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総合力と「超大駒一枚」、春の覇者夙川学院高と素根輝擁する南筑高に注目集まる・第91回金鷲旗高校柔道大会女子展望

(2017年7月21日)

※ eJudoメルマガ版7月21日掲載記事より転載・編集しています。
総合力と「超大駒一枚」、春の覇者夙川学院高と素根輝擁する南筑高に注目集まる
第91回金鷲旗高校柔道大会女子展望
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体重別三人制の高校選手権を制した夙川学院チーム。以後重量級が急成長し、無差別五人制で戦い抜く層の厚さが十二分にある。

女子は「高校三冠」の3大会でそれぞれ激しくレギュレーションが異なり、もっとも過酷なものがこの「体重無差別×五人制抜き勝負×オーダー順固定」の金鷲旗大会。五人制も抜き勝負も3大会のうちこの金鷲旗だけで、他大会の王者がイコールこの大会の優勝候補とはまったく言えない。補欠まで含めた層の厚さ、サイズ、スタミナと細かい条件を言えばキリがないが、大きく言って「総合力の高さ」あるいは「絶対的なエースの保有」がこの大会勝利の絶対条件2つであると喝破することが出来る。

このうち、「総合力」という観点から優勝候補の筆頭に挙がるのが、3月の全国高校選手権を制した夙川学院高。3人制×体重別×点取り試合の高校選手権の強者が金鷲旗に向いている、ということは実は意外に少ないのだが、夙川学院はエースが52kg級の阿部詩というこれだけを見れば「選手権型」のチームながら、同時に兵庫県予選個人戦を全7階級とも制したことでわかる通り非常に層が厚い。高校選手権で大活躍した吉峰芙母絵が全日本カデ70kg超級で優勝、長谷川瑞紀が準優勝、70kg級で新名寧々が優勝と重いクラスの選手が順調に育っており、63kg級には高校選手権制覇を支えた岡田萌が健在、さらに昨年インターハイ48kg級を制して世界ジュニア韓国代表も務めた金知秀が57kg級まで階級を上げて破壊力を増し、先日は早くもこの階級でアジアジュニア選手権を制している。もともと組み手厳しく、パワーがあり、一発の密着技に威力を持つのがチーム共通の特徴。長いスパンで見てチームとして非常に乗っている時期でもあり、「2冠目」達成の可能性は十分だ。

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シニアの国内最高峰大会、選抜体重別を制した南筑高・素根輝

一方「絶対的なエースの保有」という面から挙げるべきは、なんといっても全日本選抜体重別78kg超級王者、今年早くも世界選手権に出場する(団体戦)素根輝を擁する南筑高(福岡)である。既にシニアの最高峰大会で優勝している素根を高校生が止めることは極めて困難、かつ素根は昨年1年生で参加したこの大会で孤軍奮闘、抜きに抜きまくって「気持ちで戦う」団体戦への適性をしっかり見せている。素根がある程度の力を残して上位対戦に臨む展開となれば、ちょっと止められる人材は見当たらない。3年生の古野彩佳や2年生の上津原萌芽ら全国大会の個人代表が務まるレベルにある周辺戦力がどれだけ踏ん張れるか、1人でも多く相手を削って素根に襷を渡す試合が出来るかどうかに優勝の行方が掛かる。

今年の九州勢の期待はこのチーム、とばかりに組み合わせ的にも非常に戦いやすいブロックに入った。この点強敵と次々マッチアップする夙川学院よりは幾分かのアドバンテージがあり、まずは序盤の戦いに注目したい。このチームには軽量級ではあるが将来の代表級との呼び声高い1年生・古賀若菜もおり、ここも一つ頭の隅に置いて見守りたい観戦ポイント。

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大会3連覇が掛かる敬愛高。インターハイに出場ならず、今回は名門のプライドを掛けた戦い。

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高校選手権準優勝の大成高

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桐蔭学園高は1年生朝飛真美の加入で戦力明らかにアップ

総合力勝負という観点からは、敬愛高(福岡)の名前を挙げないわけにはいかない。今年は素根を擁する南筑の後塵を拝してインターハイ出場は逃したが、全九州大会ではプライド溢れる戦いぶりで優勝。昨年のエース児玉ひかるのような核はいないが、層の厚さで大会3連覇を目指す。

ほか、高校選手権2位で同大会個人無差別1位の和田梨乃子を中心に粒の揃ったメンバーで臨む大成高(愛知)、最重量級の強者・高橋瑠璃を擁する帝京高(東京)、平均サイズのなさという弱点を払拭しつつある埼玉栄高(埼玉)らが有力。優勝に絡む位置にあるのは大成高か。来期の躍進に向けてチームの形が出来上がりつつある富士学苑高(山梨)も非常に面白い。

そして高校選手権以降の新戦力加入という観点から、これら有力校のなかでも桐蔭学園高(神奈川)は推しておきたい。57kg級の強者若藤唯は高校選手権で負った大怪我で夏は欠場となったが、1年生・朝飛真美の加入でチーム総体の取り味が格段に増している。エースの朝飛七海と2つ核が出来たことで課題であった線の細さが払拭されつつあり、このチームもなかなか面白い。

下記、簡単に組み合わせ配置を記しておく。いきなり初戦で一色美緒と香川瑞希の強者2人を擁する広島皆実高と戦い、以後も三浦学苑高(熊本西高)、桐蔭学園高と強敵ばかりと戦わねばならない夙川学院の道程には特に注目。

【Aパート】
シード校:夙川学院高(兵庫)
有力校:広島皆実高(広島)、三浦学苑高(神奈川)、熊本中央高(熊本)

【Bパート】
シード校:桐蔭学園高(神奈川)
有力校:東大阪大敬愛高(大阪)

【Cパート】
シード校:敬愛高(福岡)
有力校:淑徳高(東京)

【Dパート】
シード校:創志学園高(岡山)
有力校:長崎明誠高(長崎)、国士舘高(東京)

【Eパート】
シード校:大成高(愛知)
有力校:比叡山高(滋賀)、富士学苑高(山梨)

【Fパート】
シード校:埼玉栄高(埼玉)
有力校:藤枝順心高(静岡)、沖縄尚学高(沖縄)

【Gパート】
シード校:南筑高(福岡)
有力校:八千代高(千葉)

【Hパート】
シード校:帝京高(東京)
有力校:小杉高(富山)

※ eJudoメルマガ版7月21日掲載記事より転載・編集しています。

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