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東京五輪世代のスターが競演、大会史上に伝説刻んだ『阿部詩の4人抜き、素根輝の5人抜き』・第91回金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート④決勝

(2017年8月22日)

※ eJudoメルマガ版8月22日掲載記事より転載・編集しています。
東京五輪世代のスターが競演、大会史上に伝説刻んだ『阿部詩の4人抜き、素根輝の5人抜き』
第91回金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート④決勝
■ 決勝
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エース素根輝を擁し、決勝まで勝ち上がった地元・南筑高

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「素根までを削る」ミッションを胸に初優勝に挑む高校選手権の覇者・夙川学院高

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マリンメッセ福岡の大ビジョンにオーダーが映し出される

全国高校選手権を制し、既にシニアの国際大会を制している52kg級の阿部詩をはじめ、カテゴリ別の全国王者を実に3人擁する夙川学院。対して全日本選抜体重別78kg超級を高校2年生で制するという柔道史上に刻まれる大戦果を挙げたばかりの超大駒・素根輝を擁する南筑高。総合力の夙川学院と絶対的な「個」を打ち出す南筑、今大会を、そして「五人制抜き試合」という独特のレギュレーション自体の潮流2つを体現する両巨頭がついに決勝の場で相まみえることとなった。

オーダー順は下記。

夙川学院高(兵庫) - 南筑高(福岡)
(先)阿部詩 - 古賀若菜(先)
(次)岡田萌 - 古野彩佳(次)
(中)新名寧々 - 古賀彩音(中)
(副)長谷川瑞紀 - 草場菜々美(副)
(大)吉峰芙母絵 - 素根輝(大)

両軍の布陣は準決勝までと変わらず。
双方のエースは対照的な配置。夙川学院・阿部詩は斬り込み隊長役として先鋒に、南筑・素根輝は最後の砦として大将に座ることとなった。

弊サイトの試合直前インタビューで夙川学院・松本純一郎監督は「素根さんを止められる選手は、いない」と率直な評価を語っていた。この言葉にある通り、素根にまともに仕事をさせてしまえば高校生のチームに勝ち目はなく、夙川学院は1枚でも多く素根に充ててその消耗を強いるほか勝利に近づくシナリオがない。前段で「抜きまくる」ことが、取り得る唯一の対抗策である。一方の南筑は逆に素根が相手にする枚数を少しでも減らすことがこちらも勝利に近づくために周囲が採り得る、ただひとつの絶対的方針。勝負のポイントは、素根登場までの前段の戦いにあると言って過言ではない。

夙川学院の層は厚い。先鋒阿部と次鋒岡田が抜き試合レギュレーションの水準点である1勝1分け、1人差を作り出す仕事を手堅く行えばそれだけで素根まで辿り着く可能性が濃厚で、かつ彼我の戦力差は十分これが現実的なラインにある。

阿部の仕事ぶりにはひときわ期待がかかる。その爆発力は折り紙つき、ただしムラ気の傾向も多分にあり、この日も同階級の三浦百香(三浦学苑高)を攻略し切れるまま引き分けを演じている。階級別であった高校選手権の戦いぶりが決して圧勝続きでなかったことと併せて考えると、阿部は勝負に出てくる大型選手のほうがむしろ好物、というよりどちらかというと引き分けを割り切って後重心で戦う同階級選手を苦手にしている傾向が感じられる。

南筑側の戦力をこの阿部の特性から考えてみると。先鋒の古賀若菜は組み手も上手く粘戦を厭わぬ面倒な選手だが、階級は阿部の1つ下。しかも古賀は48kg級に階級を上げてまもない1年生選手でもあり、どちらかというとパワーよりも反応の良さやスピードで戦うタイプで、決して阿部にはやりにくい相手ではない。以降の南筑の選手も割り切って引き分けを取りに来るタイプの巧者はおらず、かつサイズ的にも中量級中心で圧倒的なものはない。こう考えていくと、阿部の苦手なタイプのベン図の中に納まる選手が実はいない。よって52kg級の選手ながら阿部が爆発出来る予感は十分感じられる。南筑が消耗をハナから割り切って、夙川学院を相手に引き分け上等の一種「しょっぱい」試合でつぶし合いを演じ続けられるかどうかが、前段の試合のカギになる可能性が大。下手に結果を出そうと焦ると、阿部、岡田の前衛2枚にいいようにやられる可能性もある。

