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平成29年全日本カデ柔道体重別選手権大会男子8階級レポート

(2017年4月24日)

※ eJudoメルマガ版4月24日掲載記事より転載・編集しています。
平成29年全日本カデ柔道体重別選手権大会男子8階級レポート
■ 55kg級・鷲見仁義が優勝、全試合で投技によるポイント獲得
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55kg級決勝、鷲見仁義が田中祥から左腰車「技有」

決勝に進出したのは鷲見仁義(札幌山の手高2年)と田中祥(長崎南山高1年)の2人。鷲見は1回戦で多田風太(埼玉栄高1年)を送足払「技有」、準決勝で第1シードで昨年の全中王者である田中龍馬(佐賀商業高1年)を肩車「技有」といずれも投技によるポイントを奪って決勝に進出。一方の田中は1回戦で富原一冴(京都学園高1年)を腕挫十字固「一本」(GS3:30)、準決勝で大垣麟太郎(国士舘高1年)を「指導2」(GS1:54)とずれもGS延長戦をしぶとく戦い抜いて決勝へとたどり着いた。

決勝は鷲見が左、田中が右組みのケンカ四つ。お互いに深く脇を差し合って試合を進め、鷲見が左内股で先制攻撃を放つと田中も左体落に肩車と一歩も引かずに技を繰り出す。1分2秒には両袖での袖の絞り合いに陥った両者に「指導」が与えられるが、以降は再び積極的な攻防が展開される。2分ちょうど、鷲見は田中の背中を上から持つと思い切りのよい左内股に打って出る。田中は足を高く上げて跨ぐようにこれを潰しに掛かるが、ほとんど潰れた状態から鷲見が首を抱いて強引な左腰車に連絡。既に体が崩れていた田中は堪えきれず転がってしまい「技有」が宣告される。結局このポイントが決勝点となり、これを守りきった鷲見が優勝を果たした。

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55kg級優勝の鷲見仁義

【入賞者】
優 勝:鷲見仁義(札幌山の手高2年)
準優勝:田中祥(長崎南山高1年)

鷲見仁義選手のコメント
「率直な気持ちとして優勝できて嬉しいです。昨年は3位だったので優勝を目指して臨みました。守りに入った試合もありましたが、あくまでポイント獲得を目指して戦いました。自己評価は70点です。得意技は背負投、インターハイ優勝を目指したいです。」

【準決勝】
鷲見仁義(札幌山の手高2年)○優勢[技有・肩車]△田中龍馬(佐賀商業高1年)
田中祥(長崎南山高1年)○GS指導2(GS1:54)△近藤秀斗(高田高1年)

【決勝】
鷲見仁義(札幌山の手高2年)○優勢[技有・腰車]△田中祥(長崎南山高1年)

■ 60kg級・近藤隼斗が全試合「一本」で優勝を飾る
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60kg級決勝、近藤隼斗が太田風和から左大内刈「一本」

第1シードに配された近藤隼斗(佐賀工業高1年)と太田風和(作陽高3年)が決勝進出。近藤は1回戦で横田将也(阿波高校3年)を送足払「一本」(GS1:16)、準決勝で松田淳希(初芝橋本高2年)を内股「一本」(1:09)といずれも切れ味鋭い投技を決める素晴らしい内容で決勝に進出。一方の太田は1回戦で池﨑晴登(長崎日大高1年)を上四方固「一本」(3:28)、準決勝で中内快(追手前高校3年)を小内刈「技有」でそれぞれ下して決勝の畳へと駒を進めた。

決勝は近藤が左、太田が右組みのケンカ四つ。近藤は釣り手で太田の背中を得ると引き手を利かせた釣込腰を連発。一方の太田も38秒に左小内巻込で相手の懐深くまで侵入して近藤を大きく崩す。1分10秒、片手での膠着が続いたことで両者に「指導」が与えられる。直後の1分36秒に近藤は引き手で袖を得ると釣込腰フェイントからの左大内刈。再三思い切った釣込腰を仕掛けていたことが功を奏し、この技で太田は大きく崩れる。近藤が相手の上を転がるようにして押し込むと主審は迷わず「一本」を宣告。近藤が全試合で「一本」を奪う素晴らしい内容で優勝を果たすこととなった。

