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永瀬貴規が手堅く3連覇達成・平成28年全日本選抜柔道選手権81kg級レポート

(2016年4月25日)

※ eJudoメルマガ版4月25日掲載記事より転載・編集しています。
永瀬貴規が手堅く3連覇達成
平成28年全日本選抜柔道選手権81kg級レポート
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1回戦、丸山剛毅の技が腕を極める形で体重を掛けたと判断され、ダイレクト反則負けが宣せられる

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準決勝、永瀬貴規が佐藤正大から払巻込「有効」を獲得

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1回戦、長島啓太が春山友紀を左内股で引きずり出して「一本」

第2シードの丸山剛毅(パーク24)が初戦で敗退。川上智弘(國學院大職)を相手に払腰「技有」を奪い順調だったが勝利直前の26秒に為した攻防が「腕挫脇固のような技を掛けるか、あるいは掛けようとしながら畳の上に直接倒れる」規定に抵触。ダイレクト反則負けで畳を去ることになった。

決勝カードは永瀬貴規(旭化成)対長島啓太(日本中央競馬会)。

アスタナ世界選手権の覇者である永瀬はもちろん第1シード。1回戦では小原拳哉(東海大4年)に「指導2」対「指導1」の反則累積差による優勢で勝利し、佐藤正大(国士舘大4年)との準決勝は「指導」2つを奪った末の残り27秒に払巻込で「有効」獲得、そのまま後袈裟固に抑え込み、一本勝ち(4:58)で決勝進出を決めて来た。

一方の長島の1回戦は春山友紀(自衛隊体育学校)を内股「一本」(1:43)に下す快勝。準決勝でも川上智弘(國學院大職)をこれも見事なケンケンの大内刈「一本」(4:41)に仕留め、2試合連続の一本勝ちで決勝進出決定。

決勝は永瀬が右、長島が左組みのケンカ四つ。釣り手が良く動く長島は左体落にケンケンの左大内刈で攻め、一方釣り手で背中を掴んで応じた永瀬は体落を落とす形で相手を崩し、長島の技にも全く揺るがず。

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決勝、長島の大内刈にも永瀬は揺るがず

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永瀬が長島の背中にスルリと進出

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体を抱えながら体を捨てて決定的な「技有」獲得

永瀬が前進して長島を詰め、背中を掴んだ釣り手を奥襟にまで進めた1分35秒、長島に片手組み手の咎で「指導1」。

直後長島、思い切り踏み込んで得意の左体落。タイミング、鋭さともに十分と思われた技であったが、しかしドンと力足を踏んで止まった永瀬は表情を変えずに右内股を突っ込んで切り返し、崩れる気配はまったくなし。

2分半を過ぎたところで永瀬が片手の右内股。長島が足を挙げて回り込みながら捌くと、その着地の間に釣り手を巻き返して脇下から背中を抱え、一瞬相手を前にいなして背中側にスルリと進出、真裏で相手を捕まえることに成功する。長島サイドステップで逃れようとするが永瀬は両手で相手を抱え込んで追い掛け、右小外掛崩れの谷落に捕らえて「技有」を奪取。

力関係とこの決定的なポイントを掛け算すれば、勝負はこの段階でほぼ決した感あり。長島はケンケンの左大内刈に振り向き返しての左内股、さらに引き出しの大内刈と猛攻を見せるが永瀬は揺るがず、崩し技の片手内股を交えながら的確に時間を消費。残り4秒で「指導」ひとつが永瀬に宣告されたが大勢に影響はなく、このまま「技有」優勢で永瀬の勝利が確定した。

スコアは爆発的なものではないが、この大会も永瀬は他を圧する強さを見せつけたと評して差し支えないだろう。73kg級の大野同様全ての選手に狙われる立場で、それも代表権を既にほぼ確定されていてライバル不在というモチベーションを保つのが極めて難しい状況にありながら、順行運転としか形容しようのない全く危なげのない勝ちっぷり。全戦通じてギアを極端に上げる場面、成果を得るためにリスクを冒さねばならなかった場面はほとんど一度もなく、決勝すら「普通に戦っていればどこかで獲れる」とばかりにおのが地力を信じ切った安定の戦い。変化球ゼロの驚くべき「普段着の戦いぶり」である。

現在アヴタンディル・チリキシビリ(ジョージア)、ロイック・ピエトリ(フランス)の両世界王者と並んで「3強」を形成する永瀬は徹底マークを受けること必至。厳しい戦いが待ち受けているが、五輪に向けて一段期待感の増す「順行運転による徹底マーク突破」劇であった。

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3連覇達成の永瀬貴規

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準決勝、長島啓太が川上智弘から大内刈「一本」

【成績上位者】

優 勝:永瀬貴規(旭化成)
準優勝:長島啓太(日本中央競馬会)
第三位:佐藤正大(国士舘大4年)、川上智弘(國學院大職)

永瀬貴規選手のコメント
「手の内を互いに知り尽くしているもの同士の戦い。勝ってやるぞ、という気持ちしかありませんでした。オリンピックまでしっかり準備をして、優勝出来るように頑張ります」

【1回戦】

永瀬貴規(旭化成)○優勢[指導2]△小原拳哉(東海大4年)
佐藤正大(国士舘大4年)○優勢[有効・出足払]△海老泰博(旭化成)
川上智弘(國學院大職)○反則(4:08)△丸山剛毅(パーク24)
長島啓太(日本中央競馬会)○内股(1:43)△春山友紀(自衛隊体育学校)

【準決勝】

永瀬貴規○後袈裟固(4:58)△佐藤正大
長島啓太○大内刈(4:41)△川上智弘

【決勝】

永瀬貴規○優勢[技有・谷落]△長島啓太

※ eJudoメルマガ版4月25日掲載記事より転載・編集しています。

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