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大野将平が史上に残る圧勝、日本チームに初の金メダルをもたらす・リオデジャネイロ五輪柔道競技73kg級

(2016年8月8日)

※ eJudoメルマガ版8月8日掲載記事より転載・編集しています。
大野将平が史上に残る圧勝、日本チームに初の金メダルをもたらす・リオデジャネイロ五輪柔道競技73kg級
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カリオカ・アリーナ(ブラジル・リオデジャネイロ)で行われているリオデジャネイロ五輪柔道競技は日程第3日の8日、男子73kg級と女子57kg級の2階級の競技が行われ、73kg級は大野将平(パーク24)が優勝。柔道日本チームに初の金メダルをもたらした。

大野は5戦して4つの一本勝ちと1つの「技有」優勢勝ちという出色の出来。決勝は第2シードのルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)から内股「技有」、小内巻込「一本」と立て続けに奪う圧勝だった。

大野の最大のライバルと目された第1シード選手アン・チャンリン(韓国)は3回戦で敗退。ベテランのディルク・ファンティシェル(ベルギー)に組み手を封じられ、ならばと右襟を握って仕掛けた「韓国背負い」を待ち構えられて返され「技有」失陥。敗者復活戦にも進めず入賞なしで初の五輪を終えた。

3位にはファンティシエルと、ロンドン五輪66kg級の金メダリストであるラシャ・シャフダトゥァシビリ(ジョージア)が入賞した。

入賞者と準々決勝の結果、決勝ラウンド8試合と日本代表選手全試合の結果および寸評は下記。

■ 73kg級
【入賞者】
1.ONO, Shohei (JPN)
2.ORUJOV, Rustam (AZE)
3.SHAVDATUASHVILI, Lasha (GEO)
3.VAN TICHELT, Dirk (BEL)
5.MUKI, Sagi (ISR)
5.UNGVARI, Miklos (HUN)
7.DELPOPOLO, Nicholas (USA)
7.IARTCEV, Denis (RUS)

【メダリスト】

優 勝:大野将平(日本)
準優勝:ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)
第3位:ラシャ・シャフダトゥァシビリ(ジョージア)、ディルク・ファン ティシェル(ベルギー)

【準々決勝】

ディルク・ファンティシェル(ベルギー)○優勢[技有・支釣込足]△デニース・ヤルツェフ(ロシア)
大野将平○優勢[技有・]△ラシャ・シャフダトゥアシビリ(ジョージア)
ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)○優勢[技有・腰車]△ミクロス・ウングバリ(ハンガリー)
サギ・ムキ(イスラエル)○体落(3:52)△ニコラス・デルポポロ(アメリカ)

【敗者復活戦】

ラシャ・シャフダトゥアシビリ(ジョージア)○合技[隅落・浮落](4:45)△デニース・ヤルツェフ(ロシア)
両者右組みの相四つ。中盤にヤルツェフがシャフダトゥアシビリの支釣込足を呼び込んで右浮落で押し倒し「有効」を先行する。このままヤルツェフの勝利かと思われたが、試合終了間際にシャフダトゥアシビリが右大外刈で相手を伏せさせ、腕をロックしての強引な隅落「技有」で盤面をひっくり返すことに成功する。最後は後のなくなったヤルツェフの強引な右小外掛をシャフダトゥアシビリが透かして右浮落「技有」。合技「一本」でシャフダトゥアシビリが逆転勝利。

ミクロス・ウングバリ(ハンガリー)○優勢[指導2]△ニコラス・デルポポロ(アメリカ)
ウングバリが右組み、デルポポロが左組みのケンカ四つ。ウングバリが袖を絞り、背中を抱いてと多彩な組み手でデルポポロを完封。「指導1」対「指導2」で勝利。

【準決勝】

大野将平○巴投(3:58)△ディルク・ファンティシェル(ベルギー)
両者右組みの相四つ。戦術派のファンティシェルは大野相手にあえて奥襟を持ち、両襟で膠着を作り出し後の先を狙う。しかし、大野は更にその上を行き相手を引きずり出す右内股のフェイントから巴投で「技有」を奪う。以降も同様の戦法で内股を誘うファンティシェルに対して驚きの左背負投で「有効」を追加。最後は巴投でコントロールを緩めずしっかり相手の背中を畳につけて「一本」。引き出しの多さも見せつけて日本チーム念願の決勝進出。

ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)○優勢[有効・体落]△サギ・ムキ(イスラエル)
オルジョフが左、ムキが右のケンカ四つ。両者に着々「指導」が累積。「指導3」を失ったムキが前に出てきたところをオルジョフが狙いすました左体落にとらえ「有効」を獲得。以降は長身を活かしてムキを間合いの中に入れさせず、このポイントを守りきり勝利。

【3位決定戦】

ラシャ・シャフダトゥアシビリ(ジョージア)○小外掛(3:17)△サギ・ムキ(イスラエル)
両者右組みの相四つ。密着して際を作りたいシャフダトゥアシビリと袖を絞って得意の袖釣込腰を狙いたいムキの思惑が真っ向から激突。双方なかなか自分の形になれない中で地力に勝るシャフダトゥアシビリが優位を得て「指導2」を先行。最後は釣り手側から抱きついて引き手で脇を差す豪快な右小外掛でムキを畳に沈め「一本」。ロンドン五輪では66kg級で無印から金メダルを獲得したシャフダトゥアシビリ、4年前よりも色は劣るが価値ある銅メダルを獲得した。

ディルク・ファンティシェル(ベルギー)○腕挫十字固(1:49)△ミクロス・ウングバリ(ハンガリー)
ベテラン同士の対決は両者右組みの相四つ。ファンティシェルが担ぎ技中心に攻め、最後は伏せたウングバリを横方向に転がして腕挫十字固「一本」。32歳にしてついに念願の五輪メダリストの誉を得た。

【決勝】

大野将平○小内巻込(3:14)△ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)
大野が右、オルジョフが左組みのケンカ四つ。釣り手を突いて間合いを取りたい大野と、背中を抱いて密着したいオルジョフという構図。大野は終始強気に攻め、まずは脇の差し合いに応じて引き手を抱き込んでの右内股で「技有」を先行。以降も攻撃の手を緩めず、最後は相手の腰を抱いて「櫓投げ」の要領で抱え上げながらの右小内巻込「一本」で決着。あたかも中学生の大会にひとり大人が混ざったような圧倒的な強さで金メダルを獲得した。

【日本代表選手勝ち上がり】

日本代表選手:大野将平(パーク24)
成績:優勝

[2回戦]

大野将平○横四方固(1:49)△ミゲル・ムリーニョ(コスタリカ)
大野が右、ムリーニョが左組みのケンカ四つ。大野の組み合うまでの過程自体が強力な圧になり1分足らずでミゲルに「指導3」までが与えられる。最後は大野が支釣込足でムリーニョを伏せさせ寝技に移行、横四方固で抑え込んで一本勝ち。

[3回戦]

大野将平○内股(2:49)△ヴィクター・スクボトフ(UAE)
大野が右、スクボトフが左組みのケンカ四つ。大野に引き手を得られるとすぐに掛け潰れて試合を流そうとする相手を強烈な片手絞で牽制。右内股で相手を腰に乗せ投げて「技有」も取り消し。続くシークェンスで引き手を握るや低空の右内股で最後まで回し切り「一本」。格の違いを見せつける。

[準々決勝]

大野将平○優勢[技有・腰車]△ラシャ・シャフダトゥァシビリ(ジョージア)
両者右組みの相四つ。開始早々、両襟の形から奥襟を得ると相手の右小内刈の戻り端に右大外刈、そのまま右腰車に連絡し投げ切って「技有」。大きなリードを得た大野は、以降は両襟で圧を掛けつつ丁寧に試合を進める。幾度となく相手を大きく崩す惜しい技を放ち、試合終了間際には「跳び関節」を試みて相手の腕を破壊しにかるおまけ付き。強豪シャフダトゥアシビリに何もさせないまま、圧倒的強さを見せつけ準決勝進出。


※準決勝以上は上記競技記録と重複するため割愛

※ eJudoメルマガ版8月8日掲載記事より転載・編集しています。

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