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平成29年全日本カデ柔道体重別選手権大会女子8階級レポート

(2017年4月12日)

※ eJudoメルマガ版4月12日掲載記事より転載・編集しています。
平成29年全日本カデ柔道体重別選手権大会女子8階級レポート
■ 44kg級・昨年準優勝の久保井仁菜が全試合「一本」で見事優勝
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久保井仁菜と河端悠による44kg級決勝

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久保井が縦四方固「一本」で勝利
位置:本文頭

昨年の本大会準優勝者である久保井仁菜(京都文京高2年)と27年、28年の全中40kg級連覇者である河端悠(大成高1年)が戦前の予想通り決勝に進出。久保井は1回戦で吉田さくら(札幌北斗高1年)から縦四方固「一本」(2:46)、準決勝で宮城杏優菜(沖縄尚学高1年)から上四方固「一本」(1:33)といずれも得意の寝技で「一本」を奪う抜群の勝ち上がり、対する河端も1回戦で杉野愛海(修徳高3年)に上四方固「一本」(2:28)、準決勝で吉川友菜(出雲西高2年)に「技有」3つを奪う圧勝と素晴らしい内容で決勝の畳へとたどり着いた。

決勝は久保井が右、河端が左組みのケンカ四つ。久保井は左一本背負投で試合のペースを掴みに掛かるが、川端も左一本背負投に右袖釣込腰と技を繰り出し展開を譲らない。お互いに技を仕掛け合うも決定打を欠き、両者ポイントがないまま残り30秒まで試合が進行する。

このままGS延長戦突入かと思われたが、ここで久保井が思い切りの良い左小内巻込を放つ。ここまでの左一本背負投が撒き餌となり、河端はこの技を正面から受けてしまい「技有」。久保井はそのまま得意の寝技を展開して「横返し」から縦四方固で抑え込む。上体を肩固の形に固められた河端はほとんどもがくこともできず「一本」。久保井が全試合で寝技による「一本」を奪う圧倒的な内容で見事優勝を決めた。

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44kg級優勝の久保井仁菜

【入賞者】
優 勝:久保井仁菜(京都文京高2年)
準優勝:河端悠(大成高1年)

久保井仁菜選手のコメント
「決勝は終盤で得意の寝技を出せて良かったです。優勝は狙っていました。今年は48kg級で頑張りたいです。奥襟を持たれないようにして大きい選手とも戦っていきたいです。」

【準決勝】
久保井仁菜(京都文京高2年)○上四方固(1:33)△宮城杏優菜(沖縄尚学高1年)
河端悠(大成高1年)○優勢[技有・袖釣込腰]△吉川友菜(出雲西高2年)

【決勝】
久保井仁菜(京都文京高2年)○縦四方固(4:00)△河端悠(大成高1年)

■ 48kg級・渋谷舞が連覇を達成
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48kg級決勝、渋谷舞が渡邉愛子から右小外掛「技有」(確認の後「一本」に訂正)

渡邉愛子(横須賀学院高2年)と昨年の本大会覇者である渋谷舞(東海大静岡翔洋高2年)が決勝進出。

渡邉は強豪と連戦、1回戦で昨年の本大会44kg級王者である古賀若菜(南筑高1年)を「指導3」(3:25)で破り、山場となった準決勝では今年の高校選手権準優勝者である和田君華(大成高2年)を小外刈「技有」で下して決勝へと歩を進めた。一方の渋谷は1回戦で新城凜子(豊見城南高3年)を背負投「技有」(GS1:00)、準決勝で中馬梨歩(国分中央高1年)を「指導2」(GS2:22)と2戦ともGS延長戦をしぶとく勝ちぬいての決勝進出となった。

決勝は渋谷が右、渡邉が左組みのケンカ四つ。序盤は渋谷が右一本背負投に右大内刈と連続で技を出して優位に立つが、1分を過ぎた辺りから渡邉が左内股を連発して攻勢に転じる。

