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ワールドマスターズ2016・第2日4階級(73kg級、81kg級、63kg級、70kg級)ひとこと展望

(2016年5月27日)

※ eJudoメルマガ版5月27日掲載記事より転載・編集しています。
ワールドマスターズ2016・第2日4階級(73kg級、81kg級、63kg級、70kg級)ひとこと展望
■ 73kg級・アンとオルジョフが優勝争いの2強
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第1シードはアスタナ世界選手権3位のアン・チャンリン(韓国)

(エントリー17名)

五輪において絶対の金メダル候補と目される大野将平を猛追するアン・チャンリン(韓国)とルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)が同時エントリー。トーナメントの軸はこの2人だ。

アンは2回戦でムサ・モグシュコフ(ロシア)、準々決勝でガンバータル・オドバヤル(モンゴル)と、世界大会の表彰台レベルの相手と連戦。グランドスラム・パリ出場以降沈黙を守っているモグシュコフ、五輪代表の座を勝ち得たばかりのガンバータルといずれも難敵、面白いバックグランドを抱えた相手ではあるが、現在のアンの強さを考える限り、アクシデントが起こるシナリオは考え難い。決勝まで含めて、アンの「勝ちぶり」がこの階級最大の注目ポイントと言えるだろう。

大消耗戦となった欧州選手権を見事頂点まで勝ち上がったオルジョフ、負傷から復帰して現在ランキング24位、ギリギリで五輪出場資格に引っかかっているヴィクター・スクボトフ(UAE)のコンディションと戦闘力、モグシュコフとデニース・ヤルツェフの代表争いの行方、代表を逃したサインジャルガル・ニャムオチル(モンゴル)の意地の発露と周辺にもみどころは一杯。ただし、大会が終わればやはり「アンの強さ」が最大のトピックとして語られるトーナメントになるのではないだろうか。

橋本壮市はプールDに配された。初戦がサインジャルガル、準々決勝がセージ・ムキ(イスラエル)という悪くないスタート位置。組み手の位置にこだわらず前にも後ろにも袖釣込腰ベースで技を撃ってくるムキのペースに嵌らないよう、駆け引きを最小限に早い勝負に出たい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):アン・チャンリン(韓国・WR1位)
Bシード選手:ガンバータル・オドバヤル(モンゴル・WR15位)
有力選手:ムサ・モグシュコフ(ロシア・WR16位)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):デニース・ヤルツェフ(ロシア・WR7位)
Bシード選手:ミラリ・シャリポフ(ウズベキスタン・WR10位)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン・WR2位)
Bシード選手:アーサー・マルゲリドン(カナダ・WR位)
有力選手:ヴィクター・スクボトフ(UAE・WR24位)、ディルク・ファンティシェル(ベルギー・WR18位)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):セージ・ムキ(イスラエル・WR4位)
Bシード選手:サインジャルガル・ニャムオチル(モンゴル・WR11位)
日本選手:橋本壮市(WR23位)

■ 81kg級・トーナメントの密度は薄し、3強から唯一出場のピエトリに注目
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今大会に五輪シード権取りを掛ける世界王者ロイック・ピエトリ(フランス)

(エントリー17名)

ワールドランキング一桁代の選手が僅か2人という、下手をするとグランプリ大会にも劣る陣容のトーナメント。その中にあって永瀬貴規とアヴタンディル・チリキシビリ(ジョージア)と「3強」を形成するもと世界王者ロイック・ピエトリ(フランス)の参戦が唯一最大の注目ポイントと言える。

ピエトリはアスタナ世界選手権(2位)以降試合出場を明らかに絞り、畳に姿を現したのは2大会のみ。12月のグランドスラム東京で初戦敗退(対ワン・キチュン)すると、2月の欧州シリーズに4月の欧州選手権といずれも回避、続く5月のグランドスラム・バクーは永瀬との対戦を避けたかこれも直前でエントリーを取り消し、ようやく参加したグランプリ・アルマティではフランク・ダビド(オランダ)にまさかの初戦敗退。気付けばワールドランキングも13位まで後退してしまった。

