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決勝進出は神奈川県の2校、いずれも九州勢を大将同士の対決で振り切る・第91回金鷲旗全国高校柔道大会男子マッチレポート③準決勝

(2017年8月6日)

※ eJudoメルマガ版8月6日掲載記事より転載・編集しています。
決勝進出は神奈川県の2校、いずれも九州勢を大将同士の対決で振り切る
第91回金鷲旗全国高校柔道大会男子マッチレポート③準決勝
■ 準決勝
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準決勝第1試合は高校選手権準々決勝の再現カード、桐蔭学園に長崎日大がマッチアップ。

■準決勝

桐蔭学園高 ― 長崎日大高
(先)賀持喜道 ― 蠣崎光汰(先)
(次)湯本祥真 ― 山口雅矢(次)
(中)千野根有我 ― ニコーグティ(中)
(副)村尾三四郎 ― 永田賢斗(副)
(大)関根聖隆 ― 山口貴也(大)

全国高校選手権準々決勝の再現カード。この際は2勝2敗の末にタイスコアで迎えた大将同士の対決で関根聖隆が一本背負投「技有」、山口貴也が「指導3」をそれぞれ得るという熱戦の結果、桐蔭学園が勝利している。あと1つの「指導」失陥で逆転が完成するという状況で山口の一発の取り味の恐怖は桐蔭学園ベンチを震撼させたに違いなく、大袈裟でなく同大会で王者桐蔭がもっとも敗北に近づいた、因縁のカードである。

この試合、形上敗れはしたが山口はいつ関根を投げてもおかしくないところまで歩を進めており、長崎日大としては同じシナリオ、いわば高校選手権最終戦の「延長戦」を戦わせるイメージで関根-山口戦を演出したい。前衛4枚でタイ、あるいは1枚リードで大将対決に持ち込みたいところ。高校選手権の対戦時における大将対決以外の勝利をここで確認しておくと、湯本祥真が山口雅矢に「有効」優勢、永田賢斗が湯本に払巻込「一本」、千野根有我が永田に僅差の優勢、山口貴也が千野根に袈裟固「一本」というもので、今大会のオーダー順のズレを考えると前衛4枚は桐蔭学園がやや有利のはず。長崎日大は前回村尾三四郎と分けている先鋒蠣崎光汰の活躍に期待したいところ。

一方の桐蔭学園としては出来れば山口登場前に試合の大勢を決めてしまいたい。最悪であっても大将対決の開戦前に山口の体力を減殺するお膳立てはしておきたいところで、前衛4枚全員で1人差リードを作り出す覚悟ある戦いが求められる。

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賀持喜道と蠣崎光汰による先鋒戦

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次鋒同士の対決、湯本祥真が山口雅矢に釣り手を絞らせたまま右内股、落ちた山口に体を浴びせて決めに掛かる。

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千野根有我とニコーグティによる中堅同士の対決

先鋒戦は桐蔭学園・賀持喜道が左、長崎日大・蠣崎光汰が右組みのケンカ四つ。賀持が先んじて引き手を持って左内股から大内刈と繋げば、蠣崎は背中を抱えての右内股にローリングの左一本背負投を見せて対抗。巧さの賀持に力の蠣崎という構図のまま試合が進む。終盤賀持が良い内股を放ってペースを上げ、3分3秒にはフェイントの小外刈を鋭く繰り出して蠣崎は腹這い。残り35秒に蠣崎が再び潰れると主審は消極的との判断で「指導」を宣告して残り時間少ないながらも場が煮詰まり始める。賀持は一段ギアを上げてステップを切っての内股、支釣込足、左出足払と激しく攻めるが少々これは発動が遅れた感あり、この試合はこのまま引き分けに終わる。

