PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】「四強」の競り合い制して渡名喜風南が初優勝、近藤亜美は銅メダルを確保・女子48kg級即日レポート

(2017年8月29日)

※ eJudoメルマガ版8月29日掲載記事より転載・編集しています。
【ブダペスト世界柔道選手権2017特集】「四強」の競り合い制して渡名喜風南が初優勝、近藤亜美は銅メダルを確保・女子48kg級即日レポート
eJudo Photo
渡名喜風南とムンフバット・ウランツェツェグによる決勝

eJudo Photo
終盤、渡名喜が小外刈で「技有」獲得

ブダベスト世界柔道選手権は28日、ハンガリー・ブダベストのラスロ・パップ・スポーツアリーナで開幕。初日は男女合わせて2階級の競技が行われ、女子48kg級では初出場の渡名喜風南(帝京大4年)が優勝。近藤亜美(三井住友海上)も3位に入賞し、日本勢が畳を席巻した。

トーナメントは、リオ五輪銅メダリストのガルバトラフ・オトゴンツェツェグ(モンゴル)、渡名喜、ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)、近藤の今大会の「四強」と目された強者が過たず勝ち上がり、ベスト4に顔を揃えるという手堅い進行。

ガルバトラフはいまひとつ動きに精彩を欠き、2回戦のフランチェスカ・ミラニ(イタリア)戦はGS延長戦「指導2」(GS1:08)の辛勝。しかし予選ラウンド最大の山場と目されたダリア・ビロディド(ウクライナ)戦を片手絞「一本」(3:02)、準々決勝のノア・ミンスカー(イスラエル)を横落「技有」で下して立ち直り、順当にベスト4入り。

渡名喜は初戦を横四方固「一本」(1:32)、山場の3回戦は帝京大の同僚アリサ=ステファニー・コヤマ(ブラジル)と双方が「技有」を得る激戦となったが、これをGS延長戦の小内巻込「技有」で勝ち抜け、準々決勝はミリカ・ニコリッツ(セルビア)に横四方固で一本勝ち(2:43)、ぶじ準決勝進出を決める。

この日絶好調のムンフバットは圧倒的な出来。2回戦はアレキサンドラ・ボブ(ルーマニア)を腕挫十字固「一本」(2:55)、3回戦は面倒なカン・ユジュウン(韓国)を相手にせず崩上四方固「一本」(2:57)、準々決勝はメラニー・クレモン(フランス)を腕挫十字固「一本」(3:14)で仕留めて準決勝ラウンドへ。体の強さと技術が高い位相で融合した、全盛期を思わせる戦いぶり。

近藤は無風ブロックを横四方固「一本」、肩固「一本」と順調な滑り出し。準々決勝はイリーナ・ドルゴワ(ロシア)を小外刈「技有」で下してムンフバットの待つ準決勝へ。

迎えた準決勝、渡名喜-ガルバトラフ戦はGS延長戦の末に渡名喜が背負投から小内刈の連携で「技有」を得て勝利。

近藤-ムンフバット戦は近藤がポイント級のチャンスの数では上回ったものの、ムンフバットがしつこく入れてくる釣り手の処理にてこずり、GS延長戦で痛恨の片襟「指導」失陥。これで通算の反則ポイントが「3」となり、近藤の敗退とムンフバットの決勝進出が決まった。

決勝は拮抗が続いたが、残り15秒という決定的な時間帯に渡名喜がムンフバットを左小外刈で転がし「技有」奪取。渡名喜はうれしい初出場、初優勝を決めた。

入賞者と渡名喜のコメント、準々決勝以降全試合のスコアと3位決定戦以降の戦評、および日本代表選手全試合の戦評は下記。

■ 48kg級
eJudo Photo
48kg級メダリスト。左からムンフバット、渡名喜、近藤、ガルバトラフ。

(エントリー35名)