しかし、チリキシビリや永瀬と綺麗に大会を「棲み分けた」と解釈することも可能。今大会に優勝すればランキングを5位にまで上げることは出来そうで、五輪のシード権はいまだ手が届く位置にある。しっかり勝っておきたい大会だ。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):アントワーヌ・ヴァロアフォルティエ(カナダ・WR3位)
Bシード選手:ヨアキム・ボットー(ベルギー・WR15位)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):アラン・クベトソフ(ロシア・WR11位)
Bシード選手:ニャムスレン・ダグワスレン(モンゴル・WR12位)
有力選手:ラズロ・チョクナイ(ハンガリー・WR18位)、ロビン・パチェック(スウェーデン・WR28位)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):ヴィクター・ペナウベル(ブラジル・WR6位)
Bシード選手:トラヴィス・スティーブンス(アメリカ・WR14位)
有力選手:イワン・ヴォロベフ(ロシア・WR23位)、ナシフ・エリアス(レバノン・WR27位)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):ロマン・モウストポロウス(ギリシャ・WR10位)
Bシード選手:ロイック・ピエトリ(フランス・WR13位)

■ 63kg級・田代未来に大チャンス到来、最大の山場は準決勝
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田代未来は優勝の大チャンス、五輪をにらんで得点をどう「抑えるか」難しい選択を迫られる

(エントリー17名)

現在ワールドランキング5位、日本代表の田代未来に大チャンスが訪れた。ティナ・トルステニャク(スロベニア)にクラリス・アグベニュー(フランス)、マルチナ・トラジドス(ドイツ)、ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)という上位4名が揃って欠場、田代は第1シードに配されて優勝候補の筆頭となったのだ。

隣の山にはアリス・シュレシンジャー(イギリス)とアニカ・ファンエムデン(オランダ)の強者2人が配されて、いずれかの選手とマッチアップする準決勝が田代にとって最大の山場となりそうだ。とはいえファンエムデンとは取り口が合いここまで田代は5勝0敗、もっか絶好調で今月初頭のグランドスラム・バクーを制しているシュレシンジャーが唯一最大の敵と言えるだろう。

しかし五輪をにらむと田代にとってもっとも座りの良いランキング順は、取り口が合うトルステニャクと準決勝で戦い、最大の難敵アグベニューとの戦いを決勝まで取り置けるランキング4位(第4シード)あるいは5位(Bシード×プールB配置)。もっとも都合が良いのはランキング4位で、この観点からいけば今大会の理想の順位は「5位か7位」。場合によっては途中棄権もあり得るのではと思われるが、どう出てくるのか。このあたりにも注目したい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):田代未来(日本・WR5位)
Bシード選手:ヤン・ジュインシュア(中国・WR12位)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):アリス・シュレシンジャー(イギリス・W8R位)
Bシード選手:アニカ・ファンエムデン(オランダ・WR9位)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):カトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア・WR6位)
Bシード選手:ツェンドアユシュ・ツェレンナドミド(モンゴル・WR位)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):ツェデフスレン・ムンクザヤ(モンゴル・WR7位)
Bシード選手:エドウィッジ・グウェン(イタリア・WR10位)
有力選手:エカテリーナ・ヴァルコワ(ロシア・WR13位)、ユール・フランセン(オランダ・WR15位)

■ 70kg級・混戦見込みの五輪を占う重要大会、軸はポリングとアルベール
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4月のパンナム選手権を制したユリ・アルベール(コロンビア)は敢えてマスターズ出場を選択

(エントリー17名)

第1シードのキム・ポリング(オランダ)に第2シードのユリ・アルベール(コロンビア)が2大注目選手。この2人にキム・センヨン(韓国)、ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)、サリー・コンウェイ(イギリス)を加えたところまでがメダル争いの本命、ダークホースがマリア・ベルナベウ(スペイン)という構図と捉えて良いかと思われる。

一頃の強気のファイトスタイルがなかなか取り戻せないポリング、慎重に出場大会を選び五輪で勝つことだけにフォーカスして作戦を組み立ててくるアルベールと主役2人のパフォーマンスが読み難いところはあるが、この2人のコンディションと試合における「志向」を観察することが、五輪に向けてもっとも面白い観察ポイントではないだろうか。特にポリング、この選手に体の力が戻らなければ、本番ではアウトサイダーに転落することすら考えられる。本戦トーナメントから零れ落ちた場合、逆サイドのコンウェイやグラフといった地力を生かすタイプとの対戦が見込まれ、これが実現すればその観点での非常に良い物差しとなるかと思われる。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):キム・ポリング(オランダ・WR1位)
Bシード選手:マリア・ポーテラ(ブラジル・WR15位)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):マリア・ベルナベウ(スペイン・WR6位)
Bシード選手:キム・センヨン(韓国・WR8位)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):ユリ・アルベール(コロンビア・WR3位)
Bシード選手:サリー・コンウェイ(イギリス・WR13位)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):ベルナデッテ・グラフ(オーストリア・WR5位)
Bシード選手:ケリタ・ズパンシック(カナダ・WR9位)

※ eJudoメルマガ版5月27日掲載記事より転載・編集しています。

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