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60kg級優勝の近藤隼斗

【入賞者】
優 勝:近藤隼斗(佐賀工業高1年)
準優勝:太田風和(作陽高3年

近藤隼斗選手のコメント
「すべての試合を「一本」で勝つことができてよかったです。いつでも「一本」を取ることができる柔道を目指して稽古をしています。次の目標はインターハイで団体戦も個人戦も優勝すること。大舞台にも絶好調の体で臨めるように考えて稽古をしていきたいです。」

【準決勝】
近藤隼斗(佐賀工業高1年)○内股(1:09)△松田淳希(初芝橋本高2年)
太田風和(作陽高3年)○優勢[技有・小内刈]△中内快(追手前高校3年)

【決勝】
近藤隼斗(佐賀工業高1年)○内股(1:26)△太田風和(作陽高3年)

■ 66kg級・桂嵐斗が強敵を連破、得意の内股冴え渡る
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66kg級決勝、桂嵐斗が豪快な右内股で若狭智也を畳に叩きつける

高校選手権覇者の西願寺哲平(埼玉栄高2年)を始め非常に役者が揃ったトーナメント。決勝は桂嵐斗(長崎日大高2年)と若狭智也(鶴来高2年)の学年を代表する業師2人による頂上対決となった。

桂は1回戦で旭征哉(つくば秀英高1年)を内股「一本」で下すと、勝負どころとなった準決勝で西願寺と対戦。新ルールを生かして袖口の拘束を強める技術の高さを見せた西願寺が左右の袖釣込腰を連発、「指導1」をリードした状態で試合はGS延長戦へと突入するが、最後は桂が得意の内股で「技有」(GS3:30)を獲得して決勝進出を決めた。一方の若狭は1回戦で岡田悠之介(埼玉栄高1年)を内股「一本」(0:44)で秒殺、準決勝でも吉岡正晃(鎮西高1年)から小外刈「技有」を奪って勝利して危なげなく決勝へと勝ち上がった。

決勝は桂が右、若狭が左組みのケンカ四つ。好選手同士によるこの試合は僅か32秒で劇的決着。桂は下から奥襟を持つとまずは片手の右内股で牽制、続いて引き手を得るなり豪快な右内股に飛び込み若狭を勢いよく背中から畳に叩きつける。完璧な一撃に主審はすかさず「一本」を宣告する。

直後設けられた合議の結果、若狭が投げられた際にブリッジの姿勢をとっていたことで決まり技は「反則負け」に変更されたが、桂の技の素晴らしさが色あせることはなし。この日の桂は全試合で得意の内股を決めて勝利、新ルール下における投げ一発の威力を持つ選手の強さを示して見せた格好だ。

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【入賞者】
優 勝:桂嵐斗(長崎日大高2年)
準優勝:若狭智也(鶴来高2年)

桂嵐斗選手のコメント
「2回戦で対戦する西願寺選手に勝てれば優勝できるかなと思っていました。得意の内股を出せたことが勝因です。二本を持って掛けきることを意識しています。課題はケンカ四つへの対応、(先輩である)永瀬貴規さんのような選手になるのが目標です」

【準決勝】
桂嵐斗(長崎日大高2年)○GS技有・内股(GS3:30)△西願寺哲平(埼玉栄高2年)
若狭智也(鶴来高2年)○優勢[技有・小外刈]△吉岡正晃(鎮西高1年)

【決勝】
桂嵐斗(長崎日大高2年)○反則(0:32)△若狭智也(鶴来高2年)

※いわゆる「ブリッジ反則負け」による

■ 73kg級・昨年準優勝の中橋大貴が優勝
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73kg級決勝、中橋大貴が柳沼毅を左大内刈で攻める

昨年の本大会準優勝者で第1シードに座る中橋大貴(大成高2年)とノーシード位置からスタートした柳沼毅(国士舘高2年)が決勝進出。中橋は1回戦で大江達也(松本第一高2年)を送足払「技有」で破ると、準決勝では岡颯人(崇徳高2年)に三角絞「一本」(3:36)で勝利して決勝進出。一方の柳沼は1回戦で昨年の全中王者である吉野天成(延岡学園高1年)を袈裟固「一本」(2:34)で一蹴、準決勝では中村洸登(天理高2年)を裏投「技有」で破って決勝へと歩を進めた。

