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全日本チームが国際合宿を公開、東京五輪も狙うリネールは日本勢に「かかってこい」

(2017年6月14日)

※ eJudoメルマガ版6月14日掲載記事より転載・編集しています。
全日本チームが国際合宿を公開、東京五輪も狙うリネールは日本勢に「かかってこい」
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テディ・リネールをはじめ世界各国の強豪が講道館に集まった。

講道館で行われている国際合宿が14日、報道陣に公開された。この合宿は今年から新設されたもので、日本を含む32ヶ国、男子280人、女子241人が参加して12日から21日までの10日間にわたって行われる。

この日は午前に男子、午後に女子の練習が行われ、男子の練習ではテディ・リネール(フランス)と大野将平(旭化成)の金メダリスト2人が乱取りをする場面も見られた。

井上監督、増地監督、リネール選手、日本代表各選手のコメント要旨は下記

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大野将平とテディ・リネールによる体重差70キロの乱取り。

井上康生監督のコメント
「毎年この時期は海外の選手が多く来ていましたが、今年から共通の環境で練習する国際合宿として整備しました。(世界選手権を控えて)様々な駆け引きがあると思いますが、組み合うことで色々なことを感じ取れるはずです。リネール選手と練習できることは重量級にとって大きなエネルギーになると思います。彼は強いですが、決して手の届かない選手ではない。それでも『迫る』だけではダメ、近づくだけでなく、乗り越えるためにはさらに膨大な努力が必要です。団体戦が五輪に加わったことは柔道にとって良いことだと思います。これで個人で複数のメダルを獲得できる可能性ができました。監督としてはプレッシャーがありますが、個人的に団体戦は好きですし、学べることも多いと思いますので気合いが入ります。」

増地克之監督のコメント
「今回の合宿のテーマは3つあります。1つ目は日本の環境で海外の選手と練習できること。日本の選手は食事の面など普段通りの環境で練習することができます。2つ目は海外の選手もより実戦的な練習ができること。海外の選手にもより実戦的な場を与えて、お互いに切磋琢磨できればと考えています。3つ目は海外の選手やコーチと情報交換ができること。月曜日には懇親会を開いて情報交換を行いましたが、海外のチームは男女混合での団体戦を好意的に捉えており、日本、フランス、ロシア以外の国は合同で練習を行っていることがわかりました。団体戦では個の力とは別の要素も必要になってくると思いますので、その点は不安です。男子の練習に女子を参加させるなどしてチームビルディングを行っていきたいと思います。女子としては、先鋒となる57kg級枠の役割が非常に重要になってくると考えています。」

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笑顔で囲み取材に応えるテディ・リネール。

テディ・リネール選手のコメント
「リオデジャネイロ五輪が終わってからは、何もせずに沢山休みを取って頭をリフレッシュしました。小さい子供もいるので家族サービスをしていました。2連覇できたことには満足していますが、東京五輪にも出場してもっと連覇を伸ばしたいと考えています。原沢選手は良い選手。まだ若いのでこれからもっと良い選手になると思います。(リオ五輪の決勝について)自分でも満足してはいませんが、優勝できたことが一番です。新しいルールには満足していない部分もありますが、決まったからには対応するしかない。組み手についても問題ありません。今のところ、間違いなく東京五輪には出場するつもりでいます。体次第ですが、(パリでの開催が有力視されている)2024年の五輪にも出場したいと考えています。野村さんが達成した3連覇、そして4連覇も目指したいです。チャレンジが一番です。今は練習も試合もとても楽しく満足しています。(柔道の生まれた日本での五輪について)柔道の生まれた国で金メダルを取るということについて、ドキドキしています。大会に出る限りはすべて優勝したいです。団体戦が決まったことについて、とても満足しています。東京五輪では個人で3つ目、団体戦を合わせて4つ目の金メダルを獲得したいです。フランスとしても団体戦の採用は喜んでいます。今後、世界選手権まで大会の出場予定はありません。五輪が終わってから一度も大会に出ずに世界選手権に出場することは挑戦です。これからの勝利はボーナスだと考えているので、怖くはありません。月曜日の練習では原沢選手と王子谷選手と練習しました。合宿は長いですし、明日は羽賀選手と練習する予定です。王子谷選手は昔から知っていますが、試合をしたことはないので早く戦ってみたいです。大野選手とは、お互いにとても尊敬しています。彼と戦うことは楽しいです。大野選手はとても良い選手です。(-日本の選手がライバルになると思うがどうか)今も私は練習を積んでいます。かかってこい(笑)。次の目標はレアルマドリードと同じ、10回目の世界制覇です。今はとても楽しい。2024年まで続けたいですが、楽しくなくなったらやめます。理想の柔道は日本と同じで、「一本」を取る柔道です。(日本選手について)羽賀選手や阿部選手も良い選手。日本は全階級に良い選手がいると思います。リオ五輪が終わって1、2週間で東京五輪を目指すと決断しました。五輪後には165kgまで太りましたが、今は145kgです。世界選手権までにはリオのときと同じ137kgに戻します。東京五輪で金メダルを取って引退しても満足ですが、2024年まで続けたいです。アリガト。」