第2試合は桐蔭学園・湯本祥真と長崎日大・山口雅矢ともに右組みの相四つ。湯本は引き手で巧みに袖口を制し、釣り手で奥襟を叩くと右内股、さらに右背負投と大技を繰り出してペースを掴みに掛かる。しかし山口は図太く寝勝負で湯本の体力を削りに掛かり、中盤にはステップを切っての右払腰で投げに掛かって試合は拮抗。湯本もくじけず内股、体落と取り味のある技を繰り出し、3分42秒には山口に釣り手を絞らせておいての右内股であわやポイントという場面も作り出す。しかし決定打には至らず、この試合も引き分け。

第3試合の中堅対決は千野根有我が右、ニコーグティが左組みのケンカ四つ。ニコーが強気に背中を握り、千野根が襟を握ってこの形を直しては足を飛ばすという形で試合が進むがともにやや様子見となり、1分10秒双方に「指導」。以後も様相大きく変わらず2分39秒には再び双方に「指導2」が宣告される。ともに後のない状況になって試合はようやく加速、ニコーの「巴十字」に千野根の内股と具体的にポイントを狙った技が出始めるが、決定打には至らず。終盤千野根は腰を切る動作を続けて攻めの姿勢をアピール、試合をまとめることを狙う意図が明らか。ニコーこれを突破することが出来ず、この試合も引き分けとなる。

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「指導2」を失った永田賢斗が両襟を握ったままの右内股で勝負に出る

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村尾三四郎これを呼び込むと股中で回して、見事な内股透「一本」

第4試合、副将同士の対決は桐蔭学園の2年生ポイントゲッター村尾三四郎が左、長崎日大の永田賢斗が右組みのケンカ四つ。体の力に自信を持つ永田は強気に両襟で組み、組み手の取り引きに応じず図太くこの形を続ける。村尾は永田のこの姿勢をややもてあまし、序盤は内股の攻め合いで試合は拮抗。1分40秒に村尾が良いタイミングで片手の小外刈を見せるが永田再び両襟を握って動ぜず。双方の前技がかちあって永田が先に潰れた直後の1分30秒、永田に「指導」が宣告されたものの、試合は予断を許さない情勢。

村尾このあたりから徐々に攻勢に出、腰の入れ合いを制しての左内股、袖を掴んで相手の両襟を切り離しての大内刈と良い技が出始める。2分36秒には引き手で相手の袖を襟から引きはがすとケンケンの大内刈で激しく場外まで追う迫力の攻め。永田も控え席の椅子に激突しながらあくまで返しを狙う図太さを見せたが、直後2つ目の「指導」が宣告される。

勝利に繋がるところまでポイントが伸びたことで試合は一気に動く。続く展開、もはや獲るしかなしと永田が繰り出した両襟の右内股を村尾まってましたとばかりに股中で透かして永田は一回転。村尾は死に体の永田を自らの股中に落として「一本」。試合時間2分57秒、村尾の勝利で熱戦決着。先制点は桐蔭学園の手に落ちる。

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山口貴也が村尾三四郎に左払巻込、空転したかに思われたが強引に決め切り「技有」

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山口の突進に村尾たまらず畳を割り3つ目の「指導」

長崎日大のエース・山口貴也が出動した第5試合は左相四つ。山口は先んじて引き手で袖を掴んで片襟の大内刈一撃、以後も間断なく攻め続けて45秒には村尾に「取り組まない」咎による「指導」。3分1秒には頭の下がった村尾に対して山口が左払巻込。作用脚が宙を掻く形で深く入りすぎてしまったこの一撃、村尾は空転した相手が潰れるとみてやや対応を遅らせてしまうがこれが命取り。山口は引き手を深く抱き込んだまま畳に体を捨て、長い体を一杯に使って伏せかけた村尾を体ごと押し込む。村尾抗えず転がり決定的な「技有」。

奮起した村尾は上下のあおりを入れて左背負投、崩れた山口にすかさず得意の横三角を試みるが心得た山口は巧みに抜け出して後袈裟固。主審思わず中途で「待て」を掛けてしまうが、山口は抑え込みを解かずにアピール、あくまで一本勝ちにこだわる意地の強さを見せる。

