PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

アジア柔道選手権2017・第1日7階級即日レポート

(2017年5月27日)

※ eJudoメルマガ版5月27日掲載記事より転載・編集しています。
アジア柔道選手権2017・第1日7階級即日レポート
アジア選手権大会(Asian Championship Seniors)は26日から香港で開幕、初日は男女合わせて7階級(男子60kg級~73kg級、女子48k級~63kg級)の競技が行われた。日本勢は男子60kg級の髙藤直寿(パーク24)、女子は52kg級の志々目愛(了徳寺学園職)と57kg級の芳田司(コマツ)、63kg級の鍋倉那美(三井住友海上)の3人が優勝を飾った。

各階級の入賞者と階級概況、日本代表選手全試合の勝ち上がりは下記。

■ 60kg級
(エントリー23名)

【入賞者】
1.TAKATO, Naohisa (JPN)
2.RASHNONEZHAD, Mohammad (IRI)
3.PAK, Yong Nam (PRK)
3.TILOVOV, Mukhriddin (UZB)
5.YADAV, Vijay Kumar (IND)
5.BOQIEV, Sukhrob (TJK)
7.LI, Jiahong (CHN)
7.AN, Jae Yong (PRK)

人材豊富で世界の60kg級シーンをリードしているアジア地域だが、今大会は髙藤直寿(パーク24)を除いて強豪の参加はなし。ツアーで結果を残している選手もグランドスラム・バクー大会で2位入賞を果たした新顔のムフリディン・ティロヴォフ(ウズベキスタン)くらいであり、この選手も実力自体は中の上クラス。大方の予想通り髙藤が圧勝で優勝を果たした。

【日本代表選手勝ち上がり】

髙藤直寿(パーク24)
成績:優勝


[2回戦]
髙藤直寿○腕挫十字固(3:04)△ジョン・ソンビョン(韓国)

[準々決勝]
髙藤直寿○小内刈(2:38)△リ・ジアホン(中国)

[準決勝]
髙藤直寿○優勢[技有・大内刈]△スフロブ・ボキエフ(タジキスタン)

[決勝]
髙藤直寿○反則(1:29)△マハマド・ラシュノネザド(イラン)
※いわゆる「ブリッジ反則」

■ 66kg級
(エントリー26名)

【入賞者】
1.AN, Baul (KOR)
2.ZHUMAKANOV, Yeldos (KAZ)
3.FUJISAKA, Taroh (JPN)
3.GANBOLD, Kherlen (MGL)
5.NURILLAEV, Sardor (UZB)
5.RYSMAMBETOV, Bektur (KGZ)
7.KHOJASTEH, Alireza (IRI)
7.MUKANOV, Azamat (KAZ)

リオデジャネイロ五輪銀メダリストのアン・バウル(韓国)がヨーロッパオープン・ローマ大会以来の国際大会参戦、勝負どころとなった準々決勝と準決勝をGS延長戦の末に制して優勝を果たした。日本代表の藤阪太郎(大阪府警察)は準々決勝でアンと対戦、GS2分48秒に及ぶ消耗戦の末に横四方固「一本」で敗れたが、敗者復活戦をしっかりと勝ち上がって3位を獲得した。

【日本代表選手勝ち上がり】

藤阪太郎(大阪府警察)
成績:3位


[1回戦]
藤阪太郎○腕挫十字固(0:35)△サイニ・ジャスリーンシン

[2回戦]
藤阪太郎○大内刈(2:07)△チャン・ハオチェン(台湾)

[準々決勝]
藤阪太郎△GS横四方固(GS2:48)○アン・バウル(韓国)

[敗者復活戦]
藤阪太郎○優勢[技有・小内刈]△アリレザ・ホジャステー(イラン)

[3位決定戦]
藤阪太郎○GS指導2(GS2:27)△サルドル・ヌリルラエフ(ウズベキスタン)

■ 73kg級
(エントリー25名)

【入賞者】
1.AN, Changrim (KOR)
2.GANBAATAR, Odbayar (MGL)
3.SMAGULOV, Zhansay (KAZ)
3.TATSUKAWA, Arata (JPN)
5.MOHAMMADI BARIMANLOU, Mohammad (IRI)
5.SAIYINJIRIGALA, (CHN)
7.KHOJAZODA, Behruzi (TJK)
7.BATTSETSEG, Batgerel (MGL)

