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グランドスラム・バクー第2日4階級(73kg級、81kg級、63kg級、70kg級)ひとこと展望

(2016年5月7日)

※ eJudoメルマガ版5月7日掲載記事より転載・編集しています。
グランドスラム・バクー第2日4階級(73kg級、81kg級、63kg級、70kg級)ひとこと展望
■ 73kg級・オルジョフの2大会連続優勝なるかが焦点、復帰戦挑むスクボトフの出来に注目
(エントリー46名)

欧州選手権を制して2週間、敢えて休まずにこのバクー大会にもエントリーを敢行したルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)がトーナメントの中心。この選手がどこまで上り詰めるかがそのままトーナメントのメイントピックと考えて良いだろう。

ちなみにオルジョフは現在ワールドランキング1位。小差でアン・チャンリン(韓国)がこれを追うこととなっているが、この73kg級は最強選手である大野将平がランキング6位とかなり微妙な位置におり周囲にとっては少々面倒な状況。このまま大野が大会に出ずば後続選手がランキングを上げて大野の順位が微妙に変動するはずで、そうなるとランキングの1位あるいは2位を確保しても五輪では早い段階で大野に潰されるという可能性が排除出来ない。場合によってはAシード(4位以内)よりも大野と同じBシード(5位~8位)にのほうが安全という非常に厄介な状況だ。それでもこの出場ペースを見るとオルジョフのハイランキングへのこだわりはかなり強い模様、500ポイントの上積みを狙って参加する今回もその出来に注目したい。

他は好選手多いが圧倒的な選手が少ないという階級の状況がそのまま反映された形で、少々混戦の気配。第2シードのサインジャルガル・ニャムオチル(モンゴル)は国内予選の結果五輪代表から漏れたとの情報があるが、その中でどうモチベーションを作りどのような試合を見せるのか。

また、グランドスラム・パリの初戦で負傷したヴィクター・スクボトフ(UAE)が復帰を為すことも大きな注目ポイント。自身のあまりの足技の切れ味ゆえに投げられた相手が反応出来ず脚に載ってしまったことが怪我の原因だったが、力関係を一気に無力化する、十分五輪の不確定要素になり得るあの閃くような足技を再び披露することが出来るのかどうか。配置はプールDのBシード、組み合わせは3回戦でサーヒイ・ドレボット(ウクライナ)かキヨシ・ウエマツ(スペイン)、準々決勝でミクロス・ウングバリ(ハンガリー)と決して悪くはない。常の状態なら十分表彰台を狙えるこの組み合わせで、どこまで勝ち上がれるかその結果、内容ともに注目しておきたい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)
Bシード選手:ウラリ・クルジェフ(ロシア)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):ディルク・ファンティシェル(ベルギー)
Bシード選手:ピエール・デュプラ(フランス)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):サインジャルガル・ニャムオチル(モンゴル)
Bシード選手:デックス・エルモント(オランダ)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):ミクロス・ウングバリ(ハンガリー)
Bシード選手:ヴィクター・スクボトフ(UAE)

■ 81kg級・ピエトリは出場回避、永瀬の山場は決勝のイヴァノフ戦
(エントリー42名)

欧州選手権を回避して敢えてこのグランドスラム・バクーにエントリーを為したロイック・ピエトリ(フランス)が直前に出場を回避。ライバル永瀬貴規の意外な参戦を警戒したというわけではないだろうが、このスケジュール変更で大会の様相は一変、トーナメントは永瀬の「1強」構図となった。

もちろん永瀬は第1シード、唯一最大の山場として考えられるのは第2シードのイヴァルロ・イヴァノフ(ブルガリア)との決勝対決。昨年10月のグランドスラム・アブダビに優勝して突如シーンに登場したイヴァノフは今やすっかり階級の強豪として定着、3月のグランプリ・サムスンでも優勝を果たし、2週間前の欧州選手権でも安定の3位入賞を果たしている。実現なれば永瀬とは初の対戦、非常に興味深いカードだ。