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古賀若菜の粘りに阿部詩はまずパワー勝負を志向、ワンハンドの引込返で抑え込みを狙う

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阿部が鋭角に袖釣込腰、まず「技有」を奪う

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阿部は大外刈「技有」も追加して難敵古賀に完勝

先鋒戦は阿部詩が右、古賀若菜が左組みのケンカ四つ。古賀が阿部の釣り手を殺し、両袖のまま試合は推移。阿部が寝技に引き込んでパワーを生かしたワンハンドの引込返を見せるが古賀が耐え切って「待て」。以降も古賀が両袖で相手の攻めを殺しながらチャンスを探り続けると、阿部はこれを受け入れて両袖の右内股に打って出て打開。直後の1分12秒、古賀に「指導1」。
付き合い過ぎてはすべてを失うとばかりに、阿部はここからペースアップ。釣り手で脇を差して強引に接近を図ると、位置を変えていったん正対した古賀圧力に耐えかねて潰れ「待て」。続いて阿部が大内刈を放ち、これをきっかけに奥襟を叩いて右小外刈を当てると古賀大きく崩れて腹這い「待て」。流れは急激に阿部、いつ2つ目の「指導」が宣告されてもおかしくない情勢となる。

勝負どころと見た阿部はここで組み際に左、右と手を出す動きに混ぜ込んで右袖釣込腰。通常運行のテンポに嵌められた古賀のバランスが崩れるとみるや決め良く押し込んで「技有」を獲得する。

古賀、少しでも阿部を消耗させんと両袖を絞って粘るが、阿部は引き手で袖を絞って流して古賀に片襟での膠着を強いると、そのまま右大外刈。膝裏を引っ掛けられた古賀は思わず抱き着いて耐えることを強いられ、阿部は得たりとばかりに跳ね上げて刈り切り、ふたつめの「技有」。この時点で残り時間は僅か18秒、そのまま試合は終了となり、この試合は阿部の優勢勝ちに終わる。阿部は面倒な古賀をしっかり突破、夙川学院がまず貴重な先制点を挙げる。

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阿部詩が高い打点の袖釣込腰、古野彩佳宙を舞って「一本」

第2試合は阿部が加速。古野彩佳を相手に両袖を握って前進、いったん左で組み、さらに右に組み替えて釣り手で右奥襟を得る強気の手順で組み手を完成させ、展開を握る。1分過ぎには過程を飛ばして抱きつきの密着アプローチ、古野キャッチして自身の優位に変換する構えを一瞬見せるが、阿部の勢いに負けて潰れ「待て」。

続く展開、阿部はまず右一本背負投、これが投げ切れぬとみるや間髪入れずに右袖釣込腰に飛び込む。古野は後ろに体重を掛けて耐えようとするがこれが却って致命傷、剛体となったその体を阿部が強引に担ぎ上げる。足をばたつかせながら阿部の背に乗せられた古野の体は高い軌道で一回転、これは文句なしの「一本」。阿部はこれで2人抜き達成、場内阿部の鮮やかな一撃に沸き返る。

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古賀彩音一計を案じて膝車で振りまわし、阿部が畳に崩れ落ちる

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阿部は密着が出来上がると復活、内股「一本」で三人抜きを果たす

第3試合は南筑高の中堅、古賀彩音が阿部に対峙。古賀はまず鋭い左内股で先制攻撃、さらに組み止めて阿部の頭を下げさせると、膝車で振って転がし潰す。圧力と横への足技という小型選手の泣きどころを的確についた攻撃で、まず阿部を消耗させようというクレバーな戦いぶり。古賀はさらに勢いのある左内股、阿部は右体落で抗するがそろそろ疲労が表に出始め、1分5秒には消極的との判断で「指導1」を失う。

頃合い良しと見た古賀は背中を叩いて左内股。もはや体格差が十分効く状況と見極めての策だが、しかしこの密着は一発技に長けた阿部の好餌。阿部は水を得た魚のごとく突如復活、大腰の形で乗り越えて切り返すと、足を挙げて決めをフォロー。今度は低い軌道でコントロールしながら投げ切り見事な「一本」。会場は「おお」という低いトーンの感嘆が合わさって、異様などよめきに包まれる。阿部、これでなんと3人抜きを達成。

