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グランドスラムパリ2017・第1日女子4階級(48kg級、52kg級、57kg級、63kg級)プレビュー

(2017年2月10日)

※ eJudoメルマガ版2月11日掲載記事より転載・編集しています。
第1日女子4階級(48kg級、52kg級、57kg級、63kg級)プレビュー
グランドスラムパリ2017
■ 48kg級・ムンクバットとジョンの強豪2人が出場、近藤は準決勝でジョンと対戦
(エントリー25名)

海外勢の顔ぶれは昨年末のグランドスラム東京からそれほど変わらず。2013年リオデジャネイロ世界選手権チャンピオンのムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)とリオデジャネイロ五輪銀メダリストのジョン・ボキョン(韓国)がともに参加しており、グランドスラムの名に恥じないハイレベルなトーナメントとなった。近藤亜美(三井住友海上)は準決勝でジョンと対戦する可能性が濃厚。近藤はこのジョンに直近の対戦(2015年アスタナ世界選手権準決勝)では左の「韓国背負い」で「有効」を奪われて敗れている。地力では決して劣らないが、気持ちで戦うタイプの近藤としては連敗してメンタル的な序列を固定されてしまうことだけは避けたいはず。しっかり借りを返しておきたいところ。逆側の山から勝ち上がってくるであろうムンクバットとは相性が噛み合うだけに、近藤にとってはこの準決勝が最大の山場となりそうだ。

【プールA】
第1シード:ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)
第8シード:モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)
有力選手:シラ・リショニー(イスラエル)

ムンクバットの山。モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)は爆発力のある選手ではなく、序列通りにムンクバットが勝利すると思われる。勝ち上がりはムンクバット。

【プールB】
第4シード:ジュリア・フィゲロア(スペイン)
第5シード:タシアナ・セザール(ギニアビサウ) ※旧姓リマ

タシアナ・セザール(ギニアビサウ)は旧姓リマ。ジュリア・フィゲロア(スペイン)が地力では上回っているが、リオデジャネイロ五輪でのセザールの戦いぶりを思い返すと勝敗が揺れる可能性は十分あり。

【プールC】
第2シード:ジョン・ボキョン(韓国)
第7シード:イリーナ・ドルゴワ(ロシア)

ジョンの山。対抗馬になるような選手はおらず、シード順のままジョンが勝ち上がると予想。

【プールD】
第3シード:近藤亜美(三井住友海上)
第6シード:ミリカ・ニコリッツ(セルビア)

近藤の山。ミリカ・ニコリッツ(セルビア)はパワーがあり少々面倒な相手だが、近藤にとって問題となるような選手ではないはず。近藤の勝ち上がりを予想する。

■ 52kg級・ケルメンディがツアー復帰、角田はミランダの山に配される
(エントリー24名)

リオデジャネイロ五輪金メダリストのマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)がツアーに復帰、絶対的な優勝候補として第1シード配置で腕を撫す。グランドスラム東京王者の角田夏実(了徳寺学園職)は第2シードのエリカ・ミランダ(ブラジル)の山に配され、絶対王者ケルメンディとの対戦は決勝までなし。当面の敵となるミランダは先週行われたヨーロッパオープンソフィアで立川莉奈(福岡大学2年)に敗れており、まだ本調子とは言えない様子。今大会の成績次第では世界選手権代表獲得を現実的に手の届くところまで引き寄せられる角田としては、これは間違いない好配置。まずミランダにしっかり勝って、メダルマッチへの出場を確実なものとしておきたい。

準決勝で対戦するであろうナタリア・クズティナ(ロシア)は寝技が売りのパワーファイター。寝技が得意な角田にとっては比較的戦い易い相手のはずだが、両者はともに「寝技のための寝技」といった本格攻防に強いというよりも、スタート態勢の良さを生かした瞬発力が売りの一芸タイプ。立技の際にパワーで押し切られないよう、「立ち」から「寝」のスタート位置における優位確保を意識しながら戦いたい。

【プールA】
第1シード:マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)
第8シード:アストリーデ・ネト(フランス)

ケルメンディの山。Bシード位置にアストリーデ・ネト(フランス)が配されているが、グランドスラム東京でのパフォーマンスを見る限りケルメンディの敵ではないはず。ケルメンディの勝ち上がりを予想。

【プールB】
第4シード:ギリ・コーヘン(イスラエル)
第5シード:アンジェリカ・デルガド(アメリカ)
有力選手:サラ・メネゼス(ブラジル)

ロンドン五輪48kg級金メダリストのサラ・メネゼス(ブラジル)が階級を変更して参加。Aシード配置のギリ・コーヘン(イスラエル)は試合出場を増やしてランクを上げている型の選手であり、高いシード位置に比するのほどの地力はない。メネゼスのほうも52kg級初戦であったヨーロッパ・オープンソフィアでは予選ラウンド敗退であり「名前」ほどのパフォーマンスを期待するのは酷なところではあるが、減量苦から逃れられたことで本来の力を発揮し始めるというシナリオはひとつ十分に考えられる。様相読みがたいが、メネゼスのブロック突破の可能性も十分とみておきたい。

【プールC】
第2シード:エリカ・ミランダ(ブラジル)
第7シード:ユリア・カザリナ(ロシア) ※旧姓リゾワ
日本選手:角田夏実(了德寺学園職)

勝ち抜け候補は角田。ミランダは前述の通りまだ本調子ではない可能性が高く、角田が本来のパフォーマンスを発揮すれば十分倒しうる相手だ。角田が2回戦で対戦するユリア・カザリナ(ロシア)は旧姓リゾワ。小柄だがガッツがあり豪快な腰技も得意としている。腰を抱かれて密着されないように注意したい。