それぞれ第1、第2シードに配されたガンバータル・オドバヤル(モンゴル)とアン・チャンリン(韓国)の超強豪2人が過たず決勝で対戦、GS延長の末にアンが「指導2」で勝利して優勝を決めた。「袖口の取り合い」の様相となった決勝に勝利したのはアンだが、より強い印象を残したのは敗れたガンバータル。グランドスラム・バクー大会以来の好調を維持している模様で、袖口グリップを駆使した一方的拘束による新型パワー柔道は威力抜群。世界選手権でも上位進出の可能性は十分だ。

日本代表の立川新(東海大2年)は難敵ギヨション・ボボエフ(ウズベキスタン)に大内刈「一本」(1:37)で勝利したものの、続く準々決勝でズハンサイ・スマグロフ(カザフスタン)にGS延長の内股「一本」(GS0:29)で破れた。敗者復活戦を勝ち上がっての3位決定戦で中堅の強豪・サイインジリガラ(中国)に横四方固「一本」(3:47)で勝利して、表彰台の確保には成功。

【日本代表選手勝ち上がり】

立川新(東海大2年)
成績:3位


[1回戦]
立川新○腕挫十字固(1:36)△アルディアルタ・イコマン(インドネシア)

[2回戦]
立川新○大内刈(1:37)△ギヨション・ボボエフ(ウズベキスタン)

[準々決勝]
立川新△GS内股(GS0:29)○ズハンサイ・スマグロフ(カザフスタン)

[敗者復活戦]
立川新○GS技有・大内刈(GS0:56)△バトツェツェグ・バトゲレル(モンゴル)

[3位決定戦]
立川新○横四方固(3:47)△サイインジリガラ(中国)

■ 48kg級
(エントリー16名)

【入賞者】
1.MUNKHBAT, Urantsetseg (MGL)
2.GALBADRAKH, Otgontsetseg (KAZ)
3.JEONG, Bokyeong (KOR)
3.KANG, Yujeong (KOR)
5.LI, Yanan (CHN)
5.TONAKI, Funa (JPN)
7.SUSANTI, Terry Kusumawardani (INA)
7.JON, Yu Sun (PRK)

ベスト4まで勝ち上がった顔ぶれでそのまま世界選手権やオリンピックの決勝ラウンドを戦っても何ら違和感のない超ハイレベルトーナメント。準決勝で渡名喜風南(帝京大4年)を破ったガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)と、同じく準決勝でジョン・ボキョン(韓国)を破ったムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)が決勝を争い、GS延長の末にムンフバットが「指導2」(GS1:53)で勝利した。

日本代表の渡名喜は前述のとおり準決勝でガルバドラフに崩袈裟固「一本」(3:26)で敗れ、3位決定戦でも格下のカン・ユジョン(韓国)に「技有」2つをリードしながら「反則」(3:58)による逆転負けを喫して5位だった。この階級における東アジア勢の競技力の高さが際立ったトーナメントであり、階級によってあまりにもレベルが違う大陸選手権の難しさが垣間見えた大会でもあった。

【日本代表選手勝ち上がり】

渡名喜風南(帝京大4年)
成績:5位


[1回戦]
渡名喜風南○崩上四方固(0:59)△チュアン・シウジュ(台湾)

[準々決勝]
渡名喜風南○優勢[技有・袖釣込腰]△リ・ヤナン(中国)

[準決勝]
渡名喜風南△崩袈裟固(3:26)○ガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)

[3位決定戦]
渡名喜風南△反則(3:58)○カン・ユジョン(韓国)

■ 52kg級
(エントリー15名)

【入賞者】
1.SHISHIME, Ai (JPN)
2.CHINTOGTOKH, Azzaya (MGL)
3.WANG, Xin (CHN)
3.PARK, Da Sol (KOR)
5.NGUYEN, Thuy (VIE)
5.RIM, Song Sim (PRK)
7.THOUDAM, Kalpana Devi (IND)
7.KELDIYOROVA, Diyora (UZB)

超ハイレベルトーナメントだった48kg級とは打って変わり、この階級は志々目愛(了徳寺学園職)の独壇場。唯一の勝負どころであったパク・ダソル(韓国)戦も横四方固「一本」(2:38)であっさりと勝利して優勝を決めた。

