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最大のトピックはアギアールの復帰・グランプリカンクン2017女子7階級概況

(2017年6月23日)

※ eJudoメルマガ版6月23日掲載記事より転載・編集しています。
最大のトピックはアギアールの復帰
グランプリ・カンクン2017女子7階級概況
■ 48kg級・チバナが優勝、準決勝でチェルノビスキを破る
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48kg級準決勝、ガブリエラ・チバナとエヴァ・チェルノヴィツキが対戦

(エントリー11名)

【入賞者】
1.CHIBANA, Gabriela (BRA)
2.CARRILLO, Edna (MEX)
3.BOUYSSOU, Katelyn (USA)
3.CSERNOVICZKI, Eva (HUN)
5.RENICKS, Kimberley (GBR)
5.PIMENTA, Larissa (BRA)
7.CANO, Lesly (PER)
7.STANGAR, Marusa (SLO)

上位選手の出場はベテランのエヴァ・チェルノヴィツキ(ハンガリー)のみ。準決勝でGS延長戦の末に「指導2」でチェルノヴィツキを破ったガブリエラ・チバナ(ブラジル)がそのまま表彰台の頂点へと辿り着いた。ロンドン-リオ期にはサラ・メネゼス(ブラジル)が牽引してきたブラジルの48kg級だが、メネゼスが52kg級へ階級を上げた現在は小山亜利沙(ブラジル)とチバナが一番手を争っている状況にある。小山がグランドスラム・バクー大会、グランプリ・トビリシ大会とワールドツアーに連続優勝したことで水をあけられていたチバナだが、今回の優勝で差を少し縮めることに成功した形だ。

■ 52kg級・地元ルースが大躍進の優勝、メネゼスは決勝で苦杯
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52kg級決勝、サラ・メネゼスがオルベラ・ルースを激しく攻める

(エントリー11名)

【入賞者】
1.OLVERA, Luz (MEX)
2.MENEZES, Sarah (BRA)
3.GIUFFRIDA, Odette (ITA)
3.DELGADO, Angelica (USA)
5.STANGAR, Anja (SLO)
5.SIKIC, Tena (CRO)
7.JIMENEZ, Kristine (PAN)
7.GAMARRA CARBAJAL, Brillith (PER)

四つ角シードが順当に準決勝に進出、地元メキシコのオルベラ・ルース(メキシコ)がワールドツアー初優勝を飾った。ルースはこれまでにツアーでの入賞歴はなく、現状では地元大会におけるスポット的な活躍という評価が妥当だろう。以降の試合に注目したい。一方で準優勝のサラ・メネゼス(ブラジル)はリオデジャネイロ五輪銀メダリストのオデッテ・ジュッフリダ(イタリア)を破るなど久々冴えた試合ぶりを披露。倒したジュッフリダは手数勝負の粘戦ファイターで地力の高いタイプではないが、それでも好調時であれば52kg級の上位選手と分渡り合えることを示してみせた。

■ 57kg級・ベテランたちが上位占める、優勝はマロイ
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57kg級準々決勝、マーティ・マロイがアナイリス・ドルビグニーを左支釣込足で大きく崩す

(エントリー12名)

【入賞者】
1.MALLOY, Marti (USA)
2.ROPER, Miryam (PAN)
3.FILZMOSER, Sabrina (AUT)
3.ORVIGNY, Anailys (CUB)
5.WAECHTER, Viola (GER)
5.EQUISOAIN, Jaione (ESP)
7.FULGENTES, Amelia (USA)
7.ROGIC, Jovana (SRB)

グランドスラム・エカテリンブルグ大会を制して勢いに乗る第1シードのミリアム・ローパー(パナマ)とマーティ・マロイ(アメリカ)のベテラン2人が決勝に進出、ローパーの棄権によりマロイが優勝を果たした。この日のマロイは得意の寝技以外にも足技が切れており、勝負どころとなったザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)との準決勝でも何度か足技で惜しい場面を作った末に、最後は相手の裏投に合わせた左小内刈「技有」で勝利した。この階級はベテラン勢が第一線で活躍を続けており、今大会でも31歳のマロイ、35歳のローパー、37歳のフィルツモザーと、表彰台に登った4人のうち3人が30代。いまだ全く衰えを見せない宇髙菜絵(コマツ)も含めて、競技の豊かさという側面からも息の長い活躍に期待したい。

■ 63kg級・大ベテランのクアドロスが久々の優勝
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63kg級決勝、ケトレン・クアドロスがエイミー・リヴェシーに片手絞を狙う

(エントリー15名)

【入賞者】
1.QUADROS, Ketleyn (BRA)
2.LIVESEY, Amy (GBR)
3.PIOVESANA, Lubjana (GBR)
3.ARRIOS, Anriquelis (IJF)
5.HERRMANN, Vivian (GER)
5.LESKI, Andreja (SLO)
7.CABANA PEREZ, Cristina (ESP)
7.LOPEZ AGUILERA, Angeles (ESP)

