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第32回皇后盃全日本女子柔道選手権全試合詳細③三回戦

(2017年5月19日)

※ eJudoメルマガ版5月19日掲載記事より転載・編集しています。
第32回皇后盃全日本女子柔道選手権全試合詳細③三回戦
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髙山莉加が山部佳苗を右内股で攻める

髙山莉加(三井住友海上)○GS指導2(GS1:33)△山部佳苗(ミキハウス)

右相四つ。開始18秒、まずは山部が体格差を利して髙山を場外に押し出し「指導」を獲得。山部の優位が想起される出だしであったが、しかし山部は前戦に続いて元気がなく、以後は髙山が袖釣込腰に一本背負投、奥襟を持っての右内股と一方的に攻め続ける。2分55秒には消極的の咎で山部にも「指導」が与えられ、これまでの流れで「戦える」手応えを得た髙山は強気の組み手で攻勢を加速させる。本戦では決着がつかず試合はGS延長へと突入することとなり、髙山が右内股で山部を大きく崩した1分33秒に山部に2つ目の「指導」が与えられて勝負が決した。昨年の王者で第1シードに配された山部はまさかの三回戦敗退。休養明けから続く、煮え切らない戦いぶりを脱することができなかった。

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藤原恵美が梅津志悠から崩袈裟固「一本」

藤原恵美(大阪府警察)○崩袈裟固(2:28)△梅津志悠(三井住友海上)

右相四つ。試合は横変形での袖の絞り合いからスタート。双方釣り手で十分な位置を持つことができないまま技を仕掛けては掛け潰れる状況が続く。2分過ぎ、藤原は落とされている釣り手を背中に巻き付けるように固定して強引な右払巻込。ポイント獲得には至らなかったが引き手を離さず巻き込み切って崩袈裟固の形を完成させる。藤原の巨体に乗られた梅津は身動きが取れず万事休す。昨年の優勝者山部に続いて、第三位の梅津もここで畳を去ることとなった。

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朝比奈沙羅が前田奈恵子から右内股「一本」

朝比奈沙羅(東海大3年)○GS内股(GS1:37)△前田奈恵子(JR東日本)

朝比奈が右、前田が左組みのケンカ四つ。体格で勝る朝比奈は引き手を得ての一発を狙うが、試合巧者の前田は十分に承知しており片手の攻防で距離を取りながらチャンスを窺い続ける。十分な形をなかなか作れない朝比奈だが、それでも払釣込足に膝車と威力たっぷりの足技で度々前田を畳に這わせる。朝比奈優位の時間帯が続いた結果、前田は2分5秒と3分58秒に「指導」を失い累積警告は「2」。朝比奈が圧倒的優位に立ったまま試合はGS延長へと突入する。GS56秒には朝比奈にも消極的の咎で「指導」が与えられるが、前田の頑張りもここまで。GS1分37秒、引き手と奥襟を得て十分な形を作った朝比奈が思い切りよく右内股。前田は体を開いて耐えるが最後は勢い良く背中から畳に落下して「一本」。朝比奈が二回戦に続いてGS延長戦で「一本」を奪いベスト8進出を決めた。

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山本沙羅が開始早々の左大外刈で粂田晴乃から「技有」を奪う

山本沙羅(ミキハウス)○合技[大外刈・後袈裟固](0:25)△粂田晴乃(筑波大1年)

左相四つ。粂田は横変形に構えて長身の山本の釣り手を落としにかかるが、山本はそれに構わず強引な左大外刈。巻き込むように投げ切って「技有」を奪い、そのまま後袈裟固に連絡して合技「一本」を獲得する。山本が寝技を含めて僅か25秒の秒殺で粂田を一蹴、朝比奈の待つ準々決勝の畳へと駒を進めた。

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田知本愛が両袖の左内股を押し込んで泉真生から「技有」

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田知本は左小外掛「技有」も奪い合技「一本」

田知本愛(ALSOK)○合技[内股・小外掛](1:40)△泉真生(山梨学院大3年)

田知本が左、泉が右組みのケンカ四つ。48秒、田知本は両襟の左内股を押し込んで「技有」を先行する。以降も圧を掛けて前進しながら試合を進め、1分40秒には前技フェイントに反応して腰を切った泉を強烈な左小外掛で弾き飛ばして合技「一本」。この試合でも田知本は動き良し。前戦で好調だった泉を2度投げつける快勝で下して準々決勝進出を決めた。

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児玉ひかるが後藤美和から左大外刈「技有」

児玉ひかる(三井住友海上)○合技[大外刈・崩袈裟固](3:03)△後藤美和(日光警備保障)

左相四つ。1分間際、児玉は肩越しに奥襟を得ると左大外刈に飛び込み「技有」を獲得する。後藤も2分17秒に左払巻込で「有効」を奪い返すが追い上げはここまで。直後の2分30秒過ぎに児玉はさきほど「技有」を奪った大外刈と同じ形で後藤を伏せさせると、残った腕を取って崩袈裟固「一本」。高卒新人の大物・児玉が持ち味のパワフルな柔道で後藤をねじ伏せ、ベスト8進出を果たした。

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市橋寿々華が新垣さつきを横四方固「一本」で仕留める

市橋寿々華(大阪府警察)○横四方固(3:07)△新垣さつき(国士舘大3年)

右相四つ。体格で劣る新垣は担ぎ技で市橋に対抗。1分間際には右一本背負投で懐深くまで潜り込むことに成功するが市橋は立ったまま崩れず。1分35秒、市橋は右払巻込で「有効」を奪ってまずしっかり優位を確保。2分46秒には右支釣込足で「有効」を追加し、そのまま横四方固に連絡して「一本」に辿り着く。前戦では濱田にあと一歩というところまで追い詰められた市橋であったが、この試合でひとまず嫌な流れをリセット。危なげなく勝利して準々決勝進出を決めた。

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緒方亜香里が稲森奈見から豪快な左内股「一本」

緒方亜香里(了徳寺学園職)○内股(1:31)△稲森奈見(三井住友海上)

ともに二回戦を良い形の「一本」で勝利している両者の対決。緒方が左、稲森が右組みのケンカ四つ。緒方は二回戦と同様にガップリと奥襟を持って、相手を前に引きずり出しながら内股を狙う。稲森は釣り手を突いて距離を取ろうとするが、緒方の強烈な引きつけの前に為す術なし。1分31秒、緒方は場外際まで稲森を引き出すと強烈な左内股。頭を下げられていた稲森は堪らず一回転して背中から落ちて「一本」が宣告される。ここのところ国際大会では結果を出せていない緒方であるが、どうやら今日は一味違う模様。初戦に続いて素晴らしい内股「一本」でベスト8進出を決めた。


取材・文:林さとる/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版5月19日掲載記事より転載・編集しています。

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