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上川大樹「一本」連発で超級制覇、90kg級は階級上げて出場の長島啓太が快勝・第46回全日本実業柔道個人選手権大会最終日男子3階級即日レポート

(2016年8月28日)

※ eJudoメルマガ版8月28日掲載記事より転載・編集しています。
上川大樹「一本」連発で超級制覇、90kg級は階級上げて出場の長島啓太が快勝
第46回全日本実業柔道個人選手権大会最終日男子3階級即日レポート
■ 90kg級・階級上げて出場の長島啓太が快勝、6戦で4つの「一本」をマーク
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90kg級決勝、長島啓太が垣田恭兵を攻める

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長島が下から腕挫十字固で肘を極め「一本」

(エントリー80名)

決勝に進んだのは81kg級から階級を上げて出場した長島啓太(日本中央競馬会)と垣田恭兵(旭化成)の2名。

長島は2回戦から大会をスタート。4回戦で小林悠輔(旭化成)を払腰「一本」、準決勝では西田泰悟(旭化成)を大内刈「一本」に仕留めるなど決勝に辿り着くまでの5戦で3つの一本勝ちを得ており、階級差のハンデは感じられず。一方シード選手の垣田も準決勝で北野裕一(パーク24)を背負投「一本」に仕留めるなど、3回戦の長倉友樹(センコ―)戦の「有効」優勢以外は全て一本勝ち、5戦して4つの「一本」という出色の出来で決勝へ。

ビッグネーム同士の対決となった決勝は両者ともに警戒感強く十分に組めず、1分40秒には双方に対する「指導」が宣告される。以後徐々に長島が奥襟を掴む場面が増え、内股、大内刈と攻め込んで攻勢、残り40秒で主審ついにスコアに差をつけて垣田に「指導1」を宣告する。

アドバンテージを得た長島は攻撃を加速、最終盤には垣田を崩すとすかさず腕挫十字固に移行。垣田たまらず「参った」を表明して試合終了、長島が初参加の90kg級で見事優勝を成し遂げることとなった。

前述の通り3位には北野裕一と西田泰悟が入賞。第1シード配置を受けた釘丸太一(センコー)は3回戦で菅原健志(パーク24)に大内刈「一本」で敗れ、勝った菅原は次戦で西田に内股「一本」で屈した。同じくシード選手の大辻康太(日本エースサポート)は4回戦の穴井亮平(旭化成)戦を「有効」優勢で突破したが、準々決勝で北野裕一にGS延長戦隅返「一本」で敗れた。シード待遇の長澤憲大(パーク24)は欠場、記録上花本隆司(京葉ガス)と組まれた2回戦は不戦敗となった(※既に講道館杯の権利は確保)。

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90kg級優勝の長島啓太

【入賞者】
優 勝:長島啓太(日本中央競馬会)
準優勝:垣田恭兵(旭化成)
第三位:西田泰悟(旭化成)、北野裕一(パーク24)

長島啓太選手のコメント
「(-階級を上げての出場、戦ってみていかがでしたか?)相手の力の強さはありましたが、ほぼいつもと変わらず戦うことができました。今回は力試しのつもりで出場しました。個人戦はもちろんですが、うちの会社は団体戦も主においているので無差別の大きい相手とも戦えるようにと考えていますし、全日本選手権も是非出たいと思っています。初出場で初優勝、どんな大会でも優勝は嬉しいです。一試合一試合冷静に戦えました。最後の腕挫十字固は最近練習している技術で、あの場面で出て良かったです。技術的にどうこうというより、我慢強く戦えた精神的なところが良かったのかなと。きついところでも我慢することが出来たのが収穫でした。」

【準決勝】

垣田恭兵○背負投(2:48)△北野裕一
長島啓太○大内刈(1:58)△西田泰悟

【決勝】

長島啓太○腕挫十字固(4:56)△垣田恭兵

■ 100kg級・厳しい組み合わせ勝ちあがり谷井大輝が初優勝、6試合一本勝ちの制野孝二郎は決勝で涙
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谷井大輝と制野孝二郎による100kg級決勝

(エントリー68名)

決勝に勝ち残ったのは谷井大輝(新日鐵住金)と制野孝二郎(センコー)、ともにノーシードから大会をスタートした2名。

谷井は厳しい配置を跳ね返してしぶとく勝ちあがった。2回戦で古園井新成(JR九州)を「指導2」優勢、3回戦はシード選手下和田翔平(京葉ガス)をこれも「指導2」の優勢で下し、4回戦は稲田基(センコー)をGS延長戦の末に大外刈「一本」で退け、準々決勝は手島尚宏(センコー)を3分28秒小外刈「一本」。準決勝は藤井岳(パーク24)を後袈裟固「一本」で下し、形としては尻上がりに調子を上げて決勝まで辿り着いた。