【入賞者】
1.TONAKI, Funa(JPN)
2.MUNKHBAT, Urantsetseg(MGL)
3.GALBADRAKH, Otgontsetseg(KAZ)
3.KONDO, Ami(JPN)
5.DOLGOVA, Irina(RUS)
5.NIKOLIC, Milica(SRB)
7.CLEMENT, Melanie(FRA)
7.MINSKER, Noa(ISR)(-

渡名喜風南選手のコメント
「挑戦者の気持ちを貫きました。すごくうれしいです。準決勝のガルバトラフ選手、決勝のムンフバット選手はこれまでも何回か戦っていて、両選手ともに1回勝っただけであとはすべて負けています。何が何でも勝つ、気持ちだけは絶対に負けないと思って戦いました。(-日本の48kg級は代々強く人材が多い階級。その中であなたの特徴を挙げるとしたら?)自分は48kg級の中でも小さいほう。小さいやつでも強いんだぞ、とアピールしていけたらと
思います。(-次の目標は?)選抜体重別では近藤選手に負けてしまって、まだ日本一になっていないと思っています。まずは目標の日本一を達成して、2020年にオリンピックで勝利したい」

eJudo Photo
3位決定戦、近藤亜美がミリカ・ニコリッチから崩上四方固「一本」

eJudo Photo
3位決定戦、ガルバトラフが裏投「一本」

eJudo Photo
勝利が決まるとガルバトラフは涙を見せる

【準々決勝】

ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)〇優勢[技有・横落]〇ノア・ミンスカー(イスラエル)
渡名喜風南○横四方固(2:43)△ミリカ・ニコリッチ(セルビア)
ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)〇腕挫十字固(3:14)△メラニー・クレモン(フランス)
近藤亜美○優勢[技有・小外刈]△イリーナ・ドルゴワ(ロシア)

【敗者復活戦】
ミリカ・ニコリッチ(セルビア)〇優勢[技有・内股]△ノア・ミンスカー(イスラエル)
イリーナ・ドルゴワ(ロシア)〇GS肩固(GS1:40)△イリーナ・ドルゴワ(ロシア)

【準決勝】

渡名喜風南○GS技有・小外刈(GS2:28)△ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)
ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)〇反則[指導3](GS1:20)△近藤亜美

【3位決定戦】

近藤亜美○崩上四方固(3:15)△ミリカ・ニコリッチ(セルビア)
右相四つ。開始18秒、近藤が右払腰。ニコリッチは肘関節が極っていたとアピールするが、試合は続行。ここからニコリッチが奥襟を叩いて近藤を圧する展開が続くが、1分半が過ぎあたりから近藤は完全にこれに適応。引き手で先に襟を得てから袖に持ち替える手順でニコリッチの釣り手を封じる。2分30秒、近藤は同様の手順で相四つ横変形の形を完成させると、釣り手の腕を返しながら深く刈り込んで右大外落「技有」を獲得。3分間際には組み際の大腰で勝負に出たニコリッチを潰し、そのまま腕を掬って崩上四方固で抑え込む。ガッチリと決まったこの技にニコリッチは動けず、そのまま「一本」。

ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)〇裏投(2:08)△イリーナ・ドルゴワ(ロシア)
ガルバトラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)〇裏投(2:08)△エカテリーナ・ドルゴワ(ロシア)
ドルゴワが右、ガルバトラフ左組みのケンカ四つ。ドルゴワはぶらさがるような右背負投に座り込むことを続け、手数で粘着。力と一発のあるガルバトラフとがっぷり組み合うことを避けるべくこの戦術を続けると、1分27秒ガルバトラフに「指導1」。しかしガルバトラフは表情を変えずに接近志向を強め、1分57秒には繰り返し組み手を切り離したドルゴワに「指導」宣告、これでスコアはタイとなる。
ここでガルバトラフが奥襟を叩くと、ドルゴワ思わず右袖釣込腰で勝負に出てしまうミス。ガルバトラフは腰を抱くと相手の真裏に位置を変えつつ得意の裏投一発。自身が倒れることで相手を引き倒すようなこの選手独特の一撃、脚を揚げてのフォローも完璧に決まり「一本」。
おそらく金メダルしか考えていなかったであろうガルバトラフ、ここで感情の堰が切れて涙。コーチに抱きかかえられながら会場を後にした。