続いて南筑高は副将・草場菜々美が登場。大将に控える素根輝のために阿部をここで止めるか、少なくとも限界まで消耗させたいところだが、しかしこの試合はなんと開始僅か5秒で決着。阿部は組み際に引き手で袖、釣り手を片襟に入れると間を置かずに強烈な大外刈。虚を突かれた草間は全く反応できず、背中から勢いよく畳に落ちて「一本」。前段の興奮が畳に残って出来上がったエアポケットを着実に見極め、早期決着を志向した勝負カンは見事の一言。これで阿部はとうとう4人抜き達成。いよいよ南筑高の大将・素根を引きずり出すことに成功する。

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ついに実現したドリームマッチ、阿部詩と素根輝による第5試合

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素根が阿部に粘ることを許さず、あっと言う間の小外刈「技有」

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素根が前技フェイントから一瞬で振り向き左大内刈、新名寧々吹っ飛び「一本」

ついに実現した阿部詩と素根輝という、日本の若手世代を代表するスター選手同士による対決。これが金鷲旗大会決勝の大将対決という大舞台で、それも阿部が4人を抜き去るという背景を得て実現したとあって会場のボルテージは最高潮。しかし、対称的にこれから試合を行う両者はあくまで冷静、素根はこの状況は織り込み済みとばかりに淡々、そして堂々と開始線へと歩を進める。

試合が始まると体格で大きく勝る素根は早々に奥襟を確保、開始18秒に左小外刈を引っ掛けて突進。阿部は腰を引かされたまま、かつ頭を下げられたままの体勢で右足を固定され、体を「く」の字に折り曲げたまま畳に落下、これは「技有」。素根はそのまま横四方固で抑え込み、あっという間の「一本」決着でこの試合は終了。試合時間39秒という早業だった。

ここから、素根の奪「一本」ショーが始まる。次戦は左相四つの岡田萌を相手に釣り手を上げ続けると、当代きっての粘戦ファイターでもある岡田がこのアクションを受けるだけで消耗、潰れることを繰り返す。1分29秒にまず「指導1」が与えられるが、以後も素根は勝負を急がず、むしろ残酷なほど冷静に、丁寧に投げどころを探り続ける。1分40秒、素根は組み付きながら急加速。短躯重量の体型とこれまでの鷹揚な態度からは一種想像しがたいスピードで右袖釣込腰、一瞬両者一個の塊となって岡田が吹っ飛び「技有」。場内どよめく中、素根はこれが当然の仕事と言わんばかりに横四方固に抑え込む。2分1秒に「一本」が宣告されて素根の2人抜きが決まった。

続いて、夙川学院は中堅新名寧々が畳に上がる。新名は敢えてガップリと密着することで素根に対抗する策に打って出るが、素根は根が生えたように揺るがず動揺なし。57秒、素根が引き手で新名の袖をしっかり掴むこと成功、定石通りいったんこれを腹側に織り込み流す。しかし新名はこの掴まれた左で素根の左袖を掴んで粘着。さらに反時計回りに素根の背後に回ってこの苦しい状況を流そうとする。しかし素根はまったく表情を変えず、そう来るならと呼び込む形で左払巻込。新名抗えずゴロリと転がって「技有」。

あっさり投げられてしまった新名は次の一撃の襲来を警戒して展開力を失うが、素根はまたもや冷静沈着、「投げる」仕事を完遂できる間合いを探して鷹揚極まりない試合運び。そして3分10秒、両袖の絞り合いからいったん巻き込みの形で相手の左腕を触り、次いで体をグイと開きながら左大内刈。前技フェイントを食った形になった新名は一瞬で剛体、一個の塊となって吹っ飛び「一本」。素根、これで3人を抜いてついにスコア差は「1」。

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素根が長谷川瑞紀から小外掛「一本」、これで四人抜き達成。

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大将同士の対決、素根が吉峰芙母絵を払巻込「一本」に仕留めついに五人抜きを達成。

夙川学院は続いて副将長谷川瑞紀が畳に上がる。大将同士の対決となればチームの勝利には引き分けでは届かず、必ず勝ち星が必要なのがこの金鷲旗レギュレーション。素根と夙川学院の大将吉峰芙母絵の実力差を考えれば、事実上この試合が優勝の行方を決める最終試合と規定してよいだろう。

引き分ければチームの優勝を決めることが出来る長谷川、序盤は組み手のプロセスに素根を巻き込んで38秒に双方に片手の咎で「指導」。しかし素根はあくまで落ち着き払って試合を進め、1分9秒には袖を掴んで粘る長谷川が腕を回した瞬間に加速、前技フェイントから左小外掛。深々体を制された長谷川は背中から畳に墜落「一本」。これで素根はすべて「一本」で4人抜きを達成。場内に「歓声」と呼べるような大騒ぎはなく、むしろ素根の強さに色なしといったところ。4人抜きの偉業に一斉に驚きの声があがったあと、続いて5人抜きを予感した低いさざめきが観客席全体を振るわせる。