守勢に回った渋谷に対して1分14秒と2分2秒に「指導」が累積、試合は完全に渡邉のペース。しかし、2つ目の「指導」の直後、後のなくなった渋谷は奮起して乾坤一擲の右小外掛で勝負に出る。やや強引にねじり倒すと渡邉は背中から畳に落ちて主審は「技有」を宣告、劣勢の渋谷が技によるポイントを獲得する。一転して「技有」ビハインドを負った渡邉は怒気を発して組み際に左小外掛を仕掛けるが、渋谷はこれを右大内刈のカウンターで迎え撃ち反対に2つ目の「技有」を追加。抑え込みを狙ったところで主審が両者の姿勢をそのままに試合を止め、直後の2分10秒に右小外掛「技有」が「一本」に訂正されて試合が決着した。

優勝した渋谷は昨年に続く本大会連覇を達成。1年ぶりの全国タイトルの獲得となった。

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48kg級優勝の渋谷舞

【入賞者】
優 勝:渋谷舞(東海大静岡翔洋高2年)
準優勝:渡邉愛子(横須賀学院高2年)

渋谷舞選手のコメント
「昨年は全日本カデでは優勝したもののインターハイと全日本ジュニアは1回戦、高校選手権はベスト8と結果を残せませんでした。今日勝てて良かったです。1,2回戦は「指導」による勝利でしたが、絶対に負けないと思って戦いました。得意技は背負投で、しっかりと投げ切る柔道を磨きたいです。」

【準決勝】
渡邉愛子(横須賀学院高2年)○優勢[技有・小外刈]△和田君華(大成高2年)
渋谷舞(東海大静岡翔洋高2年)○GS指導2(GS2:22)△中馬梨歩(国分中央高1年)

【決勝】
渋谷舞(東海大静岡翔洋高2年)○大内刈(2:10)△渡邉愛子(横須賀学院高2年)

■ 52kg級・小林未奈が6分49秒に及ぶ消耗戦を制して優勝
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52kg級決勝、小林未奈が中村愛香莉から左釣腰「一本」

決勝まで勝ち上がったのは中村愛香莉(藤枝順心高2年)と小林未奈(大成高2年)の2人。中村は1回戦で畑田暁菜(大成中3年)に大外刈「技有」を先行されたものの袈裟固「一本」(2:58)で逆転、勝負どころとなった準決勝では昨年の全中王者である藤城心(富士学苑高1年)を上四方固「一本」(2:04)で退け、全試合で寝技による「一本」を奪う好内容で決勝へと駒を進めた。一方の小林は1回戦の久岡咲良(新田高2年)との試合を相手が犯した軸足を内側から刈ったことによる反則負け(2:10)で勝ち抜くと、準決勝では山﨑朱音(金沢高1年)の「指導3」による反則負け(3:47)と、いずれも相手の反則による勝利で決勝進出。

決勝は両者ともに左組みの相四つ。試合が始まるなり中村が左大外刈で先制攻撃を仕掛け、小林がこれに大外返を狙う積極的な攻防が行われる。小林はクロスグリップからの左大外刈や左払巻込を度々仕掛け、1分21秒に中村に1つ目の「指導」。ここから小林優位での攻防が続くが、袖の絞り合いによる膠着を経ての2分35秒、釣り手を肩越しに長く持ちすぎた小林にも1つ目の「指導」が与えられる。以降も肩越しに釣り手を差し入れ左大外刈や左釣腰を狙う小林と、それに応じて左大外刈を狙う中村という構図で試合が進行。本戦最終盤の3分55秒に左外巻込で掛け潰れた小林に偽装攻撃の咎で2つ目の「指導」が与えられ、試合はGS延長戦へと突入する。延長戦が始まると「指導2」で後のない小林はクロスグリップからの左釣腰を連発、一方で「指導」を奪えば勝利となる中村はほとんど相手の開始線近くで試合を始める積極姿勢、展開の差による早期の決着を狙う。GS1分23秒、主審は技を仕掛けていた小林の優位を認めて中村に「指導」を宣告、ここに至って両者のポイントが「指導2」で並ぶこととなる。GS2分49秒、小林は肩越しに相手の帯を得るとこれまでに何度も仕掛けてきた左釣腰を放つ。力尽きた中村が腰に乗ると、ほとんど崩れ落ちるように巻き込み切って「一本」を獲得。合計時間6分49秒に及ぶ消耗戦を左釣腰「一本」で制して小林が優勝を果たした。小林は相手の体勢や重心の傾きを一切気にせずこれしかないとばかりに左釣腰を仕掛け続けて思考停止に陥っている感があったが、これまですべて捌き切った中村がもはや見切ったとばかりに見せた油断を見逃さなかった。希望薄い試合でも思い切った技を仕掛け続け、いつでも「一本」を狙う姿勢を崩さなかった小林の執念が実った一番だった。

