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第29回全国体育系学生柔道体重別選手権大会・最終日4階級(60kg級、90g級、100kg級、100kg超級)レポート

(2017年2月21日)

※ eJudoメルマガ版2月21日掲載記事より転載・編集しています。
第29回全国体育系学生柔道体重別選手権大会・最終日4階級(60kg級、90g級、100kg級、100kg超級)レポート
■ 60㎏級・混戦階級を毎熊拳太が制す、好調日体大勢は準決勝で敗退
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60kg級準決勝、毎熊拳太が巣山太智から裏投「一本」

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準決勝、秋定礼が石川勇太から背負投「技有」

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決勝、毎熊拳太が秋定礼から巴投「有効」で先制

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毎熊は攻めの手を緩めず小外刈「有効」追加

(エントリー45名)

本命不在の60㎏級でベスト4に進出したのは、巣山太智(日本体育大2年)、毎熊拳太(日本大3年) 、石川勇太(日本体育大2年) 、秋定礼(天理大2年)の4人。巣山と石川の日体大勢は大会前日まで大学の武道研修のためにシンガポールに遠征しており調整不足のはずだったが、両選手の試合ぶりに疲労の色はなし、ともに素晴らしい内容で準決勝まで勝ち上がった。準決勝でも巣山は毎熊から、石川は秋定からそれぞれ「有効」を得て先行。しかし後半に入ると様相一変、巣山は毎熊の裏投を食らって一本負け。石川も一瞬のスキを突かれて背負投で「技有」を奪われて惜敗。決勝へ駒を進めることはできなかった。

決勝に進んだのは前述の通り、毎熊拳太と秋定礼。毎熊は平成25年全日本ジュニア55㎏級3位、対する秋定は平成24年全日本カデ3位。ともに全国大会の檜舞台を踏みながら優勝の経験のない二人が、初の頂点を目指して激突することとなった。

決勝はともに右組みの相四つ。秋定が右袖釣込腰、釣腰、前熊が右一本背負投、巴投などを掛け合い、序盤は互角。しかし中盤に入ると毎熊が右大外刈、小内刈、左背負投、右一本背負投と怒涛の連続攻撃を見せ、守勢の秋定に「指導」。勢いを得た毎熊は肩車を2連発、そのまま巴投に繋ぐと秋定は横倒しに倒れて「有効」。リードを得た前熊はペースを落とさず終盤にも右小外刈で「有効」を追加、その後の秋定の反撃を「指導」1つで凌いで優勢勝ち。見事初優勝を果たした。

過去に大きな実績のない選手とは思えないほど、素晴らしい攻撃柔道を見せた前熊。戦後は「優勝は狙っていましたし、普段通りにできれば優勝できると思っていました。ただ、今までの試合では、1回戦で身体が動かずに負けてしまうことが多かったので、今回は、十分なアップをし、息を上げてから臨みました。それが良かったのだと思います。」と試合を振り返り、「次は東京学生で勝って、全日本学生体重別選手権でも優勝を狙って頑張りたい」と今後の抱負を語った。

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60kg級入賞者。左から優勝の毎熊、準優勝の秋定、3位の巣山と石川。

【入賞者】

優 勝:毎熊拳太(日本大3年)
準優勝:秋定礼(天理大2年)
第三位:巣山太智(日本体育大2年)
第三位:石川勇太(日本体育大2年)

【準決勝】

毎熊拳太〇裏投△巣山太智
秋定礼〇優勢[技有・背負投]△石川勇太

【決勝】

毎熊拳太〇優勢[有効・巴投]△秋定礼

■ 90㎏級・川野義文が全国大会初優勝、連覇狙った伊藤祐介は3回戦敗退
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66kg級準決勝、伊藤尚将が東部雄大から払巻込「有効」

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決勝、川野義文が伊藤尚将から隅返「技有」

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川野は大内刈「一本」で投げ切り、全国大会初優勝達

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90kg級入賞者。左から優勝の川野、準優勝の伊藤、3位の片桐と東部。

(エントリー63名)

昨年優勝で、今大会も優勝候補の筆頭と思われた伊藤祐介(東海大2年)が3回戦で玉置玉(山梨学院大2年)に「指導1」で敗退。その玉置も続く準々決勝で、片桐章男(桐蔭横浜大3年)に大腰で一本負けを喫し、優勝の行方は混沌となった。

そんななか、決勝進出を果たしたのは川野義文(東海大2年) と伊藤尚将(桐蔭横浜大3年)の二人。決勝では、伊藤に袖を絞られてなかなか思うように組み手を展開出来ない川野が戦術を一転、意表を突く隅返に入って「技有」を先取。川野はその後反撃に転じた伊藤の攻めに腰を落として防御し「指導」を取られる場面もあったが、終盤には、攻めに転じたことで隙ができた伊藤を、見事な大内刈で投げ切って「一本」。嬉しい全国大会初優勝を飾った。

入賞者と準決勝以降の結果、川野のコメントは下記。

【入賞者】

優 勝:川野義文(東海大2年)
準優勝:伊藤尚将(桐蔭横浜大3年)
第三位:片桐章男(桐蔭横浜大3年)
第三位:東部雄大(日本体育大1年)

川野義文選手のコメント
「今日良かったのは、結果を残せたことだけ。内容的には全然ダメで、先生にも怒られました。得意技は内股と大内刈、あと奇襲技も得意で、泥臭い柔道が自分のいいところだと思っています。ジュニアも学生も東京予選止まりだったので、今年はなんとか全日本学生にも出て、結果を出したいと思います」