異様な雰囲気の中で開始された第9試合、大将同士の対決で素根に対するは今大会初めて畳に上がる今年度全日本カデ選手権最重量級の覇者、吉峰芙母絵。

この試合は左相四つ。既に4戦を戦っている素根だが、この大会最終試合に至っても疲労の色はなく、そして気負わず、ペースを上げ過ぎず恐ろしいほどに落ち着いた態度。

吉峰は両袖を掴んで絞り、立ち位置を頻繁にずらして展開の先送りを図る。そのまま両袖で左小内刈から左大外刈と繋いで素根の裏側に進出、相手の左斜め裏に立ち位置を変える。吉峰が先んじての攻撃で強気を見せ、その報酬として相手の攻撃圏外に出ることに成功した恰好。しかし素根は委細構わず、両袖を掴ませたまま一間距離を整えると左払巻込。意外な位置からの一撃襲来に、吉峰まったく抗えず宙を舞い「一本」。

素根、ついに五人抜き達成。準々決勝から常に注目しながら、しかし低いどよめきでその強さに応え続けていた満場の観客の感情はここで爆発。大歓声、そして大拍手が場内を包む。

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五人抜き達成の素根。冷静沈着、自身の勝利をまったく疑わぬ凄まじい戦いぶりだった。

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スコアボードに刻まれた激闘の跡。スター2人の競演は大会史上の伝説として語り継がれるに違いない。

南筑高(福岡)○大将同士△夙川学院高(兵庫)
(先)古賀若菜△優勢[技有]○阿部詩(先)
(次)古野彩佳△袖釣込腰○阿部詩(先)
(中)古賀彩音△内股○阿部詩(先)
(副)草場菜々美△大外刈○阿部詩(先)
(大)素根輝○横四方固△阿部詩(先)
(大)素根輝○上四方固△岡田萌(次)
(大)素根輝○大内刈△新名寧々(中)
(大)素根輝○小外刈△長谷川瑞紀(副)
(大)素根輝○払巻込△吉峰芙母絵(大)

阿部詩の4人抜き、そして素根輝の5人抜き。主役2人が輝き過ぎるほど輝いたこのシナリオはたとえマンガであっても描くことが躊躇される、出来過ぎのシナリオであろう。常ならば生まれ得ない稀代のスターが2人同じ空間、同じ時間軸に現れるという「リアル」だけが実現できる権利を持つ、フィクションを遥かに超えた劇的な決勝であり、東京五輪で輝くこと間違いなしのスター候補2人が柔道史上にその名を刻んだ歴史的な戦いであった。会場に居合わせ、生でこの試合を観戦した者は幸運である。この後阿部が、そして素根が輝けば輝くほど、29年度金鷲旗は伝説の大会として長く語り継がれることになるだろう。

まず素根の強さを称えたい。強敵・夙川学園を相手にして、まるで「五人掛け」のように取るのが当然といわんばかりの落ち着き払った試合運び、そして実際に取ってのける高すぎる実力。前述夙川学院・松木純一郎部長の「5人掛かっても止められない」との発言は妥当な評価であり、試合後、垣田恵佑監督が披露した「まるでビル、まったく動かない」との選手たちの感想は、素根の強さを示すものとしてまことに生々しい。昨年この大会で見せた死力を振り絞るような戦いぶりから単に力が上がっただけでなく、凌いでくる相手を獲る方法論、そして陽動作戦を受け入れず自分の強いところだけを出し続けるメンタルの強さにも成長著しいものがあった。

そして阿部。前述の通り、南筑勢の競技特性と体格が阿部に「向いていた」というきらいは確かにあるが、52kg級の選手が無差別抜き試合で行われる金鷲旗の、それも決勝という舞台で4人を抜き去った強さには、ただ一言、凄まじいと感想を述べるほかはない。しかしその競技力以上に特筆すべきは、大舞台になればなるほど力を発揮する、その天才性のほうではないだろうか。ムラ気との評も度々聞かれる阿部であるが、こればかりは教えても、努力してもなかなか身につくものではない得難い資質だ。力、そしてその体に滾々と宿るスターとしての資質を阿部が存分に見せつけた大会であったと総括しておきたい。