立っても寝ても不利をかこつ形となった村尾はいよいよ手が詰まる。1分34秒に組み際の左大外刈を放って以降は取り味のある技を繰り出せず、山口の奥襟圧力に屈して頭が下がった2分6秒に「極端な防御姿勢」で2つ目の「指導」失陥。山口続く展開では引き手で一方的に袖を掴み、この腕を相手の腹側に押し込んで突進。村尾抗することが出来ずに畳を割ってしまい審判団は合議の末にこれを村尾の「場外」とジャッジ。2分20秒3つ目の「指導」が宣告されてこの試合は山口の勝利に終わった。結果スコアはこの時点でタイ、勝敗の行方は高校選手権同様、関根聖隆と山口貴也のエース同士の対決に委ねられることとなる。前述の通り、高校選手権の対戦では関根が左一本背負投の放列から「技有」を奪い、しかし山口が「指導」3つを奪ってあと一歩まで迫ったという来歴のあるカード。

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山口の圧力と待ち構える後の先に怖じずに、関根聖隆が一本背負投と小内巻込で攻め続ける

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関根が大外刈、山口が大外返を狙う

この試合は左相四つ。山口が前に出て小内巻込、関根がこの技に返しを狙う展開から試合がスタート。長身からの一発があり、かつ懐が深く後の先もある山口は関根にとっては攻略困難な相手だが、関根は高校選手権同様に怖じずに技を仕掛け続ける。1分3秒には一本背負投の形に腕を抱えて思い切った左大外刈、直後山口は釣り手をクロスに入れて反撃するが関根は瞬間逆に前に出ることで展開を譲らず。関根が引き手で袖を織り込み、左背負投で山口を潰した直後の1分31秒には山口に消極的との咎で「指導」が宣せられる。

関根は以後も怖じずに左一本背負投、さらにこの技の形に腕を抱えた左小内刈と攻め続け、左の「一本大外」を山口が返し掛かった2分8秒にはついに山口に2つ目の「指導」が宣告されることとなる。

山口は奮起、直後関根の背後をとって裏投を狙うと関根は危うく腹這い。関根は2分31秒にはひときわ大きく振りかぶっての左一本背負投を見せて元気なところをアピールするが、これ以後は山口が引き手で袖、釣り手で奥襟を持って大外刈を仕掛け続け、完全に展開を掌握。3分12秒の左大外刈はポイント直前に関根危うく身を捩じり、3分30秒に釣り手をクロスに入れて放った大外刈もポイントが想起されるものであったが、関根またもや耐え切る。1つでも「指導」を失えば延長突入、かついつ一発食ってもおかしくない危機の連続に桐蔭学園ベンチからは「延長の方がきついぞ!」と激しい叱咤が飛ぶ。

直後山口が釣り手を肩越しに入れると、関根は左一本背負投で抜け出してブレイク。この技を潰した山口すかさず食いついて後袈裟固で抑え掛かるが関根逃れて無情の「待て」。

この時点で残り時間は僅か9秒。関根は思い切りよく左一本背負投を放って、攻勢を演出したままクロージング。結果この試合は「指導」2つによる優勢で関根が制することとなった。

桐蔭学園高〇大将同士△長崎日大高
(先)賀持喜道×引分×蛎崎光汰(先)
(次)湯本祥真×引分×山口雅矢(次)
(中)千野根有我×引分×ニコーグティ(中)
(副)村尾三四郎〇内股透△永田賢斗(副)
(副)村尾三四郎△反則[指導3]〇山口貴也(大)
(大)関根聖隆〇優勢[僅差]〇山口貴也(大)

殊勲は今大会初登場の関根。前回対戦で手の内を知られており、かつ一発の恐怖を撒き散らす山口相手にあくまで攻め続けた度胸と、それを可能ならしめる技術構成はさすがであった。

