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日体荏原と国士舘が優勝争いの軸、両校にもっとも嫌な「刺客」控える初日の戦いに注目・インターハイ柔道競技男子団体戦ひとこと展望

(2016年7月28日)

※ eJudoメルマガ版7月28日掲載記事より転載・編集しています。
日体荏原と国士舘が優勝争いの軸、両校にもっとも嫌な「刺客」控える初日の戦いに注目・インターハイ柔道競技男子団体戦ひとこと展望
■ 有力校
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全国高校選手権優勝、点取りレギュレーションの東京都予選では4人で国士舘高を下している日体荏原高

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金鷲旗優勝で意気揚がる国士舘高

高校柔道界最大の目標にして「三冠」最後の大会、インターハイ柔道競技はあす30日に島根県立浜山体育館(出雲市)で開幕を迎える。

男子団体戦は金鷲旗大会終了から実質「中3日」という過密日程。金鷲旗で各校が繰り広げ、見せつけた長所も問題点も修正する時間はほとんどない。唯一の点取り制というレギュレーションの変化だけでなく、チームマネジメントの巧拙が例年以上に重要となる非常に難しい大会だ。

その中で優勝候補に挙げられるのは全国高校選手権優勝の日体荏原高(東京)と金鷲旗大会に優勝したばかりの国士舘高(東京)の2校。以降は埼玉栄高(埼玉)、崇徳高(広島)、大成高(愛知)、大牟田高(福岡)、作陽高(岡山)、木更津総合高(千葉)、天理高(奈良)に地元開催で意気上がる開星高(島根)と有力校入り乱れる混戦状態。

戦力紹介は金鷲旗展望記事である程度為されていると思われるので、本稿では組み合わせの紹介に重点を置いて大会を簡単に展望してみたい。

■ 組み合わせ
偏りのあるトーナメント。最激戦区は国士舘、作陽、四日市中央工高(三重)、京都学園高(京都)、国東高(大分)、本荘高(秋田)とベスト8以上の力を持つチームが詰め込まれたFブロック。新田高(愛媛)までを入れて、アウトサイダーと呼べるチームがひとつもいない。特に1回戦の国士舘-作陽戦は大会最大の注目カードと規定しておいて良いかと思われる。

逆に直上のEブロックが大混戦となっており、ベスト8という「功名」を争うこちらも非常に面白い山となってる。

Fブロックの盛況が影響し、他の強豪はブロックに2つ程度の密度で配された形。割合に呑み込みやすい、組み合わせ上のドラマが少ないと言える。上記国士舘-作陽に並ぶ「力の絶対値が必ずしも勝敗に直結しない」対戦相性でどう転ぶかわからない注目カードはCブロックの3回戦日体荏原-崇徳。この2戦が第1日のハイライトになると考えられる。

【Aブロック】

東海大仰星高(大阪)と大牟田高(福岡)の一騎打ち。仰星には深山将剛、大牟田には西田将樹というエースがいるが、周辺戦力の充実ぶりからしてここは大牟田の勝ち上がりを推しておきたい。

【Bブロック】

金鷲旗でベスト16まで進み復活軌道に乗りつつある東海大相模高(神奈川)と埼玉栄高(埼玉)のマッチレース。金鷲旗大会における蓜島剛の充実ぶり、復帰路線にあった辻湧斗が東部直希(大成高)に転がされ昨年来の弱点払拭ならなかったことが見えてしまったばかり、という事情に鑑み、このエースの戦力差を考えて埼玉栄の勝ち上がりを推す。

【Cブロック】

日体荏原と崇徳の一騎打ちと予想する。崇徳は長岡季空、空辰乃輔と揃ったポイントゲッターの強さはもちろんだが周辺戦力にもしぶとい仕事師が揃い、かつ全体として作戦遂行能力が非常に高い。インターハイ優勝を経験している加美富章監督の戦略性の高さもつとに知られるところで、彼がどのような「勝利の設計図」を引いて試合に臨むかが何より面白い観戦ポイント。前述の通り戦力的な絶対値の高低では測り切れない一番であり、日体荏原にとっては決勝進出までの最大の山場だ。

【Dブロック】

中国総体の覇者である地元・開星が戦い易い位置を引き、勝ち上がり候補の第一。川合康平を擁する静岡学園高(静岡)との1回戦、金鷲旗で大暴れした延岡学園高(宮崎)との2回戦はともに難しい試合のはずだが、ここはしっかり勝ち上がっておきたいところ。

【Eブロック】

前述の通り勝ち上がりの様相は混沌。どのチームにもチャンスのあるブロック。

【Fブロック】

冒頭書いた通り最激戦区である。なんといっても1回戦で組まれた国士舘-作陽が大会全体を通じた大きな山場。戦力に大きく勝るが大人しい大型選手が中核の国士舘、チーム全体で大物食い資質を練り、こちらは対照的に「気持ち」の強さでのし上がっている作陽。星野太駆が春季に河田闘志、本間壘の2人を立て続けに投げているという具体的な実績もあり、勝敗まさしく予断を許さない。福岡インターハイにおける大アップセット劇の再現なるか、「普通に戦って勝つ」(川野一道監督)と気合十分の作陽の戦いぶりに注目。

【Gブロック】

春からメキメキ力を上げている神戸国際大附高(兵庫)と、大成高(愛知)が勝ち上がり候補。金鷲旗に出場せず地力とコンディションを練った神戸国際の到達点いかほどか、ベールを脱ぐ鹿児島情報高(鹿児島)との1回戦に注目。

【Hブロック】

木更津総合と天理が軸だが、鎮西高(熊本)、田村高(福島)と強豪が配されなかなか歯ごたえのあるブロック。木更津総合と天理の3回戦は予想が難しいが、金鷲旗大会におけるメンバー全体の出来不出来を考えれば天理の地力が勝ると見る。木更津総合は出世期の荒々しさを取り戻せるかどうかがカギ。

【準々決勝以降】

有力2校にそれぞれ面倒な刺客が配されており、事前予測の段階でこれ以降を考えることは少々難しい。
しかし敢えて日体荏原と国士舘という本命2校に関してだけ思考を巡らせれば。
いずれも勝敗のカギは対戦相性以上に自軍の内情にあり。持ち前の殴り合いファイトが少々鳴りを潜めつつある日体荏原、おとなしさが払拭し切れない国士舘と実はそれぞれチームの分子運動の振れ幅が小さくなってきており、上り調子と規定するのが難しい状態。安全運転に留まらない、腹を括った攻撃をエース以外の周辺戦力がどこまで為し得るか、これがカギになる大会だ。

※ eJudoメルマガ版7月28日掲載記事より転載・編集しています。

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