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【ブタペスト世界柔道選手権2017特集】日本勢2人はブロック分かれる好配置、ケルメンディへの挑戦権かけて角田がミランダ、志々目がクズティナと激突・52kg級直前展望

(2017年8月28日)

※ eJudoメルマガ版8月28日掲載記事より転載・編集しています。
【ブタペスト世界柔道選手権2017特集】日本勢2人はブロック分かれる好配置、ケルメンディへの挑戦権かけて角田がミランダ、志々目がクズティナと激突・52kg級直前展望
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ(PDF)
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ/live結果(webページ)

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日本代表は角田夏実と志々目愛

エントリーは52名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手の配置のズレはなし。 シードから漏れていた角田夏実(了徳寺学園職)はプールCを引き当て、優勝候補のマイリンダ・ケルメンディ(コソボ・プールA)や志々目愛(了徳寺学園職・プールB)とは決勝まで対戦しない、トーナメント表下側の山に配された。

また、角田と並んで組み合わせ抽選の結果が注目されていたナタリア・クズティナ(ロシア)は志々目と同じプールDに振り分けられ、アレクサンドラ=ラリサ・フロリアン(ルーマニア)がシードを務める上側の山へと配された。陣容を見る限りクズティナに抗し得る選手はおらず、この選手が準々決勝で志々目と対戦する公算が高い。

さて、ここからはシード選手と「刺客」という観点から有力選手の配置を見ていこう。

ケルメンディがシードを張るプールA上側の山には、ともに爆発力が売りであるオデッテ・ジュッフリダ(イタリア)とエヴェリン・チョップ(スイス)が配された。ケルメンディは初戦となる2回戦でチョップ、続く3回戦でジュッフリダと対戦する可能性が高く、敗者復活戦の出場資格が手に入るベスト8までにこの面倒極まりない両選手と続けて戦わねばならない。特にチョップは今年4月のヨーロッパ選手権でケルメンディが2015年10月のグランドスラム・アブダビ大会以来となる失点を許した相手(左大内刈「技有」)。純戦力的に大きな差があるためアップセットの可能性は低いが、チョップの大物食い特性とケルメンディが初戦であることを乗算して考えた場合、なんらかのアクシデントが起きてもおかしくはない。

プールA下側の山はシード選手のアモンディーヌ・ブシャー(フランス)以外に特筆すべき有力選手は存在しないが、2015年アスタナ世界選手権3位(あくまでスポット的な活躍と解釈すべきでこの実績に引きずられ過ぎる必要はない)のダリア・スクリプニク(ベラルーシ)を筆頭にワールドツアーや大陸選手権で入賞歴のある選手が揃っている。ここを勝ち上がるのは意外に骨が折れるはずで、ブシャーの地力が試されることになりそうだ。 冒頭でも触れたとおり、プールBでは上側の山にノーシードの強豪クズティナが送り込まれており、この山のフロリアン対クズティナは序盤戦の大きな山場。

一方同プール内で志々目がシード位置に座る下側の山には階級変更選手のサラ・メネゼス(ブラジル)が配されている。志々目との対戦は3回戦、両者の激突はフロリアン-クズティナ戦と並ぶ序盤のハイライトとなるだろう。志々目としてはパワフルに動き続けるメネゼスに付き合い過ぎず、準々決勝のクズティナ戦に体力を温存したいところ。

エリカ・ミランダ(ブラジル)がシード位置に座るプールC上側の山は、有力選手が誰もいない完全な無風状態。角田が配された下側の山に関しても、2回戦でシード選手エカテリーナ・グイカ(カナダ)とアンジェリカ・デルガド(アメリカ)の対戦が組まれているくらいで、どちらも一線級からは一段力の落ちる第2グループの選手だ。角田は3回戦で勝ち上がってきた方の選手1人と戦えば良く、いずれが勝ち進んできても勝敗が揺れる可能性はごく僅か。プールDの顔ぶれを見る限りはミランダ対角田の勝者がそのまま決勝進出を果たす可能性が高く、この準々決勝が勝ち上がり上最大の勝負どころだ。角田が引いた組み合わせは、率直に言って相当に良い。ミランダ戦一戦集中で決勝進出までは十分可能。

プールDは、Aシード選手がギリ・コーヘン(イスラエル)、Bシード選手がディストリア・クラスニキ(コソボ)というトーナメントの空白地帯。ノーシードの有力選手も上側の山に階級変更選手であるシャーリン・ファンスニック(ベルギー)が配されたのみで、全体のレベルとして大きな変動はなし。超強豪ではないがリム・ソンシム(北朝鮮)、レカ・プップ(ハンガリー)、チントグトフ・アッザヤ(モンゴル)、ユリア・カザリナ(ロシア)(※旧姓リゾヴァ)らワールドツアー常連選手が多数配置されており、誰が勝ち上がってもおかしくない、ある意味激戦区である。

【プールA】

第1シード:マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)
第8シード:アモンディーヌ・ブシャー(フランス)
有力選手:エヴェリン・チョップ(スイス)、オデッテ・ジュッフリダ(イタリア)

ケルメンディが唯一絶対の勝ち上がり候補。刺客として送り込まれた曲者2人が絶対王者ケルメンディを相手にどんな戦いぶりを見せるのかが最大の見どころ。

【プールB】
第4シード:アレクサンドラ=ラリサ・フロリアン(ルーマニア)
第5シード:志々目愛(日本)
有力選手:ナタリア・クズティナ(ロシア)、サラ・メネゼス(ブラジル)

トーナメントが穏当に進めば準々決勝はクズティナ対志々目となるはず。両者とも3回戦に山場が用意されているが、ここは問題なく越えてくるはずだ。志々目にはなんとしてもクズティナに勝利してケルメンディへの挑戦権を手にしてもらいたい。

【プールC】

第2シード:エリカ・ミランダ(ブラジル)
第7シード:エカテリーナ・グイカ(カナダ)
有力選手:アンジェリカ・デルガド(アメリカ)
日本選手:角田夏実(日本)

準々決勝の組み合わせはミランダ対角田以外に考えがたい、両者の実力が突出したブロック。グランドスラム・パリ大会での両者の対戦を見る限り立技ではミランダ、寝技では角田にそれぞれ分がある。ミランダのパワフルかつ混沌とした「ガチャガチャ」組み手には付き合わず、グラウンドに引き込んでの寝勝負で決めてしまいたい。

【プールD】
第3シード:ギリ・コーヘン(イスラエル)
第6シード:ディストリア・クラスニキ(コソボ)
有力選手:シャーリン・ファンスニック(ベルギー)

絶対的な勝ち上がり候補はおらず。強いて確率的に高い選手を挙げれば、クラスニキとファンスニック。


文責:林さとる/古田英毅

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