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アジア柔道選手権2017・第2日7階級即日レポート

(2017年5月28日)

※ eJudoメルマガ版5月28日掲載記事より転載・編集しています。
アジア柔道選手権2017・第2日7階級即日レポート
アジア選手権大会(Asian Championship Seniors)は26日から香港で開幕、個人戦最終日となる2日目は男女合わせて7階級(男子81kg級~100kg超級、女子70k級~78kg超級)の競技が行われた。日本勢は、男子で81kg級の藤原崇太郎(日本体育大1年)が優勝。女子は70kg級の大野陽子(コマツ)と78kg級の濵田尚里(自衛隊体育学校)、78kg超級の稲森奈見(三井住友海上)とこの日の出場者3名がすべて優勝を飾った。

各階級の入賞者と階級概況、日本代表選手全試合の勝ち上がりは下記。

■ 81kg級
(エントリー25名)

【入賞者】
1.FUJIWARA, Sotaro (JPN)
2.MOLLAEI, Saeid (IRI)
3.ZOLOEV, Vladimir (KGZ)
3.LEE, Moon Jin (KOR)
5.NYAMSUREN, Dagvasuren (MGL)
5.LEE, Seungsu (KOR)
7.KALKAMANULY, Aziz (KAZ)
7.OTGONBAATAR, Uuganbaatar (MGL)

藤原崇太郎(日本体育大1年)が優勝。藤原は準々決勝でニャムスレン・ダグヴァスレン(モンゴル)、準決勝でイ・センス(韓国)と国際シーンの中堅上位に属する強豪にいずれもGS延長戦でしぶとく勝利、決勝ではグランドスラム・バクー大会2位のサイード・モラエイ(イラン)を浮落「技有」で破って優勝を決めた。藤原がワールドツアー常連組が参加するレベルの国際大会に出場するのは今回が初めて、しっかりと結果を残して国内外へのアピールに成功した。

【日本代表選手勝ち上がり】

藤原崇太郎(日本体育大1年)
成績:優勝


[1回戦]
藤原崇太郎○優勢[技有・内股]△カイサル・ハン(パキスタン)

[2回戦]
藤原崇太郎○GS指導2(GS1:17)△マサユキ・テラダ(タイ)

[準々決勝]
藤原崇太郎○GS横四方固(GS1:03)△ニャムスレン・ダグヴァスレン(モンゴル)

[準決勝]
藤原崇太郎○GS指導2(GS0:48)△イ・センス(韓国)

[決勝]
藤原崇太郎○優勢[技有・浮落]△サイード・モラエイ(イラン)

■ 90kg級
(エントリー17名)

【入賞者】
1.USTOPIRIYON, Komronshokh (TJK)
2.BOZBAYEV, Islam (KAZ)
3.MUKAI, Shoichiro (JPN)
3.KHURRAMOV, Mukhammadkarim (UZB)
5.SABIROV, Shakhzodbek (UZB)
5.GWAK, Donghan (KOR)
7.SINGH, Avtar (IND)
7. NOURI, Vahid (IRI)

コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)が連覇を達成。2015年アスタナ世界選手権チャンピオンのガク・ドンハン(韓国)が準決勝で姿を消すなか、4月のグランプリ・アンタルヤ大会(2位)で見せた好調さをそのまま畳に持ち込んで表彰台の頂点へと辿り着いた。この選手は24歳とまだ若く、アジア選手権(アジア大会含む)で優勝1回、2位3回をマークしたかつてのディルショド・チョリエフ(ウズベキスタン)のように「アジアの番人」ポジションに収まるところまでは確実。これを超えるところまで登り詰められるかどうか、8月の世界選手権に注目。

日本代表の向翔一郎(日本大4年)は準決勝で前述のウストピリヨンに出足払「技有」を奪われて敗退。それでも3位決定戦でシュフゾドベク・サビロフ(ウズベキスタン)に大内刈「一本」(1:26)で勝利してしっかり3位は確保した。