階級の主役級が一人も出場していないコンチネンタルオープンレベルのトーナメント。29歳のベテラン選手ケトレン・クアドロス(ブラジル)が2013年グランプリ・トビリシ大会以来のワールドツアー優勝を手にした。この日のクアドロスは動き良く組み手巧みに相手を完封、準決勝のアンドレア・レスキ(スロベニア)戦ではパワーのある相手を袖口を握って封じるなどベテランらしい老獪さを披露した。

■ 70kg級・大会随一の豪華陣容、優勝はベルナベウ
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70kg級決勝、マリア・ベルナベウがサリー・コンウェイを圧殺

(エントリー15名)

【入賞者】
1.BERNABEU, Maria (ESP)
2.CONWAY, Sally (GBR)
3.HOWELL, Gemma (GBR)
3.RODRIGUEZ, Elvismar (IJF)
5.TIMO, Barbara (BRA)
5.TAEYMANS, Roxane (BEL)
7.RODRIGUEZ, Sara (ESP)
7.OLIVEIRA, Amanda (BRA)

2015年世界選手権準優勝者マリア・ベルナベウ(スペイン)に昨年後半から度々表彰台に上がっているエルビスマール・ロドリゲス(IJF)と階級上位を張るパワーファイターが参戦、この他にもサリー・コンウェイ(イギリス)やサラ・ロドリゲス(スペイン)などワールドツアー常連選手が多数参加したことで、今大会の女子7階級のなかでは最もレベルの高いトーナメントとなった。

この中を決勝まで勝ち上がったのはベルナベウとコンウェイの2人。決勝ではベルナベウが一方的な試合展開で早々に「指導3」(2:49)を奪って優勝を飾った。ベルナベウの柔道スタイルはパワーで圧殺して寝技で仕留めるというオーソドックスなもの。この日も3戦のうち2戦に「指導3」で勝利するという、非常にこの人らしい戦いぶりでの優勝だった。

■ 78kg級・アギアールが復帰戦を優勝で飾る
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78kg級決勝、マイラ・アギアールがナタリー・パウエルから左支釣込足「一本」

(エントリー6名)

【入賞者】
1.AGUIAR, Mayra (BRA)
2.POWELL, Natalie (GBR)
3.ANTOMARCHI, Kaliema (CUB)
3.LEON, Karen (IJF)
5.CARDENAS, Liliana (MEX)
5.USNAYO, Jacqueline (CHI)

2014年世界選手権王者のマイラ・アギアール(ブラジル)がリオデジャネイロ五輪後の休養から畳へと復帰。準決勝でカリエマ・アントマルキ(キューバ)、決勝でナタリー・パウエル(イギリス)といずれも骨のある実力者を一蹴して復帰戦を優勝で飾った。五輪を連覇したケイラ・ハリソン(アメリカ)が引退を表明し、アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)が階級を変更したこともあって78kg級のパワー偏重傾向はより顕著になっている。このような状況にあって技の切れるアギアールの存在は貴重であり、ライバルのハリソンが不在となった世界選手権でどのような戦いぶりを披露するのかに注目したい。

■ 78kg超級・有力選手が早い段階で潰し合い、優勝は無名のスタロ
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78kg超級決勝、イヴァナ・スタロがメラニー・ボラノスに横四方固「一本」

(エントリー7名)

【入賞者】
1.SUTALO, Ivana (CRO)
2.BOLANOS, Melanie (MEX)
3.ADLINGTON, Sarah (GBR)
3.VELENSEK, Anamari (SLO)
5.NUNES, Rochele (BRA)
5.CUTRO-KELLY, Nina (USA)
7.WILLIAMS, Mackenzie (USA)

ワールドツアーの常連選手はブラジルの2番手であるホシェリ・ヌネス(ブラジル)と今大会から78kg超級に階級を変更してリオデジャネイロ五輪以来の復帰戦に臨む2015年世界選手権78kg級準優勝者アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)のみ。この2人が初戦で潰し合い、勝利したヌネスも準決勝で敗れた結果、無名のイヴァナ・スタロ(クロアチア)が優勝を果たした。スタロはリオデジャネイロ五輪直後のグランプリ・ザグレブ大会で3位に入った以外はこれまでにワールドツアーでの入賞歴はなし。大会のレベルと組み合わせに助けられる形でのタイトル獲得となった。ヴェレンチェクはヌネスとの初戦を見る限り78kg超級で戦うにはまだまだ線が細いという印象。復帰戦ということもあり今後もこの階級を主戦場とするのかは不明だが、上位を目指すのであれば増量は必須だろう。


文責:林さとる

※写真は権利者の許可を得て掲載しています

※ eJudoメルマガ版6月23日掲載記事より転載・編集しています。

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