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グランドスラムパリ2017・最終日女子3階級(70kg級、78kg級、78kg超級)プレビュー

(2017年2月11日)

※ eJudoメルマガ版2月11日掲載記事より転載・編集しています。
最終日女子3階級(70kg級、78kg級、78kg超級)プレビュー
グランドスラムパリ2017
■ 70kg級・グランドスラム東京と顔ぶれ変わらず、新井千鶴は準決勝で苦手のポスヴィトと対戦濃厚
(エントリー21名)

今大会もキム・ポリング(オランダ)やユリ・アルベール(コロンビア)らスーパートップ選手の出場はなし。優勝候補は新井千鶴(三井住友海上)と新添左季(山梨学院大2年)のグランドスラム東京で決勝を戦ったばかりの日本勢2人だ。新井は準決勝で苦手としている(2戦2敗)ファニー エステル・ポスヴィト(フランス)と対戦する可能性が高く、ここが唯一最大の山場だとなるはず。新添は決勝まで特筆すべき強豪との対戦はなし。よほどのアクシデントがなければ順当に決勝まで勝ち上がれるはずだ。

【プールA】
第1シード:新井千鶴(三井住友海上)
第8シード:マリア・ペレス(プエルトリコ)
有力選手:サンネ・ファン ダイク(オランダ)

新井の山。対抗馬となるような選手はおらず、出来るだけ「一本」で勝ち上がって勢いをつけたい。

【プールB】
第4シード:エルヴィスマール・ロドリゲス(ベネズエラ)
第5シード:ファニー エステル・ポスヴィト(フランス)
有力選手:アレクサンドラ・サマルジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、サラ・ロドリゲス(スペイン)

シード選手のエルヴィスマール・ロドリゲス(ベネズエラ)とファニー エステル・ポスヴィト(フランス)の一騎打ち。ロドリゲスは地力の高い強豪だが、ここは試合運びの巧いポスヴィトが地元の声援を背に勝ち上がると予想する。勝敗が揺れる可能性は十分にあり、新井としてはロドリゲスに勝ち上がってきて欲しいところだ。

【プールC】
第2シード:マリー イヴ・ガヒエ(フランス)
第7シード:ケリタ・ズパンシック(カナダ)

シード選手のマリー イヴ・ガヒエ(フランス)とケリタ・ズパンシック(カナダ)の一騎打ち。パワーと圧力が持ち味のガヒエに対して、試合巧者のズパンシックがどのような組み立てを見せるのかに注目したい。左組みのズパンシックは右組みのガヒエとはケンカ四つ。ズパンシックが得意としている相四つ横変形の形を作れないことを考慮すると、勝ち上がりは若くて地力に勝るガヒエと予想しておきたい。

【プールD】
第3シード:マリア・ポーテラ(ブラジル)
第6シード:アッセマ・ニアン(モロッコ)
日本選手:新添左季(山梨学院大2年)

新添の山。シード選手2人はどちらも新添の敵ではないはず。豪快な「一本」に期待したい。

■ 78kg級・チュメオがツアーに復帰、佐藤瑠香は準決勝でステインハウスと対戦濃厚
(エントリー14名)

リオデジャネイロ五輪金メダリストのケイラ・ハリソン(アメリカ)が総合格闘技へと転向。78kg級は現在序列の再構築の真っただ中にある。優勝候補の最右翼はリオデジャネイロ五輪銀メダリストのオドレイ・チュメオ(フランス)で、フッシェ・ステインハウス(オランダ)と佐藤瑠香(コマツ)がその背中を追う。佐藤はアンナマリア・ワグナー(ドイツ)にマデリーン・マロンガ(フランス)と若手のパワーファイターと連戦するタフな配置。勝利すること自体は難しくないが、ガチャガチャとしたパワー柔道に付き合いすぎてペースを崩されないように気をつけたい。この階級は猪突猛進型のパワーファイターが非常に多く、戦い方にある程度幅のある佐藤は(国内にあってはまさしく猪突型として評価されがちであるが)、実は珍しい存在。グランドスラム東京での戦いぶりを見る限り十分優勝のチャンスがあるはずで、まずはチュメオとの決勝戦までしっかり勝ち上がりたい。また、新人勃興が著しい最近のこの階級の傾向を反映して今大会にも若手の注目選手が大量参戦。是非チェックして頂きたい。

【プールA】
第1シード:フッシェ・ステインハウス(オランダ)
第8シード:クララ・アポテイカー(スロベニア)

若手注目株のクララ・アポテイカー(スロベニア)をステインハウスが迎え撃つ。ツアー常連となったアポテイカーは寝技が最大の武器。表と裏の「サリハニ状態」から仕掛ける寝技に注目だ。ここは地力に勝るステインハウスが勝ち抜けると予想する。

