカ四つ。
パウエルが釣り手で背中を抱え、佐藤が前襟を掴んで間合いを取っては右背負投に体落で攻めるという構図で試合が進行。1分42秒、パウエルに消極的との咎で「指導」。以後も大枠同様の攻防が続くが決定打が出ず、本戦3分はあっという間に終了。試合はGS延長戦へ。
佐藤ここからペースアップ。右体落に首を抱えての右小内刈と連続で攻めて流れを掴むと、41秒に右体落。相手の下がり際に飛び込むとパウエル弾かれたように宙を舞い、あたかも投げ込みのような「一本」。

[準決勝]
佐藤瑠香(日本)優勢[技有・背負投]△マイラ・アギアール(ブラジル)
左相四つ。佐藤試合は始まるなりダッシュ、アまずギアールと組み合う間合いまで走り寄って組み手を開始する。間を置かずにアギアールが釣り手を外から、佐藤が内から突いての引き手争いとなるが、この際佐藤が自身の柔道衣を持って相手に組ませまいとしたとの咎で、26秒「指導」。以降はアギアールが釣り手で背中を叩いて試合を引っ張り続け、1分を過ぎたところで腰を切り返す牽制から左内股を見せると佐藤が畳に伏せて「待て」。この後アギアールがいったん圧力志向に舵を切ると佐藤も応じ、互いの攻撃が止まって1分35秒双方に防御姿勢の咎で「指導」。これで累積警告はアギアールが「1」、佐藤は「2」、佐藤は早くも後がなくなる。
佐藤は奮起、組み際に右体落を撃ち込むと、釣り手で前襟を握って突進。アギアールはこれに肩口を握って応じ、攻防の前線は引き手争いに移る。佐藤は2分4秒に良いタイミングの右小外刈を見せ、手ごたえを得たか以後これを中心に攻防を組み立てて戦況をやや回復。1分37秒にアギアールが左体落に掛け潰れて偽装攻撃の「指導」失陥、これでスコアはタイとなる。
佐藤は機と見て右背負投を放ち、さらに残り1分からは激しく前に出始める。しかし追い掛けて体が前にのめったこの瞬間をアギアール見逃さず右一本背負投、佐藤転がってしまい決定的な「技有」。以後佐藤は左一本背負投に右内股、右大外刈と見せるがクロージングを意識したアギアールは取り合わず。佐藤も組み手を飛ばすようなスクランブルを繰り出せないまま、一手目に苦労するうちに試合時間のみが刻々経過。この試合は「技有」優勢でアギアールの勝利に終わった。佐藤は3位決定戦へ。

[3位決定戦]
佐藤瑠香(日本)△優勢[技有・裏投]〇カリエマ・アントマルキ(キューバ)

※前述のため省略

文責:古田英毅/林さとる

※写真は権利者の許諾を得て掲載しています

→世界選手権特集ページに戻る

※ eJudoメルマガ版9月1日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.