決勝は中橋が左、柳沼が右組みのケンカ四つ。全国中学校柔道大会準々決勝では中橋が「指導1」で勝利(中橋が優勝)しているカード。中橋は釣り手を振り立てての左体落で先制攻撃を加えると、以降も一方的に技を出して試合をコントロール。46秒に組み合わない咎で柳沼に1つ目の「指導」が与えられ、1分57秒には故意に場外にでた咎で2つ目の「指導」が累積する。あと1つの「指導」で勝負が決まるところまで歩を進めたことで中橋は一段加速。体落に大内刈、背負投と技を続けて山場を作ると、2分42秒に柳沼に3つ目の「指導」が宣告されて試合は決着。昨年準優勝の中橋がみごと表彰台の頂点へとたどり着いた。

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73kg級優勝の中橋大貴

【入賞者】
優 勝:中橋大貴(大成高2年)
準優勝:柳沼毅(国士舘高2年)

中橋大貴選手のコメント
「技出しも早く出来ましたし、なにより組み手を徹底できたことが勝因と思います。組み手は、教わるというより他の選手を観察して研究しています。シャイな性格ですが試合になればなんとかなると思って臨んでいます。(-妹(※近代柔道杯でMVP獲得の中橋優香選手)とは仲がいい?)妹と普段は柔道の話しはせず、趣味の音楽の話をすることが多いです。他の人たちよりは仲がいいと思います(笑)。」

【準決勝】
中橋大貴(大成高2年)○三角絞(3:26)△岡颯人(崇徳高2年)
柳沼毅(国士舘高2年)○優勢[技有・裏投]△中村洸登(天理高2年)

【決勝】
中橋大貴(大成高2年)○反則[指導3](2:42)△柳沼毅(国士舘高2年)

■ 81kg級・賀持喜道が優勝、初の個人戦全国タイトルを獲得
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81kg級決勝、賀持喜道が板東虎之輔を左内股で攻める

この階級は高校選手権を沸かせた好選手が多数エントリーした激戦階級。決勝は高校選手権でともに3位を獲得した賀持喜道(桐蔭学園高2年)と板東虎之輔(木更津総合高2年)の実力者同士による対決となった。

賀持は初戦から強豪と連戦する厳しい配置からのスタート。1回戦で三輪魁星(大成高2年)を「指導2」(GS0:56)、準決勝で山中堅盛(東海大浦安高3年)を「指導3」の「反則」(GS2:48)といずれもGSまでもつれる接戦を反則ポイントで制して決勝進出を果たした。一方の板東は1回戦で大竹龍之助(大成高1年)を背負投「一本」(2:19)で下してベスト4入り、準決勝では山村陸斗(名張高2年)を相手に「技有」ビハインドから最終盤に裏投「一本」(3:38)を奪う劇的な逆転勝ちを収めて決勝の畳へとたどり着いた。

決勝は賀持が左、板東が右組みのケンカ四つ。まずは賀持が左内股で先制攻撃、板東も右体落に右背負投で反撃する。1分を過ぎた頃から板東は背中を抱いての突進戦法を開始。賀持は左内股を仕掛けたままの形で場外に押し出されてしまうが、続く展開では早くも対応、ケンカ四つクロスの内股で板東を大きく崩す。2分45秒、賀持が出足払を放つと板東は崩れて伏せてしまい偽装攻撃の「指導」。これ以降賀持は奥襟を持っていなして度々板東を崩す。本戦終了間際の3分42秒、奥襟を嫌って畳に伏せた板東に偽装攻撃の咎で2つ目の「指導」が与えられ、勝負はGS延長戦へ。GSでも本戦同様の攻防が続き、坂東が脇を差して突進し賀持が技で対抗するという構図。予断を許さない情勢であったが、賀持が左内股、出足払、出足払と連続で技を繰り出した直後のGS1分16秒に板東に3つ目の「指導」が与えられて勝負が決した。

