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吉田夢菜が2連覇達成、5年生40kg級はトーレスカミラが初優勝・第13回全国小学生学年別柔道大会女子4階級レポート

(2016年9月6日)

※ eJudoメルマガ版9月6日掲載記事より転載・編集しています。
吉田夢菜が2連覇達成、5年生40kg級はトーレスカミラが初優勝
第13回全国小学生学年別柔道大会女子4階級レポート
■ 5年生女子40kg級・優勝はトーレスカミラ、決勝は先手志向の足立美翔に逃げ切り許さず
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5年生40kg級決勝、足立美翔が組み際の低い担ぎ技で先手攻撃

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足立抑え込むがトーレスカミラ必死で逃れる

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トーレスの左内股が「有効」

【決勝】

トーレスカミラ(群馬県・佐藤道場)○優勢[有効・内股]△足立美翔(兵庫県・真道館)

決勝は足立美翔(兵庫県・真道館)とトーレスカミラ(群馬県・佐藤道場)という顔合わせ。足立は2回戦で福田小桃(岩手県・盛岡柔道)を背負投「一本」(1:19)、3回戦は山下万葉(石川県・鶴来道場)を「技有」優勢、準々決勝は宮原杏奈(愛知県・東海少年柔道教室)を合技「一本」、準決勝は上野明日香(京都府・KIDS'大谷)を旗判定による優勢で下しての決勝勝ち上がり。一方のトーレスは2回戦で谷口茉輝(大阪府・増田道場)を「技有」優勢、3回戦は間桃(高知県・佐川少年柔道クラブ)を僅か8秒の払腰「一本」、準々決勝では河野未憂(長崎県・講志館)を「技有」優勢、準決勝では森近颯(静岡県・和道場)を「有効」優勢で破って決勝進出決定。

決勝は足立が右、トーレスが左組みのケンカ四つ。トーレスが左内股を仕掛けると足立は低い左袖釣込腰に潰れ、さらに低い右体落から寝技を展開、腹を包んで抑え込むがトーレスすぐに脱出して「待て」。主審は足立の手数を採って1分4秒トーレスに「指導1」を宣告。

なおも徹底して先手攻撃を志向する足立は左に向けて体落気味に潰れ、これがトーレスの左大外刈に引っ掛けられると、次は組み際の右背負投を連発。トーレスは寝勝負で対抗するが取りきれず。しかしあまりにも相手と組み合わずにひたすら担ぎ技で潰れ続ける足立の姿に主審さすがに動かざるを得ず、組み際の右背負投でまたもや足立が潰れた2分3秒、足立に偽装攻撃の「指導1」を宣告。

しかし足立の柔道は改まらず、直後組み際に座り込んだ右背負投はトーレスが左内股に切り返して止める。続いてトーレスは取り味のある左大外刈、焦った足立が座り込んで耐えるとトーレスは足を突っ込んで再び左内股。足立ひっくり返ってこれはトーレスの「有効」。続く寝勝負に「待て」が掛けられた時点で残り時間は6秒。そのままトーレスの優勝が決まった。

長身で線が細いタイプながら伸びやかな柔道を披露したトーレスに対し、足立はいかにも競技加熱地域の代表らしい組み際の手数で対抗。しかし組み合いを拒否しひたすら一方的に掛けようという姿勢が「指導」で否定されたときに立ち戻るべき形がなく、自滅したという印象であった。

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5年生女子40kg級優勝のトーレスカミラ

【入賞者】
優 勝:トーレスカミラ(群馬県・佐藤道場)
準優勝:足立美翔(兵庫県・真道館)
第三位:森近颯(静岡県・和道場)、上野明日香(京都府・KIDS'大谷)

トーレスカミラ選手のコメント
「本当は『一本』で勝ちたかったです。柔道をはじめたきっかけは友達に誘われて。小学2年生からです。将来はオリンピックに出たい。松本薫さんのファンです」

【準々決勝】

上野明日香(京都府・KIDS'大谷)○横四方固(1:05)△福永葉子(宮崎県・生目道場)
足立美翔(兵庫県・真道館)○合技(2:13)△宮原杏奈(愛知県・東海少年柔道教室)
トーレスカミラ(群馬県・佐藤道場)○優勢[技有]△河野未憂(長崎県・講志館)
森近颯(静岡県・和道場)○優勢[有効]△増田結月(青森県・鶴田町柔道少年団)

【準決勝】

足立美翔○優勢[判定]△上野明日香
トーレスカミラ○優勢[判定]△森近颯

【決勝】

トーレスカミラ○優勢[有効・内股]△足立美翔

■ 5年生女子40kg超級・森静玖が優勝、決勝は流れ掴んで合技「一本」
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体格差のある対戦、小柄な齋藤愛実は果敢に担ぎ技で先制攻撃

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森静玖が大外返「技有」

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森はそのまま抑え込んで合技「一本」

【決勝】

森静玖(茨城県・一心館菅谷道場)○優勢[合技](1:23)△齋藤愛実(徳島県・板野柔道教室)