【日本代表選手勝ち上がり】

志々目愛(了徳寺学園職)
成績:優勝


[準々決勝]
志々目愛○崩袈裟固(0:58)△ソウダム・カルパナデヴィ(インド)

[準決勝]
志々目愛○横四方固(2:38)△パク・ダソル(韓国)

[決勝]
志々目愛○GS技有・大内刈(GS0:24)△チントグトフ・アザーヤ(モンゴル)

■ 57kg級
(エントリー18名)

【入賞者】
1.YOSHIDA, Tsukasa (JPN)
2.KWON, Youjeong (KOR)
3.LIEN, Chen-Ling (TPE)
3.LU, Tongjuan (CHN)
5.NISHANBAYEVA, Sevara (KAZ)
5.DORJSUREN, Sumiya (MGL)
7.KAZYULINA, Anna (KAZ)
7.LEUNG, Po Sum (HKG)

リオデジャネイロ五輪銀メダリストのドルジスレン・スミヤ(モンゴル)、同5位のレン・チェンリン(台湾)、国際ステージにおける若手の筆頭格である芳田司(コマツ)に、売り出し中のクォン・ユジョン(韓国)らが揃って出場したなかなかに骨のあるトーナメント。Aシードの4人が順当にベスト4まで勝ち上がり、決勝は準決勝でドルジスレンに勝利したクォンと、同じく準決勝で所属の先輩であるレンをGS延長の末の「指導2」(GS2:39)で下した芳田司(コマツ)の対戦となった。芳田とクォンは2月に行われたグランドスラム・パリ大会でも対戦しており、左背負投「技有」(GS2:04)で芳田に2016年の同大会以来となる国際大会の黒星がついた因縁のカード。実力は芳田が明らかに上だが、これから世界を戦う上で苦手を作るのは禁物、増してそれが「袖口と担ぎ」を用いる泥試合ファイターで、日本勢には異常な敵愾心を燃やす韓国勢となれば猶更だ。どうしてもハッキリ勝っておきたいこの試合は芳田が左内股「技有」で勝利、世界選手権に向けて後方の憂いを除くとともに、しっかり序列を確定させることに成功した。芳田にとっては単なる優勝という結果以上に意味のあった大会ではないかと思われる。

【日本代表選手勝ち上がり】

芳田司(コマツ)
成績:優勝


[2回戦]
芳田司○崩袈裟固(1:51)△ムンフバータル・ブンドマー(モンゴル)

[準々決勝]
芳田司○優勢[技有・背負投]△ルウ・トンフアン(中国)

[準決勝]
芳田司○GS指導2(GS2:39)△レン・チェンリン(台湾)

[決勝]
芳田司○優勢[技有・内股]△クォン・ユジョン(韓国)

■ 63kg級
(エントリー19名)

【入賞者】
1.NABEKURA, Nami (JPN)
2.BALDORJ, Mungunchimeg (MGL)
3.BOLD, Gankhaich (MGL)
3.KIM, Jijeong (KOR)
5.URDABAYEVA, Marian (KAZ)
5.LI, Jie (CHN)
7.HUIDROM, Sunibala Devi (IND)
7.IBRAGIMOVA, Mukhayyo (UZB)

鍋倉那美(三井住友海上)が明らかに頭一つ抜け出たトーナメント。対抗馬であった渡邊聖未(フィリピン)とマリアン・ウルダバエワ(カザフスタン)の2人も鍋倉との対決を待たずに揃ってトーナメントから姿を消し、もはやミッションの達成は優勝以外にありえない状況。逆に難しい展開ではないかと思われたが、鍋倉は落ち着いた試合ぶり。決勝でバルドルジ・ムングチメグ(モンゴル)を巴投「技有」で破ってしっかり優勝を確保した。

【日本代表選手勝ち上がり】

鍋倉那美(三井住友海上)
成績:優勝


[2回戦]
鍋倉那美○横四方固(1:15)△パンディニ・ニカデクアニー(インドネシア)

[準々決勝]
鍋倉那美○横四方固(1:20)△フイドロム・スニバラデヴィ(インド)

[準決勝]
鍋倉那美○GS横四方固(GS3:25)△キム・ジジョン(韓国)

[決勝]
鍋倉那美○優勢[技有・巴投]△バルドルジ・ムングチメグ(モンゴル)


文責:林さとる/古田英毅

※ eJudoメルマガ版5月27日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.