原沢久喜選手のコメント
「リネール選手とは初日に練習しました。お互いに探り合いのなかでの練習でしたが、良いところを持たれると強いですし、地力があります。組み手を持たせながら、技を掛けさせながらでも相手の嫌がることを探していきたいです。世界選手権まで国際大会の出場予定はないので、今回の合宿では海外の選手と沢山練習したいと考えています。リオデジャネイロ五輪のときは123kgくらいでしたが、現在127kgで128kgまでは増量する予定です。リネール選手に勝つためにはスピード、パワー、組み手など全体的に強化しなければいけないと考えています。(実業団体で王子谷選手に勝利したことについて)彼も疲れてはいましたが、勝つことができて良かったです。デュッセルドルフから全日本まで勝てていませんでしたが、違うことをするのではなく五輪前と同じペースで世界選手権までいきたいです。」

佐藤瑠香選手のコメント
「今回の合宿のメインは組み手と寝技です。海外選手は組む時間が少ないので、早く二つを持てるようにして組み勝つ時間を長くしたいです。寝技についてはルールが変わって時間が長くなっているので、相手に一方的に攻められないためにも強化しています。目標は確実に「一本」を取ることです。(リオデジャネイロ五輪に出場できなかったことについて)やめたらすべてがなくなってしまうので、講道館杯までの間に次を目指すと覚悟を決めました。4月に膝を手術したのですが、スムーズに柔道へと結び付けられるように意識してリハビリを行ってきました。(GSパリの決勝について)チュメオ選手とお互いに袖を絞り合って全く技が出せませんでした。今は両袖でも技を掛けられるように練習しています。世界選手権は今回で4回目。一度も勝てたことがないので、チャレンジャーとして自分の力を出したいです。」

新井千鶴選手のコメント
「(右足首の負傷で練習に参加できないことについて)国内の良い環境でこれまで取り組んできたことを試したかったというのはありますが、スペイン合宿もあるので気を引き締めて世界選手権までやっていきたいです。寝技で「一本」を取る柔道を目指してきて、欧州ではそれができました。世界選手権でもそれを続けたいです。研究されていると思いますが、それを上回る対応力や動きを取り入れてきたつもりです。GS東京の決勝で敗れてから、これまで取り組んでいなかったことにも取り組むようにしました。私は左組みですが、右組みに挑戦することで左右のバランスが良くなりましたし、密着して稽古をすることで体幹が鍛えられたと感じています。田知本選手の金メダル獲得を現地で見ていて一番に悔しさがありました。それでも、その選手と最後まで代表を争ったということで、金は遠くないという手応えも感じました。挑戦していることが世界選手権で出せれば優勝も現実的だと思います。」

志々目愛選手のコメント
「アジア選手権でも優勝できたので、良い流れで世界選手権に臨めると思います。なかなか出られないなかでチャンスを貰ったので、しっかりと生かしたいです。今は立技から寝技への移行を練習していて、アジア大会では寝技で勝つことができたので良かったです。(-海外選手を得意としていますが)大会前に相手の研究をしています。変則組み手にも映像を見て対応していますし、弱点も分析しています。国際大会に出るようになってから研究を始めて、研究ノートも取っています。五輪を目指しているので、目の前の試合で結果を出せるように頑張りたいです。」


取材:林さとる

※ eJudoメルマガ版6月14日掲載記事より転載・編集しています。

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