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グランプリ・デュッセルドルフ2017第1日5階級レポート

(2017年2月27日)

※ eJudoメルマガ版2月27日掲載記事より転載・編集しています。
第1日5階級(男子60kg級、66kg級、女子48kg級、52kg級、57kg級)レポート
グランプリデュッセルドルフ2017
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決勝、ガンバットがパピナシビリから浮落「技有」

■60kg級・ガンバットが落ち着いた戦いぶりでハイレベルトーナメント制す、スメトフ破る殊勲果たしたフェリペ・ペリムが3位入賞
(エントリー27名)

【入賞者】
1.GANBAT, Boldbaatar(MGL)
2.PAPINASHVILI, Amiran(GEO)
3.DASHDAVAA, Amartuvshin(MGL)
3.PELIM, Phelipe(BRA)
5.GARRIGOS, Francisco(ESP)
5.MCKENZIE, Ashley(GBR)
7.BESTAEV, Otar(KGZ)
7.KHYAR, Walide(FRA)

第1シードのイェルドス・スメトフ(カザスタン)、第4シードのガンバット・ボルドバータル(モンゴル)の両世界王者をはじめ、第2シードのダシュダバー・アマーツブシン(モンゴル)、第3シードのアミラン・パピナシビリ(ジョージア)と非常に役者が揃ったトーナメント。昨年の欧州王者ワリーデ・キア(フランス)のエントリーもあり、様相は準世界選手権と言ったところ。

優勝はガンバット。2回戦でマルセル・バイゾン(ドイツ)から左小内刈と縦四方固で2つの「技有」を奪って勝利、キアとマッチアップした準々決勝は試合中にキアが右足を負傷して棄権して勝ちを得、準決勝はダークホースのフェリペ・ペリム(ブラジル)をGS1分23秒に挙げた隅落「技有」で破って決勝進出。パピナシビリを畳に迎えた決勝も常にマイペース、相手の密着志向に応じず落ち着いて試合を進め、相手の隅返を見極めた浮落「技有」で勝負を決めた。勝ちぶりは決して派手ではなかったが、高速化激しい軽量級にあってジワリと前に出て組み手を作り、自分のスピードまで相手を引きずり降ろして体の力を生かすといういかにもガンバットらしい戦いぶり。内容低調ながら3位に入賞した僚友ダシュダバーとともに、久々モンゴルのベテラン2人がしっかり成績を残した大会であった。五輪前の2年間の過酷な国際大会連続派遣ですっかり「使い減り」した感あり、五輪代表も逃してしまった両者だが休養期間を経て少々復活の気配。

というわけでガンバット、パピナシビリ、ダシュダバーという鉄板の強豪3人が表彰台に上がったわけだが、大会を通じて目立っていたのはこの一角に堂々食い込んで銅メダルを獲得した前述フェリペ・ペリムの活躍。初戦を勝ち抜くと2回戦では第1シードのスメトフを真向からの左大外刈「技有」で破る殊勲を挙げ、準々決勝ではアスレイ・マッケンジー(イギリス)をGS延長戦の末に左小外刈「技有」で破り、3位決定戦ではフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)をこれも延長戦の末に見事な谷落「一本」で破った。ペリムは27歳と決して若くはないが、2015年のグランプリ・ザグレブ(5位)以来久々与えられたワールドツアー出場のチャンスを生かすべく集中力高く、随所にキラリと光る動きを発揮。倒したメンツの良さからしても3位入賞は妥当と言える。ブラジル勢はロンドン五輪直後も国内の序列再編期に燃えた新人たちが良い成績を残し続けた(そののち継続派遣で疲弊してしまったが)経緯があるが、今シーズンもその気配あり。以後も一定の注意を払っておく必要があるかと思われる。

スメトフは決して悪い出来ではなく随所にその身体能力の高さを見せたが、投げ際の詰めに欠けて五輪決勝以来の国際試合を飾れず。ペリムのブレイクのお膳立てをした格好とってしまい、評価の難しい大会だった。

キアは横三角を試みて相手の脇に右足を立てて突っ込んだところ、つま先が畳に引っかかったままガンバットに押し込まれて悶絶。足首か、悪くすると膝を痛めた様子で簡単に復帰できるケガではないと推測される。控えめに言って欧州選手権連覇は難しい状況。

入賞者と準々決勝と準決勝の結果、決勝ラウンドの戦評は下記。日本選手の派遣はなかった。

【準々決勝】

フェリペ・ペリム(ブラジル)〇優勢[技有・小外刈]△アスレイ・マッケンジー(イギリス)
ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)〇棄権(1:42)△ワリーデ・キア(フランス)
ダシュダバー・アマーツブシン(モンゴル)〇GS指導1(GS4:44)△オタル・ベスタエフ(キルギスタン)
アミラン・パピナシビリ(ジョージア)〇優勢[技有・浮腰]△フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)

【準決勝】

ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)〇優勢[技有・隅落]△フェリペ・ペリム(ブラジル)
アミラン・パピナシビリ(ジョージア)〇崩袈裟固(2:46)△ダシュダバー・アマーツブシン(モンゴル)


【3位決定戦】

ダシュダヴァー・アマーツブシン(モンゴル)〇GS技有・隅返(GS1:01)△アシュレイ・マッケンジー(イギリス)
ダシュダヴァーが右、マッケンジー左組みのケンカ四つ。一貫してダシュダヴァーが前に出て捕まえようと試み、マッケンジーが肩車や背負投に潰れながら時間を消費しては、相手の突進に捨身技のカウンターを合わせるという展開。1分12秒、業を煮やしたダシュダヴァーの突進にマッケンジーがあっさり畳を割る。マッケンジーの「場外」かと思われたがこれは逆にダシュダヴァーに押し出しの「指導」。主導権を握りながら形上ビハインドとなってしまったダシュダヴァーだがしかし動ぜず手立てを変え、相手の前で組まずに反転して内股を入れ、振り向きながら奥襟を叩いて「サリハニ」状態を作り出すという手立てで相手を捕まえに掛かり、ここから隅返を狙うことを繰り返す。GS延長戦、ダシュダヴァーはこの組み手を数度繰り出すと1分過ぎに同じパターンでマッケンジーをついに捕まえて、隅返一発。踏み込み深くほとんど真捨身技と言って良いほどの角度で放った一撃は「技有」。ダシュダヴァーが戦術派マッケンジーを逃がさず、しっかり投げて実力差を見せつけた。

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※ eJudoメルマガ版2月27日掲載記事より転載・編集しています。

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