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桐蔭学園が11年ぶりの優勝、ライバル東海大相模を僅差で退ける・第66回インターハイ柔道競技神奈川県予選男子団体戦レポート

(2017年6月17日)

※ eJudoメルマガ版6月17日掲載記事より転載・編集しています。
桐蔭学園が11年ぶりの優勝、ライバル東海大相模を僅差で退ける
第66回インターハイ柔道競技神奈川県予選男子団体戦レポート
インターハイ柔道競技(8月8日~12日、郡山総合体育館)の神奈川県予選日程第2日が17日、神奈川県武道館で行われ、男子団体戦は3月の全国高等学校柔道選手権の覇者・桐蔭学園高校が11年ぶり6度目の優勝を飾った。

戦評および入賞者、桐蔭学園・高松正裕監督のコメントと決勝トーナメントの結果、準決勝以降の対戦詳細は下記。

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準々決勝、桐蔭学園の先鋒賀持喜道が日大藤沢高・鈴木正隆から大外刈「一本」。内股に耐えた相手に腰を入れ、残った軸足を刈り倒すすさまじい一撃だった。

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準々決勝、村尾三四郎が日大藤沢高・葉山喜士から内股「一本」

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準決勝、賀持は相洋高の先鋒相田勇司から「技有」獲得

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準決勝、東海大相模高の中堅山科良悟が立花学園高・田倉海来から内股「技有」

【戦評】

決勝に勝ち残ったのは桐蔭学園高と東海大相模高の大本命2校。

予選リーグ2試合を経て準々決勝に勝ち残った両校の布陣は、桐蔭学園が先鋒から賀持喜道、関根聖隆、村尾三四郎、千野根有我、湯本祥真。東海大相模が平下麟太郎、石川智啓、山科良悟、宮原峻太、松谷竜馬。

迎えた決勝トーナメント初戦、桐蔭学園は日大藤沢高を相手にあっという間の5連勝。賀持が内股から連携しての大外刈「一本」をマークして先制すると、続く関根は得意の一本背負投崩れの大外刈、村尾は内股と2試合連続の「秒殺」で早くも勝利決定。続く千野根、湯本も順当に一本勝ちでまったく隙のない戦いぶり。

東海大相模は難敵・慶應義塾高を相手に前衛3枚の一本勝ちで勝利確定。宮原が大野啓輔に、松谷が秦七伎に引き分けたが最終スコア3-0でこちらも危なげなく勝ち抜きを決める。

続く準決勝、相洋高とマッチアップした桐蔭学園は先鋒賀持が高校選手権66kg級代表の相田勇司から冷静に内股「技有」をマーク。以降は関根が払腰「一本」、村尾が内股「一本」、千野根が内股「一本」と徹底警戒をあっさり弾き返してあっという間の3連勝、最終戦は大将湯本が100kg超級の浪花優輝と引き分けたものの4-0の圧勝で決勝進出を確定。

東海大相模はこの試合からエース笹谷健を起用。桐蔭学園の布陣と自軍の戦力事情に鑑みれば事前に予測される投入位置は後衛2枠のいずれか、チームの勝敗に直結するはずこの笹谷の投入位置は結局大将枠となった。前戦では慶應義塾を相手に2つの引き分けをもぎ取られた東海大相模だがこの準決勝は立花学園を圧倒、あっという間の4連勝で笹谷登場時のスコアは既に4-0。この日初めて畳に立つ笹谷は自らの動きを確認するかのように冷静に試合を進め着々「指導」を得るが、終盤組み際に野地駿介の内股を食ってまさかの「技有」失陥。直後3つ目の「指導」を奪って事なきを得たものの、決戦を前にやや不安を残す形となった。

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決勝、高校選手権予選のリベンジに臨む東海大相模の面々は気合い十分。

そして迎えた決勝、両軍の布陣は下記の通り。

桐蔭学園高 - 東海大相模高
(先)賀持喜道 - 平下麟太郎
(次)関根聖隆 - 石川智啓
(中)村尾三四郎 - 山科良悟
(副)千野根有我 - 宮原峻汰
(大)湯本祥真 - 笹谷健

