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グランドスラムエカテリンブルグ2017・第1日男子3階級プレビュー

(2017年5月20日)

※ eJudoメルマガ版5月20日掲載記事より転載・編集しています。
第1日男子3階級(60kg級、66kg級、73kg級)プレビュー
グランドスラム・エカテリンブルグ大会2017
■ 60kg級・モンゴルのツートップが揃って出場、永山竜樹に与えられたミッションは優勝のみ
(エントリー19名)

リオデジャネイロ五輪のメダリストこそ出場していないものの、世界選手権表彰台クラスの強豪が多数参戦。グランドスラムの名に恥じないハイレベルトーナメントとなった。優勝候補は2014年世界選手権王者ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)と2013年世界選手権準優勝者ダシュダヴァー・アマーツブシン(モンゴル)のモンゴルが誇るツートップに永山竜樹(東海大3年)とアミラン・パピナシヴィリ(ジョージア)を加えた4名。フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)も実力者ではあるが上記4名と比較すると一段落ちる印象だ。

永山はノーシードからのスタート。2回戦で早くも強豪ダシュダヴァーと対戦する厳しい配置だが、オーソドックスな密着柔道のダシュダヴァーは戦いにくい相手ではないはず。地力でも永山に分があると思われるので「一本」で勝利して流れに乗りたいところだ。現在世界選手権でシード権が与えられる世界ランク8位のボーダーはスメトフの1497点。今後の大会スケジュールも考慮すると現在770ポイントで世界ランク28位の永山がシード権を得るためには今大会の優勝ポイント1000点が必須となる。今回単純な戦闘力で永山に勝る選手は見当たらず(そもそも存在しない可能性もある)、しっかりと隙なく戦って優勝を果たしたい。

グランドスラム東京と選抜体重別で髙藤直寿に一本勝ちして優勝している永山が証明すべきは国際大会での強さ。モンゴル勢にパピナシヴィリと強豪が揃った今大会は、この「最後のピース」を埋めるに十分だ。

この他に特筆すべき選手は第6シードのフェリペ・ペリム(ブラジル)。今年に入ってからいったいに好調のブラジルチームだが、この選手は今年のグランプリ・デュセルドルフ大会でリオデジャネイロ五輪銀メダリストのイェルドス・スメトフ(カザフスタン)に「一本」級の左大外刈「技有」で勝利している。27歳と遅咲きではあるが今大会の台風の目になる可能性もあり、要注意だ。

【プールA】
第1シード:アミラン・パピナシヴィリ(ジョージア)
第8シード:セドリック・レヴォル(フランス)
有力選手:アスカット・テルマノフ(カザフスタン)

【プールB】
第4シード:フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)
第5シード:ルフミ・チフヴィミアニ(ジョージア)

【プールC】
第2シード:ダシュダヴァー・アマーツブシン(モンゴル)
第7シード:アルベルト・オグゾフ(ロシア)
日本選手:永山竜樹(東海大3年)

【プールD】
第3シード:ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)
第6シード:フェリペ・ペリム(ブラジル)
有力選手:アイベク・イマシェフ(カザフスタン)

■ 66kg級・一線級はダヴァドルジ・ツムルフレグのみ、新興勢力の選手たちに注目
(エントリー25名)

トップ層からのエントリーは第1シードのダヴァドルジ・ツムルフレグ(モンゴル)のみ。そのダヴァドルジも近頃は低調なパフォーマンスが続いており絶対の優勝候補とは呼びがたく、シードのピックアップを受けた選手全員に優勝の可能性がある「荒れる」予感漂うトーナメントとなった。

シャーレス・チバナ(ブラジル)やドフドン・アルタンスフ(モンゴル)といったロンドン−リオ期の強豪選手も参戦しているが、今回注目したいのはそれ以外の五輪後に台頭してきた新興勢力たち。なかでも要注意なのが地元ロシアの3選手にラシャ・ギウナシヴィリ(ジョージア)を加えた4名だ。

アンザウル・アルダノフ(ロシア)はビッグトーナメントであるグランドスラム・パリ大会で橋口祐葵(パーク24)を小内巻込「有効」で破り、決勝では阿部一二三(日体大2年)とこの日唯一フルタイムを戦った実力派。アルダノフと同じBブロックに配されたヤクブ・シャミロフ(ロシア)も昨年のグランドスラム・アブダビ大会を相撲の「居反り」風の変形肩車で制している強豪だ。この2人と比べると獲得したタイトルは一段落ちるが、アブドゥラ・アブドゥルザリロフ(ロシア)はグランプリ・アンタルヤ大会、ギウナシヴィリはグランプリ・トビリシ大会とそれぞれ直近のワールドツアーで優勝しており、いずれも現在上昇気運にある旬な選手だ。

リオデジャネイロ五輪からの復帰組が今ひとつ勝ちきれていない現状に鑑みても、今大会に出場している新興勢力たちが世界選手権を荒らす可能性は十分考えられる。その意味で今大会は恰好の予習の機会となるはずだ。

【プールA】
第1シード:ダヴァドルジ・ツムルフレグ(モンゴル)
第8シード:シャーレス・チバナ(ブラジル)

【プールB】
第4シード:アンザウル・アルダノフ(ロシア)
第5シード:ヤクブ・シャミロフ(ロシア)

【プールC】
第2シード:ドフドン・アルタンスフ(モンゴル)
第7シード:ラシャ・ギウナシヴィリ(ジョージア)

【プールD】
第3シード:セルジュ・オレイニック(ポルトガル)
第6シード:アブドゥラ・アブドゥルザリロフ(ロシア)

■ 73kg級・橋本壮市が唯一絶対の優勝候補
(エントリー25名)

第1シードに配された橋本壮市(パーク24)が唯一絶対の優勝候補。橋本はグランドスラム・パリ大会を圧倒的な内容で制しており、トーナメント全体を見渡しても与しうるような選手は見当たらない。新ルールの実質的な滑り出しで試運転的な印象のあった同大会を経て、以後袖口を持つことのできる時間は短縮されているが、このことが橋本の柔道スタイルにどのような影響をあたえるのか注視したい。また、パリ大会で橋本が多用した片手の袖釣込腰(本人が「橋本スペシャル」と呼称)は以後国際大会で流行の兆しを見せており、警戒された状況でもこの技が決まるのかが今大会のひとつのテーマ。また、橋本は4月の段階で「橋本スペシャル」が警戒された状況に備えて新たな必殺技を考案中とコメントしており、その技を見ることができるのかにも注目したいところだ。

ワールドツアーの主要選手で今回参加しているのは第2シードのトミー・マシアス(スウェーデン)のみで、はっきり陣容が薄いトーナメント。橋本が優勝する可能性は非常に高く、「一本」連発の豪快な勝ちぶりに期待したい。

【プールA】
第1シード:橋本壮市(パーク24)
第8シード:ピエレ・デュプラ(フランス)
有力選手:ニコラス・デルポポロ(アメリカ)

【プールB】
第4シード:モハメド・モヘイルディン(エジプト)
第5シード:アーサー・マルゲリドン(カナダ)

【プールC】
第2シード:トミー・マシアス(スウェーデン)
第7シード:マルセロ・コンティーニ(ブラジル)

【プールD】
第3シード:ウアリ・クルゼフ(ロシア)
第6シード:サム・ファンテヴェステンデ(オランダ)



文:林さとる/古田英毅

※ eJudoメルマガ版5月20日掲載記事より転載・編集しています。

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