【プールB】
第4シード:佐藤瑠香(コマツ)
第5シード:マデリーン・マロンガ(フランス)
有力選手:アンナ マリア・ワグナー(ドイツ)

佐藤の山。概況でも書いた通り佐藤の勝ち抜けは固い。勝ち上がりの内容に注目したい。

【プールC】
第2シード:オドレイ・チュメオ(フランス)
第7シード:サワ ハワ・カマラ(フランス)
有力選手:サラ・ムゾウグイ(チュニジア)

チュメオの山。チュメオの勝ち上がりは間違いないが、下側の山がなかなかに面白い。サラ・ムゾウグイ(チュニジア)は2014年世界ジュニアのチャンピオンであり、その時の決勝戦の相手がサワハワ・カマラ(フランス)だ。チュメオへの挑戦権を賭けた同期のライバルによる対決に注目したい。

【プールD】
第3シード:ナタリー・ポウエル(イギリス)
第6シード:パク・ユジン(韓国)

ナタリー・ポウエル(イギリス)とパク・ユジン(韓国)の一騎打ち。パクは昨年末のグランドスラム東京で準優勝、ノーマークから大躍進を遂げた若手の有望株だ。ここはパクの勝ち上がりを予想したい。

■ 78kg超級・五輪王者アンドルが凱旋出場、朝比奈は準々決勝のキム戦が勝負どころ
(エントリー23名)

リオデジャネイロ五輪王者のエミリー・アンドル(フランス)が凱旋出場。先週のヨーロッパオープンソフィアでの戦いぶりを見る限り万全とは言い難いが、この人は元々安定感のあるタイプではないので事前予測にさほどの影響はなし。凱旋大会というバックグランドを抱えた今大会で表の目が出るか裏となるか、初戦となるヤスミン・クルブス(ドイツ)戦に注目したい。
グランドスラム東京を制して勢いに乗る朝比奈沙羅(東海大2年)は準々決勝のキム・ミンジョン(韓国)戦が勝負どころ。筋肉質で「動ける大型」であるキムに対して朝比奈がどのような戦いぶりを見せるのかに注目したい。山部佳苗(ミキハウス)は準決勝まではほぼ無風。準決勝での対戦が濃厚なマリア スエレン・アルセマン(ブラジル)戦が唯一最大の山場だ。

【プールA】
第1シード:エミリー・アンドル(フランス)
第8シード:サンタ・パケニテ(リトアニア)
有力選手:ヤスミン・クルブス(ドイツ)、イリーナ・キンザルスカ(ウクライナ)

アンドルの山。Bシード配置のサンタ・パケニテ(リトアニア)は階級ナンバーワンの巨体を誇る選手であり、アンドルが不調であれば飲み込まれてしまう可能性もある。ここは序列通りアンドルが勝ち上がると予想したいが、試金石としてのクルブス、パケニテの「二大大型」戦は非常に興味深い。

【プールB】
第4シード:キム・ミンジョン(韓国)
第5シード:ラリサ・セリッツ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
有力選手:クセニア・チビソワ(ロシア)
日本選手:朝比奈沙羅(東海大2年)

前述の通り、朝比奈にとっては準々決勝のキム戦が勝負どころ。なんとしても勝ち上がって階級トップ層との勝負の舞台に立ちたいところだ。朝比奈は1回戦でもクセニア・チビソワ(ロシア)との対戦が組まれており、こちらも要注意。チビソワは名前に似合わず長身で細身の選手。それほど器用ではないので問題ないはずだが、懐の深さに嵌ってしまうと苦戦する可能性がある。

【プールC】
第2シード:山部佳苗(ミキハウス)
第7シード:マリーナ・スルツカヤ(ベラルーシ)
有力選手:サンドラ・ジャブロンスキッタ(リトアニア)

山部の山。敵になるような選手は見当たらず。得意の右払腰による「一本」連発での勝ち上がりに期待したい。

【プールD】
第3シード:マリア スエレン・アルセマン(ブラジル)
第6シード:カロリン・ヴァイス(ドイツ)
有力選手:オデュクー・ジャブズマー(モンゴル)、エリザヴェータ・カラニナ(ウクライナ)

役者の揃った山。勝ち上がりの第1候補はアルセマンだが、カロリン・ヴァイス(ドイツ)は近頃どんどん力を伸ばしてきている若手注目株。昨年のグランドスラムアブダビではアルセマンが格の違いを見せつけて「一本」で勝利しているが、ヴァイスの成長速度を考えると勝敗がどちらに転んでもおかしくない。また、ヴァイスが初戦で対戦する可能性の高いエリザヴェータ・カラニナ(ウクライナ)は身長が2メートルを超える長身の若手選手。小柄なヴァイスとの対戦は面白い試合になるはずだ。


文:林さとる/古田英毅

※ eJudoメルマガ版2月11日掲載記事より転載・編集しています。

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