【プールD】
第3シード:ナタリア・クズティナ(ロシア)
第6シード:ディストリア・クラスニキ(コソボ)
有力選手:ダリヤ・スクリプニク(ベラルーシ)、レティシア・パイエ(フランス)

クズティナとディストリア・クラスニキ(コソボ)の一騎打ち。若手のクラスニキは着実に力をつけて来ているが、上位陣の壁には跳ね返され続けている。ここはクズティナの勝利と予想したい。

■ 57kg級・Aシード選手4人が実力で突出、芳田は準決勝でシウバと対戦
(エントリー23名)

リオデジャネイロ五輪金メダリストのラファエラ・シウバ(ブラジル)がツアー復帰。エレン・ルスヴォ(フランス)、マーティ・マロイ(アメリカ)、シウバ、そして芳田司(コマツ)のAシード選手4人の実力が突出した二極分解のトーナメントとなった。ルスヴォ以外の3人は寝技を得意としており、決勝ラウンドではハイレベルな寝技の攻防が期待できそうだ。第3シードの芳田は準々決勝でキャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)と対戦する少々面倒な山に配された。負けることは考え難いが、しつこく戦われて体力を消耗してしまうことに気をつけたい。現時点で芳田の実力は恐らく階級ナンバーワンに近いところにあるはず、今大会では結果だけでなく試合内容でも芳田の強さを世界に示して欲しい。

【プールA】
第1シード:エレン・ルスヴォ(フランス)
第8シード:アレタ・ポドラック(ポーランド)

ルスヴォの山。アレタ・ポドラック(ポーランド)は上位陣には全く勝てておらず、ルスヴォの勝ち上がりは固い。

【プールB】
第4シード:マーティ・マロイ(アメリカ)
第5シード:ノラ・ジャコヴァ(コソボ)
有力選手:プリシラ・ネト(フランス)、イリナ・ザブルディナ(ロシア)

マロイの山。ネトは階級アップ以降も曖昧なパフォーマンスをこの選手と勝負が出来る相手は見当たらない。、マロイの勝ち上がりを予想する。

【プールC】
第2シード:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
第7シード:ローラ・ベナロシェ(フランス)
有力選手:イヴェリナ・イリエヴァ(ブルガリア)

シウバの山。シウバはムラ気のある選手だが、この陣容では負けようがない。勝ち上がりはほぼ確実。

【プールD】
第3シード:芳田司(コマツ)
第6シード:キャサリン・ブーシェミン ピナード(カナダ)
有力選手:テレザ・ストル(ドイツ)、レティシア・ブロ(フランス)

芳田の山。前述の通りブーシェミンピナードが少々厄介だが、まず負けることはないはず。芳田の勝ち上がりと予想。

■ 63kg級・トルステニャクとアグベニューが揃って参戦、日本勢はともに厳しい配置からのスタート
(エントリー23名)

リオデジャネイロ五輪金メダリストのティナ・トルステニャク(スロベニア)と銀メダリストのクラリス・アグベニュー(フランス)が揃って参戦。順当に試合が進めば両者が決勝戦で顔を合わせる可能性が高い。これまでトルステニャクに何度も煮え湯を飲まされてきたアグベニューがどのような戦い方をするのかに注目したい。嶺井美穂(桐蔭横浜大1年)は2回戦でマルティナ・トライドス(ドイツ)と対戦する非常に厳しい配置。嶺井は正面から力比べを挑んでくる相手を苦手としており、トライドスはまさにこのタイプ。2015年10月に行われたグランドスラムパリでもトライドスに右内股と袈裟固の合技「一本」で敗れている。ここで敗れてしまうと敗者復活戦にも進めないため、嶺井にとってはこの2回戦が正念場となりそうだ。能智亜衣美(筑波大3年)は準々決勝でほぼ確実にアグベニューと激突。アグベニューは2010年に谷本育実(コマツ)が破って以来、日本勢が誰も勝てていない強敵だ。ここは反対にチャンスと捉えて全力でぶつかって行って貰いたい。

【プールA】
第1シード:ティナ・トルステニャク(スロベニア)
第8シード:ルーシー・レンシャル(イギリス)
有力選手:ステファニア アデリナ・ドブレ(ルーマニア)

トルステニャクの山。完全な無風区で勝ち上がり自体は間違いない。昨年来試行してきたトルステニャクの両組みに注目だ。

【プールB】
第4シード:マルティナ・トライドス(ドイツ)
第5シード:マルゴ・ピノ(フランス)
有力選手:ハンナ・マーティン(アメリカ)
日本選手:嶺井美穂(桐蔭横浜大1年)

誰が勝っても消耗必至の激戦ブロック。トライドス対嶺井の勝者が勝ち上がると予想するが、地元の声援に後押しされたマルゴ・ピノ(フランス)が勝ち上がる可能性も排除できない。

【プールC】
第2シード:クラリス・アグベニュー(フランス)
第7シード:能智亜衣美(筑波大3年)
有力選手:バルドルジ・ムングチメグ(モンゴル)

アグベニューが絶対の勝ち上がり候補。能智はなんとかアグベニューに一矢報いたいところ。

【プールD】
第3シード:ヤン・ジュンシア(中国)
第6シード:ダリア・ダヴィドワ(ロシア)
有力選手:渡邊聖未(フィリピン)

明確な勝ち上がり候補が不在の山。実力ではややダリア・ダヴィドワ(ロシア)が優位な印象。しかし、ヤン・ジュンシア(中国)、渡邊聖未(フィリピン)が勝ち上がる可能性も十分ある。能智と渡邊がともに勝ち上がった場合のみ勝敗が揺れる可能性があるが、それ以外の場合はプールCの勝者がそのまま決勝戦に進出するはずだ。



文:林さとる/古田英毅

※ eJudoメルマガ版2月11日掲載記事より転載・編集しています。

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