【決勝】

渡名喜風南○優勢[技有・小外刈]△ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)
渡名喜が左、ムンフバットが右組みのケンカ四つ。渡名喜が下から釣り手を突き、ムンフバットが背中を抱く形で試合が進行。序盤はお互いに組み合っては相手に優位を与える危機感からいったん離脱するという展開が続く。1分19秒、渡名喜が左小外掛を仕掛けると、ムンフバットがこれに合わせて隅返。一瞬失点が頭をよぎる危ない場面であったが渡名喜はなんとかこれを凌ぐ。1分56秒、今度はムンフバットの谷落を渡名喜が浮落で返し掛けてあわやポイントという場面があったが、背中を着けるには至らず。このあたりから渡名喜は手立てを変え、敢えてムンフバットに奥襟をもたせ、その懐の中潜り込むこむ戦術を選択。これが奏功したか効果的な技が出始め、2分29秒には左背負投から逆に抜け落として、2分52秒には左小外刈で追い込んでとポイントの予感漂う攻撃が続く。3分19秒には奮起したムンフバットが組み際に隅返、これまでとは逆の左方向に放たれたこの技は取り味十分、渡名喜大きく崩れて危ういところで難を逃れる。そしてこの攻防の余韻が残る直後の3分45秒、渡名喜が両袖で前進しながら左小外刈。懐に頭を突っ込んで突貫、潜り込むように押し込むと両手を狭く制されたムンフバットは抗えず、背中から畳に落ちて決定的な「技有」。この時点で残り時間は15秒。直後渡名喜が左大内刈で膝を突いたところをムンフバトが隅返で思い切り転がす場面あり場内どよめくが、これは「待て」の後でノーポイント。渡名喜はムンフバットの最後の猛攻をしっかりと凌ぎ切って試合終了。

eJudo Photo
渡名喜風南とステファニーアリサ・コヤマの同門対決

渡名喜風南(帝京大4年)
成績:


[2回戦]
渡名喜風南○横四方固(1:32)△レイラ・アリエワ(アゼルバイジャン)
渡名喜が左、アリエワが右組みのケンカ四つ。アリエワが左一本背負投で掛け潰れると渡名喜は素早く寝技に移行、激しく攻め立てる。50秒、渡名喜が低く鋭い左袖釣込腰。相手がたまらず腹這いで畳に落ちるとすかさず寝勝負に持ち込み、絡まれた足を抜いて肩固。相手の動きに合わせて形を整え、最後は横四方固でフィニッシュ「一本」。

[3回戦]
渡名喜風南○GS技有・小内巻込(GS0:48)△ステファニーアリサ・コヤマ(ブラジル)
ともに帝京大所属の4年生、同門同期の対決は左相四つ。15秒、袖をしぼりあったところから渡名喜が右袖釣込腰で先制攻撃、コヤマを頭から畳に落とす。続く展開ではコヤマが右袖釣込腰、さらに袖を絞り合った状態から左小内刈を放って渡名喜を崩して流れを譲らず。1分40秒、両者がっぷり四つに組み合った状態から渡名喜が左小外刈、左大内刈と繋いでひときわ深く左小内巻込に飛び込む。コヤマ大きく崩れるも背中は着かずノーポイント。3分過ぎ、渡名喜が時計回りに回りながら仕掛けた左大内刈をコヤマがクロスグリップの浮落で浴びせ倒し「技有」を獲得。残り時間は1分を切っており渡名喜はこれで万事休したかと思われたが、投げられるなりすかさず寝勝負に舵を切り、引き込んだ形のまま相手を横に転がして肩固で抑え込む。コヤマ必死に逃れこれは中途で解けたものの、渡名喜は「技有」を奪還。渡名喜が腕挫十字固を狙ったままこの攻防は「待て」で終了。試合はタイスコアのままGS延長戦へと突入することとなる。GS48秒、渡名喜は組み際に相手の脇下に体ごと潜り込んで左小内巻込。コヤマ身体を捩って逃れようとするが体側から倒れて「技有」。渡名喜が大激戦を制して準決勝進出を決めた。