しかし印象として強く残ったのは、長崎日大の強さ。高校選手権でも山口の大物感溢れる柔道は注目の的であったが、両襟で畳に居座って村尾を辟易させた永田をはじめ、蛎崎の取り味、ニコーの筋肉質な強さと山口以外の戦闘力の高さが際立った。金鷲旗ベスト4は戦闘力に比して妥当な戦果であり、点取りレギュレーションで行われるインターハイも間違いなく上位を狙えるものと観察される。

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榎田大人が岩佐海人から背負投「一本」

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榎田2戦目も背負投「一本」、いずれも秒殺であっという間の2人抜き

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第3戦、「指導2」まで失った榎田だが起死回生の袖釣込腰「技有」を奪って一時逆転

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残り時間わずか、小島孝太の圧力に榎田屈し、痛恨の「指導3」失陥となる

東海大相模高 ― 延岡学園高
(先)榎田大人 ― 岩佐海人(先)
(次)平下麟太郎 ― 棚橋慎之介(次)
(中)笹谷健 ― 小島孝太(中)
(副)宮原崚汰 ― 吉野弘人(副)
(大)石川智啓 ― 羽田野竜輝(大)

東海大相模は平下麟太郎と笹谷健のエース級2枚を次鋒と中堅にまとめて前出し、前半に一つ強力な攻撃ブロックを築いている。まとめ役には100kg超級神奈川県王者で今年度進境著しい石川智啓を起き、この2ブロックを切り込み隊長役の先鋒榎田大人、防波堤役の巨漢宮原崚汰で挟んだ野心的な構成。

一方の延岡学園は絶対のエースである羽田野竜輝と副将格の吉野弘人を「強さ順」に後衛に置いた、これぞ金鷲旗という布陣。

東海大相模としては相手方の4枚を前衛で抜くだけ抜き、万が一にも羽田野に走られないようなるべく多くのリードを保って最終戦を戦うシナリオが理想。一方の延岡学園としては羽田野と石川という力関係が効きやすい重量級対決1試合に試合の趨勢が委ねられる展開以外に勝利の道はなく、こちらは逆に羽田野が引き受ける枚数をいかに削っておくか、前半の我慢が課題。副将吉野の活躍が勝利のカギになるかと思われる。

東海大相模は先鋒の榎田大人が気合十分、まず岩佐海人を開始8秒の一本背負投「一本」で抜き去り、続いて畳に表れた棚橋慎之介も試合が始まるなりの「韓国背負い」で投げつけ一本勝ち。隣の試合場の拮抗をよそにあっという間に2人差のリードを作り出す。

続く第3試合は畳に残った榎田と延岡学園の中堅・小島康太が引き手争いが続けて拮抗。1分11秒と2分27秒に、双方に片手の咎で「指導」が与えられて試合が煮詰まる。残り45秒で榎田が袖釣込腰「技有」獲得して勝負あったかに思われたが、小島は諦めず圧をかけ続けると、終盤引き手で襟を握って小外掛。これを起点に榎田を捕まえると前にあおって潰し「待て」。主審はここで榎田に「極端な防御姿勢」の咎で「指導」を宣告し、小島の逆転勝ちで試合は終了。延岡学園が辛くも1人を抜き返す。

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東海大相模の中堅平下麟太郎が小島孝太から小外掛「一本」

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羽田野竜輝が笹谷健から「技有」を奪う

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羽田野は宮原崚汰から2つの「指導」を奪って勝利、2人抜きを果たす

第4試合は東海大相模の抜き役を担う平下麟太郎が登場。1分35秒にギアを一段上げて勝負技の左小外掛、崩れた小島を浴びせ倒して「一本」を奪う。延岡学園はキーマンの副将吉野弘人が畳に上がるが、平下はケンカ四つの相手に対してしつこく腰を入れ続け、内股、大腰と先んじて前技の形を作り相手にチャンスを与えない。この試合は引き分けとなり、東海大相模は2人差のリードを保ったまま延岡学園の大将・羽田野竜輝を畳に引きずり出すことに成功する。羽田野の前に立ちはだかるは笹谷健、宮原崚汰、石川智啓の強豪実に3枚。