決勝に進んだのは森静玖(茨城県・一心館菅谷道場)と齋藤愛実(徳島県・板野柔道教室)の2人。森は2回戦で里見奏来(静岡県・清水町柔道会)から「指導3」の優勢勝ち、3回戦の五嶋玲來(北海道・光洋館工藤道場)戦は相手の反則で勝利、準々決勝は山口心夏(長崎県・修喩館)を旗判定で退け、準決勝は吉井なつみ(岐阜県・誠水館)にこれも旗判定の末に勝利を収めて決勝進出決定。

齋藤は1回戦からの登場。初戦は小瀬川愛咲(三重県・大道館)を合技「一本」、2回戦は平賀美咲子(山形県・新庄地区柔剣道練成会)を袈裟固「一本」で下し、3回戦は好川希来莉(奈良県・幸心会正善館)を横四方固「一本」、準々決勝も高橋亜胡(青森県・五所川原柔道少年団)を袈裟固「一本」で勝利しここまで4戦連続の一本勝ち。準決勝は寳条まり(群馬県・前橋ジュニア柔道クラブ)を旗判定で凌いで決勝へと勝ちあがって来た。

決勝は森、齋藤ともに左組みの相四つ。小柄な斉藤は気合十分、先んじて左大外刈に右袖釣込腰と攻め込むが、30秒過ぎに森が斉藤の左背負投を捩じり返して「有効」獲得。森は直後大内返「有効」を追加して完全に主導権を掴むと、1分8秒には齋藤の左大外刈を返して決定的な「技有」を獲得。そのまま抑え込んで1分23秒合技の「一本」獲得。森はこれがこの日最初の一本勝ち、大一番に過たず力を発揮した集中力は見事だった。

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5年生女子40kg超級優勝の森静玖

【入賞者】
優 勝:森静玖(茨城県・一心館菅谷道場)
準優勝:齋藤愛実(徳島県・板野柔道教室)
第三位:吉井なつみ(岐阜県・誠水館)、寳条まり(群馬県・前橋ジュニア柔道クラブ)

森静玖選手のコメント
「(決勝で勝った)寝技はそんなに得意ではなく、たまたま崩せたので上手くいったという感じ。得意技は払腰です。決勝の前には先生に『気持ちで負けるな』ということと、『相手は体がお前より小さいけれど、油断するな』と声を掛けてもらいました。将来の目標はオリンピックに出ることです。(-好きな選手は?)オリンピックに出た選手は皆凄いと思います。」

【準々決勝】

森静玖(茨城県・一心館菅谷道場)○優勢[判定]△山口心夏(長崎県・修喩館)
吉井なつみ(岐阜県・誠水館)○横四方固(0:46)△滝本稟夏(和歌山県・正木道場)
齋藤愛実(徳島県・板野柔道教室)○袈裟固(1:30)△高橋亜胡(青森県・五所川原柔道少年団)
寳条まり(群馬県・前橋ジュニア柔道クラブ)○優勢[判定]△南橋雪菜(滋賀県・渋井柔道スポーツ少年団)

【準決勝】

森静玖○優勢[判定]△吉井なつみ
齋藤愛実○優勢[判定]△寳条まり

【決勝】

森静玖○優勢[合技](1:23)△齋藤愛実

■ 6年生女子45kg級・竹中真琴が優勝、昨年のファイナリスト2人を直接対決で破る
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伊藤南風が左に担ぎ技、竹中真琴が潰す

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竹中は脇を差して着々抑え込みへの手順を進める

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崩上四方固「一本」

【決勝】

竹中真琴(兵庫県・報徳誠之館)○崩上四方固(0:56)△伊藤南風(山口県・岩国少年柔道クラブ)

決勝に進んだのは伊藤南風(山口県・岩国少年柔道クラブ)と竹中真琴(兵庫県・報徳誠之館)の2名。

2連覇を狙う伊藤は第1シード。2回戦は高目汐莉(鹿児島県・光武館柔道場)を後袈裟固「一本」で下し、3回戦は唐澤美咲(群馬県・城南柔道愛好会)を崩袈裟固「一本」といずれも早い時間に一本勝ち。準々決勝は鈴木詩乃(東京都・鈴木道場)、準決勝は落合倖(広島県・川口道場)をそれぞれ旗判定の優勢で下し2年連続の決勝進出決定。

竹中は2回戦で佐藤颯姫(埼玉県・三郷少年柔道クラブ)を崩袈裟固「一本」、3回戦では秦川寛野(沖縄県・真柔会)を同じく崩袈裟固「一本」、準々決勝で相田夏音(千葉県・中山柔道会)を旗判定の優勢、準決勝は昨年の準優勝者・清水夏美(長野県・誠心館道場)を「有効」優勢で下して決勝への勝ち上がりを決めて来た。

決勝は意外にも早い時間で決着。伊藤が左一本背負投で先んじて攻めると、潰した竹中は素早く寝技に移行。真裏に崩し、脇を差してと着々手順を進め、伊藤は開始の形の不利ゆえか効果的な抵抗が出来ない。最後は竹中が崩上四方固に抑え込んで「一本」。試合時間は0分56秒、竹中の初優勝が決まった。