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52kg級優勝の小林未奈

【入賞者】
優 勝:小林未奈(大成高2年)
準優勝:中村愛香莉(藤枝順心高2年)

小林未奈選手のコメント
「GSが2分49秒もあり、結構体力が限界でした(笑)。一本を取る柔道を磨いていきたいです。今後は全日本ジュニアや講道館杯で優勝できるように思い切りよく戦いたいです。」

【準決勝】
中村愛香莉(藤枝順心高2年)○上四方固(2:04)△藤城心(富士学苑高1年)
小林未奈(大成高2年)○反則[指導3](3:47)△山﨑朱音(金沢高1年)

【決勝】
小林未奈(大成高2年)○GS釣腰(GS2:49)△中村愛香莉(藤枝順心高2年)

■ 57kg級・中矢遥香が古賀ひよりを下して優勝を飾る
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57kg級決勝、中矢遥香が古賀ひよりから右大内刈「一本」

第1シードの古賀ひより(創志学園高2年)と第2シードの中矢遥香(新田高2年)が順当に勝ち進んで決勝で激突。古賀は1回戦で川端千晴(前橋育英高2年)を払腰「技有」からの袈裟固「一本」(2:59)、準決勝で岡田恵里佳(立命館宇治高1年)を背負投「一本」(GS0:22)で下して勝ち上がり、一方の中矢は1回戦で百田久佳(藤枝順心高1年)に「指導3」の「反則」(GS0:50)、準決勝で五十嵐日菜(新座市立第四中3年)に内股透「技有」で勝利して決勝の畳へとたどり着いた。

決勝は両者右組みの相四つ。古賀が右一本背負投に片襟の右背負投と積極的に攻め、47秒に中矢に「指導」。古賀は中矢の釣り手を絞って完封、決して十分な組み手を作らせない。しかしあまりに徹底して釣り手を絞り続けたため、1分8秒に古賀に袖口を絞った咎で1つ目の「指導」が与えられる。ポイントを追い付かれた古賀だが、直後の1分32秒には強烈な右一本背負投で中矢を頭から畳に叩きつける。ポイントにこそならなかったが、この一撃で流れを引き戻した古賀は以降も積極的に攻め続けて試合の主導権を確保する。しかし、3分3秒に相手の手を握った咎で2つ目の「指導」を失ってしまい、試合の大半を支配しながら反対に追い詰められてしまう。直後の3分7秒、これを好機と見た中矢は奥襟を叩きながら右大内刈。中矢の釣り手を嫌って後退していた古賀は下がりながらこれを受ける形になってしまい、背中から畳に叩きつけられて「一本」。僅かなチャンスをモノにした中矢が見事優勝を果たした。古賀は相手の釣り手を巡る攻防が尽く裏目に出てしまい、試合の大勢を制しながら苦杯を喫することとなった。

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57kg級優勝の中矢遥香

【入賞者】
優 勝:中矢遥香(新田高2年)
準優勝:古賀ひより(創志学園高2年)

中矢遥香選手のコメント
「最後は気持ちで負けないように、しっかり声を出していこうと思いました。勝ちたい気持ちを持って粘り強く戦えたので良かったです。(-今後について)一つ一つの試合で、内容的にも納得のいく試合をしたいです。大きい相手とも戦えるようになって、団体戦のメンバーとしても日本一を目指したいです。」

【準決勝】
古賀ひより(創志学園高2年)○GS背負投(GS0:22)△岡田恵里佳(立命館宇治高1年)
中矢遥香(新田高2年)○優勢[技有・内股透]△五十嵐日菜(新座市立第四中3年)

【決勝】
中矢遥香(新田高2年)○GS技有・大内刈(GS0:53)△古賀ひより(創志学園高2年)

■ 63kg級・嘉重春樺が高校選手権のリベンジを果たして優勝
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63kg級決勝、嘉重春樺が結城彩乃から右小内巻込「技有」