【日本代表選手勝ち上がり】

向翔一郎(日本大4年)
成績:3位


[1回戦]
向翔一郎○優勢[技有・背負投]△ミハイル・マーチタン(UAE)

[2回戦]
向翔一郎○GS技有・肩車(GS3:12)△ガンツルガ・アルタンバガナ(モンゴル)

[準々決勝]
向翔一郎○腕挫脇固(1:58)△ノウリ・ヴァヒド(イラン)

[準決勝]
向翔一郎△優勢[技有・出足払]○コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)

[3位決定戦]
向翔一郎○大内刈(1:26)△シュフゾドベク・サビロフ(ウズベキスタン)

■ 100kg級
(エントリー12名)

【入賞者】
1.RAKOV, Maxim (KAZ)
2.KIM, Hyeoncheol (KOR)
3.BUNDDORJ, Janchivdorj (MGL)
3.JURAEV, Sherali (UZB)
5.SHAH, Hussain Shah (PAK)
5.SAIDOV, Saidzhalol (TJK)
7.HOJAMUHAMMEDOV, Batyr (TKM)
7.REMARENCO, Ivan (UAE)

この階級は日本代表選手の出場はなし。上位選手の参加も2009年ロッテルダム世界選手権チャンピオンのマキシム・ラコフ(カザフスタン)と2014年チェリャビンスク世界選手権3位のイワン・レマレンコ(UAE)くらいで、結果として31歳のベテラン・ラコフが2009年以来2度目となる優勝を果たすこととなった。この日のラコフ、強豪との対戦はかつてウズベキスタンの一番手として鳴らしたシラリ・ジュラエフ(ウズベキスタン)戦くらいだったが、全試合をGS延長戦での決着とベテランらしい巧さと年配らしからぬ体力を見せつけての優勝。しぶとく最後まで戦い抜いてのタイトル獲得であった。

【日本代表選手勝ち上がり】

※日本代表選手の出場はなし

■ 100kg超級
(エントリー12名)

【入賞者】
1.KIM, Sungmin (KOR)
2.HICHINOHE, Ryu (JPN)
3.ULZIIBAYAR, Duurenbayar (MGL)
3.KRAKOVETSKII, Iurii (KGZ)
5.SHYNKEYEV, Yerzhan (KAZ)
5.YERGALIYEV, Yelaman (KAZ)
7.KHISOMIDDINOV, Mukhsin (UZB)
7.LEE, Po Yen (TPE)

ロンドン-リオ期にアジアの100kg超級シーンを牽引していた七戸龍(九州電力)とキム・スンミン(韓国)の本命2人が過たず決勝進出。GS延長戦の末にキムが後袈裟固「技有」(GS2:38)で七戸を破り優勝を果たした。キムは29歳のベテランで国際大会への参加はリオデジャネイロ五輪以来、今回の優勝でその健在ぶりを示した形だ。七戸は昨年来続いている内容良くも今ひとつ勝ち切れない悪い流れを脱することができず、惜しくも2位にとどまった。

【日本代表選手勝ち上がり】

七戸龍(九州電力)
成績:2位


[準々決勝]
七戸龍○腕挫十字固(0:40)△リー・ポエン(台湾)

[準決勝]
七戸龍○優勢[技有・大内刈]△ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)

[決勝]
七戸龍△GS技有・後袈裟固(GS2:38)○キム・スンミン(韓国)

■ 70kg級
(エントリー18名)

【入賞者】
1.ONO, Yoko (JPN)
2.KIM, Seongyeon (KOR)
3.HONG, Son Yong (PRK)
3.BEKTASKYZY, Zere (KAZ)
5.THONGSRI, Surattana (THA)
5.BATBAATAR, Khulan (MGL)
7.AGHAEI, Donya (IRI)
7.MATNIYAZOVA, Gulnoza (UZB)

