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【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】阿部への刺客はザンタライア、アンは3回戦で因縁のバジーレと再戦・男子66kg級直前展望

(2017年8月28日)

※ eJudoメルマガ版8月28日掲載記事より転載・編集しています。
【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】阿部への刺客はザンタライア、アンは3回戦で因縁のバジーレと再戦・男子66kg級直前展望
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ(PDF)
→ブタペスト世界柔道選手権2017組み合わせ/live結果(webページ)

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優勝候補筆頭は阿部一二三

エントリーは72名。「概況×有力選手紹介」で示した予想からの、シード選手の配置のズレはなし。

シードから漏れていた上位選手3人は全員プールが分かれ、それぞれミハイル・プルヤエフ(ロシア)がプールB、ファビオ・バジーレ(イタリア)がプールC、ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)がプールDに配された。

阿部一二三(日本体育大2年)は上記3人のなかで相性的に最も厄介なザンタライアを引いてしまい、準々決勝での対戦が濃厚となった。阿部のライバルであるアン・バウル(韓国)も予選ラウンドの3回戦で当たる位置にリオデジャネイロ五輪決勝で敗れたファビオ・バジーレ(イタリア)が配置されており、優勝候補の両者がともに直接対決の前に山場が設けられた形だ。

ここからはプールごとに組み合わせを眺めていこう。シード選手がタル・フリッカー(イスラエル)とセルジュ・オレイニック(ポルトガル)でもともと最もレベルが低いプールAは、恐ろしいことにシード漏れした有力選手が誰も配置されず、二線級選手による出世争いの場となってしまった。顔ぶれ的にはフリッカーが勝ち上がる可能性が高いが、絶対といえるほどの優位性はない。ノーシードの選手が勝ち上がる可能性も十分だ。

次にバルチ・シュマイロフ(イスラエル)とニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)がシード選手を張るプールB。シュマイロフがシード位置に座る上側の山は、ノーシード配置のプルヤエフの実力が突出しており、シュマイロフでは対抗馬として実力不足。

下側の山も同様にシハリザダの一強構図と考えてほぼ間違いなく、初戦の相手で少々骨のあるイェルドス・ズーマカノフ(カザフスタン)さえ突破すればプルヤエフの待つ準々決勝まで障害物のない一本道だ。

アンの山であるプールCは、シード選手のヴァズハ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)をはじめとして複数の有力選手が詰め込まれた本階級の激戦区。マルグヴェラシヴィリの山である下側の山は無名選手ばかりの安全地帯だが、アンの山である上側の山はリオ五輪金メダリストのバジーレに階級変更後好調なガンボルド・ケーレン(モンゴル)となかなかハイレベルな陣容。

上記以外でもイェレブ・アンドラッツ(スロベニア)はツアー常連選手であり、昨年来ワールドツアーの複数大会で表彰台に登っている実力者だ。アンは3回戦でバジーレ、4回戦でガンボルドと、全体に陣容が薄いこの階級にしては珍しいくらいのハードな配置からのスタート。バジーレと対戦する3回戦はトーナメントを全体を通じて序盤戦最大の見どころだ。バジーレがリオ五輪に近いパフォーマンスを発揮するとは考えづらいが、アンが五輪の悪夢でメンタルに故障を起こすようなことがあれば勝敗が揺れる可能性もある。

プールDは阿部がシード選手を張る。置かれた上側の山はこれといった選手が誰もいない無風地帯。一方下側の山はなかなかの密度となっており、シード配置のチャールズ・チバナ(ブラジル)にザンタライア、リオデジャネイロ世界選手権2位のアザマト・ムカノフ(カザフスタン)と強豪多数。キリアン・ルべルーシュ(フランス)、アントワーヌ・ブシャー(カナダ)といったワールドツアー常連組も配置されており、プールC上側の山に次ぐ激戦区だ。なかでもチバナは2回戦でムカノフ、3回戦でブシャー、4回戦でザンタライアと名のある選手と連戦しなければならないハードな組み合わせとなっている。

【プールA】

第1シード:タル・フリッカー(イスラエル)
第8シード:セルジュ・オレイニック(ポルトガル)

絶対的な勝ち上がり候補はなし。誰が勝ってもおかしくない混戦ブロックだ。
どの選手が勝ち上がった場合でも準決勝を勝ち抜くのは厳しいと思われる。

【プールB】

第4シード:バルチ・シュマイロフ(イスラエル)
第5シード:ニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)
有力選手:ミハイル・プルヤエフ(ロシア)

準決勝の組み合わせはプルヤエフ対シハリザダとなる可能性が非常に高い。両者ともにパフォーマンスに波があり、調子がそのまま勝敗に直結すると思われる。平均的なパフォーマンスを比較した際の勝ち上がり候補はプルヤエフ。

【プールC】

第2シード:アン・バウル(韓国)
第7シード:ヴァズハ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)
有力選手:ファビオ・バジーレ(イタリア)、ガンボルド・ケーレン(モンゴル)

厳しい配置ながら勝ち上がりの候補はあくまでアン。3回戦のバジーレ戦を大きな波乱なく乗り越えた場合にはそのまま勝ち進むものと思われる。マルグヴェラシヴィリは好選手だが、アンの担ぎ技ファイターとしての完成度には及ばないとみる。

【プールD】

第3シード:阿部一二三(日本)
第6シード:チャールズ・チバナ(ブラジル)
有力選手:アザマト・ムカノフ(カザフスタン)、ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)

勝ち上がりの候補は阿部。準々決勝のザンタライアとの対戦が山場だが、あくまでも「比較的」嫌な相手というレベルであり、順行運転であれば阿部の勝利は揺るがないものと思われる。また、ザンタライアが4回戦でチバナに敗れる可能性も十分に考えられる。

文責:林さとる/古田英毅


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※ eJudoメルマガ版8月28日掲載記事より転載・編集しています。

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