【準決勝】

川野義文〇優勢[有効・内股]△片桐章男
伊藤尚将〇優勢[有効・払巻込]△東部雄大
 
【決勝】

川野義文〇大内刈△伊藤尚将

■ 100kg級・太田竜聖が決勝で田﨑健祐を打倒、初の全国タイトルを獲得
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100kg級準決勝、田﨑健祐が池上大貴から大外刈「技有」

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決勝、残り時間僅かとなったところで太田竜聖が田﨑から背負投「技有」奪取

(エントリー63名)

昨年のチャンピオンで、この階級では頭一つ抜けた存在の田﨑健祐(国士舘大3年)は、初戦こそ反則勝ちだったものの、続く3回戦からは得意の大外刈で連続一本勝ち。準決勝の池上大貴(東海大1年)からも、左小外刈「有効」の後に、左大外刈で「技有」を奪って快勝。余裕を持って決勝まで勝ち上がった。

反対側の山からは太田竜聖(東海大2年)が決勝進出。「(東海大の)校内予選を1位で通過していたので、今大会は自信を持って臨んだ」という太田は、1、2回戦こそもたついたが、尻上がりに調子を上げ、準決勝の大橋昂文(日本体育大1年)には小外刈で一本勝ちして決勝へと勝ち上がって来た。

田﨑と太田の対決は一進一退、息詰まる一戦となった。総体的には、小外刈などで攻める田﨑が手数で若干優位と思えるような内容だったが、試合終了直前の3分43秒、太田が放った場外際での背負投に、田﨑の身体が大きく弧を描いて「技有」。残り17秒でビハインドとなった田﨑は最後まであきらめずに小外刈などを繰り出すも無念のタイムアップ。太田が田崎の連覇を阻止し、初の全国タイトルを手に入れた。

入賞者と準決勝以降の結果、太田のコメントは下記。

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100kg級入賞者。左から優勝の太田、準優勝の田﨑、3位の池上と大橋。

【入賞者】

優 勝:太田竜聖(東海大2年)
準優勝:田﨑健祐(国士舘大3年)
第三位:大橋昂文(日本体育大1年)
第三位:池上大貴(東海大1年)

太田竜聖選手のコメント
「初優勝は嬉しいし、自信になります。弟の彪雅は次々に結果を出してきたが自分自身はなかなか勝てなかったので、これをきっかけにさらに頑張っていきたい。次の目標は団体戦のレギュラーになり、全日本学生優勝大会で優勝を取り戻すことです」

【準決勝】

太田竜聖〇小外刈△大橋昂文
田﨑健祐〇優勢[技有・大外刈]△池上大貴

【決勝】

太田竜聖〇優勢[技有・背負投]△田﨑健祐

■ 100kg超級・大混戦縫って出水隼人が優勝、コメントにプライド滲ませる
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100kg超級準決勝、白井椋也が樫村将伍から背負投「一本」

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出水隼人と澤井亮一の準決勝

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決勝は出光が白井を袈裟固「一本」に仕留める

(エントリー47名)

この階級も絶対的な強さを持つ選手は見当たらず、トーナメントは混戦となった。そんななかを準決勝まで勝ち上がったのが、澤井亮一(関西大2年) 、出水隼人(国士舘大3年) 、白井椋也(東洋大3年)、樫村将伍(日本体育大3年)の4選手。準決勝では澤井と出水、白井と樫村が対戦することとなった。

白井と樫村の一戦は、白井が低く沈み込みながら掛けた背負投に、樫村がきれいに背中から落ちて「一本」。反対ブロックの澤井対出水の対戦は、澤井のほうが手数では上回ったものの、受けの強い出水を最後まで崩すことができず。結局、序盤に失った「指導」ひとつを最後まで取り返せずに4分が終了。決勝は出水と白井の間で争われることとなった。

決勝は出水が右、白井が左組みのケンカ四つ。白井は、開始早々から内股、出足払、右背負投と積極的に攻めるも、受けの強い出水は崩れない。逆に白井が背負投を掛けて潰れると、出水はすかさず横について白井の身体を返し、巧みに袈裟固に抑えて「一本」。出水が初優勝を果たした。出光は戦後、「優勝は狙っていたというより、国士舘という恵まれた環境のなかで練習する者として、絶対にしなくてはいけないことだと思っていました。」と覚悟溢れるコメント。強豪校で揉まれた錬磨とプライドがもたらした全国大会初制覇だった。

入賞者と準決勝以降の結果、出水のコメントは下記。

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100kg超級入賞者。左から優勝の出水、準優勝の白井、3位の澤井と樫村。

【入賞者】

優 勝:出水隼人(国士舘大3年)
準優勝:白井椋也(東洋大3年)
第三位:澤井亮一(関西大2年)
第三位:樫村将伍(日本体育大3年)

出水隼人選手のコメント
「優勝は狙っていたというより、国士舘という恵まれた環境のなかで練習する者として、絶対にしなくてはいけないことだと思っていました。これからの目標としては、団体でレギュラーになること、そして全日本学生優勝大会で連覇に貢献すること。個人的には全日本学生体重別や講道館杯でも結果が出せるように頑張ります」

【準決勝】

出水隼人〇優勢[指導1]△澤井亮一
白井椋也〇背負投△樫村将伍

【決勝】

出水隼人〇袈裟固△白井椋也


取材・文:eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版2月21日掲載記事より転載・編集しています。

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