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【リオ五輪柔道競技完全ガイド】松本薫は好配置、最大の不確定要素シウバはキムジャンディが引く・リオデジャネイロ五輪柔道競技57kg級直前展望

(2016年8月7日)

※ eJudoメルマガ版8月7日掲載記事より転載・編集しています。
【リオ五輪柔道競技完全ガイド】松本薫は好配置、最大の不確定要素シウバはキムジャンディが引く・リオデジャネイロ五輪柔道競技57kg級直前展望
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57kg級ドロー結果。松本は好配置。

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五輪連覇を狙う松本薫

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蓋を開けてみないとわからない選手だが、最も怖い敵は間違いなくシウバ

→リオ五輪柔道競技57kg級組み合わせ(ippon.orgサイト)
→リオ五輪柔道競技第3日組み合わせ(PDF)


階級概況・有力選手データで有力選手の特徴や得意技、および大枠の戦力構図を参照頂いた上でお読みいただきたい。シード順は変わらず、最大の不確定要素であるラファエラ・シウバ(ブラジル)はプールCに入った。引き受けるシード選手はキム・ジャンディ(韓国)である。

73kg級同様、各プールの勝ち上がりのほか、決勝ラウンド全8試合の顔合わせと試合の様相を展望してみたい。

【プールA】

第1シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第8シード:テルマ・モンテイロ(ポルトガル)

ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)とテルマ・モンテイル(ポルトガル)のブロック。階級を代表する担ぎ技ファイター2人が共につめ込まれた。その他の有力選手としてはチェリャビンスク世界選手権3位のザンナ・フェルハーヘン(オランダ)がドルジスレン直下に配されてはいるが腰技タイプのこの選手では地力的にもドルジスレン打倒は困難。準々決勝はドルジスレンとモンテイロの戦いになるだろう。この組み合わせは担ぎ技の先制掛け潰れによる「指導」ファイターのドルジスレンにとってはあまり良い組み合わせではない。同じく担ぎ技タイプでドルジスレン以上に低い姿勢で試合を進めるモンテイロとは過去の対戦でも分が悪く、ここはモンテイロの勝ち上がりを予想する。

【プールB】

第4シード:松本薫(日本)
第5シード:オトーヌ・パヴィア(フランス)
有力選手:ネコダ・スミスデヴイス(イギリス)、サブリナ・フィルツモザー(オーストリア)

松本薫(日本)とオトーヌ・パヴィア(フランス)のブロック。松本側の山は無風だが、下の山は近頃躍進著しいスミス・ネコダデイヴィス(イギリス)とベテランの長身パワーファイターであるザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)の強豪2人も詰め込まれた大混戦。勝ち上がった選手も体力の消耗必至である。準々決勝は松本とパヴィアの戦いになると予想されるが、パヴィア相手に寝技での事故の可能性が低いこと、パヴィアがここまでの試合で消耗しているであろうこと、さらに松本とパヴィアの過去の対戦成績を考慮すると松本の勝利と予想できる。

【プールC】

第2シード:キム・ジャンディ(韓国)
有力選手:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
第7シード:キャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)

シード選手はキム・ジャンディ(韓国)とキャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)だが、実際の勝ち上がり候補は2013年リオデジャネイロ世界選手権金メダリストのラファエラ・シウバ(ブラジル)。シウバは大会によって出来不出来の差が激しいが、今大会でのブラジルチームの完成度の高さと並々ならぬ気迫、そして世界の頂点で立ったのが今回同様地元開催の世界選手権であったことを考慮すると間違いなく最高の状態で畳に上がるはずである。初戦のミリアム・ローパー(ドイツ)はツアーでは表彰台に上がることも多い強豪ではあるが、シウバの敵ではないはず。キムとブーシェミンピナードも共に腰技系の選手であり、相性的にもシウバの勝利は固いだろう。

【プールD】

第3シード:マーティ・マロイ(アメリカ)
有力選手:コリナ・カプリオリウ(ウクライナ)

マーティ・マロイ(アメリカ)とコリナ・カプリオリウ(ウクライナ)のブロック。その他の有力選手はレン・チェンリン(台湾)。マロイとリンはどちらが勝ってもおかしくないが、ここでは仮にマロイの勝ち上がりと予想。とはいえ、いずれが勝ち上がった場合でも準決勝へと駒を進めるのはカプリオリウで間違いないだろう。欧州選手権の初戦敗退以来一度も国際大会に姿を見せていないが、このことはロンドン五輪同様の不気味さを感じさせる。以前ほどの圧倒的パワーはないが、戦術性の高さには磨きがより一層掛かっておりマロイやリンが敵役ではカプリオリウにとっては少々役不足なくらいである。


【準決勝】テルマ・モンテイロ対松本薫
モンテイロは飛び道具や新兵器を持ち込んでくるタイプの選手ではなく、いい意味で実力と実力のぶつけ合いになるはず。松本が昨年の世界選手権で見せたような、完成度の高い試合運びが出来ればまず負けることはないだろう。

【準決勝】ラファエラ・シウバ対コリナ・カプリオリウ
シウバの格闘センスとカプリオリウの戦術性の戦いになる。さすがのカプリオリウといえども地元の大歓声を受け勢いにのるシウバを止めることは厳しく、シウバの勝利を予想する。

【敗者復活戦】ドルジスレン・スミヤ対オトーヌ・パヴィア
体の強さで勝るドルジスレンが有利と予想。どちらが先に「指導」を得るかが勝負の分かれ目。腰を引いて掛け潰れまくるドルジスレンに対してパヴィアが何らかの手立てを用意してきているかが鍵。相性通りにドルジスレンの勝ち上がりを予想。

【敗者復活戦】キム・ジャンディ対マーティ・マロイ
掛け逃げに比較的寛容な今大会の傾向からするとマロイが有利なように思われるが、女子韓国チームの好調に鑑みてキムの勝利と予想。

【3位決定戦】コリナ・カプリオリウ対ドルジスレン・スミヤ
背中を持って密着するカプリオリウの柔道はドルジスレンの担ぎ技先制スタイルとは取り口が悪い。ドルジスレンの勝利と予想。

【3位決定戦】テルマ・モンテイロ対キム・ジャンディ
モンテイロの一種正統派と言える担ぎ技スタイルは、キムの奥襟を持って振り回す乱暴なスタイルとは相性があまり良くないはず。キムの勝利と予想。

【決勝】松本薫対ラファエラ・シウバ
「野獣」対「野生児」、天才肌タイプの両者の対決。
ともに主要武器は足技。一見地味なつまらない試合を展開することが出来れば松本に有利、動きの激しい荒れた試合になればシウバに有利。地力の高さで松本の勝利と予想。


文責:古田英毅
協力:林さとる


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※ eJudoメルマガ版8月7日掲載記事より転載・編集しています。

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