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6年生女子45kg級優勝の竹中真琴

【入賞者】
優 勝:竹中真琴(兵庫県・報徳誠之館)
準優勝:伊藤南風(山口県・岩国少年柔道クラブ)
第三位:清水夏美(長野県・誠心館道場)、落合倖(広島県・川口道場)

竹中真琴選手のコメント
「決勝は寝技に持っていけたのが良かった。特に得意というわけではないですが、しっかり戦えました。中学でも日本一になりたいです。目標は、松本薫選手です」

【準々決勝】

伊藤南風(山口県・岩国少年柔道クラブ)○優勢[判定]△鈴木詩乃(東京都・鈴木道場)
落合倖(広島県・川口道場)○横四方固(2:46)△寺﨑来歩(福岡県・雪山柔道)
清水夏美(長野県・誠心館道場)○合技(1:53)△永山莉菜(佐賀県・三道会)
竹中真琴(兵庫県・報徳誠之館)○優勢[判定]△相田夏音(千葉県・中山柔道会)

【準決勝】

伊藤南風○優勢[判定]△落合倖
竹中真琴○優勢[有効]△清水夏美

【決勝】

竹中真琴○崩上四方固(0:56)△伊藤南風

■ 6年生女子45kg超級・吉田夢菜が2連覇達成、昨年と同カードの決勝対決を制す
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決勝は吉田と斉藤の2人による足技の応酬

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決勝カードは昨年度大会の再現、吉田夢菜(福岡県・脩柔舘山内道場)と斉藤美優(東京都・春日柔道クラブ)がマッチアップすることとなった。

連覇を狙う吉田の勝ち上がりは2回戦でトーレスアリネ(群馬県・佐藤道場)を体落「一本」、3回戦で佐藤こよみ(山形県・櫛引柔道スポーツ少年団)を横四方固「一本」、準々決勝で山本夢(山梨県・北富士柔道スポーツ少年団)を横四方固「一本」、準決勝で青田れもん(茨城県・下妻優心塾)を横四方固「一本」という圧倒的なもの。一方の斉藤も2回戦で瀬野智香(香川県・栗林柔道スポーツ少年団)を横四方固「一本」、3回戦は千葉むつみ(岩手県・北上修錬館柔道)を袈裟固「一本」、準々決勝は佐藤彩葉(神奈川県・小川道場)を横四方固「一本」とこちらも圧倒的な勝ち上がり。準決勝は横田ひかり(大阪府・弥刀少年柔道クラブ)を旗判定で下して今年も決勝へと駒を進めて来た。

決勝は右相四つ。双方がっぷり組み合って足技を撃ち合うが相手を崩すには至らず、吉田が内股で潰れた直後の40秒双方に「指導1」。左の担ぎ技を見せた吉田は、いったん組み手を切り離そうとする斉藤の袖をあくまで持ち続けて前進するが、斉藤上手く切って左一本背負投を2連発。しかしこれも潰れてしまい、以降は再び足技の撃ち合い。1分49秒両者に「指導2」、組み際の担ぎ技に吉田が潰れた直後の1分53秒には吉田にのみ3つ目の「指導」が宣告される。

以降も足技の撃ち合いが続く中、残り21秒、残り4秒と吉田が左一本背負投を仕掛けてタイムアップ。「指導」差が1つのみのため勝敗は旗判定に委ねられ、旗は2本が吉田を支持。結果、旗判定2-1の優勢で吉田が全国小学生学年別大会2連覇を飾ることとなった。

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6年生女子45kg超級優勝の吉田夢菜

【入賞者】
優 勝:吉田夢菜(福岡県・脩柔舘山内道場)
準優勝:斉藤美優(東京都・春日柔道クラブ)
第三位:青田れもん(茨城県・下妻優心塾)、横田ひかり(大阪府・弥刀少年柔道クラブ)

吉田夢菜選手のコメント
「決勝の相手は去年と同じ。組んでみて、強くなっているなと感じました、勝ったのは稽古で先生が厳しく指導してくれて、お母さんがサポートしてくれたからだと思います。得意技は一本背負投。全国中学大会の3連覇が次の目標、目指す選手は素根輝さんです」

【準々決勝】

吉田夢菜(福岡県・脩柔舘山内道場)○横四方固(1:06)△山本夢(山梨県・北富士柔道スポーツ少年団)
青田れもん(茨城県・下妻優心塾)○優勢[有効]△喜多なつみ(石川県・鶴来坂田道場)
斉藤美優(東京都・春日柔道クラブ)○横四方固(2:08)△佐藤彩葉(神奈川県・小川道場)
横田ひかり(大阪府・弥刀少年柔道クラブ)○優勢[指導2]△川崎愛乃(宮崎県・宝道場)

【準決勝】

吉田夢菜○横四方固(1:18)△青田れもん
斉藤美優○優勢[判定]△横田ひかり

【決勝】

吉田夢菜○優勢[判定2-1]△斉藤美優


取材・文:古田英毅

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