両軍いずれにも勝利の可能性ある、敢えて言えば東海大相模にやや勝運傾いた配置。

東海大相模の得点ポジションはエース2人を配し、かつ体格でも上回る先鋒戦と大将戦。相手方のエースが配された次鋒戦にも個人戦100kg超級決勝で千野根を大外刈「一本」で下している大駒・石川智啓を手当しており、関根が相手であっても十分引き分け以上が見込めるはず。不安材料は準決勝で負傷明けの笹谷のパフォーマンスが今一つで、好調時に見せていたあと一歩の踏み込みに欠けるところと、この笹谷の相手が技の切れるタイプにはむしろ受けの強さを発揮するセンス派の小兵・湯本であること。例えば笹谷を副将に突っ込んで千野根を振り回して1点取り、撃ち合いよりも圧で固定されるほうが苦しいはずの湯本を畳に残した松谷で圧するという手もあったかと思われるが、大枠まずまずの好配置と言えよう。

一方の桐蔭学園としては、得点確実なポジションは中堅戦のみ。賀持と湯本の我慢を大前提に、村尾の得点に加えて次鋒戦か副将戦で少なくともプラス1点を積み上げたいところ。関根が持ち前の周囲の予想を超える自分を高く買った一発を見せてくれるかどうか、関東大会個人戦の覇者千野根が同階級の大型・宮原を攻略する積極性を発揮出来るかどうかが勝敗のカギ。

いずれ、すべてが波乱なく「順当」にだけ進めば東海大相模に勝利が転り込んで来る陣形のはず。桐蔭学園としては獲るところ、粘るところと一段平均点を超える頑張りが必要な盤面だ。

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東海大相模の先鋒平下麟太郎が桐蔭学園高・賀持喜道から払巻込「技有」

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しかし賀持は平下の後袈裟固を逃れ、一本負けを回避する。これが以後の盤面に大きく効いた。

先鋒戦は桐蔭学園・賀持喜道、東海大相模・平下麟太郎ともに左組みの相四つ。横変形で構えあうと一見拮抗も平下の圧が賀持を組み止める形になり、ここで体格に勝る平下が一呼吸で左払巻込に体を捨てると外側の脚を固定された賀持耐える間なく畳に落下。掛けた瞬間には滞空時間ないまま賀持が畳に押し付けられているという体で、35秒「技有」。

「一本」でもおかしくなかったこの技から平下はそのまま後袈裟固に抑え込むが、賀持は失点に落胆することなくいち早くアクション開始。数秒で逃げ切り、「一本」失陥のみは必死で回避する。

以降も戦況は平下有利。がっぷり組み合えば圧力では明らかに勝り、中盤以降は試合を完全に掌握。賀持は組み手の駆け引きで間合いを作り出しては左内股、さらにステップを切った支釣込足と果敢に放つが平下は完全にこれを読み切っており、賀持の対重量選手戦における生命線である支釣込足を押し返してあわやポイントという場面も作る。平下は圧を掛け、上下にあおり、引き出して左内股と攻めていつ追加点が生まれてもおかしくない迫力の攻めを見せるが、賀持は巧みに接近と離脱を繰り返して必死に凌ぎ続ける。平下圧倒的優位も賀持の粘りの前に詰め切れないという様相のまま、この試合は終了。平下が「技有」優勢での勝利を決め、この大一番は東海大相模が先制することとなる。

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関根聖隆が低く左大内刈、しかし石川智啓は予期して透かし潰し、相手の体を伸ばしながら捩じり返しに掛かる。

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関根は担ぎ技を連発、後半はさしもの石川も崩されはじめ「指導」2つが累積。

次鋒戦は関根聖隆と石川智啓ともに左組みの相四つ。インターハイ100kg級と100kg超級の神奈川県代表同士という顔合わせ。

関根開始早々に得意の左小内刈を差し込むが、石川は一歩下がって相手に膝を着かせると迷うことなく捩じり回して返しに掛かる。さらに圧力を掛けて相手の左足を鋭く蹴ると関根膝を屈して潰れ、続いて関根が片襟を差して放った座り込みの左大内刈も予期して背筋を伸ばしたまま透かし、一歩下がってあっさり潰す。関根最大の勝負技である左背負投も余裕を持って潰し、関根が得意とする組み立てと技は既にすべて研究済みという印象。1分20秒弱が経過したこの時点で、関根が技でポイントを獲得するシナリオが予期し難い事態となる。

