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【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】芳田はベスト8で先輩レンと対戦、ドルジスレンとシウバは初戦に山場・女子57kg級直前展望

(2017年8月29日)

※ eJudoメルマガ版8月29日掲載記事より転載・編集しています。
【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】芳田はベスト8で先輩レンと対戦、ドルジスレンとシウバは初戦に山場・女子57kg級直前展望
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ(PDF)
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ/live結果(webページ)

エントリーは51名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手の配置のズレはなし。

シード選手の配置と上位対戦の予想については「概況×有力選手紹介」に譲るとして、本稿ではシードから漏れたトップ選手の配置を中心にトーナメントを眺めていきたい。

ノーシードとなっていたトップ選手はクォン・ユジョン(韓国)、テルマ・モンテイロ(ポルトガル)、マーティ・マロイ(アメリカ)の3人。ここに再ブレイクの兆しを見せている今年のヨーロッパチャンピオン・プリシラ・ネト(フランス)を加えた4人までがドローにおける注目選手だ。

【プールA】
第1シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第8シード:ノラ・ヤコヴァ(コソボ)
有力選手:プリシラ・ネト(フランス)、クォン・ユジョン(韓国)

[選手配置]
トーナメント最大の不確定要素であったクォンが引いたのは、プールA下側の山。プールAの最上部には優勝候補で第1シードのドルジスレン・スミヤ(モンゴル)が配されており、両者が勝ち進んだ場合は準々決勝で対戦することになる。クォンの側にはノラ・ヤコヴァ(コソボ)がBシード選手として置かれており、そのヤコヴァと2回戦で当たる位置にはワールドツアー常連で2015年ヨーロッパ選手権2位のヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)も配されている。なかなかの難敵だがどちらもクォンに対抗できるだけの力はなく、いずれが勝ち上がってきた場合でもクォンの勝ち上がりは堅いはず。

一方で、シード選手であるドルジスレンには初戦でいきなり大きな山場が設定されたシード選手の直下に難敵が送り込まれることが頻発している今大会だが、この階級でもその傾向は継続、ドルジスレンの初戦の相手はなんとプリシラ・ネト(フランス)。ドルジスレンは抜群の安定感が売りの選手であり勝敗が揺れる可能性は少ないと思われるが、負けた選手はトーナメントから去らねばならない予選ラウンドの組み合わせとしては非常に勿体ないカードである。特に今大会に再ブレイクを期して参加しているであろうネトにとっては非常に痛いドローだろう。

[勝ち上がり展望]
準々決勝の組み合わせはドルジスレン対クォンと予想。両者は直近となる今年4月のアジア選手権準決勝で対戦しており、その際はクォンが合計9分に及ぶ大消耗戦の末に勝利している。ともにスタミナに自信を持つ担ぎ技ファイターであり、今回も長期戦になること必至だ。経験値の差とここ一番での強さを買ってドルジスレンの勝利を推したい。とはいえ、まずは序盤戦の最注目試合である2回戦のドルジスレン対ネトに注目だ。

【プールB】
第4シード:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
第5シード:ミリアム・ローパー(パナマ)
有力選手:テルマ・モンテイロ(ポルトガル)、キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)、マーティ・マロイ(アメリカ)

[選手配置]
残るノーシードの注目選手、モンテイロとマロイは揃ってプールBに振り分けられ、モンテイロが上側、マロイが下側の山にそれぞれ配された。モンテイロの2回戦の相手はこれ以上ないほどの難敵、リオデジャネイロ五輪金メダリストのラファエラ・シウバ(ブラジル)だ。シウバにとってはこの試合が初戦である。この試合もドルジスレン対ネトと並んで序盤戦最大の山場であり、絶対に見逃せない見どころのひとつだ。上側の山の逆サイドにはキャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)が配されており、シウバとモンテイロの勝者はこの選手とベスト8を争う公算が高い。一方でマロイが配された下側の山にはBシード選手のミリアム・ローパー(パナマ)以外に名のある選手は存在せず、ベスト16で両者が当たるところまでは確実だと思われる。

[勝ち上がり展望]
シウバとモンテイロの2回戦がこのブロック最大の山場。ここを勝ち上がった選手がそのまま準決勝進出を果たす可能性が高い。好不調の波が激しいシウバにフォーカス力の高いモンテイロと、どちらも大会によってパフォーマンスが大きく上下する選手であり、実際に試合を見るまで勝敗の予想は立てにくい。両者の平均値のパフォーマンスであれば足技に寝技と一発のあるシウバが有利なはずだ。

【プールC】
第2シード:芳田司(コマツ)
第7シード:レン・チェンリン(台湾)
有力選手:ザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、ヨワナ・ロギッチ(セルビア)

[選手配置]
芳田司(コマツ)がAシードを張るプールCは、芳田の側である上側の山にザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)とヨワナ・ロギッチ(セルビア)が揃って配されており、両者の勝者がベスト8進出を賭けた3回戦で芳田に挑戦する。一方、下側の山は完全な無風状態であり、シード選手であるリン・チェンリン(台湾)の勝ち上がりは確定的だ。

[勝ち上がり展望]
芳田が絶対の勝ち上がり候補。ただし、階級随一のベテランパワーファイターであるフィルツモザーに所属の先輩レンと面倒な要素を持つ選手がともに詰め込まれている。芳田のコンディション次第ではアクシデントが起きる可能性も十分あり、純戦力の差に比して楽観視できない組み合わせとなっている。

【プールD】
第3シード:エレン・ルスヴォ(フランス)
第6シード:ジェシカ・クリムカイト(カナダ)
有力選手:ネコダ・スミス=デイヴィス(イギリス)

[選手配置]
最後はエレン・ルスヴォの山であるプールDについて見ていこう。この山にはBシード選手のジェシカ・クリムカイト(カナダ)とネコダ・スミス=デイヴィス(イギリス)、加えてワールドツアー常連選手で今年のグランプリ・トビリシ大会で優勝を飾っているイリーナ・ザブルディナ(ロシア)が配された。これらの選手は全員ルスヴォとは反対の山にまとめられており、ルスヴォへの挑戦権を巡って潰し合いをすることになる。一方で、ルスヴォの配された上側の山はほかに有力選手のいない空白地帯であり、Aシード選手4人のなかではルスヴォが唯一シード権に見合った組み合わせを引き当てた形となっている。
[勝ち上がり展望]
準決勝の組み合わせはルスヴォ対スミス=デイヴィスと予想。両者ともに力自慢のパワーファイターであり、この属性で上をいくルスヴォの勝利と予想したい。


文責:林さとる/古田英毅


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