準決勝では昨年の世界選手権で粘りに粘られたパワーファイター、モハメド・アブデラル(エジプト)との対戦の可能性もある。この後半2戦は五輪に向けて「永瀬強し」の印象を強めるべく、しっかり勝っておきたいところ。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):永瀬規貴
Bシード選手:ロビン・パチェック(スウェーデン)
有力選手:ナシフ・エリアス(レバノン)、サボールチュ・クリージャン(ハンガリー)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):モハメド・アブデラル(エジプト)
Bシード選手:シャクソドベク・サビロフ(ウズベキスタン)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):イヴァルロ・イヴァノフ(ブルガリア)
Bシード選手:エオイン・コフラン(オーストラリア)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):ラズロ・チョクナイ8ハンガリー)
Bシード選手:ヤキョー・イマモフ(ウズベキスタン)

■ 63kg級・トライドスの復活なるかが最大の焦点、津金恵はゲルビ越えで表彰台目指す
(エントリー37名)

第1シードはマルティナ・トライドス(ドイツ)。さらに順に揃ったAシード選手ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)、アニカ・ファンエムデン(オランダ)、エドウィッジ・グウェン(イタリア)、それにプールDにBシード選手として配されたアリス・シュレシンジャー(イスラエル)までを加えた5人が優勝候補と考えて良さそうだ。

そしてどの選手も今季の出来はいまひとつ。特に昨年爆発的な出来で12月のグランドスラム東京までを走り抜けながら今年に入って明らかに減速したトライドスにとっては、五輪に向けてなんとかきっかけを掴みたい切実なタイミングでの大会。「なぜ急に成績が残るようになったか自分でもわからない」との昨年のコメントを信ずる限り、このタイプの選手が修正ポイントを見極めることはなかなか難しいはず。五輪を前に貴重な1大会を調整として消費する余裕はないはずで、本気のパフォーマンスが期待出来そうだ。

日本のファンにとってはもう1つ、津金恵(筑波大3年)の出来も非常に気になるはず。五輪のバックアッパーに指名されながら現在のランキングは直接出場枠の「14」に遥か及ばぬ34位。この大会は最低でも入賞することが必須のはずだ。組み合わせは悪くなく序盤は無風、準々決勝のゲルビ戦が楽しみというところ。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):マルティナ・トライドス(ドイツ)
Bシード選手:マリセト・エスピノサ(キューバ)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):エドウィッジ・グウェン(イタリア)
Bシード選手:ヤン・ジュインシュア(中国)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)
Bシード選手:カタリナ・ヘッカー(オーストラリア)
有力選手:津金恵

【プールD】
Aシード選手(第3シード):アニカ・ファンエムデン(オランダ)
Bシード選手:アリス・シュレシンジャー(イギリス)

■ 70kg級・欧州選手権敗退のファルカスコッホの「出直し戦」、対抗馬はコンウェイ
(エントリー24名)

2週間前の欧州選手権でまさかの初戦敗退を喫したラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)が第1シード。第2シードはこれも欧州選手権で力を発揮出来ず5位に終わったサリー・コンウェイ(イギリス)が配され、この2人が他から少々抜けた優勝候補の第1グループ。

一方欧州選手権で上位に入った選手たちは過たずエグジット、様相はこの2人による欧州選手権「敗者復活戦」というところ。上位争いはこれにAシード選手のアスマ・ニアン(モロッコ)、Bシードのツェンドアユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)が絡むというところだが、事前評として強く推すのは難しい。相当に密度の薄いトーナメントであり、「グランドスラム」の名を冠すには少々寂しい陣容だ。ファルカスコッホとコンウェイの強さ発揮に期待したい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)
Bシード選手:ゾウ・チャオ(中国)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):マリア・ベルナベウ(スペイン)
Bシード選手:カタリナ・クリス(ポーランド)
有力選手:

【プールC】
Aシード選手(第2シード):サリー・コンウェイ(イギリス)
Bシード選手:ツェンドアユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):アスマ・ニアン(モロッコ)
Bシード選手:マリア・ポーテラ(ブラジル)

※ eJudoメルマガ版5月7日掲載記事より転載・編集しています。

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