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グランドスラム・アビダビ第1日5階級ひとこと展望

(2016年10月28日)

※ eJudoメルマガ版10月28日掲載記事より転載・編集しています。
グランドスラム・アビダビ第1日5階級ひとこと展望
五輪が終わって初めての「グランドスラム」となる今大会。ほとんど新人戦状態であったグランプリ2大会(ザグレブ、タシケント)と比べると強豪の影もちらほら見受けられるものの、1階級の平均出場選手11名強とエントリー自体が非常に少なく、過渡期シーズンにおける小規模大会との印象は否めない。

参加選手の属性は大きく、①今大会から復帰する五輪選手、②国内事情から五輪出場を逃したものの上り調子の旬にある有力選手、③五輪に出なかったがキャリアを再形成すべくライバルに先んじてツアーに復帰するベテラン、④これまでジュニアが主戦場だった若手有望選手、⑤地域的な事情からスポット的に参加する選手の5つに分けられる。注目すべきはもちろん①と②だ。

①に属し、かつ地元への凱旋大会という他を一段超えた面白いバックグランドを抱えるのが81kg級のセルジュ・トマと73kg級のヴィクター・スクボトフのUAE勢2名。周知のとおりこの2人は国外から移籍し、以後躍進を重ねてUAEの名をあげて来た「モルドバ移籍組」の2トップ。トマはリオ五輪で優勝候補ナンバーワンの永瀬貴規を打倒して銅メダルを獲得する偉業達成、移籍以来のサクセスストーリーを美しく完結させたばかりであり今大会はまさしく凱旋大会。このトマがヴィクトール・ペナウベル(ブラジル・②に属する)、イワン・ヴォロベフ(ロシア・③に属する)、そして上り調子のスター候補フランク・ダビド(オランダ・①に属する)を迎え撃つ81kg級はかなり面白い。2014年チェリャビンスク世界選手権3位のスクボトフに、五輪で銀メダルを獲得したばかりのルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)とムサ・モグシコフ(ロシア)ら役者が揃った73kg級と合わせて、男子の目玉はこの2階級ということになるだろう。

女子は48kg級でまたもやムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)とガルバトラフ・オトコンツェツェグ(カザフスタン)の因縁対決が実現する気配。周知のとおりガルバトラフはかつてモンゴルの2番手であったが移籍後躍進、ついに五輪では銅メダルを獲得するという大戦果をあげた。世界チャンピオンとして五輪に乗り込みながら5位に終わったムンクバットの悔しさいかばかりか。プライドむき出しの熱戦に期待。

女子における②枠の選手としては57kg級のエレン・ルスヴォ(フランス)と78kg級のフッシェ・ステインハウス(オランダ)に期待しておきたい。ともに国際大会ではエース級の働きを見せながら、偉大な先輩の存在で五輪の檜舞台を踏むこと叶わず。いよいよ自分の番とばかりに今大会に掛けるモチベーションは比類なく高いはずだ。

■60kg級
(エントリー13名)

第1シードはブラジルの2番手エリック・タカバタケ。7月のグランドスラム・チュメンで2位に入賞した25歳アルバート・オグゾフ(ロシア)が第2シードを張り、第3シードにもと世界ジュニア王者のフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)。第4シードが9月のグランプリ・ザグレブでツアー初の決勝に進んだロバート・ムシュビドバゼ(ロシア)。

このAシード選手3人に注目すべき選手は見当たらない。なかなかブレイク出来ないガリーゴス、ブラジルの次代のエースを狙うタカバタケには大チャンス。

【プールA】
第1シード:エリック・タカバタケ(ブラジル)
第8シード:フィリップ・グラフ

【プールB】
第4シード:ロバート・ムシュビドバゼ(ロシア)
第6シード:ヨアキン・ゴミス(スペイン)

【プールC】
第2シード:アルバート・オグゾフ(ロシア)
第7シード:セドリック・レボル(フランス)

【プールD】
第3シード:フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)
第6シード:ビンセント・マンクエスト(フランス)

■66kg級
(エントリー15名)