石川は体格とパワーをテコに自信満々。ただでさえ体格が上の相手に対し、自身の投げがすべて弾き返された関根の心が折れても仕方がない状況であったが、関根は早々に方針を転換。投げることが出来ないのであれば手数を積むしかないと、片襟を差しての左小内刈、左背負投、さらに一本背負投を連発する。単なる手数技であれば却って石川の術中に嵌りかけないが、敢えて思い切り、常に投げを狙う形で大きく飛び込むこの技の放列により試合展開は次第に関根に傾く。1分58秒石川に「指導1」、2分49秒に主審が宣告した「指導2」は取り消されたが、それでも担ぎの矛を収めない関根を石川は持て余し、3分28秒にはついに2つ目の「指導」が宣告されるに至る。石川の圧力は良く効くが、それでも関根は必死に一本背負投に入り続けて攻撃姿勢を崩さぬままタイムアップ。結果「指導」差2つによる僅差優勢で関根が勝利、桐蔭学園が1点を返す。

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村尾三四郎が素晴らしい技術を披露、山科良悟を相手に片手状態から引き手で肩を押しながらの左小外刈「技有」

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村尾は冷静に隅落「技有」追加。

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村尾が内股「一本」、山科を3度投げて完璧なフィニッシュ。

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副将戦は引き分け濃厚、桐蔭学園は主将の関根が大将湯本祥真を励まして畳に送り出す。

中堅戦は村尾三四郎がモノの違いを見せる。ケンカ四つの山科良悟は引き手を争いながら片手の内股に巴投と身を翻して展開を切り、後ろ重心で間合いを取っては村尾の力が伝わる状態を峻拒。センスと技術を併せ持つ山科が割り切った戦術を採ったことで村尾の得点は難しいかと思われたが、村尾は片手で互いの体が開いた状態を受け入れたまま、左小外刈でまず相手の右足を大きく刈り上げる。山科の体が僅かに後に崩れると見るや右手で相手の肩を押し、体を沈めて投げ切り1分51秒決定的な「技有」獲得。さらに焦った山科の右内股を冷静に見極め、逃がさぬとばかりに両手を利かせて拘束すると隅落でめくり返し2分24秒「技有」追加。ここで山科はさすがに気持ちの糸が切れた感あり。

2分42秒村尾が左内股。山科は体を開いて空中でバランスを取り、傍目には力の伝わらない状態と思われたが村尾には投げに至る確信あり。自身の特徴である引き手の牽引の強さで剛体を作り出しながら一歩踏み込んで空中で相手を固定、迷うことなく体を捨てて投げ切ると山科たまらず吹っ飛び「一本」。桐蔭学園、ここで2-1と勝ち越しに成功する。

巨漢同士の対決となった副将戦は千野根有我が右、宮原峻汰が左組みのケンカ四つ。千野根は開始早々に右払腰を2連発、さらに内股を見せてやる十分だが、宮原が両襟を握る強気の組み手ですべて受け切ると減速。1分32秒は両者に「指導」。中盤以降は宮原が前進して千野根がやや腰高になって間合いを持て余す場面が増え始める。千野根は2分8秒に宮原が両襟で放った左内股に浮かされると、以後は試合を壊すことを恐れ始めた感あり。一発の予感が漂う中で攻防は形上膠着し、3分0秒両者に「指導2」が宣告されて試合は完全に塩漬け。この試合は引き分けに終わる。

この時点でスコアは2-1、桐蔭学園には「一本」と僅差優勢の計2点があり、東海大相模には「技有」優勢ひとつがある。桐蔭学園は最終戦を引き分けるか、あるいは落としても「技有」までであれば勝利が確定し、東海大相模は「一本」を奪っての逆転以外に勝利の可能性がない状況。

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開始早々に湯本が思い切った背負投、しかし笹谷は余裕を持って回避。

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笹谷が左小外刈、幾度目かの「一本」が想起される瞬間であったが湯本はまたもや反転してノーポイント。

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笹谷手立てを変えて腕挫十字固、しかしこれも湯本が耐え切る。

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最終盤に笹谷が大内刈、観客に突っ込みながら投げるが既に「待て」が宣告されておりノーカウント。

大将戦は66kg級の湯本祥真が右、90kg級の笹谷健が左組みのケンカ四つ。体格に大きく劣る湯本はしかし試合が始まるなり思い切った右内股、さらに右背負投で笹谷の股中に潜り込む。4分間を戦い切るにはまず思い切って一太刀浴びせることが重要とまことに勝負の綾を理解した先制攻撃だったが、笹谷は背筋を伸ばしたまま背負投を跨いで潰すと、続く展開では圧力を掛けて湯本をあっさり畳に潰す。これで湯本の勢いをいったん挫くと、直後またもや奥襟圧力から今度は湯本の右を蹴り崩して潰し、1分2秒湯本に偽装攻撃の「指導」。