高校選手権覇者の結城彩乃(富士学苑高2年)と同大会3位の嘉重春樺(東大阪大敬愛高3年)が決勝に進出。結城は1回戦で茅根海聖(鹿島学園高3年)を内股「技有」を奪った末の「指導3」(3:05)で一蹴、準決勝では小山遥佳(大成高1年)をこれも「指導3」(GS0:43)で下して決勝進出を果たした。一方の嘉重は1回戦で石澤千咲(三浦学苑高2年)を背負投「技有」からの袈裟固「一本」で退け、勝負どころとなった準決勝では岡田萌(夙川学院高3年)を小内刈「技有」で破って決勝へと進出。

決勝は両者左組みの相四つ。序盤に結城が仕掛けた左内股で嘉重が大きく崩れる場面があったがこれはノーポイント。以降は長身の結城が上から釣り手を叩き入れ、嘉重が担ぎ技を仕掛けながらこれを凌ぐという構図で試合が進行する。2分47分には積極的に結城が攻めていたことで嘉重に1つ目の「指導」が与えられ、ここまでは結城のペース。しかし、直後の3分2秒、嘉重が組み際に上体を一本背負投の形に抱えた右小内巻込に飛び込み「技有」を獲得する。リードを許した結城は左内股を連発して追い上げを掛けるが、防御姿勢でクロージングを図る嘉重をどうしても捉えることが出来ず2つ目の「指導」を奪ったところでタイムアップ。嘉重が高校選手権のリベンジを果たして見事優勝を飾った。

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63kg級優勝の嘉重春樺

【入賞者】
優 勝:嘉重春樺(東大阪大敬愛高3年)
準優勝:結城彩乃(富士学苑高2年)

嘉重春樺選手のコメント
「長身でリーチのある結城選手が決勝の相手でしたが、試合前に監督からアドバイスを貰い、リベンジができたました。今日は組み手が良く出来たと思います。チームでも組み手の稽古をしています。これからは奥襟を取られてもそれを落としていく柔道をしたいです。今日は親や先生、チームの皆に感謝です。」

【準決勝】
結城彩乃(富士学苑高2年)○GS反則[指導3](GS0:43)小山遥佳(大成高1年)
嘉重春樺(東大阪大敬愛高3年)○優勢[技有・小内刈]△岡田萌(夙川学院高3年)

【決勝】
嘉重春樺(東大阪大敬愛高3年)○優勢[技有・小内巻込]△結城彩乃(富士学苑高2年)

■ 70kg級・新名寧々が初優勝、夙川学院勢の勢い印象付ける
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70kg級決勝、延長戦で新名寧々が松本りづを激しく攻め立てる

新名寧々(夙川学院高2年)と松本りづ(大成高1年)が決勝に進出。新名は1回戦で朝飛真実(桐蔭学園高1年)を合計時間8分27秒に及ぶ大消耗戦の末に大外返「技有」(GS4:27)で下してベスト4に進出、準決勝では多田純菜(敬愛高2年)を「指導2」(GS1:55)で破って決勝へと駒を進めた、一方の松本は1回戦で佐藤星麗七(埼玉栄高1年)を大外刈「一本」(GS0:22)、準決勝で野澤知莉(桐蔭学園高2年)を大外刈「技有」(GS0:54)と2試合連続で得意の大外刈を決めて決勝進出を果たした。

決勝は新名が左、松本が右のケンカ四つ。両者強気に腰を差し合っての攻防から試合がスタート。「一本」決着の予感が漂う立ち上がりだったが以降試合は一気に減速、27秒には片手の咎で両者に「指導」が与えられる。1分40秒、奥襟を得た新名は場外際まで松本を追い詰めると左小外刈で松本を大きく崩して畳に這わせる。ここから新名優位の時間が続き、2分31秒には松本のみに2つ目の「指導」。しかし、これ以降お互いにポイントがないまま本戦が終了。試合はGSへと突入する。GS1分24秒、奥襟を得た新名が左内股、左小外刈、左大内刈とラッシュを掛けると組み負けている松本は防戦一方となり、主審は松本に対して勝負を決める3つ目の「指導」を宣告。「指導3」の反則(GS1:24)で新名が優勝を果たした。

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70kg級優勝の新名寧々

【入賞者】
優 勝:新名寧々(夙川学院高2年)
準優勝:松本りづ(大成高1年)

