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グランプリ・フフホト2017第1日5階級プレビュー

(2017年6月30日)

※ eJudoメルマガ版6月30日掲載記事より転載・編集しています。
第1日5階級(男子60kg級、66kg級、女子48kg級、52kg級、57kg級)プレビュー
グランプリ・フフホト大会2017
2017年上半期ワールドツアー最終戦、グランプリ・フフホト大会が本日30日に開幕する。

フフホト市でのワールドツアー開催はこれが初。昨年までこの時期に開催されていたグランプリ・ウランバートル(モンゴル)と、冬の東アジアシリーズの重要大会であったグランプリ・青島(中国)がともに廃止され、この2大会を統合した形でこの中国・内モンゴル自治区の省都がツアーの開催地に選ばれることとなった。

今年度最大のイベントである世界選手権(8月28日~9月3日)の前に行われるワールドツアー大会はこれが最後。ここ2大会一線級選手級の参加がほとんどなかったが、世界選手権前の最後の実戦の機会とあって男子は各階級で軸になる強豪が一定数以上エントリー。最終的にはこれぞという色気のある選手にエントリー取り消しが続出して全体的な層が厚くなるには至らなかったが、強国日本とロシアが代表クラスを派遣したことでグランプリ大会としてのレベルはなんとか保たれた印象だ。地元中国勢が直前で大挙エントリーを取り消したことで90kg級のチェン・シュンジャオが見られなくなってしまったことは残念だが、100kg級のリオ五輪銅メダリスト羽賀龍之介の国際大会復帰など見どころは多々あり。

女子は大会の目玉であった78kg超級「中国2トップ」の出場取り消しに様相端的、率直に言ってかなり悲惨な陣容だ。代表クラスをズラリ並べた日本勢の活躍が唯一の見どころと言い切ってしまって差し支えないだろう。ひときわ注目されるトピックは、リオ五輪以降手首を手術して国際舞台から離れていた田代未来のツアー復帰。

■ 60kg級 モンゴルツートップが揃って参戦、志々目徹の組み手に注目
(エントリー21名)

ダシュダヴァー・アマーツブシン(モンゴル)とガンバット・ボルドバータル(モンゴル)のモンゴルツートップが揃って出場、ロシアのロベルト・ムシュビドバゼ(ロシア)とアルベルト・オグゾフ(ロシア)も加わってなかなかにハイレベルなトーナメントとなった。日本代表の志々目徹(了徳寺学園職)は有力選手不在のプールCに配置され、準決勝までは無風と言っても差し支えない組み合わせ。隣接するプールDの顔ぶれを見る限り決勝進出までが最低限の仕事として求められるラインだろう。志々目は3月のグランドスラム・バクー大会において袖口グリップを多用するルールを上手く利用したスタイルでみごと優勝を飾っている。袖口グリップのあまりの威力を受けて新ルールの是非に議論かまびすしい中、志々目がどのような戦い方をするのか。まずはその引き手に注目だ。

【プールA】
第1シード:ダシュダヴァー・アマーツブシン(モンゴル)
第8シード:パヴェル・ペトリコフ(チェコ)

【プールB】
第4シード:ロベルト・ムシュビドバゼ(ロシア)
第5シード:ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)

【プールC】
第2シード:志々目徹(了徳寺学園職)
第7シード:マハマド・ラシノネザド(イラン)

【プールD】
第3シード:アルベルト・オグゾフ(ロシア)
第6シード:ルスタン・イブラエフ(カザフスタン)

■ 66kg級 役者揃ったトーナメント、勝ち上がりの柱は日本勢2人
(エントリー15名)

シード選手以外に有力選手の参加はないが、それでもそのシード選手に面白い顔ぶれが揃って、単なる競技力の高低を越えたなかなかに魅力的なトーナメントとなった。日本代表の高市賢悟(旭化成)と橋口祐葵(パーク24)はそれぞれ第1、第2シード直下のBシード位置からスタート。最近存在感を示せていない高市としてはまずドフドン・アルタンスフ(モンゴル)にしっかりと勝利して、少なくとも準決勝のゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)戦まで勝ち進みたい。一方の橋口も準々決勝で「居反り」使いのヤクブ・シャミロフ(ロシア)、準決勝で実力者カマル・ハンマゴメドフ(ロシア)といずれも一筋縄ではいかない難敵と連戦する非常に骨の折れる組み合わせ。しかし阿部一二三(日本体育大2年)の背中を追うためにはどちらも負けられない相手であり、得意の袖釣込腰で投げつけてしっかり強さを見せつけたいところだ。日本選手同士による決勝に期待したい。

