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新人鍋倉那美が初優勝、78kg級は濵田尚里が全試合一本勝ちで3連覇・第46回全日本実業柔道個人選手権大会最終日女子4階級即日レポート

(2016年8月30日)

※ eJudoメルマガ版8月30日掲載記事より転載・編集しています。
新人鍋倉那美が初優勝、78kg級は濵田尚里が全試合一本勝ちで3連覇
第46回全日本実業柔道個人選手権大会最終日女子4階級即日レポート
■ 63kg級・初出場の新人鍋倉那美が優勝飾る
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63kg級準決勝、鍋倉那美が川岸真綾から腕挫十字固「一本」

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決勝、鍋倉は貝沼麻衣子の払腰に右大外刈で対抗

(エントリー21名)

2連覇を狙う貝沼麻衣子(JR東日本)と昨年度世界ジュニア王者の大物新人・鍋倉那美(三井住友海上)が決勝に進出。貝沼はここまで3戦して2つの一本勝ち、準決勝では前戦でシード選手西川真帆(了徳寺学園職)を内股巻込「一本」で破っている太田晴奈(自衛隊体育学校)を合技の「一本」で退けて決勝進出。一方の鍋倉は初戦を一本勝ちすると勝負どころと目された準々決勝では大住有加(JR東日本)を「指導2」の優勢で下し、準決勝はシード選手川岸真綾(東急建設)に腕挫十字固で一本勝ち。見事決勝まで勝ち残ることとなった。

決勝は鍋倉、貝沼ともに右組みの相四つ。パワーのある貝沼が釣り手で奥襟を叩いて払腰で攻めるが、鍋倉は大外刈に切り返して退かず。中盤には逆に組み手で優位の形を作り、ここで貝沼に対して「極端な防御姿勢」の咎による「指導」が与えられる。

奮起した貝沼再び攻勢に出て3分0秒鍋倉にも「指導」が宣告されるが、直後指を掴んだとして貝沼に痛恨の「指導2」。この「指導」1つの差を貝沼は最後まで挽回できず、鍋倉の優勝が決まった。

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63kg級優勝の鍋倉那美

【入賞者】
優 勝:鍋倉那美(三井住友海上)
準優勝:貝沼麻衣子(JR東日本)
第三位:太田晴奈(自衛隊体育学校)、川岸真綾(東急建設)

鍋倉那美選手のコメント
「疲れました。高校を卒業してから国内での個人戦は初めて。当たり前ですがこれまでとは全然違いました。今日は内容としてはダメ。ただ、高校の時は強い相手と競ったときに『指導』ひとつの差で負けることが多かったのですが、今回はそういう場面で逆に『指導1』の差で勝つことが出来ました。負けたくないという気持ちが強かったですし、リードされてもなぜか落ち着いて試合が出来ました。いつもなら攻め急いでしまうのですが焦らなかった。出身地の兵庫で優勝したのは小学生以来なので、とても嬉しいです。相手が強くても一本を取ることのできる柔道をしたいです。目標は東京オリンピックで優勝すること。まずはグランドスラムに出場して、しっかり結果を残したいです。」

【準決勝】

貝沼麻衣子○合技(2:00)△太田晴奈
鍋倉那美○腕挫十字固(3:35)△川岸真綾

【決勝】

鍋倉那美○優勢[指導1]△貝沼麻衣子

■ 70kg級・大野陽子が連覇達成、新井千鶴は初戦で姿消す
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70kg級決勝、大野陽子が両手を深く入れて前田奈恵子に圧を掛ける

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『押し出し』の反則を受けても大野の徹底前進は止まらず

(エントリー13名)

五輪代表を最後まで争った昨年の世界選手権代表・新井千鶴(三井住友海上)が初戦敗退。2回戦でヌンイラ華蓮(了徳寺学園職)にGS延長戦3分超えの消耗戦の末に横四方固「一本」で敗れた。

決勝カードは昨年の再現、第1シードの大野陽子(コマツ)と第2シードの前田奈恵子(JR東日本)が覇を競うこととなった。大野は準決勝でヌンイラを合技「一本」で破るなど2戦して
いずれも一本勝ち、前田は初戦で柿澤史歩(三井住友海上)を「指導1」の優勢、勝負どころの準決勝で安松春香(ALSOK)をGS延長戦「指導1」に下しての決勝進出。

決勝は左相四つ。大野は釣り手で奥襟を叩いて前進圧力を掛け、前田には開始14秒に消極的との咎で「指導1」、1分34秒には場外の「指導2」と次々反則ポイントが累積。いかにも大野らしい試合ぶりだが、しかし大野は終盤の3分30秒に攻撃の手が止まって「指導1」を受け、さらに終了間際に相手を場外に押し出したとして「指導2」を失う。これでスコアはタイとなり、試合はGS延長戦へ。

しかし本戦終盤の「押し出し」裁定にも大野の前進圧圧力志向は変わらず、終始相手を押し込んで延長戦も攻勢。結果、59秒に前田に場外の「指導」が与えられて試合決着。持ち味を発揮した大野が大会連覇を達成した。

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70kg級優勝の大野陽子

【入賞者】
優 勝:大野陽子(コマツ)
準優勝:前田奈恵子(JR東日本)
第三位:ヌンイラ華蓮(了徳寺学園職)、安松春香(ALSOK)