[準々決勝]
渡名喜風南○横四方固(2:43)△ミリカ・ニコリッチ(セルビア)
渡名喜が左、ニコリッチが右組みのケンカ四つ。渡名喜が下から脇を差し、ニコリッチが上から背中を抱く形で組み手がスタート。40秒、ニコリッチの谷落を渡名喜が透かして浮落の要領で浴びせ倒す。「技有」が宣告されてもおかしくない一撃だったが、主審は動かずノーポイント。以後も渡名喜が前技フェイントからの左小外掛、そこから展開しての絞め技、ニコリッチの右内股を誘っての内股透と立て続けにチャンスを作り、一貫して優勢。
2分30秒が経過したところで渡名喜が左小内刈からの左内股、相手が伏せるとその体の上をを乗り越えるように返して横四方固「一本」。

[準決勝]
渡名喜風南○GS技有・小内刈(GS2:28)△ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)
左相四つ。ガルバドラフが奥襟を叩くと渡名喜が右袖釣込腰と右一本背負投で組み手をリセット、反対に渡名喜が一方的に袖を絞るとガルバドラフが捨身技に引き込んで展開をいったん切るという攻防の繰り返しで試合が進行。2分23秒、ガルバドラフが伏せた場面でなぜか渡名喜のみに「指導1」。直後、膠着の打開を期した渡名喜はひときわ強引に、右袖釣込腰で無理やりガルバドラフを釣り上げに掛かる。これは浮落を合わされて腹這いに着地することとなるが、ここからの寝勝負は渡名喜が優勢、絡まれた足さえ抜ければ抑え込みというところまで持ち込んで場内は緊迫。しかしこれも「待て」となり、攻撃ポイントが生まれるまま本戦4分が終了。勝敗の行方はGS延長戦へと持ち越されることとなる。GS15秒、ガルバドラフが組み際に渡名喜を抱え上げて場内悲鳴と歓声が交錯するが、渡名喜は左小外掛で対抗することでこの技を回避。延長戦に入ってから渡名喜は戦術を微調整、ガルバドラフが奥襟を叩いてくる際を狙い始め、GS1分15秒にはここに突っ込んだ左大内刈でガルバドラフを大きく崩す。続いて展開した寝技はまたもや足を絡まれて決め切れなかったが、ガルバトラフの延長仕様の「叩きさえすればなんとかなる」怖い奥襟攻撃に明確な手立てを打ち出したことで、徐々に渡名喜が流れを掴み始めた印象。GS2分28秒、渡名喜はガルバトラフの奥襟襲来をいったん右引き手で突いて止めると、これを起点に左で袖を持ち、敢えて本来と逆の右組みにスイッチ。ここで間髪置かずに右背負投、さらに右小内刈に繋ぐとガルバトラフは一瞬置き去り、激しく転がって「技有」。熱戦は渡名喜の勝利で終了。

[決勝]
渡名喜風南○優勢[技有・小外刈]△ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)

※前述のため省略

近藤亜美(三井住友海上)
成績:


[2回戦]
近藤亜美○横四方固(3:39)△カテリン・ボウイッソウ(アメリカ)
近藤が右、ボウイッソウが左組みのケンカ四つ。ボウイッソウは近藤の釣り手を絞り、あるいは背中を抱いてと釣り手の位置を変えながら腰の差し合いを挑む。54秒、場外際で近藤が右払腰。足を引っかけると強引に投げ切り「技有」を奪取する。なおも腰の差し合いが続いての1分過ぎ、近藤は右背負投で相手を崩すと淀みなく寝技に移行。「腹包み」の形で相手を乗り越えて横四方固の形を完成。ボウイッソウ動けず「一本」。

