PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

ハリソン全試合一本勝ち、史上に残る圧勝で五輪連覇決める・リオデジャネイロ五輪柔道競技78kg級

(2016年8月12日)

※ eJudoメルマガ版8月12日掲載記事より転載・編集しています。
ハリソン全試合一本勝ち、史上に残る圧勝で五輪連覇決める・リオデジャネイロ五輪柔道競技78kg級
→「リオデジャネイロ五輪柔道競技完全ガイド」に戻る

カリオカ・アリーナ(ブラジル・リオデジャネイロ)で行われているリオデジャネイロ五輪柔道競技は11日、競技第6日の男子100kg級と女子78kg級の競技が行われ、78kg級はケイラ・ハリソン(アメリカ)が優勝。2012年ロンドン大会に続く2大会連続の五輪金メダルを獲得した。

ハリソンは2回戦でザン・ゼフイ(中国)から横四方固(0:43)、準々決勝でアビゲイル・ヨー(ハンガリー)を崩上四方固(4:00)、準決勝でアナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)を腕挫十字固(1:44)という圧倒的な内容で決勝進出。決勝ではこちらもこの日素晴らしい仕上がりを見せていた2011年パリ世界選手権王者オドレイ・チュメオ (フランス)とマッチアップ。この試合も腕挫十字固「一本」で勝利を決め、全試合一本勝ちで五輪2連覇に花を添えた。

3位にはヴェレンチェクとマイラ・アギアール(ブラジル)が入賞。

日本代表の2015年世界選手権王者・梅木真美は初戦敗退。ノーシード選手のアビゲイル・ヨーを相手に覇気のない表情で動きは重く、僅か1分弱で「指導2」まで失陥。焦って仕掛けた左大外刈を返されて「有効」も失うと、後がなくなった終盤ようやく小外掛で勝負に出るが投げ切れず、逆に相手の内股を食って残り0秒に2つ目の「有効」を失って万事休した。

南條充寿監督は膝の負傷の影響を否定し、梅木の極端な低パフォーマンスの理由を「過緊張」によるものと説明。五輪代表史上に残る惨敗劇だった。

入賞者と準々決勝のスコア、決勝ラウンド8試合と日本代表選手全試合の結果および寸評は下記。

■ 78kg級
【入賞者】
1.HARRISON, Kayla (USA)
2.TCHEUMEO, Audrey (FRA)
3.AGUIAR, Mayra (BRA)
3.VELENSEK, Anamari (SLO)
5.CASTILLO, Yalennis (CUB)
5.MALZAHN, Luise (GER)
7.JOO, Abigel (HUN)
7.POWELL, Natalie (GBR)

【メダリスト】

優 勝:ケイラ・ハリソン(アメリカ)
準優勝:オドレイ・チュメオ(フランス)
第3位:マイラ・アギアール(ブラジル)、アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)

【準々決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)○崩上四方固(2:04)△アビゲイル・ヨー(ハンガリー)
アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)○腕挫十字固(1:00)△ヤレニス・カスティージョ(キューバ)
オドレイ・チュメオ(フランス)○優勢[指導2]△ナタリー・ポウエル(イングランド)
マイラ・アギアール(ブラジル)○優勢[指導1]△ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)

【敗者復活戦】

ヤレニス・カスティージョ(キューバ)○優勢[有効・横車]△アビゲイル・ヨー(ハンガリー)
ヨーが左、カスティージョが右組みのケンカ四つ。ヨーが釣り手で背中を狙い、それを瞬間カスティージョが横車で迎え撃つ展開が続く。ヨーがいわゆる「サリハニ状態」でカスティージョを潰したところでカスティージョのみに「指導」。しかし、直後の展開でここまで再三狙っていたカスティージョの横車がついに決まり「有効」。このポイントを最後まで守り抜いてカスティージョが勝利。

ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)○小外掛(2:25)△ナタリー・ポウエル(イングランド)
マルツァーンが右、ポウエルが左組みのケンカ四つ。釣り手で脇を差し合う展開が続き、ポウエルが強引な左腰車をしかけたところでマルツァーンのみに「指導」。直後の展開で同様に背中を抱いてポウエルが左払腰を仕掛けようとした瞬間にマルツァーンが右小外掛。深く入ったこの技にポウエルは背中から畳に落ちて「一本」。