【プールA】
第1シード:ドフドン・アルタンスフ(モンゴル)
第8シード:高市賢悟(旭化成)

【プールB】
第4シード:ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)
第5シード:アントワーヌ・ブシャー(カナダ)

【プールC】
第2シード:ヤクブ・シャミロフ(ロシア)
第7シード:橋口祐葵(パーク24)

【プールD】
第3シード:ネーサン・カッツ(オーストラリア)
第6シード:カマル・ハンマゴメドフ(ロシア)

■ 48kg級 韓国の新鋭カン・ユジョンに注目
(エントリー11名)

主役なし、ライバルもなし、グランプリ大会と呼ぶには寂しすぎる陣容。年明けからハイレベルトーナメントが続いていた48kg級だがアジア選手権を境に世界選手権を見据えて強豪が出場を回避するようになり、今大会ではついにここまでレベルが下がってしまった。注目すべき選手は第1シードのマリナ・チェルニアク(ウクライナ)と第4シードのカン・ユジョン(韓国)くらい。ただし階級の序列が定まり切っているチェルニアクと異なり、カンは5月に行われたアジア選手権で渡名喜風南(帝京大4年)を破って3位に入っている韓国の新鋭だ。どの程度の力をもっているのか見定めることには一定の価値がある。その戦いぶりに注目したい。

【プールA】
第1シード:マリナ・チェルニアク(ウクライナ)
第8シード:ジャン・ヤホン(中国)

【プールB】
第4シード:カン・ユジョン(韓国)
第5シード:バトタミル・ホルロー(モンゴル)

【プールC】
第2シード:イリーナ・ドルゴワ(ロシア)
第7シード:エルデネツォグト・ジェレルマー(モンゴル)

【プールD】
第3シード:ダリア・ビロディド(ウクライナ)
第6シード:フランチェスカ・ミラニ(イタリア)

■ 52kg級 ムンフバット・ウランツェツェグの出場が唯一の見どころ
(エントリー18名)

こちらも48kg級に負けず劣らず、レベルの低いトーナメント。見どころらしい見どころがないなか、なぜか48kg級世界ランク2位のムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)がこの階級へのエントリーを敢行した。恐らくは世界選手権に向けた調整の一環であろうが、1階級上でムンフバットがどんな戦いぶりを見せるのか、この一点に注目してトーナメントを見守りたい。

【プールA】
第1シード:レカ・プップ(ハンガリー)
第8シード:リム・ソンシム(北朝鮮)

【プールB】
第4シード:ティンカ・イーストン(オーストラリア)
第5シード:チントグトフ・アッザヤ(モンゴル)

【プールC】
第2シード:エカテリーナ・グイカ(カナダ)
第7シード:ワン・シン(カナダ)

【プールD】
第3シード:テナ・シキッチ(クロアチア)
第6シード:パク・ダソル(韓国)
有力選手:ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)

■ 57kg級 玉置桃の打倒ドルジスレン・スミヤに期待
リオデジャネイロ五輪銀メダリストのドルジスレン・スミヤ(モンゴル)が参戦、全体のレベルはそれほど高くないが、この選手がいることでトーナメントのレベルが一段押し上げられている印象だ。パワー十分ながら割り切ったかのように低い背負投を連発、泥臭く勝負を取りに来るドルジスレンを日本選手はいったいに苦手としており、最近も芳田司(コマツ)と宇髙菜絵(コマツ)の実力者2人が敗れている。逆に今大会の日本代表・玉置桃(三井住友海上)にとっては大きなチャンスなんとしても決勝まで勝ち上がり、ドルジスレンを倒すことで存在感をアピールしたいところだ。

【プールA】
第1シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第8シード:ルハグヴァトゴー・エンフリーレン(モンゴル)

【プールB】
第4シード:キャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)
第5シード:ダリア・メゼトカイア(ロシア)

【プールC】
第2シード:ジェシカ・クリムカイト(カナダ)
第7シード:イヴェリナ・イリエヴァ(ブルガリア)

【プールD】
第3シード:イリーナ・ザブルディナ(ロシア)
第6シード:マルフリーツ・ベルグストラ(オランダ)
日本選手:玉置桃(三井住友海上)


文責:林さとる/古田英毅

※ eJudoメルマガ版6月30日掲載記事より転載・編集しています。

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