以後笹谷はまさしく猛攻。続く展開では内股で高く揚げ、逃れようとして着地した湯本をいち早く走って斜め後方に追うことで決めに掛かり、それでも湯本がたたらを踏んで耐えると隅返に連絡。決定的な攻撃を3連発、なぜ「一本」にならないのか不思議なほどの取り味がある連続攻撃だったが、湯本はすべてを予期。決め技の隅返も空中を舞う間に驚異的なバランス感覚で反転し、腹這いに落ちて「待て」。

笹谷は圧力、足技、固定しての一撃とあるべき攻めを積み続け、常に横腰を合わせた密着の形で圧力を受けることを強いられた湯本は非常に苦しい状況。強気を強気で返す形で大腰、背負投と積むがいずれも笹谷動揺せず。2分24秒には脚を差し入れての左内股で崩し、さらに真裏に小外掛。湯本弾かれたように飛び、またもや観客は「一本」を想起するるが着地の瞬間湯本再び身を切って腹這いに落ち「待て」。圧巻のしぶとさ。

笹谷が一本級の攻めを見せ、湯本が不可解なほどの際の強さでこれを凌ぐという構図は以後も継続。残り40秒では笹谷が内股から縦回転、しかし湯本はこれも転がりながら凌ぎもはや放られることで自分の時間を作り出している印象すらあり。しかり笹谷は冷静、敢えて腰の抱き合いに誘って湯本に大腰を強い、隅落の形で崩すと残った湯本の釣り手に腕挫十字固で襲い掛かる。これはさすがに決まったかと思われたが湯本は「一本」寸前で耐え切り、「待て」を引きだす。残り20秒を過ぎたところで笹谷はケンケン内股からの大内刈で激しく湯本を追い、場外の観客に突っ込む形で投げるがこれは畳を割ったところで早々に「待て」が宣告されており、ノーカウント。

沸騰し切った場を見かねたか、桐蔭学園ベンチからは「あと1つ『指導』を貰ってもいい、『技有』までは取られてもいいんだ!」と湯本を落ち着かせるべく必死の声援が飛ぶ。残り6秒、笹谷の圧力に湯本あっさり潰れるが『指導』宣告はなくこのまま試合終了。大将戦は引き分けに終わり、スコア2-1で桐蔭学園の優勝が決まった。

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優勝決定の瞬間。

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試合直後、戦いぶりを総括する高松正裕監督。

桐蔭学園高 2-1 東海大相模高
(先)賀持喜道△優勢[技有・払巻込]〇平下麟太郎
(次)関根聖隆〇優勢[指導2]△石川智啓
(中)村尾三四郎〇内股(2:42)△山科良悟
(副)千野根有我×引分×宮原峻汰
(大)湯本祥真×引分×笹谷健

桐蔭学園はまさしく薄氷の勝利。どちらが勝ってもおかしくない大接戦だった。
いくつかあったシナリオの分かれ道のうち、最大の分水嶺は次鋒戦。単に自分の力が一番出しやすい戦い方を採れば引き分けが濃厚、あるいは石川の「指導」差勝利があり得る力関係であったが、「投げ切れない」と見た関根は早々に連続攻撃による優位確保に舵を切った。担ぎ技はすべて止められ、かつ生命線である小内刈と大内刈がことごとく体を伸ばされる形で切り返されてポイント失陥の危機という恐怖に晒されながら、それでも大技を連発した度胸と戦術眼がまたもやチームを救ったと評するべきだろう。先鋒戦、「技有」を失いながら一本勝ちだけは避けるべく必死で抑え込みを逃れ、気持ちを切らずに以降の失点を抑えた賀持の働きも見事だった。

東海大相模は先鋒戦での「一本」のチャンスを取り切れなかったことが最後まで響いた。大将の笹谷は散漫に攻めたわけではなく、むしろよくぞここまで「取る」ロジックを磨き込んだと驚嘆するほど緻密に、そして大胆に為すべきことを為していた。これは湯本の驚異的な身体能力と粘りの方を賞賛すべきだろう。笹谷の撒き散らす得点の予感は凄まじく、その中で常に劣勢の小兵・湯本が凌ぎに凌いで場内沸騰、しかし幾度「一本」の危機を乗り越えても時計をみやれば残り時間はまだ2分ある、まだ1分半あるという気の遠くなるような道のり。時計の針が止まったのではないかと思われるほどのこの濃密な時間をこらえ切った精神力はなまなかなものではない。