第1シードがジェレブ・アンドラッツ(スロベニア)というところだけ見れば貧弱と誤解されないが、実はなかなかみどころのあるトーナメントである。

五輪を終えたばかりのチャールス・チバナ(ブラジル)が参戦、そしてカザフスタンからはアザマト・ムカノフとアスカット・テルマノフの2人がエントリー。もと60kg級アルセン・ガルスチャン(ロシア)も五輪前と変わらずツアーに継続参戦し、そして五輪後60kg級から転向したばかりのイルガー・ムシュキエフ(アゼルバイジャン)がエントリーを敢行。どのブロックも面白いが、特にチバナ、ガルスチャン、ムシュキエフの3人の戦いぶりが興味深い。

【プールA】
第1シード:ジェレブ・アンドラッツ(スロベニア)
第8シード:デニス・ビィエル(モルドバ)
有力選手:イルガー・ムシュキエフ(アゼルバイジャン)

【プールB】
第4シード:アルセン・ガルスチャン(ロシア)
第5シード:ヤクブ・シャミロフ(ロシア)

【プールC】
第2シード:セルジュ・オレニック(ポーランド)
第7シード:マシアス・ブシャー(フランス)

【プールD】
第3シード:アザマト・ムカノフ(カザフスタン)
第6シード:チャールス・チバナ(ブラジル)

■48kg級
(エントリー7名)

エントリー人数極小だが、ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)、ガルバトラフ・オトコンツェツェグ(カザフスタン)、ジュリア・フィギュロア(スペイン)と五輪で主役を張った強豪3名が参加して陣容はなかなか豪華。ブラジルからは2番手のナサリア・ブリヒダのエントリーもある。注目はもちろんムンクバットとガルバトラフの因縁対決。

【プールA】
第1シード:ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル
第8シード:なし

【プールB】
第4シード:ミリカ・ニコリツ(セルビア)
第5シード:ナサリア・ブリヒダ(ブラジル)

【プールC】
第2シード:ガルバトラフ・オトコンツェツェグ(カザフスタン)
第7シード:セフォラ・コルチャー(フランス)

【プールD】
第3シード:ジュリア・フィギュロア(スペイン)
第6シード:シェイエンヌ・ムニエ(フランス)

■52kg級
(エントリー10名)

先のザグレブ大会でツアー初の表彰台に上ったアンジェリカ・デルガド(アメリカ)が第1シード。この選手も含めてメンバーは貧弱で、トーナメントのレベルはコンチネンタルオープン並み。

今大会若手を積極的に送り込んでいるフランスから、世界ジュニアで2年連続3位に入賞しているアストライデ・ネトがエントリー。選考で揉めて閉塞気配のあるフランスの52kg級の次代を睨み、この選手がどのくらい出来るかはひとつ注目しておきたい。

【プールA】
第1シード:アンジェリカ・デルガド(アメリカ)
第8シード:チェルシー・ジヤイルズ(イギリス)

【プールB】
第4シード:ケリー・エドワーズ(イギリス)
第5シード:ジェシカ・ペレイラ(ブラジル)

【プールC】
第2シード:カロリナ・ピエンコウスカ(ポーランド)
第7シード:ティヘア・トポロビッツ(クロアチア)

【プールD】
第3シード:ティナ・シキッツ(クロアチア)
第6シード:アストライデ・ネト(フランス)

■57kg級
(エントリー7名)

みどころはエレン・ルスヴォ(フランス)の出来に尽きる。激しく五輪代表を争った同国の第一人者オトーヌ・パヴィアが一線から退くこととなり、今大会はエースとして迎える初めての大会。優勝は当然、その勝ちぶりと内容が問われることとなる。戦術派が多いフランスにあり、強く投げを志向する選手であり、ぜひファンの印象に残るような圧倒的な勝利を見せてもらいたい。

【プールA】
第1シード:エレン・ルスヴォ(フランス)
第8シード:なし

【プールB】
第4シード:ロラ・ベナロチェ(フランス)
第5シード:マノン・ドルバッハ(ルクセンブルグ)

【プールC】
第2シード:ヨハナ・ロジェ(セルビア)
第7シード:セレサ・ストルー(ドイツ)

【プールD】
第3シード:ハイオーネ・エキソアイン(スペイン)
第6シード:ヨアンナ・ミューラー(ドイツ)


文責:古田英毅

※ eJudoメルマガ版10月28日掲載記事より転載・編集しています。

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