第5試合は笹谷が左、羽田野が右組みのケンカ四つ。35秒羽田野が放った右内股が「技有」となり、一気に延岡学園の逆襲ムードが高まる。勝利するほか道のなくなった笹谷は左小外掛、左内股と勝負技を立て続けに放つが、羽田野は小外掛に隅落としっかり撃ち返して動ぜず。中盤以降試合はやや停滞し、2分48秒双方に消極的との咎で「指導1」。このまま試合は終了となり、羽田野が「技有」優勢で勝利。東海大相模のリードは1つ縮まり「1」のみとなる。

続く第6試合、東海大相模は前戦の大成戦で東部直希を止める大仕事を果たした身長186cm、大雄130kgの巨漢宮原崚汰が畳に上がる。宮原は羽田野の体力を削るべく一種確信的に図太く構え、羽田野はフットワーク良く足技を飛ばし続けて対峙。羽田野の粘り強い攻めが実って1分26秒と2分22秒に宮原に「指導」が与えられ、この試合は僅差の優勢で羽田野が制することとなった。羽田野はみごと2人抜き達成、チームの勝敗は大将同士による第8試合に委ねられる。

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大将同士の対決で石川智啓が左大内刈

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羽田野力尽きて転がり「一本」

石川智啓と羽田野の重量級対決は、石川の小外掛を羽田野が内股に切り返し、羽田野の大外刈を石川が大外返で迎え撃つ緊迫の展開。重量級の攻撃型同士ということもありどちらが勝利してもおかしくない展開だったが、48秒の組み際に石川が左大内刈。組んだ瞬間、攻防の準備が出来上がる一間前に放たれたこの一撃に羽田野ズルリと崩れ、石川は引き手を決めながら相手の左後隅に体ごと乗り込む。肩から畳に落ちた羽田野の体の上を石川の大きな体が一回転。ローラーで押し付けられたごとく羽田野の背中が畳に圧着され、主審はその背後で「一本」を宣告。これで勝負あり、劇的決着で東海大相模が決勝進出を決めた。

東海大相模高〇大将同士△延岡学園高
(先)榎田大人〇一本背負投△岩佐海人(先)
(先)榎田大人〇背負投△棚橋慎之介(次)
(先)榎田大人△反則[指導3]〇小島孝太(中)
(次)平下麟太郎〇小外刈△小島孝太(中)
(次)平下麟太郎×引分×吉野弘人(副)
(中)笹谷健△優勢[技有・内股]〇羽田野竜輝(大)
(副)宮原崚汰△優勢[僅差]〇羽田野竜輝(大)
(大)石川智啓〇内股△羽田野竜輝(大)

羽田野の奮闘で非常に見応えのある試合となったが、東海大相模の総合力が勝った試合と総括出来る。平下、笹谷の抜き役ブロック登場前に連勝した榎田の投げのインパクトが実に効いた一番であったが、以後も1勝1分けで仕事を果たした平下、序盤のポイント失陥も波状攻撃で羽田野の体力を削った笹谷、同じく羽田野の前にカベとして立ちはだかった宮原、全員の仕事ぶりが最終戦の石川の「一本」に凝集されたという体の試合であった。

延岡学園は羽田野の大活躍で決勝進出まであと一歩に迫る大健闘。隣の試合場の長崎日大と合わせ、あるいは九州勢同士の決勝さえありうるという状況に会場は大いに盛り上がった。ただし九州新人制覇時に比べ、さらに破壊力を増した羽田野の一方でやや停滞気味の周囲4枚の間の戦力差が大きくなっている印象。点取り制で行われるインターハイに向け、周囲にもう一段の奮起が期待される内容であった。

結果決まった決勝カードは、神奈川県対決。

桐蔭学園高 ― 東海大相模高

となった。

※ eJudoメルマガ版8月6日掲載記事より転載・編集しています。

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