一方の制野は1回戦からの登場、実に6試合を全て「一本」で勝ち抜いての決勝進出。1回戦を一本背負投、2回戦を横四方固と連続一本勝ちで大会を滑り出すと3回戦は前戦で乙津瑞希(東芝)を下している羽沢頼誠(パーク24)を合技「一本」、日本大の先輩後輩対決となった池田賢生(日本中央競馬会)との4回戦は「有効」ビハインドから終盤追いつき上四方固「一本」で乗り切り、準々決勝は前戦で阪本健介(了徳寺学園職)を「有効」優勢で下した小川竜昂(新日鐵住金)を内股「一本」で退ける。迎えた準決勝は浅沼拓海(センコー)を袈裟固「一本」、出色の出来を見せての決勝への勝ち上がり。

決勝は谷井、制野ともに右組みの相四つ。ともに相手を難敵と意識してか得意の形にこだわってなかなか組み合うことが出来ず、双方に「指導1」が宣告される。以降互いに片袖だけの袖釣込腰で手数を積まんという攻防が続き、3分27秒動きの止まった制野に「指導2」。

この時点で残り時間は1分半以上残されていたが、谷井の気力の充実とここまで6試合をこなした制野の疲労がクロスしたか試合の様相は動的膠着。このまま試合が終了し、谷井の「指導2」優勢による勝利が決まった。

3位は前述の通り浅沼と藤井。第1シード扱いの熊代佑輔(ALSOK)は3回戦で小林督之(旭化成)に「有効」優勢で敗れた。勝った小林は準々決勝で浅沼に小外掛「一本」で敗れ、入賞はならなかった。

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100kg級優勝の谷井大輝

【入賞者】
優 勝:谷井大輝(新日鐵住金)
準優勝:制野孝二郎(センコー)
第三位:浅沼拓海(センコー)、藤井岳(パーク24)

谷井大輝選手のコメント
「今日この会場で、自分が一番勝ちたいという気持ちが強かったと思います。そのぐらいの覚悟で挑みました。ほとんど全部フルタイム戦って、ゴールデンスコアもあって楽ではなかったですが、大学4年からずっと負け続けていたので絶対勝ちたいと思っていました。今日試合にサプライズで両親が観に来てくれて、それも力になりました。今まで負けた報告ばかりだったので、会社の方々に優勝の報告ができて嬉しいです。全日本強化に入りたいです。練習でのアピールはもちろんですが何よりまず成績をしっかり残して、入れてもらえるように頑張ります。」

【準決勝】

谷井大輝○後袈裟固(3:02)△藤井岳
制野孝二郎○袈裟固(0:42)△浅沼拓海

【決勝】

谷井大輝○優勢[指導2]△制野孝二郎

■ 100kg超級・上川大樹が業師ぶり発揮し優勝、決勝は西潟健太を出足払「一本」
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決勝、上川大樹が西潟健太から出足払「一本」

(エントリー62名)

決勝に進出したのは上川大樹(京葉ガス)と西潟健太(旭化成)の大物2名。ともに他を圧する強さを見せての勝ち上がり。

第1シード配置の上川は組み合わせにも恵まれ、3回戦で土屋潤(旭化成)を大内刈「一本」に仕留めるなど3戦連続の一本勝ちでベスト4入り。準決勝は積年のライバル百瀬優(旭化成)と「指導2」対「指導3」といういかにもこの2人の顔合わせらしい接戦を制して決勝進出決定。

一方の西潟はシード扱いを受けながら1回戦で黒岩貴信(新日鐵住金)、2回戦で須藤紘司(京葉ガス)という非常に歯ごたえのある組み合わせだったが、それぞれ横四方固「一本」と「指導2」優勢でクリア。以後は出足払「一本」、合技「一本」と快調に勝利を積み重ね、準決勝は前戦で赤迫健太(新日鐵住金)に「有効」優勢で勝利した渡辺智斗(パーク24)を大外刈「一本」で下して決勝進出決定。

決勝は上川が右、西潟が左組みベースの「両組み」。
開始の形はケンカ四つ。西潟は両襟を持ち、上川は引き手で袖を得んとするが西潟はこれを拒否して組み手の調整とやり直しを続ける。結果「取り組まない」咎で西潟には残り1分50秒の時点までで3つの「指導」が累積。上川の方もなかなか技が出せない状況であったが、後のなくなった西潟が組み合いに応じて攻めに出ると素晴らしいタイミングで得意の出足払一閃。業師上川の面目躍如、これは文句なしの「一本」となり試合終了。上川は結局百瀬との準決勝以外全ての試合で投技を決めて一本勝ち(1つの合技を含む)という素晴らしい内容で優勝を決めた。

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100kg超級優勝の上川大樹

【入賞者】
優 勝:上川大樹(京葉ガス)
準優勝:西潟健太(旭化成)
第三位:百瀬優(旭化成)、渡辺智斗(パーク24)

上川大樹選手のコメント
「今日は投げることが出来て良かったです。優勝は嬉しいです。ただ今シーズンは全然ダメです。講道館杯やグランドスラムと大会はありますが、あくまでも自分は挑戦者なので、果敢に攻めることを心掛けていきます。来年にも繋げていきたいです。ヨーロッパにも出れれば…、と思います。」

【準決勝】

西潟健太○大外刈(0:37)△渡辺智斗
上川大樹○優勢[指導3]△百瀬優

【決勝】

上川大樹○出足払(3:08)△西潟健太

※ eJudoメルマガ版8月28日掲載記事より転載・編集しています。

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