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第29回全国体育系学生柔道体重別選手権大会・第1日3階級(66kg級、73kg級、81kg級)レポート

(2017年2月20日)

※ eJudoメルマガ版2月20日掲載記事より転載・編集しています。
第29回全国体育系学生柔道体重別選手権大会・第1日3階級(66kg級、73kg級、81kg級)レポート
■ 66kg級・1年生早川正起が初の全国タイトル獲得、決勝はあっという間の大内刈「一本」
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66kg級準決勝、早川正起が佐藤晃輔から内股透「技有」

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準決勝、中沢和希が松永昂大から横落「有効」

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決勝、早川があっという間の「一本」で優勝を決める

(エントリー58名)

日本体育大1年生の早川正起が全国大会初のタイトルを獲得した。大成高出身の早川は1年生とは思えない落ち着いた試合ぶりで順調にベスト4入り。準決勝でも強敵・佐藤晃輔(筑波大1年)に対して先手の攻撃で「指導」を奪うなど優位に試合を進め、後半には佐藤の内股を透かして軸足を小内刈で刈り、そのまま勢いよく押し込んで「技有」を奪取。終了間際、佐藤も横掛の反撃を見せるも、早川が身体をひねって耐え切り勝利をものにした。

一方のブロックからは中沢和希(日本大3年)が決勝進出。中沢は準決勝で松永昂大(東海大1年)を終了間際の横落「有効」で下して決勝へ駒を進めた。

決勝は早川左組み、中沢右組みのケンカ四つ。お互いに釣り手を取り合うも、引き手が取れない状態がしばらく続いたあと、先に引き手をとった早川が、すっと大内刈に入ると、中沢は抵抗する間もなく背中から畳に落ちて「一本」。試合時間わずか40秒、投げられた中沢は茫然とし、しばらく立ち上がることができなかった。

早川は戦後「それほど実力があるわけでもないですし、正直、優勝は考えていなかったです。決勝は得意の大内刈が決まったので勝てました。」と初の全国大会優勝に嬉しそうな表情。続いて「実力的には、本当にまだまだ。寝技はうまくないし、パワー、スタミナもない。ただ、今回優勝できたことは自信になりますし、これからもっと頑張って強くなりたい」と抱負を語っていた。

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66kg級入賞者。左から優勝の早川、中沢、松永、佐藤。

【入賞者】

優 勝:早川正起(日本体育大1年)
準優勝:中沢和希(日本大3年)
第三位:松永昂大(東海大1年)、佐藤晃輔(筑波大1年)

【準決勝】

早川正起(日本体育大1年)〇優勢[技有・内股透]△佐藤晃輔(筑波大1年)
中沢和希(日本大3年)〇優勢[有効・横落]△松永昂大(東海大1年)

【決勝】

早川正起〇大内刈△中沢和希

■ 73kg級・倉石陽成が優勝、好調佐藤竜を決勝で下す
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73kg級準決勝、佐藤竜が石田宏樹から小外刈「有効」

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準決勝、倉石陽成が見上心太から小外刈「有効」

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決勝、倉石のが佐藤の小外刈を切り返し「技有」

(エントリー69名)

73㎏級は、佐藤竜(早稲田大1年)の好調ぶりが目を引いた。佐藤は左右の背負投に加え、奥襟をとっての隅返、脇を差しての小外刈と、淀みのない攻めを見せて順調に勝ち上がり、準決勝の石田宏樹(日本大3年)も、組み際の小外刈で「有効」を奪ってしっかり決勝進出を決めた。

一方逆側のブロックから決勝へ進んだのは倉石陽成(国士舘大2年)。倉石は、準決勝での見上心太との同門対決を、小外刈「有効」で制しての決勝進出だった。

序盤から積極的だったのは佐藤。開始早々から右小内刈、左一本背負投、右背負投、さらに巴投で攻め込み、倉石はやや防戦気味。しかし、佐藤が奥襟を掴んで右小外刈に打って出たところに、倉石が佐藤の右脇を掬いながら右小外刈で切り返して身体を浴びせると、佐藤は倒れてこれは「技有」となる。この際倉石の左脚が左大内刈の形で残ってしまい佐藤は倒れながら不自然に大きく開脚。倉石がそのまま横四方固に入るも、佐藤は股関節を脱臼した様子で、すぐさま「棄権」の合図を出し、倉石の勝利が決まった。