優勝した賀持、この日は技によるポイントはなし。決して好調とはいえないコンディションであったが、強敵との連戦をしぶとく戦い抜いて自身初となる個人戦の全国タイトルを獲得した。

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81kg級優勝の賀持喜道

【入賞者】
優 勝:賀持喜道(桐蔭学園高2年)
準優勝:板東虎之輔(木更津総合高2年)

賀持喜道選手のコメント
「団体戦では小中高と優勝したことがありますが、個人戦では初めての優勝なので嬉しいです。何が何でも攻めてやろうと思って戦いました。内股が掛からなかったのですが、攻めたことで「指導」を奪うことができました。次の目標は高校の団体戦で三冠、個人戦でも優勝することです。将来は柔道を知っている人にも知らない人にもすごいと言ってもらえるような、『一本』を取れる選手になりたいです。」

【準決勝】
賀持喜道(桐蔭学園高2年)○GS反則[指導3](GS2:48)△山中堅盛(東海大浦安高3年)
板東虎之輔(木更津総合高2年)○裏投(3:38)△山村陸斗(名張高2年)

【決勝】
賀持喜道(桐蔭学園高2年)○GS反則[指導3](GS1:16)△板東虎之輔(木更津総合高2年)

■ 90kg級・村尾三四郎が全試合「一本」の圧勝、怪物ぶり見せつける
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90kg級準決勝、村尾三四郎が森健心から豪快な左大外刈「一本」

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90kg級決勝、村尾三四郎が大西陸斗を崩上四方固「一本」

優勝候補の村尾三四郎(桐蔭学園高2年)と大西陸斗(大成高2年)が過たず勝ち上がり、決勝で激突。高校選手権団体戦で出色の活躍を見せた両者の再戦が実現することとなった。

村尾は1回戦で三浦啓瑚(大成高1年)に大内刈「一本」(1:17)で危なげなく勝利、昨年の全国中学校大会王者である森健心(大牟田高1年)を迎えた準決勝は、遠間から根こそぎ刈り取るような豪快な大外刈「一本」でこの難敵を畳に沈め(1:31)、しっかり決勝進出を果たした。一方の大西は1回戦で大物タイプの長身選手・平山才稀(日体荏原高1年)を大内刈「一本」(3:43)で撃破、準決勝では昨年の全中準優勝者でこれも評価の非常に高い寺島悠太(津幡高校1年)に「指導2」を奪われながらも内股「技有」で下して決勝へと勝ち上がることとなった。

決勝は村尾が左、大西が右組みのケンカ四つ。3月の全国高校選手権団体決勝では、大西が小外刈「技有」を先行も村尾が大内刈「一本」で逆転勝ちを収めているという来歴のあるカード。

村尾が下から、大西が上から釣り手を持って試合を進める。村尾は左のケンケン内股で先制攻撃を仕掛け、18秒に故意に場外に出た咎で大西に1つ目の「指導」。以降も体の力に勝る村尾が左内股に左大外刈と攻め続け、1分45秒には耐えかねて潰れた大西に2つ目の「指導」が追加される。続く展開、村尾が左釣込腰を仕掛けると大西は反応して谷落、しかし村尾はバランスよくこれを浴びせ倒して崩上四方固で抑え込む。この一連の流れに対して副審の一人は村尾の浮落「技有」を示したもののポイントは認められず。それでも村尾はしっかりと20秒抑え込んで「一本」(2:28)を獲得に辿り着く。

この日の村尾は本人が語ったとおり決して万全の出来ではなかったが、それでもその怪物ぶりは隠しようなし。全試合一本勝ちという圧倒的な内容であっさりカデカテゴリを駆け抜けた。

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90kg級優勝の村尾三四郎

【入賞者】
優 勝:村尾三四郎(桐蔭学園高2年)
準優勝:大西陸斗(大成高2年)

のコメント
「このクラスでは自分が一番だと思って臨みました。先日の高校選手権団体戦の優勝が自信になっています。あまり調子はよくありませんでしたが、落ち着いて戦うことができ、技の正確性は良かったと思います。山場は準決勝でした。本気で東京五輪を目指しているので、来年はベイカー茉秋選手と対戦して、上位クラスに身を置いて戦いたいです」