春の覇者桐蔭学園はますます充実。2年生が「黄金世代」と騒がれてスタートした今季のチームだが、大黒柱の関根、小回りの利く湯本と上級生の駒が揃って彼らが力を発揮し得る今年の方が、結果的にチームの完成度が高くなる可能性がある。三冠獲得に向けて視界良好と評しておきたい。

敗れた東海大相模は高校選手権に続いてインターハイの出場もなくなってしまったが、間違いなく全国上位で戦う力のあるチーム。フリーエントリー制である金鷲旗大会の活躍に大いに期待したい。

取材:古田英毅

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11年ぶりにインターハイ予選を制した桐蔭学園高

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準々決勝、桐蔭学園高の関根聖隆が「一本大外」であっという間の一本勝ち。

【入賞者】
(エントリー38校)
優 勝:桐蔭学園高
準優勝:東海大相模高
第三位:立花学園高、相洋高

桐蔭学園高・高松正裕監督のコメント
「本当に久しぶりの、監督としては私も初めてのインターハイ予選優勝です。どっちに転がってもおかしくない試合であり、本当に薄氷の勝利。色々なことの流れが少しづつこちらに来てくれたかなという感じです。個人戦が出来過ぎの結果だったので逆にしっかり気持ちを作っていかないと大変だと気を引き締めて戦いました。(-大変なプレッシャーだったのでは?)春の全国よりも遥かにストレスが掛かりました。1週間眠れない日が続きましたから(笑)。(-全国制覇後のチームについて聞かせてください)個々の力を伸ばすことに費すという大方針はあったのですが、とにかく高校生のこのシーズンは試合が続くのでその点から考えました。まずは怪我がないようにということ、あとはじっくり稽古で力を練ることが難しいので、『試合で力をつける』ということですね。それが出来ないと高校生がこのシーズンを乗り越えることは難しい。スケジュールの難しさを受け入れて、かつ怪我をしないようにその中で強くなることを考えました。(-例えば関東大会のオーダーの意図を教えてください)メンバーを落としたのではなく、弱点を強化するという観点ですね。既にかなり計算出来る村尾や関根を強くするよりもそちらのほうがチームとしては大事と考えました。(-以後の強化は?)技術や素材はどこのチームにも負けない、ずば抜けたものがありますが、気持ちの部分がまだまだ。こういう子たちはある程度の練習の量を課すことが自信につながるわけですが、さっき言った通り日程がかなり過密ですから(出来る量には限界がある)。その中で、僅かでもいいから体力をアップさせ、つまりはそのことが自信に繋がるような練習をしていきたいですね。」

【決勝トーナメント1回戦】

慶應義塾高 5-0 市立高津・向の岡工高
立花学園高 3-2 日大高
横浜高 5-0 法政二高
日大藤沢高 5-0 県立旭高

【準々決勝】

東海大相模高 3-0 慶應義塾高
立花学園高 5-0 藤沢翔陵高
相洋高 3-1 横浜高
桐蔭学園高 5-0 日大藤沢高

【準決勝】

東海大相模高 5-0 立花学園高
(先)平下麟太郎〇内股△山下拓斗
(次)石川智啓〇内股△平野敦聖
(中)山科良悟〇袈裟固△田倉海来
(副)宮原峻汰〇上四方固△吉永夏樹
(大)笹谷健〇反則[指導3]△野地駿介

桐蔭学園高 4-0 相洋高
(先)賀持喜道〇優勢[技有・内股]△相田勇司
(次)関根聖隆〇払腰△谷竜太
(中)村尾三四郎〇内股△新井竜河
(副)千野根有我〇内股△吉田陽翔
(大)湯本祥真×引分×浪花優輝

【決勝】

桐蔭学園高 2-1 東海大相模高
(先)賀持喜道△優勢[技有・払巻込]〇平下麟太郎
(次)関根聖隆〇優勢[指導2]△石川智啓
(中)村尾三四郎〇内股(2:42)△山科良悟
(副)千野根有我×引分×宮原峻汰
(大)湯本祥真×引分×笹谷健

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