優勝した倉石は「優勝は意識していなかったが、足技とか、日頃の練習の成果が出たのだと思います。小学校3年の時に両親が離婚し、母一人子一人で大変なのに、柔道をやらせてくれた母にとても感謝している。優勝したことで、その母を少しでも喜ばせることができて嬉しい。これをきっかけにもっと強くなって、国際的な舞台で活躍できるような選手になりたい」と笑顔で語った。

佐藤は高校3年生時の金鷲旗大会でも同じケガを負っており、悲劇の敗退。キャリアに与える影響は甚大と思われるが、彼の小柄ながら凄まじい気迫と連続攻撃で大型選手に挑みかかる戦闘スタイルは高校、大学通じてチームメイトだけでなく見るもの全てを勇気づけて来た。心から、その復帰を応援したい。

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73kg級入賞者。左から優勝の倉石、3位の石田と見上。

【入賞者】

優 勝:倉石陽成(国士舘大2年)
準優勝:佐藤竜(早稲田大1年)
第三位:見上心太(国士舘大2年)、石田宏樹(日本大3年)

【準決勝】

倉石陽成(国士舘大2年)〇優勢[有効・小外刈]△見上心太(国士舘大2年)
佐藤竜(早稲田大1年)〇優勢[有効・小外刈]△石田宏樹(日本大3年)

【決勝】

倉石陽成〇棄権△佐藤竜

■ 81kg級・階級アップの鳥羽潤がインターハイ以来の全国タイトルを獲得
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81kg級準決勝、鳥羽潤が平林直矢から巴投「技有」

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準決勝、吉村豪が小原正大を崩上四方固「一本」で破る

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決勝、鳥羽が「有効」を獲得

(エントリー64名)

81㎏級は、2014年の73㎏級インターハイ王者の鳥羽潤(筑波大2年)が階級を上げて初優勝。鳥羽は、準決勝の平林直矢(東海大1年)に巴投「技有」で先行、後半「有効」を取られるなど、反撃を許すも辛くも逃げ切り決勝進出。反対側のブロックの準決勝で、小原正大(日本体育大3年)を巴投「有効」からの崩上四方固「一本」で破った好調・吉村豪(山梨学院大3年)と決勝で相対することとなった。

両者右の相四つ。吉村が開始早々から積極的に前に出るが、鳥羽は片襟を差した右背負投や一本背負投など先手の攻撃で機先を制し、吉村にペースを握らせず。鳥羽は終盤、吉村の右腕を一本背負投のように抱えての大外刈に入り、自分の身体を浴びせるように回転して決定的な「有効」を奪取。その後も吉村に十分な組み手を与えず、この貴重なポイントを守り切って初優勝を果たした。

鳥羽は2014年インターハイ以来の全国タイトル獲得。大学入学後は、7~8㎏の減量のため、なかなか思うようなパフォーマンスができずに苦しみ、昨年の国体のあとに、思い切って73㎏級から81㎏級に上げて今大会に臨んだとのこと。試合後は優勝杯を片手に「不安はあったが、これで81㎏級でやっていける自信がついた。内容としては今日の出来はひどかったので、組み手やポイントを取った後の攻めなど、これから課題を克服し力をつけていきたい」と試合を振り返っていた。

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81kg級入賞者。左から鳥羽、吉村、平林、小原。

【入賞者】

優 勝:鳥羽潤(筑波大2年)
準優勝:吉村豪(山梨学院大3年)
第三位:平林直矢(東海大1年)、小原正大(日本体育大3年)

【準決勝】

鳥羽潤(筑波大2年)〇優勢[技有・巴投]△平林直矢(東海大1年)
吉村豪(山梨学院大3年)〇崩上四方固△小原正大(日本体育大3年)

【決勝】

鳥羽潤〇優勢[有効・大外刈]△吉村豪



取材・文:eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版2月20日掲載記事より転載・編集しています。

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