【準決勝】
村尾三四郎(桐蔭学園高2年)○大外刈(1:21)△森健心(大牟田高1年)
大西陸斗(大成高2年)○優勢[技有・内股]△寺島悠太(津幡高校1年)

【決勝】
村尾三四郎(桐蔭学園高2年)○崩上四方固(2:28)△大西陸斗(大成高2年)

■ 90kg超級・斉藤立が大物ぶりを発揮して優勝、決勝で千野根有我に完勝
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90kg級超級準決勝、斉藤立が中野寛太から左大内刈「一本」

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決勝、斉藤立が千野根有我を横四方固「一本」

昨年の王者である斉藤立(国士舘高1年)と一昨年の同大会王者である千野根有我(桐蔭学園高2年)が揃って勝ち上がり、決勝はこの両者による対決となった。

斉藤は2回戦でこのトーナメント最軽量(95kg)選手の榎田大人(東海大相模高2年)と対戦、しぶとく粘る相手から落ち着いて「指導3」(3:48)を奪ってまず初戦を突破する。続く準決勝の相手は1学年上の全中準優勝者である中野寛太(天理高2年)。中学時代に苦しめられた難敵との対戦となったが、斉藤はこの試合を大内刈「一本」(1:04)の快勝。会場のどよめきの中みごと決勝進出を果たすこととなった。

一方の千野根は2回戦から登場すると野田隆世(福岡大附属大濠高2年)に横四方固「一本」(2:19)で勝利、準決勝でも昨年この大会で苦杯を喫している大石由(桜丘高2年)を内股「一本」(2:33)で退けて危なげなく決勝の畳へと駒を進めた。

決勝は斉藤が左、千野根が右組みのケンカ四つ。序盤は千野根が奥襟を持って右大外刈に右大内刈、右内股と斉藤を攻め立てる。しかし、これを凌ぎ切った斉藤は落ち着きを取り戻すとまず丁寧に組み手を開始。引き手争いが続いて55秒に両者に片手の「指導」が与えられる。以降斉藤は得意の左ケンケン内股と左大内刈を組み合わせて千野根を攻め、度々畳に伏せさせる。3分13秒、斉藤の組み手を嫌った千野根に組み合わない咎で2つ目の「指導」が与えられ、このまま勝負はGS延長戦へと突入する。GS1分過ぎ、斉藤が左体落を仕掛けると千野根は大きく崩れて畳に伏せる。斉藤は引き手を離さずそのまま体で押し込んで横四方固。155kgの斉藤に抑え込まれた千野根は為す術なく、そのまま20秒が過ぎ去りし主審は「一本」を宣告(GS1:21)。斉藤が1学年上の全国1位と2位を立て続けに破ってみごと優勝を果たすこととなった。

斉藤は他を圧する巨体を持ちながら安易な巻き込み技に頼らず、あくまで二本持って立ったまま技を掛ける王道の柔道を志向。この日は掛け潰れるどころか畳に膝を着く場面すらほとんどなく、強さとともにその柔道の質の良さが際立った。

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90kg超級優勝の斉藤立

【入賞者】
優 勝:斉藤立(国士舘高1年)
準優勝:千野根有我(桐蔭学園高2年)

斉藤立選手のコメント
「優勝は嬉しいですし、中学2年生の時に同じ地区で戦った中野選手と千野根選手にリベンジ出来たことが何より嬉しいです。投げも組み手も寝技もまだまだやることは一杯ありますが、これから高校で鍛えていきたい。本気で東京五輪を狙います」

【準決勝】
斉藤立(国士舘高1年)○大内刈(1:04)△中野寛太(天理高2年)
千野根有我(桐蔭学園高2年)○内股(2:33)△大石由(桜丘高校)

【決勝】
斉藤立(国士舘高1年)○GS横四方固(GS5:31)△千野根有我(桐蔭学園高2年)


取材・文:林さとる
編集:古田英毅

※ eJudoメルマガ版4月24日掲載記事より転載・編集しています。

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