高校柔道界における「素根1枚」という歴史的大駒の時代は、あと1年続く。夙川学院はエース阿部も含めてレギュラー4人が2年生、今回の因縁が新たなドラマを生み出すであろう、来年度の戦いが早くも楽しみだ。

入賞者と5回戦以降の結果、松尾浩一監督と松本純一郎部長、素根輝選手のコメントは下記。


取材・文:eJudo編集部(準決勝まで)/古田英毅(決勝)

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初優勝の南筑高

【入賞者】
優 勝:南筑高(福岡)
準優勝:夙川学院高(兵庫)
第三位:大成高(愛知)、敬愛高(福岡)
優秀校:広陵高(広島)、埼玉栄高(埼玉)、創志学園高(岡山)、帝京高(東京)

※南筑高は初優勝

優秀選手:素根輝、古野彩佳(南筑高)、阿部詩、長谷川瑞紀(夙川学院高)、佐藤陽子(大成高)、多田純菜(敬愛高)、古賀早也香(広陵高)、浦明澄(創志学園高)、佐藤星麗七(埼玉栄高)、熊木悠花(帝京高)

南筑高・松尾浩一監督のコメント
「普段の追い込んだ稽古を見ているので素根の勝利自体は確信していました。『どうやって勝つのかな』と思っていましたが、まさか5人抜きとは。2人、3人くらいはと思っていましたが、本当に素根は凄い。中堅くらいから相手の気持ちがガクリと折れたことを感じました。ここ最近、体が一まわり大きくなり、パワーがついて安定感が出てきました。南筑は男女合わせて部員35人、男女一緒の稽古で力を養っています。(-九州大会を休んで、全日本合宿に参加しました?)インターハイ前の合宿は休ませますが、彼女にとってあの時期必要なことだったと思っています。女子の重い選手、トップ選手との稽古はなかなかできないので、貴重な場だったと思います。インターハイのあとは世界選手権が控えていますが、本人が思い切ってやり切れる環境をしっかり整えてげたいと思います。(-準決勝から古賀若菜選手を起用しましたが、その意図は?)軽量級の選手なので早く出すと大事なところでスタミナが切れる。苦しくても温存して、ここぞというポイントで使いたい、具体的には阿部選手相手に引き分けてくれればと思っていました。(-決勝の前はどのような話をしましたか?)素根だけではいけない、団体戦は1人1人が主役だぞ、とあらためて声をかけました。初日に素根を温存して、少しでも素根を休ませようという目標が達成できましたし、チーム全体でつかんだ勝利だと思っています」

夙川学院・松本純一郎部長のコメント
「決勝は思っていた通りになりました。4人抜いても、素根選手が出てくれば全部抜かれるだろうと覚悟していました。完敗ですが、あれだけ『一本』で負ければ悔しさはないです。相手が強かった。気持ちはスッキリしています。この大会では、ここまで調子が悪かった岡田が活躍してくれて、うれしかった。得るものがあった2日間と思います。今後は、この負けをきっかけに、少しづつでも差を詰めようという気持ちで精進して欲しい。」

南筑高・素根輝選手のコメント
「去年悔しい思いをしたので、今年はどんな状況でも勝ってやる、優勝してやると思っていました。優勝できてよかったです。絶対に自分がやってやると思っていました。大成高との準決勝では、組手を研究されているように感じました。体力的にはきつかったですが、みんなで戦うのが団体戦なので、気持ちは負けないようにと思って戦いました。」

【五回戦】

夙川学院高(兵庫)〇不戦4人△京都文教高(京都)
広陵高(広島)〇大将同士△桐蔭学園高(神奈川)
敬愛高(福岡)〇不戦3人△淑徳高(東京)
創志学園高(岡山)〇大将同士△国士舘高(東京)
大成高(愛知)〇大将同士△富士学苑高(山梨)
埼玉栄高(埼玉)〇不戦2人△渋谷教育学園渋谷高(東京)
南筑高(福岡)〇大将同士△八千代高(千葉)
帝京高(東京)〇不戦1人△小杉高(富山)

【準々決勝】

夙川学院高〇不戦1人△広陵高
敬愛高〇不戦1人△創志学園高
大成高〇不戦2人△埼玉栄高
南筑高〇大将同士△帝京高

【準決勝】

夙川学院高〇不戦1人△敬愛高
南筑高〇大将同士△大成高

【決勝】

南筑高〇大将同士△夙川学院高

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