[3回戦]
近藤亜美○肩固(2:43)△リ・ヤナン(中国)
右相四つ。試合が始まるなりリが足を飛ばしながら激しく組み付き、近藤たまらず膝をつく。以降、リは左構えから組み際の右払巻込を連発、近藤に組ませぬまま技数を積む戦術を徹底する。一方の近藤は組ませてもらえないならばと得意の寝技に舵を切り、1分25秒には「シバロック」の形で抑え込み掛ける場面も現出。1分49秒、リは引き手で襟を取るとすぐさま掛け潰れの右払巻込。近藤はこれを潰すと相手の背中に取り付き、「横返し」から肩固で抑え込む。リは動けず、2分34秒「一本」。

[準々決勝]
近藤亜美○優勢[技有・小外刈]△イリーナ・ドルゴワ(ロシア)
近藤が右、ドルゴワが左組みのケンカ四つ。試合は両者低く構えて足を飛ばし合う静かな攻防からスタート。1分36秒、ドルゴワは釣り手のみの状態から組み手と逆の右一本背負投。近藤はこれを潰して寝勝負に持ち込もうとするが、ここはドルゴワが凌いで「待て」。直後の2分8秒、近藤が組み手争いに混ぜ込んで右小外刈を引っ掛ける。ドルゴワが崩れるとみるや追い足鋭く前に出て、無理やりその背中を畳に付けて「技有」。優位を得た近藤、2分36秒の組み際には相手が谷落に滑り込んだところに右内股を合わせ、一回転させて頭から落とす豪快な一発を披露。凄まじい一撃であったが、回りすぎたとの判断でこれはノーポイント。これ以降ドルゴワは退潮、背中を持っての左体落とその戻り際に仕掛ける右一本背負投を連発するが明らかに脅威は薄く、近藤は落ち着いてこれを捌いてクロージング。

[準決勝]
ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)〇GS反則・指導3(GS1:22)△近藤亜美
右相四つ。開始早々にムンフバットが脚を高く揚げて隅返、近藤吹っ飛びかかるがなんとかこらえてノーポイント。ムンフバットは一貫して釣り手から組み手を開始、時折奥襟を叩き入れて展開にアクセントを入れつつ、二本の手で近藤の左襟をしっかり掌握するところから柔道を組み立てる。これを嫌った近藤に1分32秒「指導1」。
中盤は近藤が優勢。巴投でムンフバットの勢いをいったん止めると、1分55秒にはムンフバットの釣り手を先に掴むプロセスを生かして「一本大外」をねじ込む。大外落の形で両者激しく畳に落ちるが、ムンクバットは上体を立てて尻餅を着くことで辛うじてポイント失陥を回避。2分18秒ムンフバットにも「指導」。

近藤片手の右大外刈で攻勢を継続、山場を作りかかるが残り1分近くになると両者ともに動きが止まり、残り53秒で双方に袖口を絞って防御した咎の「指導2」。試合はタイスコアのままGS延長戦へ縺れ込む。

延長20秒、近藤が片襟の右大外刈。ムンフバットが裏投に抱えると、その落ち際に近藤が身を切って被り返す。近藤のポイントで試合終了かと満場息をのむが、しかし落ち際のムンフバットの抵抗で制し切れず、ポイントはなし。

延長1分過ぎ、ムンフバットの釣り手を嫌った近藤が、自らの釣り手を右に流してこれを抑える。相手の腕の上に肘を置くか、あるいは手先を流したまま時間を使ったかに見えたが、主審は試合を止めてビデオチェックを要求。結果、近藤に片襟(標準的ではない組み手)のまま技を仕掛けなかったとの咎で3つ目の「指導」。意外な形で勝敗が決した。

[3位決定戦]
近藤亜美○崩上四方固(3:15)△ミリカ・ニコリッチ(セルビア)

※前述のため省略


文責:林さとる/古田英毅

※写真は権利者の許諾を得て掲載しています


→世界選手権特集ページに戻る

※ eJudoメルマガ版8月29日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.