ワールドツアー上位選手の参加はキム・センヨン(韓国)のみ。リオ世界選手権銅メダリストのキムと昨年の本大会覇者である大野陽子(コマツ)の実力者2人が順当に決勝まで勝ち上がり、大野が崩上四方固「一本」(2:23)で勝利して見事連覇を達成した。大野は4戦して「一本」が3つと素晴らしい内容での戴冠、改めて存在感を示した形となった。

【日本代表選手勝ち上がり】

大野陽子(コマツ)
成績:優勝


[2回戦]
大野陽子○上四方固(1:02)△タン・ライマン(マカオ)

[準々決勝]
大野陽子○優勢[技有・内股]△バットバータル・フーレン(モンゴル)

[準決勝]
大野陽子○崩上四方固(1:04)△ホン・ソンヨン(北朝鮮)

[決勝]
大野陽子○崩上四方固(2:23)△キム・センヨン(韓国)

■ 78kg級
(エントリー11名)

【入賞者】
1.HAMADA, Shori (JPN)
2.MA, Zhenzhao (CHN)
3.LEE, Jeongyun (KOR)
3.PARK, Yujin (KOR)
5.YULDASHOVA, Kumush (UZB)
5.AMANGELDIYEVA, Albina (KAZ)
7.GARTHIA, Tiara Arta (INA)
7.RAIFOVA, Zarina (KAZ)

【日本代表選手勝ち上がり】

ワールドツアーで結果を残している選手は第1シードのアルビナ・アマンゲルディエワ(カザフスタン)と第2シードのパク・ユジン(韓国)、そして日本代表の濵田尚里(自衛隊体育学校)の3人。アマンゲルディエワとパクが濱田と対戦する前に姿を消し、結果として濱田の全試合「一本」による圧勝劇が完成した。この日の濵田は抑込技に関節技、そして絞技と固技3種すべてで「一本」を獲得しており、寝業師濱田の持ち味が最大限に発揮された大会であったと総括できるだろう。このレベルの大会では濵田の力は到底測りがたし、大事なところでミスすることが多くなかなかチャンスに恵まれないが、ぜひとも国際大会の最前線で試し続けて欲しい選手だ。

濵田尚里(自衛隊体育学校)
成績:優勝


[準々決勝]
濵田尚里○横四方固(0:37)△クムシュ・ユルダショワ(ウズベキスタン)

[準決勝]
濵田尚里○腕緘(1:04)△アルビナ・アマンゲルディエワ(カザフスタン)

[決勝]
濵田尚里○片手絞(2:27)△マー・ジェンジャオ(中国)

■ 78kg超級
(エントリー7名)

【入賞者】
1.INAMORI, Nami (JPN)
2.KIM, Minjeong (KOR)
3.ISSANOVA, Gulzhan (KAZ)
3.BATTULGA, Munkhtuya (MGL)
5.YULDOSHOVA, Rakhima (UZB)
5.TSAI, Jia Wen (TPE)
7.MAAN, Tulika (IND)

参加者は7人と少ないものの、キム・ミンジョン(韓国)と稲森奈見(三井住友海上)の両強豪が参加したことでトーナメントのレベルは高め。決勝はこの2人の対戦となり、キムを上四方固「一本」(3:34)で下した稲森が表彰台の頂点へと辿り着いた。稲森にとっては昨年7月のグランドスラム・チュメン大会以来久々の国際大会優勝、素根輝(南筑高2年)の台頭で押され気味の稲森としてはこれを再上昇のきっかけとしたいところだ。

【日本代表選手勝ち上がり】

稲森奈見(三井住友海上)
成績:優勝


[準々決勝]
稲森奈見○袈裟固(1:16)△ツリカ・マーン(インド)

[準決勝]
稲森奈見○GS指導2(GS1:07)△グルザン・イッサノワ(カザフスタン)

[決勝]
稲森奈見○上四方固(3:34)△キム・ミンジョン(韓国)


文責:林さとる/古田英毅

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