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女子代表が強化合宿公開、格闘家・中井祐樹氏に寝技を学ぶ

(2017年5月2日)

※ eJudoメルマガ版5月2日掲載記事より転載・編集しています。
女子代表が強化合宿公開、格闘家・中井祐樹氏に寝技を学ぶ
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中井祐樹氏を中心に絞め技のポーズで記念撮影

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中井氏の講義に熱心に聞き入る女子強化選手たち

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足抜きの乱取りでは48kg級の近藤亜美と78kg超級の朝比奈沙羅という珍しい組み合わせも見られた

女子の全日本強化合宿の公開練習が2日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で行われた。今回の合宿は1日から6日まで行われ、2日目となる今日は午前と午後の両練習で日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井祐樹氏による寝技の講義が行われた。

報道陣に公開された午後の練習では足を絡まれた際の抜き方、腕挫十字固の入り方といった技術の講習が行われ、女子代表の選手たちは柔道とはアプローチの違う柔術の技術に目を輝かせて聞き入っていた。

増地克之女子監督は「女子は体が柔軟な分寝技による決着が多い。選手に意識させて試合で使えるようにしたいです。」と目的を語った。中井氏による寝技の講習は今後も継続的に行われる予定で、中井氏は「柔道は海外に広まっていく中でエキスパートスポーツになった。楽しんで練習する文化はブラジリアン柔術が引き継いでいると思うので、今度はそれを柔道に返していきたい。技を考えることは楽しいことなのでそれを感じてもらえればと思います。」と今後の交流への抱負を述べた。

増地監督、中井氏、各選手のコメント要旨は下記。

増地克之・女子監督のコメント
「今回の合宿のテーマは3つあります。1つ目は寝技。日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井氏に来ていただいて、立技から寝技への以降や腕挫十字固の防ぎ方、足の避け方などを教えてもらう予定です。女子は体が柔軟な分寝技による決着が多い。選手に意識させて試合で使えるようにしたいです。2つ目は実戦。明日以降は自衛隊で300人位の選手と乱取りを行う予定です。色々な体型、タイプの選手と戦う中で地力をつけてもらいたいと考えています。3つ目はフィジカル。少しずつ選手の意識が変わってきているなと感じますが、まだまだです。トレーナーと協力しながら継続していきたいです。(-世界選手権に向けて)日の丸を背負う心の持ちようが重要です。思い残すことなくしっかり準備をした万全の形で、世界選手権当日を迎えさせたいです。」

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中井祐樹・日本ブラジリアン柔術連盟会長

中井祐樹・日本ブラジリアン柔術連盟会長のコメント
「寝技は苦手意識を持つものではないです。チャンスとなるようなやり方を教えました。ブラジリアン柔術は寝技の柔道ともいえるくらいグラウンドに特化しています。海外では総合格闘技も含めて交流が盛んで新しい技術も増えてきている。自分たちが新しい柔道を作ることもできると伝えたつもりです。私も柔道をやっていた人間なので、オープンマインドで他の格闘技から技術を取り入れようという全日本強化スタッフには敬服します。柔道とブラジリアン柔術はそのまま使うには違いすぎて生かしきれないと思いますので、自分の中に溶かし込んでほしいです。これまでは全日本クラスではなく部活やクラブの中に1人か2人寝技ができる人間を作りたいと思っていました。全日本の場というのは驚きましたが、良いチャンスだと思っています。皆トップ選手で対応力があり、ここまで興味を持ってもらえるとは思っていませんでした。いいスタートを切れたと思います。女子柔道の選手は非常に能力が高く思考力があります。どんな技が来ても対応できるように手伝いたいです。(-今回の指導内容について)事前に試合の中で詰まる場面の映像を見せてもらい、それをベースに教えました。柔道とブラジリアン柔術ではルールが違うため基本を置く場所が違います。必要と思われるところは、ベーシックな部分から教えました。これまでも一部で交流はありましたが、柔道とブラジリアン柔術の交流はまだ始まったばかりです。ブラジリアン柔術はコントロールする術が多く極めの形も柔道から見ると奇想天外なものが多い。今回はブラジリアン柔術のルールに特化したものは除いて、柔道にアジャストした内容を教えました。海外では柔道とブラジリアン柔術の両方を指導する道場がありますし、以前話題になったゲルビチョークもブラジリアン柔術の関係者は、この選手は(ブラジリアン柔術を)やっているなと見ていてすぐにわかりました。大会出場の制限などはあると思いますが、どちらも練習をすればいい。ブラジリアン柔術は門戸を開放していてオープンなので、どんな競技ともコラボします。私の道場に来てもらうのもウエルカムです。(-柔道について)柔道は世界で最も広まっている格闘技の一つであり、日本人にとって特別なもの。日本の文化そのものだと思います。柔道は海外に広まっていく中でエキスパートスポーツになった。一方ブラジリアン柔術は前田光世から始まりラテンの風を受けて日本に戻ってきた。楽しんで練習する文化はブラジリアン柔術が引き継いでいると思うので、今度はそれを柔道に返していきたい。ブラジリアン柔術には自分のやり方を見つける、クリエイトするという文化があります。技を考えることは楽しいことなのでそれを感じてもらえればと思います。だからこそ柔道とブラジリアン柔術の交流を深めていきたいです。」

梅木真美選手のコメント
「足技や絞技など新しい技術を教えてもらい新鮮でした。自分の柔道に取り入れられると思います。リオでは準備したことや自分の柔道が何も出せずに負けてしまい、帰ってきてからもモヤモヤした期間が続きました。グランドスラム東京でも3位でモヤモヤが続いていましたが、デュッセルドルフと福岡で自分の柔道を出し切って優勝できたことでこれまでやってきたことが力になっていると実感できました。世界選手権では一戦一戦集中して、自分の柔道を出し切りたいです。」

渡名喜風南選手のコメント
「絞技や相手を捌いてからの関節技など色々な入り方があるんだなとためになりました。大学1年生で選抜体重別に補欠出場した時に初めて世界を意識しました。(近藤選手と世界選手権の決勝で当たったらどうする?)選抜の決勝では負けたくないという気持ちが出て足技が少なくなっていたので、足を積極的に出していきたいです。」

朝比奈沙羅選手のコメント
「ブラジリアン柔術は面白かったです。面白いという気持ちで終わらせずにどう生かしていくか考えなければと思います。二重絡みがあんなに簡単に解けるとは思っていませんでした。ルールが変わって寝技の重要性は高くなっていると思います。海外には自分よりも大きい選手がいるので対策していきたいです。今年は日本代表になることが最低ラインだと決めていたので、これからが勝負。ホッとしている気持ちもありますが、切り替えていかなければと思います。」


取材:林さとる

※ eJudoメルマガ版5月2日掲載記事より転載・編集しています。

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