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【リオ五輪柔道競技完全ガイド・日本代表選手紹介】強心臓こそ「金」への階段、王国復活掛けて初の五輪に挑む・48kg級 近藤亜美

(2016年7月21日)

※ eJudoメルマガ版7月21日掲載記事より転載・編集しています。
【リオ五輪柔道競技完全ガイド・日本代表選手紹介】48kg級日本代表・近藤亜美
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第1日、日本女子の先陣を切って48kg級に出場するのは近藤亜美

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2013年グランドスラム東京、講道館杯3位で代表に滑り込んだ近藤は準決勝で世界王者サラ・メネゼスを「一本」に仕留める

天才肌の若手が五輪に初登場。リオデジャネイロ五輪柔道競技48kg級日本代表の栄を得たのは弱冠21歳の新鋭・近藤亜美。世界選手権の覇者として「四つ角」シードの一角を占め、堂々優勝候補としての出陣だ。

48kg級は谷亮子以来王者の系譜を綿々と繋いで来た日本伝統の階級。2009年は福見友子、2010年と2011年は浅見八瑠奈が世界選手権で優勝し、2010年に初めて行われたワールドマスターズでは浅見八瑠奈、近藤香、福見友子、伊部尚子と日本勢が表彰台を独占。一時はこのメンバーに山岸絵美を加えた実に5人がワールドランキングトップ10に入り、日本はまさに「王国」を謳歌していた。

しかしベテランの谷を北京五輪にゴリ押し起用してしまったことに端を発する世代交代のサイクル遅れがジワリと利き始め、サラ・メネゼス(ブラジル)ら新興勢力が台頭した時期とこの世代の退潮がクロス。盤石と思われた牙城は意外なほどのスピードで瓦解し、日本は2012年、2013年と2年連続で世界タイトルを失うこととなってしまったのだ。

この「王国」のピンチに颯爽と登場したのが近藤。高校3年時の2013年12月に地元枠で参加を許されたグランドスラム東京に姿を表すや準決勝でメネゼス、決勝でムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)と日本を脅かしていた世界王者2人を立て続けに投げて衝撃の優勝。翌年送り込まれたチェリャビンスク世界選手権では得意の「わかっていても掛かってしまう」払腰の威力炸裂、一気に世界の頂点まで駆け上がった。

代名詞の右払腰以上に近藤を特徴づけるのは、なんといっても大舞台での強さ。天才肌ゆえの不安定感か、あるいはあまりに得意の右払腰が警戒されたゆえか戴冠以降国際大会での成績は安定しなかったが、五輪挑戦権の奪回が掛かった昨年12月のグランドスラム東京(決勝で浅見八瑠奈に勝利)、五輪代表最終選考会である今年4月の全日本選抜体重別、そして五輪のAシード権獲得を賭けた5月のワールドマスターズと、ここで勝たねばならないという大会にはいずれも過たずしっかり優勝している。畳の内外問わぬその強心臓ぶりもつとに伝えられるところであり、これまで王国を牽引してきた北京-ロンドン世代の選手たちとはちょっと毛色の違った天才肌。なんのかんので実は谷亮子しか「最終的に笑っていない」この階級で壁を突き破るのはこういう大物タイプなのかもしれない。

もともとのスタイルであった寝技勝負に回帰して取り味が増していることに加え、苦手だったウエイトトレーニングの導入、泣きどころだった減量へのテコ入れ、そして警戒されている払腰を撒き餌にしての勝負技開発と実は己のウィークポイントにまっすぐ踏み込んで強者の階段を上り続けており、少なくとも彼女のキャリアの中では間違いなくいまもっとも高い状態にある。カギはパワーファイター対策と、一頃乗り越えられず苦手意識が芽生えつつあった「初戦」をしっかり勝ち抜くこと。波に乗った時の強さは間違いなく階級ナンバーワンであり、伸び盛りの年齢が4年に1度の五輪に噛み合うという勝者の条件をしっかり満たしていることも強み。目指すメダルの色は「金」のみだ。

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※ eJudoメルマガ版7月21日掲載記事より転載・編集しています。

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