【準決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)○腕挫十字固(1:44)△アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)
両者右組みの相四つ。寝技を得意とする両者の対決。ハリソンの引き手を嫌って右内股巻込で掛け潰れたヴェレンチェクを、ハリソンが横方向に転がして寝技を展開。腕挫十字固「一本」に仕留める。相手を全く寄せ付けない圧勝劇にもハリソンはほとんど表情を変えず、格の違いを見せつけて決勝進出。

オドレイ・チュメオ(フランス)○優勢[指導2]△マイラ・アギアール(ブラジル)
チュメオが右、アギアールが左組みのケンカ四つ。チュメオが釣り手で高い位置を持ちほぼ一貫して優位をキープ。試合はまずチュメオの引き手を嫌ったアギアールに対して「指導」が宣告され、続く展開で今度はアギアールが左小外刈で攻め返しチュメオを畳に這わせる。観客が大いに沸くもポイントは無し。チュメオがリードした展開が続くが、残り時間1分過ぎにアギアールの組み手を嫌ったチュメオにも「指導」が宣告され勝負は振り出しに戻る。このままGS延長戦へもつれ込むかと思われたが、アギアールが足を使ってチュメオの引き手を切ってしまい痛恨の「指導」失陥。「指導1」対「指導2」でチュメオが決勝進出を決めた。

【3位決定戦】

マイラ・アギアール(ブラジル)○優勢[有効・体落]△ヤレニス・カスティージョ(キューバ)
アギアールが左、カスティージョが右組みのケンカ四つ。試合開始早々、アギアールが得意の低い左体落で強引に押し込んで「有効」を獲得。以降は丁寧に試合を進め、このポイントを守り切って勝利。2大会連続となる銅メダルを獲得した。

アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)○片手絞(2:58)△ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)
両者右組みの相四つ。序盤は組み手争いからヴェレンチェクが強引な技で掛け潰れる展開が続く。ヴェレンチェクがマルツァーンの背中を持って隅返に引き込み、腕挫十字固を狙ったところでマルツァーンに「指導」。続く展開でヴェレンチェクは組み際にクロスグリップでマルツェーンを伏せさると三角絞から寝技を展開し片手絞。マルツァーンは襟を握って耐えるも、ヴェレンチェクは片羽絞を経由して足を絡めながら更に拘束を強め、相手の脚に手が届いて固定が閾値を越えたところでマルツァンついに「参った」。立ち上がる際にフラつき、主審は医師を要求。ヴェレンチェクが得意の寝技で勝利し銅メダルを獲得した。

【決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)○腕挫十字固(3:53)△オドレイ・チュメオ(フランス)
両者右組みの相四つ。試合が始まるなりハリソンがめまぐるしい連続攻撃を見せる。以降も攻撃志向を継続して1分43秒チュメオに「指導」が宣告。更にチュメオには首抜きによって2つ目の「指導」が積み重なり、ハリソンが圧倒的優位に立つ。以降、ハリソンはチュメオの猛追を丁寧に捌き続けて試合時間は残り20秒。ここでハリソンは加速、左一本背負投でチュメオを伏せさせ、片手絞の形から腕挫十字固に繋いで「一本」。王者の貫禄を見せつける全試合「一本」で圧巻の2大会連続金メダル獲得を決めた。

【日本代表選手勝ち上がり】

日本代表選手:梅木真美
成績:2回戦敗退

[2回戦]
梅木真美△優勢[有効・小外掛]○アビゲイル・ヨー(ハンガリー)
両者左組みの相四つ。開始早々ヨーが背中を叩くと梅木はいきなり伏せてしまい偽装攻撃の「指導」。この時点で経過時間は僅かに12秒。更に組み負ける展開が続き、ヨーがクロスグリップの左大内刈で梅木を伏せさせた1分7秒梅木に2つ目の「指導」。寝技でも攻めあぐねて打開の気配はなし、2分58秒には焦って強引に仕掛けた左大外刈をヨーに左小外掛で返され決定的な「有効」失陥。追撃も「指導2」までにとどまり、最終盤に抱きつきの右小外掛で勝負を賭けるもヨーに左内股で切り返されて「有効」を追加される。この時点で試合時間が終了。昨年の世界チャンピオン梅木の五輪挑戦は苦い初戦敗退に終わる。

→「リオデジャネイロ五輪柔道競技完全ガイド」に戻る

※ eJudoメルマガ版8月12日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.