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【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】プールBに優勝候補詰め込まれた「死のブロック」が出現、トーナメントの行方は混沌・男子90kg級直前展望

(2017年9月1日)

※ eJudoメルマガ版9月1日掲載記事より転載・編集しています。
【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】プールBに優勝候補詰め込まれた「死のブロック」が出現、トーナメントの行方は混沌・男子90kg級直前展望
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ(PDF)
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ/live結果(webページ)

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シード選手の配置

エントリーは72名。有力選手の特徴に関しては先に示した「概況×有力選手紹介」を参照されたい。

プールBにベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)、フセン・ハルモルザエフ(ロシア)、ガク・ドンハン(韓国)と優勝候補3人が詰め込まれた「死のブロック」が出現。誰が勝ち上がったも決勝ラウンドを前に相当な消耗を強いられるはずで、場合によっては柱を失ったトーナメントが一気に荒れる可能性もある。

第1シードの選手が割を食うことが多い印象が強い今年の世界選手権だが、第1シードのアレクサンダー・クコル(セルビア)に比較的優位なスタート位置が与えられた。

【プールA】
第1シード:アレクサンダー・クコル(セルビア)
第8シード:ガンツルガ・アルタンバガナ(モンゴル)

[選手配置]
第1シードであるアレクサンダー・クコル(セルビア)の山。今大会から90kg級に階級を変更したリオデジャネイロ五輪81kg級銅メダリスト(準々決勝で永瀬貴規に勝利)セルジュ・トマ(UAE)が初戦の相手として配置された。これ以外にはBシード選手のガンツルガ・アルタンバガナ(モンゴル)も含めてこれといった選手は配されていない。

[勝ち上がり展望]
勝ち上がりの第1候補はクコル。2回戦のトマ戦さえ乗り越えれば少なくとも準々決勝のガンツルガ戦までは問題なく勝ち上がるはずだ。トマはここ一番で力を発揮する戦術派のベテランだが、81kg級で無類の強さを誇ったアブタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)が90kg級でまったく勝てていないことを考慮すると、ピンポイントでクコルを相手にアップセットを演じる可能性はあっても、トーナメントを勝ち上がることは厳しいはずだ。クコルとガンツルガの試合は、これまでの実績から考えると圧倒的にクコル有利(直近のフフホト大会でもクコルが横四方固「一本」で圧勝)だが、今大会のモンゴル勢の異常な好調ぶりを見るに、アクシデントが起こる可能性も十分に考えられる。

【プールB】
第4シード:フセン・ハルモルザエフ(ロシア)
第5シード:ガク・ドンハン(韓国)
有力選手:ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)、イワンフェリペ・シウバモラレス(キューバ)

[選手配置]
本トーナメント最大の激戦区。もともとシード枠に優勝候補であるフセン・ハルモルザエフ(ロシア)とガク・ドンハン(韓国)が配置されているレベルの高い山であったが、ノーシード位置にベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)が送り込まれ、大会初日に行われた60kg級プールAと並ぶレベルの「死のブロック」となった。

ハルモルザエフとグヴィニアシヴィリの上側の山には、イワンフェリペ・シウバモラレス(キューバ)とミハエル・ツガンク(スロべニア)、ガクがシードを務める下側の山には、81kg級から階級変更をした曲者ナシフ・エリアス(レバノン)が配されており、勝ち上がり難易度の高さは比類なし。

[勝ち上がり展望]
ここまで人材が密集すると勝ち上がりを予想することは難しいが、敢えて1人というのであれば2015年アスタナ選手権王者のガクを推したい。フラットな状態のトーナメントであればグヴィニアシヴィリを選ぶが、ガクの配置された下側の山はエリアス以外に面倒な相手がおらず、また、そのエリアスも階級変更直後でガクと戦う4回戦までに消える公算が高い。これらのことを考慮すると、消耗必至である4回戦のハルモルザエフ対グヴィニアシヴィリ戦の勝者を、ガクが食って勝ち上がるというシナリオが可能性としてはもっとも高いかと考える。

【プールC】
第2シード:アクセル・クルジェ(フランス)
第7シード:イスラム・ボズバエフ(カザフスタン)
有力選手:アスレイ・ゴンザレス(キューバ)、セリオ・ディアス(ポルトガル)

[選手配置]
アクセル・クルジェ(フランス)がシード位置に座る上側の山は、比較的穏やか。、面倒な相手もウサンギ・マルギアニ(ジョージア)くらい。
一方、イスラム・ボズバエフ(カザフスタン)がシード枠を得た下側の山は、ボズバエフの初戦の相手に2013年リオデジャネイロ世界選手権王者のアスレイ・ゴンザレス(キューバ)が配され、逆サイドである山の下側にはセリオ・ディアス(ポルトガル)が置かれた。

[勝ち上がり展望]
全選手が持っている実力を発揮すれば、勝ち上がりはゴンザレス。仮にこのような到達点の高さ比べとなった場合には、一気にトーナメントの頂点まで登ってしまう可能性が高い。ただしゴンザレスは昨年膝を負傷して以来一度も良いパフォーマンスを見せておらず、今回も不調であるならば平均点の高さでクルジェが勝ち上がるはずだ。ムラ気のあるディアスはそもそも序盤戦を勝ち上がることが難しいと思われるが、もしそこまで勝ち上がるほど好調であるならば、このブロックのみならずトーナメント全体の台風の目となる可能性もある。

【プールD】
第3シード:コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)
第6シード:ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)
有力選手:クリスティアン・トート(ハンガリー)、ママダリ・メディエフ(アゼルバイジャン)

[選手配置]
Aシード選手であるコムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)の真下に2014年チェリャビンスク世界選手権2位のクリスティアン・トート(ハンガリー)が置かれた。一方、下側の山ではシード選手ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)の逆サイドにママダリ・メディエフ(アゼルバイジャン)が配され、両者は4回戦で対戦する。

[勝ち上がり展望]
勝ち上がりの候補は地元ハンガリーのトート。今大会ハンガリーチームのエース格であり、前日の81kg級で3位決定戦進出を果たした先輩ラズリョ・チョクナイ(ハンガリー)の活躍に相当刺激を受けているはずだ。ただし、トートはコンディションの影響を受けやすい担ぎ技ファイターであり、それも投げの威力で勝つタイプ。トートの不調時には、平均的に安定した力を持っているウストピリヨンかメディエフのどちらかが勝ち上がる可能性が高い。

文責:林さとる/古田英毅

※写真は権利者の許諾を得て掲載しています

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※ eJudoメルマガ版9月1日掲載記事より転載・編集しています。

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