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女子日本代表がレスリング代表と合同練習、近藤亜美、阿部詩らが吉田沙保里の胸を借りる

(2017年4月10日)

※ eJudoメルマガ版4月10日掲載記事より転載・編集しています。
女子日本代表がレスリング代表と合同練習、近藤亜美、阿部詩らが吉田沙保里の胸を借りる
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スパーリングの様子

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選手たちの前で美声を披露する吉田沙保里選手兼任コーチ

女子日本代表が、今年度最初の強化合宿をスタート。初日となる10日、味の素ナショナルトレーニングセンターにて報道陣に練習を公開した。

14日まで行われる今回の合宿では、3日間にわたって女子レスリング代表チームとの合同練習(10日~12日まで)が組まれている。この企画は柔道側からのオファーで実現したもので、増地克之監督は「女子レスリングの最後まで諦めない姿勢やフィジカル面の強さを学びたい」と目的を語った。

初日の練習はレスリング場で行われ、歌手の伊東真紀による女子レスリングの名門・至学館大学校歌「夢追人」のミニライブからスタート。五輪3連覇の吉田沙保里選手兼任コーチが飛び入りで熱唱を披露するなど、柔道とは全く違う女子レスリングチームの雰囲気に柔道サイドは終始圧倒されていた。

ウォーミングアップとタックル練習の後にはリオデジャネイロ五輪金メダリストの川井梨紗子や土性沙羅も参加してレスリングルールでのスパーリングが行われた。柔道女子代表選手たちは柔道着を着用しない状況やレスリング勢のタックル攻勢に苦戦しながらも、投技を決めたり抑込技でフォールを奪うなどそれぞれの持ち味を発揮して練習をこなした。この練習では吉田選手兼任コーチが近藤亜美(三井住友海上)と阿部詩(夙川学院高2年)に胸を貸す場面も見られ、阿部は練習後に「体幹が強く浮かない、敵いませんでした」と「霊長類最強女子」と対戦した感想を興奮気味に語っていた。

スパーリングの後には10人制での相撲対抗戦が行われ、4対6とレスリング側が勝ち越したものの、「これに勝った方が勝ち!」と突如提示された特別ルールで行われた大将戦を田代未来(コマツ)が制して、柔道側が勝利した。

夜のミーティングでは栄和人強化本部長と吉田による、経験や精神面についての講義が行われる予定となっている。

増地克之監督女子監督および、栄和人レスリング強化本部長、柔道・レスリング両ジャンル各選手のコメントは下記。

増地克之監督のコメント
「ヨーロッパの大会を終えて、海外勢に対してフィジカル面の弱さが顕著に出た階級もありました。ウエイトトレーニングも重要ですが、違うところから刺激を受けて自分たちで考えて検証して欲しいです。(-今回の合同合宿について)リオ五輪でのレスリングの活躍を見て柔道側からオファーしました。最後まで諦めない姿勢やフィジカル面の強さを学び、自分の競技にも生かして欲しいと考えています。」

近藤亜美選手のコメント
「スパーリングがきつかったです。釣り手を持てないので引き手だけでは相手を崩しきれない。間合いもつかみにくかったです。レスリングの選手は体幹が強く姿勢が低い。これに対応することが海外勢への対策にもなると思います。柔道とは色々と違うので明日は筋肉痛になるかもしれません(笑)。(-吉田とのスパーリングについて)高校時代にも練習させてもらったことがありましたが、ボコボコにされてしまいました(笑)。レスリングの選手は上体の力が強く、トレーニングの必要性を強く感じました。私は体幹の強化が課題なので簡単には浮かないように、もっと鍛えたいです。」

阿部詩選手のコメント
「レスリングは初めて経験しました。明日は起きれないかもしれません(笑)。相手をつかめないことがモヤモヤします。レスリングの選手は姿勢が低く、海外の選手と似ている。明日、明後日で対策を見つけたいと思います。吉田選手はイメージしていたよりも小さくて驚きました。体幹が強く組み合っても浮かない、敵いませんでした。レスリングチームが行っているトレーニングは柔道に取り入れても良いなと思います。」

レスリング・栄和人強化本部長のコメント
「現役の頃も柔道と合同練習を行ったことがあります。投げられないための姿勢の取り方など大変勉強になりました。柔道選手は柔道着なしの状況では手をつかむなどして投げを打ってくると思いますが、これは海外勢と似ています。タックルも途中で止まってしまうと払腰や内股が飛んでくる。これを選手たちに体験させていです。(-合同練習について)本当は山で精神修行も含めてやりたかった。レスリングはそういったハードな環境での合宿も行っています。そういった面も含めて全部出していきたいと思います。(-練習の進め方について)レスリングでは楽しさの中で志を高く持って練習を行っています。勝つためには追い込まなければいけない場面がありますが、そんなときにも冗談を言うなどしてアットホームな雰囲気でやっています。(-トレーニングで最も重視していることは?)人を持つ、抱えるということです。動かない器具ではなく動く人を持つことが、競技に生きてきます。(-練習について)練習の30分を1回戦、そこから30分毎に2回戦、3回戦と想定して、これを4回戦から5回戦まで2時間半から3時間動き続ける、これができる選手が五輪で決勝まで行ける選手だと考えています。」

レスリング・吉田沙保里選手兼任コーチのコメント
「双方がお互いに刺激し合って良いところを吸収して欲しいと思います。柔道の選手は足腰がしっかりしている。足を取られてもそこから投げにいく姿勢をレスリングの選手にも学んで欲しいです。レスリングではつかむところがないですが、柔道の選手は習得が早いと思うので、3日間のうちにレスリングの選手を投げられるようになってもらえればと思います。(-練習について)元気がないときつい練習がよりきつくなる。特に補強などに関してレスリングでは声を出して楽しくガッツを持ってやるようにしています。(-阿部、近藤とのスパーリングについて)近藤選手とは以前もスパーリングをしたことがあります。2人とも足を取られ慣れていないのでまだ軽く感じました。3日間あるので足を取られた場合の対策もできるようになるのではないでしょうか。お互いの競技の良さをミックスできればと良いなと思います。」

レスリング・土性沙羅選手のコメント
「投げが怖くやり辛いです。柔道選手は体幹が強くどこからでも投げがくる。いつもはレスリングの練習ばかりなので良い機会になりました。(-レスリングが勝っている点はどこか?)体力の面では追い込んだ練習をしているので負けない自身があります。(-今回の合宿について)私は試合でも投げられてしまうことが多いので、投げられないために自分なりに考えながら練習をしたいです。」

レスリング・川井梨紗子選手のコメント
「柔道の選手は反応、タイミング、力の入れ方など様々なことがレスリングの選手と違って戦いにくいです。海外勢対策としても練習になるなと思います。私は投技が全く出来ないので、柔道から学んでそれをレスリングに生かしたいです。(-相撲について)負けたら縄登り10本と言われていました(笑)。金メダリストとして負けられないなと思って戦いました。」


取材:林さとる

※ eJudoメルマガ版4月10日掲載記事より転載・編集しています。

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