新名寧々選手のコメント
「高校選手権でチームが優勝したことが大きな刺激になっています。私もチーム内の競争に勝って団体戦に出たいです。(-今日の試合について)1、2回戦はGSでの勝利でしたが、どちらも粘り強く戦うことができました。周りからも粘り強いと言われます。今後は組み手を磨いていきたいです。(-今後の課題は組み手?)課題は全部です。」

【準決勝】
新名寧々(夙川学院高2年)○GS指導2(GS1:55)△多田純菜(敬愛高2年)
松本りづ(大成高1年)○GS技有・大外刈△野澤知莉(桐蔭学園高2年)

【決勝】
新名寧々(夙川学院高2年)○GS反則[指導3](GS1:24)△松本りづ(大成高1年)

■ 70kg超級・吉峰芙母絵が同門対決制す
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70kg超級決勝、吉峰芙母絵が長谷川瑞紀から左内股巻込「技有」

吉峰芙母絵(夙川学院高2年)と長谷川瑞紀(夙川学院高2年)の同門2人がトーナメントを勝ち上がり、決勝は夙川学院高の同学年対決となった。吉峰は1回戦で大会屈指の大型選手である外間蘭(沖縄尚学高1年)に大外返「技有」で勝利、2回戦では大森実乗(岡山理科大附高1年)を袈裟固「一本」(1:03)で一蹴してベスト4を決めた。準決勝の相手は第1シードの髙橋瑠璃(帝京高2年)。この試合はGSまでもつれ込む接戦となったが、吉峰はこれまで3戦して3敗している難敵をGSでの偽装攻撃による「指導2」(GS1:05)で下して決勝進出を果たした。

一方の長谷川は1回戦で谷地望(東北高1年)に「技有」2つを奪った末の袈裟固「一本」(1:17)、2回戦で八巻衣音(広陵高1年)に横四方固「一本」(1:47)といずれも寝技で勝負を決めてベスト4まで勝ち上がった。準決勝では米川明穂(藤枝順心高1年)に開始10秒で払腰「技有」を奪われたものの、手堅く戦い「指導3」で逆転勝利を収めて決勝へと駒を進めた。

決勝は吉峰が左、長谷川が右組みのケンカ四つ。上背のある長谷川が奥襟を持って組み手の優位を作るが、吉峰が両襟で下から圧を掛けて前に出て左払腰や左内股で攻めるという展開が続く。1分30秒、技の出ない長谷川に対して「指導」。これ以降も互いに手の内を良く知る者同士の攻防は決定打を欠き、本戦の4分間は見せ場なく終了。勝負はGSの延長戦へと持ち越される。GS37秒、吉峰は浅く左内股巻を当てて相手を固定すると、続く二の矢で強烈な左内股巻込。上体を拘束されていた長谷川は堪らず崩れ落ちて「技有」。吉峰が同門対決を制して自身初となる全国タイトルを獲得した。

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70kg超級優勝の吉峰芙母絵

【入賞者】
優 勝:吉峰芙母絵(夙川学院高2年)
準優勝:長谷川瑞紀(夙川学院高2年)

吉峰芙母絵選手のコメント
「高校選手権の段階では強化選手に入っていなかったので、この大会で優勝して強化選手になりたいと考えていました。団体戦のレギュラーとしてももっと活躍したいです。(-今日の試合について)これまで3回対戦して全て負けていた高橋選手に勝つことができて嬉しいです。決勝はお互いに手の内がわかっているので戦いにくかったですが、負けたくないと思って戦いました。(-どんな選手になりたいか?)私は身長が低いので下から釣り手を持ち、相四つ相手には相手の釣り手を落として、ケンカ四つ相手には奥襟を持たせない、組み勝つ柔道ができる選手になりたいです。初の全国タイトル獲得で自身になりました。インターハイと全日本ジュニアでも優勝を目指します。」

【準決勝】
吉峰芙母絵(夙川学院高2年)○GS指導2(GS1:05)△髙橋瑠璃(帝京高2年)
長谷川瑞紀(夙川学院高2年)○反則[指導3](3:09)△米川明穂(藤枝順心高1年)

【決勝】
吉峰芙母絵(夙川学院高2年)○GS技有・内股巻込(GS0:37)△長谷川瑞紀(夙川学院高2年)


取材・文:林さとる
編集:古田英毅

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