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第31回皇后盃全日本女子柔道選手権全試合詳細①1回戦

(2016年4月19日)

※ eJudoメルマガ版4月19日掲載記事より転載・編集しています。
第31回皇后盃全日本女子柔道選手権全試合詳細①1回戦
■ 1回戦
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前田奈恵子が左払腰で緒方亜香里の圧力を回避

緒方亜香里(了徳寺学園)○優勢[僅差]△前田奈恵子(JR東日本)

左相四つ。緒方が終始引き手で前襟、釣り手で奥襟を確保し圧力を掛ける。前田は引き手で袖を織り込むことに数度成功、組み手でいなしながら内股で圧を捌こうと試みるも、緒方は前進を止めず1分29秒「指導1」、1分45秒「指導2」と立て続けに奪う。2分19秒、緒方は引き手の絞り合いに嵌り片襟組み手の咎で「指導1」を失うが、前進圧力はあくまで緩めず。残り1分、緒方が前田の頭を下げさせ大内刈を細かく繰り出すと前田に「指導3」。結果「指導」2つの差で緒方が優勢勝ち。

緒方の自分の有利な形を作るための前進自体が圧力となり、前田の技はこの圧力に抗うためのものにスケールダウンした印象。結果的に主導権を握り続けたのは緒方であった。しかし勝った緒方も技らしい技は大内刈2発のみとまだまだ本調子ではない模様。

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烏帽子美久が松田美悠から払巻込で「一本」

烏帽子美久(JR東日本)○大外巻込(1:52)△松田美悠(小杉高2年)

左相四つ。45秒、体格で劣る松田が引き手を絞るが、烏帽子かまわず左大外刈で刈り足を差し込むと左払腰に捉え直す。松田を完全に腰に乗せるも引き手が離れこの一撃は不発。しかし1分52秒、再び松田が引き手の絞り合いに持ち込もうとすると、烏帽子は付き合わず引き手を絞らせたまま左大外刈から巻き込みに連絡、今度は引き手を離さず決めきり一本勝ち。烏帽子が格の違いを見せつけ、完勝。

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高橋千尋が組手不十分ながら先んじて大外刈に打って出る

高橋千尋(国際武道大4年)○優勢[僅差]△佐々木美里(札幌刑務所)

右相四つ。高橋が身長172cm体重80kg、一方の佐々木は157cm、105kgと二人の体格は対照的。試合は相四つ横変形の状態から互いに払腰、大外刈を打ち合う展開で進む。高橋が一方的に釣り手で奥襟、引き手で袖を得て攻めると1分44秒佐々木に「指導1」。高橋は中盤に釣り手を叩きながら大外刈を仕掛けて山場を作り2つ目の「指導」を奪う。3分29秒にマークされたこの反則ポイント以降双方スコアの積み上げはなく、高橋が僅差の優勢勝ち。

高橋も決定的な寝技のチャンスを取りこぼす(相手の大外刈のすっぽ抜けを上四方固に捕らえるが8秒で「解けた」)など両者ともに決定力不足感の漂う試合であったが、組み手不十分でも先に仕掛け続けた高橋が皇后盃初勝利を収めることとなった。

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体格で劣る小出蒔絵が釣り手で間合いを保ちながら内股を仕掛ける

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町純香が小出の内股返をさらに切り返し浮落「有効」奪取

町純香(光仁会病院)○縦四方固(6:09)△小出蒔絵(徳島県警)

町が右、小出が左組みのケンカ四つ。序盤は体格に大きく優る町が釣り手を背中に回して間合いを詰め、右内股、右体落と大きく崩す展開が続く。3分29秒、小出に「指導1」が宣告されて序盤の攻防は一区切り、試合は中盤に差し掛かる、ここまでの展開は大枠町優位ではあるが、試合を作っているのは明らかに小出。巧みな組み手と鋭い送足払の楔で間合いをコントロールし、町に決定打を許さない。残り2分を切ったところでは小出が左内股でラッシュし一つ山場を作ることに成功。続く展開、具体的なポイントが欲しい小出がこれまで透かしで対応していた町の右内股を裏に返そうとすると、町は待っていたとばかりに切り返して被さり浮落「有効」。小出が丁寧な柔道で辛うじて保っていた均衡はこのポイントで破れ、最後は町が掛け潰れた小出を縦四方固で抑え込んで一本勝ち。試合時間は6分9秒。最終的には体格差を乗り越えることは出来なかったが、小出の柔道の巧さは出色。健闘光る一番だった。

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新添左季が不十分な体勢から内股を打たされる形、月波光貴穂に透かされ死に体となる

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月波は内股を透かして支釣込足で「技有」を奪う

月波光貴穂(帝京大3年)○合技[支釣込足・横四方固](3:30)△新添左季(山梨学院大2年)

左相四つ、典型的な重量級体形の月波が身長164cm体重123kg、長身痩躯の新添は170cm、70kgと対照的な体格の二人がマッチアップ。新添は引き手と顎で月波の釣り手を殺し、大型相手にも我慢が効く相四つ横変形の形で対峙。しかし月波は構わず抑えられた釣り手を上げると左払巻込を連発する。組み手不十分ではあるが体格差が効いて新添は度々崩れ、2分29秒に新添に「指導1」。さらに、月波が奥襟を得て圧を掛けると、新添は我慢できずに不十分な体勢から左内股を放つ積極的回避行動に出る。待ち構えた月波これを透かして支釣込足で「技有」奪取、そのまま横四方固で抑え込んで合技「一本」。月波が体格と地力の差で相手の戦術を一手一手潰し、最後は自滅へと追い込んで完勝。


(取材・文:古田英毅、原輝地)

※ eJudoメルマガ版4月19日掲載記事より転載・編集しています。

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