大野陽子選手のコメント
「この大会は何かに繋がるというわけではありませんが、優勝することに意味があると思って戦いました。次のことは考えず一試合一試合自分の柔道をしようと、それだけです。
調子も良くなく緊張していましたが、その中で勝てたのが良かったです。ギリギリの戦いの中でも勝つことが出来た。自分から動いて、相手を疲れさせてその中で勝つのが私の柔道です。今日はそれができていたんじゃないかと思います。講道館杯とグランドスラムで優勝し、そして年が明けて選抜、世界選手権と全て勝ってようやく次がある立場だと思います。勝ち続けられるように頑張ります。」

【準決勝】

前田奈恵子○GS指導1(GS1:06)△安松春香
大野陽子○合技(1:43)△ヌンイラ華蓮

【決勝】

大野陽子○GS指導3(GS0:59)△前田奈恵子

■ 78kg級・濵田尚里が全試合一本勝ち、大会3連覇果たす
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決勝、濵田尚里が内股で吉村静織を崩す

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濵田は機を逃さず横四方固、全試合一本勝ちで3連覇を達成

(エントリー16名)

【入賞者】
優 勝:濵田尚里(自衛隊体育学校)
準優勝:吉村静織(三井住友海上)
第三位:髙山莉加(三井住友海上)、日高美沙希(ミキハウス)

3連覇を狙う濵田尚里が全試合一本勝ちで優勝。2回戦で西田香穂(JR東日本)から崩上四方固「一本」、準々決勝で梅津志悠(三井住友海上)から縦四方固「一本」と得意の寝技で勝利を重ね、準決勝では髙山莉加(三井住友海上)から出足払「一本」と出色の出来で決勝に進出。

決勝はこちらもここまで全試合一本勝ちの吉村静織(三井住友海上)と対戦。濱田はケンカ四つの吉村を右内股で崩し、腹ばいに逃れる相手を寝技で攻め続ける。1分33秒には技の出ない吉村に「指導」が与えられ、以後も濱田は同様の攻めを継続。

終了間際、内股から縺れた展開で濱田が帯を確保して吉村の体に被さる。濵田チャンスと見て攻撃継続、絡まれた脚を引き抜いて横四方固に抑え込めば吉村動けず「一本」。濱田は全試合一本勝ちで大会3連覇を決めた。

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78kg級優勝の濵田尚里

濵田尚里選手のコメント
「この大会を連覇する、というより今日この日の試合で優勝したいという気持ちで臨みました。練習して来たことがそのまま出せたと思います(-練習してきたこととは?)元々寝技は得意ですが今まで以上に攻撃パターンを増やしました。相手を投げてそのまま抑えこむというのが私の得意パターンです。講道館杯では優勝して、来年は海外でも活躍したいです。」

【準決勝】

吉村静織○内股(2:59)△日高美沙希
濵田尚里○出足払(0:18)△髙山莉加

【決勝】

濵田尚里○横四方固(4:00)△吉村静織

■ 78kg超級・稲森奈見が初優勝、連覇狙った烏帽子美久は初戦敗退に終わる
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78kg超級決勝、中盤に稲森奈見が両襟の内股で後藤美和を崩す

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稲森はそのまま抑え込んで「一本」

(エントリー21名)

昨年度大会の覇者烏帽子美久(JR東日本)は初戦敗退。第1シードに推されながら石山麻弥(日本エースサポート)に「指導1」で敗れて入賞に絡むことが出来なかった。

決勝カードは後藤美和(日光警備)対稲森奈見(三井住友海上)。後藤は準決勝で石山に上四方固「一本」で勝利しここまで全試合一本勝ちという素晴らしい出来、優勝候補の稲森は初戦を大外刈「一本」で勝利したあとは檜山加奈(ALSOK北関東綜警)に「指導1」優勢、準決勝で畑村亜希(日本エースサポート)に「指導2」優勢という勝ち上がり。

決勝は後藤が左、稲森が右組みのケンカ四つ。後藤は前半果敢に左内股を繰り出し、守勢に回った稲森に42秒「指導」。この後も後藤が組み手で優位に立ち続けるが、2分18秒に稲森が両襟から内股を放つと後藤は大きく体勢を崩し「有効」。稲森がそのまま上四方固に移行して2分41秒「一本」が宣告される。最後は地力の差が出た形で、稲森の全日本実業個人初優勝が決定した。

シード選手として登録されていた強化選手・田知本愛(ALSOK)は欠場した。入賞者と準決勝以降の結果、稲森のコメントは下記。

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78kg超級優勝の稲森奈見

【入賞者】
優 勝:稲森奈見(三井住友海上)
準優勝:後藤美和(日光警備)
第三位:石山麻弥(日本エースサポート)、畑村亜希(日本エースサポート)

稲森奈見選手のコメント
「大きい柔道をしたかったのですが2回戦、準決勝は硬さがありました。ですので決勝は思いっきり行こうと考えていました。『指導』をとられても落ち着いてはいましたが、前半からもっと仕掛けなければいけないですね。新年すぐに怪我をして、ドイツで勝てず苦しい年ですが、それでも挑戦していくしかないと思っていました。苦しい期間も今の自分のためになっていると思います。(体は)小さくても大きい柔道ができるように。そして今後は足技でも担ぎ技でも勝てるようになっていきたいです。」

【準決勝】

稲森奈見○優勢[指導2]△畑村亜希
後藤美和○上四方固(1:06)△後藤美和

【決勝】

稲森奈見○上四方固(2:41)△後藤美和

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